内村特殊法務事務所、ただいま営業中

免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

どっちか死ぬ話は基本的に嫌いですが・・・

2015年04月30日 | いろいろレビュー
僕の読書の嗜好として

『カップルのうちどっちかが死んでしまう事が予定されている』
というのは基本的に好きではありません。

確かに悲しい話だろうし、感動はあるはずなんですが、
なんだか『狙った感動』のような気がするんですよ。

ですのでこの作品も
手に取って読んでみるまではやや懐疑的な読み初めでした。

今日の漫画は
『女の子が死ぬ話』


あらすじは裏表紙によるとこんな感じ、


※僕の感想も内容には極力触れないようにしたいので紹介はざっくりです。

普通ならカップルのどちらかの視点で話は進みますが、
今作ではメインキャラ3人のうち
主人公的な視点は『親友』です。

ちなみに表紙の女の子『遥』と
その幼馴染『和哉』はお互いに惹かれあっているものの
病気のこともあって遥が相手の気持ちを拒否しているという構図になっています。

そして物語のスタートは
高校入学式の親友『千穂』からスタート、
遅刻しそうなのに桜に見惚れている自分を「少女漫画みたいだ」と笑っていると
曲がり角から出てきた和哉とぶつかります。
とはいえ吹っ飛ばされたのは和哉の方で、そこでも「少女漫画だ・・・立場が逆だけど(笑)」と自分に突っ込みます。
そこに現れて「前見て走れブス」と悪態をつく遥、

出会いこそマイナスだったものの、和哉が中間にいることで
千穂と遥もお互いを信頼し合える関係になり、
クラスでもそっけない態度は取っていても
間に千穂が居ることでクラスメイトともそれほど険悪な関係ではなく
むしろ中学時代よりもみんな好意的に接していました。

大柄で筋肉質で(自分では)ガサツだと思ってる千穂
細くて小柄で真っ白な髪で少女漫画のヒロインのような遥、
千穂は遥の事を『自分にないものを全部持ってる憧れ』として見るようになりますが
同時に『自分は絶対にこの子のようにはなれない』ことも理解します。

そして物語中盤、
特に闘病記があるわけでもなく、あまりにもあっさりと遥は死んでしまいます。

和哉にさえも病気のことを話さなかった遥や、残された人の想いだったり、、
生きている人は埋まらない喪失感を持ちながらも失った大切な人の事をちゃんと思い出にしていく様子は
後半から終盤には再び時系列を遡って描かれる3人の模様と合わせて、さらに感慨を深めます。

読後感も爽やかな良作でした。

読んでみたくなった御仁は↓に一票よろしくお願いします
人気ブログランキングへ人気blogランキングへ

内村特殊法務事務所
http://www.seiki-office.jp/


こっちが停止していた間の公式ブログ
http://www.seiki-office.jp/blog/uchimura/





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。