三年になって、ぼくたちは、ふく式ではなくなった。
ふく式の時は、男の子がたくさんいたのでよかった。
三年生になって女の子の中に男が一人でぼくはとてもさびしい。遊ぶことは、休み時間にできるからいいが、勉強は、ぼくが一人だ。さびしい。時間表を見ると、水曜日に四年生といっしょに体育ができる。
ぼくはとっても、うれしかった。
水曜日になるたびに、四年生とだなと思うとはりきって学校にくる。
掃除が終わって、五時間目の音楽が終わると待ちかねた体育がきました。
今日の体育は、ドッジボールです。三年の女の子とはぜんぜんちがうドッジボールです。女の子は、ドッジボールがへただから、そんなにおもしろくありません。四年生とだったら、男の子がたくさんいるし、とってもうまいからおもしろいです。
赤たい白でもやりますが、はじめは、女対男でやりました。女の方がたくさんいるけれどへた。男の方は、人数は少しだが、うまい。
ボール体そうをしました。はじまりました。はじめは、ぼくが、がいやにでました。
ぼくは、パスしてからもらったらすぐに、あてました。光男君がアウトになったので、ぼくは中に入りました。女の子は、弱いのですぐに玉がつかめるので、ぼくはアウトになりません。
ふえが鳴って終わりです。ぼくたちの方が負けてしまいました。
こんどは、赤対白です。
人数は、赤の方が一人多いからのこり一人多くても、どう点になってしまいます。
始めにぼくは、がいやにでました。みんなが、なかなかあたらないから、ぼくは中へ入れません。
白は、どんどんあたっていきましたが、まこと君が、がんばっていたのでなかなな全めつできませんでした。
大野君が、あたったので、ぼくは入りました。赤が勝ちました。
ぼくは、とてもうれしかった。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月