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免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

日本の現実

2014年02月20日 | お仕事全般
昨日の続きです。

東京地裁の免責審尋にやって来た僕ですが
あまりの人数に既に開いた口はふさがりません・・・

既に法廷(順番待ちの人は傍聴席)はラッシュ状態なんですが
驚くのはまだ早かった

法廷の進行表を見ていると、
スタートは10時、その後10時30分、11時、11時30分と
免責の申立をしている人を4グループに分け、1つがだいたい30~40人・・・

え?
なにこれ?

30分で?
裁判官が面接?
1人1分もできないじゃないか

案の定
本来なら原告席と被告席に債務者と弁護士を座らせて
一方がやっている間にもう一方に座る準備をして流れるように面接は終了していきます。

そして質問も
1:本人確認(名前や住所の確認)
2:面積の申立から引っ越したとか、事情が変わったとかはないか?
基本的には本人が「ありません」と答えればそこで終了
本人が名前を言うのもめんどくさそうにしていると弁護士が代わりに「ありません」と答えて終了

服装もほぼ全員が普段着で10時台の約30人中スーツを着ているのは一人でした。

見ていると
反省とか謝罪とかの雰囲気は全く無く・・・というより何も考えてないような感じでした。

例の激しく太った女性も
ぼけーっとした様子で終了。

また裁判官が債権者から提出された書類を債務者の弁護士に渡し忘れていて
あわてて走って追いかけて届けたり、なんかどっちも緊張感ないです。

債権者側から正式に反論を申立てていたのは僕だけ、
なので僕からの債務者は一番最後です。

一応裁判官から僕の方にも質問はありますが
この免責不許可の申立は『法律上免責不許可事由に当たっているので免責を不許可にするべきだ』という申立です。
ただこの免責不許可事由というのも、過去に免責を受けていたのにそれを隠してまた免責を受けようとしたとかのように
弁護士まで付いているならまぁ当てはまらないようなものとか、
ギャンブルで浪費したとかのように口裏合わせだけで誤魔化せるようなのとか・・・

ちなみに
『返す気が無いのに借りた、金を払うつもりなんて初めからないのに買った』っていうのは免責不許可事由には入っていません
もちろんこちらの申立は何とか解釈をこっち寄りにしようとしているものではありますが、
『意思の立証』というのはそれだけで膨大な証拠が必要ですし、単なる金のやり取りだけなら事実上不可能に近いです。

そして
法律上免責不許可事由に該当していない限り必ず免責決定は出ます。
更にこの法条文は但し書きがあって
【免責不許可事由に該当していても裁判所は免責の決定をすることができる】んですよ・・・

なんでしょうね、この『やったもん勝ち』っぷり

裁判所が審査するって言いますが
こんな流れ作業の中、また翌週には同じ数だけの債務者がやってくるんですよ?

それで細かい部分まで審査することなど絶対に不可能です。

一通り終わって書記官と少し話したんですが
「・・・これが日本の現実なんですよね・・・」と、疲れ切ったように話す書記官が印象的でした。

つくづく実感したのは
一回でも滞納したら速攻で勤務先の給料に仮差押かけて、自宅が賃貸なら敷金に仮差押かけて、
めぼしい財産は先に押さえてしまわないといけないなということです。

ほんと
こんな債務者のやりたい放題を許してたらそれこそ社会の害悪ですので
こういう人たちは一ヶ所に集めて単純作業で死ぬまで返済に充てる制度を作っていただきたいです。

「その収容所での通貨は?」
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