伊賀上野が元気になればいいなあ!

上野の城下町、どうなっていくんだろう、、、見守る元気はないけれど、静かに生きていこうと思う(笑)。

往古川の水質検査のこと

2006-11-15 11:20:31 | 環境のことを考えてみませんか?
水質を調べる上でとても重要な数値のひとつにBODというのがあります。
BODとは「生物化学的酸素要求量」といい、有機物による水の汚濁の程度を示す指標で、20℃で5日間のうちに微生物により酸化分解される過程で消費される酸素量をmg/l(水1?当たり消費される酸素のmg数)で表します。
BODが高い(数値が大きい)ことは、その水の中に微生物により分解されやすい有機物が多いことを意味し、これが河川に流入すると、河川の水の中に溶けている酸素(溶存酸素(DO)という)を多量に消費し、魚介類に被害を及ぼします。

そこでBODと水質の関係を説明しましょう

BODの値 水質
1mg/L以下---自然探勝に適した水質
2mg/L以下---ヤマメ・イワナの住める水質
3mg/L以下---アユの住める水質
5mg/L以下---コイ・フナの住める水質
8mg/L以下---工業用水・農業用水
10mg/L以下---不快感を生じない限度

今回の往古川流域の水質検査結果はまだ出ませんので、昨年のBODの検査結果をお知らせしますと、数値の一番低い所(小田新町裏橋下)で7.3 数値の一番高い所(上野三之西町都忘れ付近)で100.0です。この数字を見る限りとても魚の棲める状態ではないことがよく分かって頂けるのではないでしょうか。                                    
参考までに

これだけの汚れのもとを水に流したら?魚がすめる水にするのに、これだけの水が必要です、という目安です。(ふろ1杯は200Lとします)
しょうゆを15ml流したら⇒お風呂3杯分(450~600L)
みそ汁を200ml⇒4杯分(800~1400L)
米のとぎ汁を2 L⇒6杯分(1200L)
マヨネーズを15ml⇒120杯分(2400L)
牛乳を200ml⇒115杯分(3000L)
天ぷら油を500ml⇒840杯分(99000~168000L)
おでんを500ml⇒37.5杯分(7500L)
ラーメンの汁を200ml⇒5杯分(1000L)

と、魚が棲めるようにするには大量のきれいな水を必要とします。
ちょっと心に留めていただくだけで(今、流しに「油」をうっかり流してしまった…ということはお風呂の水をどれだけ流すことになるんだろう?)少しずつ変わっていくはず…

13日の採水の様子です。








生活・環境・保全部会では、今、城下町にやさしい「環境浄化生物液」を試作中。
また報告できる時がくると思います。お楽しみに
ではまた

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