毎週月曜日の四時間は校長先生が教えてくださる書写です。
始めは自分でも気にいっている字が書けなかったけれども、いくつか書いているうちにうまくかけるようになりました。
でも校長先生に出すとすぐなおされます。しゅう字を書くのがあきると、みんなとおしゃべりをします。そうすると校長先生におこられます。
校長先生は、こわいけれどもわたしはとてもすきです。先生はいろいろな筆を持っています。
このごろ、おせいしょでしゅう字を出すとたくさんまるをもらいます。
うちに帰っておかあさんに見せるとほめられます。わたしは、うれしくてたまりません。
みんなは、じょうずだから、うらやましいです。それに、わたしは字が小さいから、みんなに、
「字が小さいよ。」と言われます。
わたしは自分で大きく書こうと思っていても小さくなってしまいます。
わたしは、くせなのかなと思います。
(三月八日土よう日)
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月