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安定性能計算/レギュ1.20

2008年10月05日 | データ/ACfA
既出ネタですサーセン。逆に既出だからこそ自分が調べることは少なくていいから楽。

安定性能は説明書で「安定性能①~③」とそれぞれ影響する分野が分かれているような記述がありますが、全くの嘘っぱちです。どれも安定関連全般に影響します(射撃安定は安定性能とは基本的に別物)。厳密な検証はメンドイのでしていませんが、たとえば安定性能③の記述と脚の安定性能が等価とするとあらゆる矛盾が生じるわけで。説明書の記述だと脚を替えても射撃時の安定に影響しないと捉えられる。ここらへんは説明書が間違っているということでおk。

最終的な画面右側に表示される安定性能パラが全ての安定関連の指標になります。で、これの計算式を求めましょうということで。

とりあえず、パーツごとの初期値とチューンに使用したFRSメモリ数が分かれば最終的な安定性能が正確に求められる式は出来ました。ただ、既出ということで定数をパクったりして途中検証は少ない。結果としては合っているのでそこらへんには突っ込まないでください。


まず、頭、コア、脚それぞれの安定性能が最終安定性能にどう影響を及ぼすのかってのを見ます。3変数ありますから、2変数を固定して残った1変数の傾向を。サンプルは各変数ごとに3つだけ。残った1変数は単純にパーツパラの未チューンの値なので重複もあり。例のごとく表の端っこに変な線が残ったりしています。

まず頭安定性能を変化させたときの


測定値の横についている1以下の数字は、一番上の変数(この場合657)での安定性能に対する測定値の比です。「頭安定比」のように書かれている値は、一番上の変数(この場合657)に対するパーツパラの安定性能の比です。



変数に対し安定性能が正比例していることが分かります。

同様にコア安定性能について、


で、グラフは


であり、これも正比例しています。

脚安定性能について、


ぐらふ。


正比例しています。

頭、コア、脚の各安定性能の変数間の比は最終的な安定性能の比になっていることから、

安定性能≒頭安定性能×コア安定性能×脚安定性能×定数

であることがわかります。

ここでいつものパターンなら定数を見つけなくてはいけませんがそこは既出ネタ、定数は分かっています。一応、脚安定性能の値からも推測できますが、最終的な安定性能は、脚安定性能をベースにして、頭安定性能とコア安定性能で補正をかけるというイメージと読み取れます。

他パラメータで同じ挙動を持つものとしてはカメラ性能がいい例でしょうか。FCSのロック距離をベースにして、カメラ性能で補正をかけるといったもの。あれは

ロック距離=ROUNDDOWN(FCSロック距離×カメラ性能/500,0)

でした。 ROUNDなんとかの扱いに関してはチューン結果値/レギュ1.20に書いてあります。これから多用するので注意。

式における定数は、安定性能についても1/500をベースにしているってことがわかっていますから、見やすく頭とコアの部分にそれぞれ定数をかけると、


安定性能≒頭安定性能/500×コア安定性能/500×脚安定性能

で、この段階で計算して実測値と比較します。適当に頭安定性能を変数にしたものを再使用。


小数点以下の扱いはどうやら切り捨てで問題ないようです。省きましたが、上の表の他にもコア安定変数と脚安定性能を変数にしてやっても例外は無し。

安定性能=ROUNDDOWN(頭安定性能/500×コア安定性能/500×脚安定性能,0)

ここでひと段落ですね。


以下チューン関連のお話。
高反動武器を積むとき、あるいは被弾安定が心配なとき、その他もろもろで安定性能をチューンすることがあるかもしれません。ここで、この3変数のうちどれをどうチューンするのが一番効率がいいのか。限られたFRSメモリ数で一番効率のいいチューンするにはってことで。

予備知識として、安定性能のチューン係数は頭、コア、脚それぞれ1.1、1.1、1.13です。小数点以下の計算を考慮しない場合、チューン効率がもっともよい配分とは?最終安定が3次の式のため、手持ちのFRSメモリによって優先順位が変わります。

まず、チューン係数が1.13と、頭&コアよりも3%(チューン効率にして30%高い)余分に高い脚安定性能のチューンは最優先です。同じFRSメモリを使うとして、脚だけに使うのがいいのか、脚に加えて頭orコアに使うのがいいのか見てみましょう。使うFRSメモリは(10,20,30,40,50)の5通りで。



小数点以下の計算を全くしていないものの、脚だけに振ったもの(各曲線の右端)がもっとも高くなることは読み取れます。

このグラフから、頭と脚のどちらか、あるいはコアと脚のどちらかをチューンするという状況では脚に振った方がよいことが分かりました。

一方、頭とコアのどちらにどれだけ振った方がいいかという点について、どちらもチューン係数は1.10のため、経験的に結果はわかってはいますが、



頭とコアに同じメモリ数をつぎこむのが一番効率がいいと判断できます。ただ、先述の通り、小数点以下を全く考慮していないため、これが当てはまらないケースもあります。50PのFRSメモリを25Pずつ分けても安定性能は0.25%しか増えません。頭とコアの初期値によって、あるいはつぎ込むメモリ数によっては小数点以下の四捨五入や切捨ての関係でどちらか一方につぎ込んだ方が安定性能が高くなる場合も多々あることをご了承ください。


頭とコアには常に同じ量振り込むのが望ましいため、それを踏まえた上で改めて脚への配分を考えます。脚に振らない分を頭とコアに同じだけ振るとした場合のチューン係数結果は、


ぶっちゃけ上の方とどう違うのかわからないレベルですがこっちの方が効率はいい。ただ、結局のところ脚を優先して振った方がいいということがわかります。

以上から、安定性能チューンの際は、
1. 脚安定性能に使うだけ使う。
2. 余ったら頭とコアに同じだけ分けて使用。
3. 2.については小数点以下計算の関係で成立しないことが極めて多い。基本的に頭とコアに同じ量±α使うのが効率がいいが、場合によってはどちらか一方につぎ込んだ方がいいときもある。
小数点以下を加味するともはや比較できたものではありません。フレームが決まれば考慮できる。

一応チューン考慮した計算式は、頭安定性能=A、コア安定性能=B、脚安定性能=Cとおき(A,B,Cは全て未チューンのパーツパラメータ)、頭安定性能の使用FRSメモリ数=D、コア安定性能の使用FRSメモリ数=E、脚安定性能の使用FRSメモリ数=Fとおくと、

安定性能=ROUNDDOWN(ROUNDDOWN(A+(ROUND(A*1.1,0)-A)/50*D,0)/500*ROUNDDOWN(B+(ROUND(B*1.1,0)-B)/50*E,0)/500*ROUNDDOWN(C+(ROUND(C*1.13,0)-C)/50*F,0),0)


最終結果は↑ですが、何が書いてあるのか把握しづらいと思うので、例を以下に。ただチューン計算値を求めてから安定性能計算しているだけです。


頭047AN02(未チューン安定641)、コアGAN01-SS-C(未チューン安定494)、脚GAN02-NSS-L(未チューン安定2508)のフレームについて、頭安定性能に13、コアに20、脚に17だけFRSメモリを使用すると仮定。

フルチューン値=ROUND(初期値×チューン係数,0)
からそれぞれフルチューン値を求めることが出来る。

頭は、641×1.1=705.1の小数点以下四捨五入で705、
コアは、494×1.1=543.4の小数t(ry で543、
脚は、2508×1.13=2834.04のs(ry で2834。

チューンした各安定性能=ROUNDDOWN(初期値+(フルチューン値-初期値)/50×使用FRSメモリ数,0)

より、
頭は、641+(705-641)/50×13=657.64で小数点以下切捨てで657、
コアは、494+(543-494)/50×20=513.6で小数t(ry で513、
脚は、2508+(2834-2508)/50×17=2618.84でs(ry で2618。

安定性能=ROUNDDOWN(頭安定性能/500×コア安定性能/500×脚安定性能,0)

より、

657/500×513/500×2618=3529.493352で、小数点以下切捨てで3529。

実測値と一致。以上のプロセスをひとつの式にすると分かりづらい先の式になります。

今回の例での最適チューン値を求めてみましょう。安定性能に回すメモリが十分あって脚のフルチューンが済んだ後に、残った頭とコアに振るときを考える。抜粋して、安定チューンのためのメモリが10,20,30,40,50残っているときの最適な割り振りを調べる。


左の0~50の軸は頭047AN02の安定性能チューンに使うメモリ数、合計メモリ数から頭チューンに使うメモリ数を引いた値がコアに回すメモリ数になります。赤が最高値、青が最低値。合計が10,20,30のときは頭に全部割り振るのが一番安定が高くなり、40のときは頭に18、コアに22、50のときは頭18コア22、頭22コア18、そして頭コア共に25ずつ振るのが最適であると計算されました。

最高値と最低値の間に大して差はありませんが、どうせ同じポイントつぎ込むなら安定が少しでも高い方がいいですよね。

結局のところ使用するフレームが決まらないと、最適なチューンは分かりようがないということです。



安定についてはそれそのものの計算式を求めることは目的ではなく、射撃反動や被弾衝撃を完全に抑えるのに必要な安定を求めたりするための準備に過ぎないと考えています。射撃反動については式があるようですが、それの整合性もいずれ確かめたいものです。

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