三学期になってグループをとりかえました。わたしは、はん長になりたかったので、手をあげました。
四人上げて「じゃんけんで勝った方」がなると言うのでじゃんけんをすることになりました。わたしは(これじゃあまけるな)と思ったら、勝ってしまいました。
口では言わなかったけれど心では、(よかった)と思っていました。
次は、はんに入る人です。
わたしのはんには、かおりちゃんと、内田さんが来ました。けれで内田さんは、文子ちゃんの方へ行ってしまいました。
わたしは、二人になってしまったのでがっかりしました。そのうち
「まあいいや。」といって、人数のすくない、わたしたちのグループにはいってきました。
わたしは(そんなによくないのじゃあ、ほかのグループに行ってもいいのに)と思いました。
次は、名まえを決めるので、けんちゃんは
「とら組がいい。」
と、言いました。
わたしと、かおりちゃんは、まあいいと、いうように、決めてしまいました。
わたしは、始めにこんなふうでは、この組は、うまくいかないなあと、思いました。けれども今では、まあまあよくやっているのでよかったなあと、思いました。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月