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里やまのくらしを記録する会

埼玉県比企郡嵐山町のくらしアーカイブ

嵐山町の俳人達(明治・大正期)1 はじめに 根岸渡

2009-12-15 12:26:00 | 俳諧・俳句

 嵐山町大蔵・大沢知助家文書15点、古里・安藤武家文書13点、その他3点の資料から、町内の各大字単位に俳号をまとめてみた。
 この流派であるが、夜雪庵金羅系である。春秋庵有柳、幹雄の加ったものもあり、この夜雪庵、春秋庵二流が一緒になって盛んであったと思われる。たゞし、これは二家に残る資料からだけで言っているので他派はないと否定しているのではない。ただ、江戸時代から続く発句の系統が明治期に至るも連綿と続いていると言うことである。
 内容は社寺の奉額が11と圧倒的に多く、特に神社の多いのは時代の反映であろう。他に追福、快気、新築、立机、掛額等々であるが、入営祝賀句集もある。
 嵐山町に関しては、古里、吉田、越畑、勝田、広野、杉山、菅谷、志賀、平沢、遠山、千手堂、鎌形、大蔵、川島の名が見える。この中で、吉田と言う地名は川越にもあり、又平沢は日高にもあり、この区別は判然とはつけ難い。宮前村が企画した句会に川島と言う地名が載るが、川島は蓮田市にもある。併し他の参加郷を比較するに蓮田市辺から参加したとは到底考えられぬので菅谷村の川島に間違いあるまいと判断した。俳号については本名のわかるものが極めて少ないのが残念である。


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