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里やまのくらしを記録する会

埼玉県比企郡嵐山町のくらしアーカイブ

四年生とのドッジボール 杉田賢司 1975年

2010-07-26 22:31:00 | 1975年

 三年になって、ぼくたちは、ふく式ではなくなった。
 ふく式の時は、男の子がたくさんいたのでよかった。
 三年生になって女の子の中に男が一人でぼくはとてもさびしい。遊ぶことは、休み時間にできるからいいが、勉強は、ぼくが一人だ。さびしい。時間表を見ると、水曜日に四年生といっしょに体育ができる。
 ぼくはとっても、うれしかった。
 水曜日になるたびに、四年生とだなと思うとはりきって学校にくる。
 掃除が終わって、五時間目の音楽が終わると待ちかねた体育がきました。
 今日の体育は、ドッジボールです。三年の女の子とはぜんぜんちがうドッジボールです。女の子は、ドッジボールがへただから、そんなにおもしろくありません。四年生とだったら、男の子がたくさんいるし、とってもうまいからおもしろいです。
 赤たい白でもやりますが、はじめは、女対男でやりました。女の方がたくさんいるけれどへた。男の方は、人数は少しだが、うまい。
 ボール体そうをしました。はじまりました。はじめは、ぼくが、がいやにでました。
 ぼくは、パスしてからもらったらすぐに、あてました。光男君がアウトになったので、ぼくは中に入りました。女の子は、弱いのですぐに玉がつかめるので、ぼくはアウトになりません。
 ふえが鳴って終わりです。ぼくたちの方が負けてしまいました。
 こんどは、赤対白です。
 人数は、赤の方が一人多いからのこり一人多くても、どう点になってしまいます。
 始めにぼくは、がいやにでました。みんなが、なかなかあたらないから、ぼくは中へ入れません。
 白は、どんどんあたっていきましたが、まこと君が、がんばっていたのでなかなな全めつできませんでした。
 大野君が、あたったので、ぼくは入りました。赤が勝ちました。
 ぼくは、とてもうれしかった。

   鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月


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