川柳での誤字脱字

川柳大会では、いくら良い句であっても、誤字であったならば、「没」となるのが通常である。
では、なぜ「柳誌」で誤字脱字がなくならないのだろうか。
もちろん、編集者の努力は、大変なものだとは思う。
しかも、ボランティアでやっているのだと開きなおる人もいるくらいである。
では、あったとしても誤字脱字は、何とか我慢しよう。
その代わりに、次号で訂正してもらいたい。
私も時々、誤字脱字に気づくのだが、わざわざ電話するのも、仰々しい。
そこで、メールなら、簡単に間違いを指摘することもできると思って、提案したこともあるけれど、一向にそのような動きもない。
今月号にも、
的をえた助言静かな言葉尻
という句が載っていた。
これは、投句者が、「的をえた」と書いてきたのであろう。
しかし、書類で残るものであってみれば、ここは「的を射た」と訂正してもらいたいものである。
本人は、知っていてもうっかり手が滑るということもある。
それが、後世？まで残るのである。
とんだ恥さらしである。
出来れば、本人に確認して、訂正した句をのせてもらいたいものである。
もちろん、印刷の段階で、ここまでチェックしてほしいとは言わない。

「川柳さいたま」 雑詠

爽やかに老いてまだまだ熱がある
的をえた助言静かな言葉尻
　　　　　　　　　　「川柳さいたま」　　８月号

自選句(テーマ別)

学ぶ(５句中３句)

卓袱台で学んだ箸の上げ下ろし
折れたまま咲くコスモスに学ぶべし
豊かです茶道で学ぶ和の心
「全日本柳人写真名鑑」