わたしは、かい物にいった。
それは、四才の時だった。
わたしは心配で、こわかった。
おかあさんにたのまれてかい物にいった。
とちゅうで足がつまづいて、
ころんでしまった。とたんに、
買う物を、わすれてしまった。
うちに帰った時、おかあさんが、
「様子を見ていたんだよ。あぶないから。」
と、いった。
「がんばりやさんね。」といわれた時、
わたしは、びっくりしてしまった。
それからは、気をつけてかい物に行くようになった。
わたしは、かい物に行くのが、
すきになった。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月