“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

サウジ連合軍 イラン大使館空爆

2016年01月08日 14時40分13秒 | 臼蔵の呟き

宗派対立による国交断絶、軍事対応が紛争の解決には悪効果しかもたらしません。紛争を軍事対応をすればするほど、事態は悪化する一方です。

中東における政治的不安定さにイラン、サウジの宗派対立が加算され、一層の政治混乱が増加しています。このような中東情勢を、世界各国が、違いを乗り越えて、話し合いで、混乱を収拾するために努力をすべきです。

<毎日新聞>サウジ連合軍 「イランの主張は虚偽だ」大使館空爆

 【テヘラン田中龍士】イエメンの首都サヌアのイラン大使館がサウジアラビア主導の連合軍の空爆を受けたとして、イランが被害を訴えた問題で、連合軍は7日、「イランの主張は虚偽だ」と反論する声明を発表した。これに対しイランは、国連に被害の詳細を近く報告する方針を示した。

 国営サウジ通信によると、連合軍は「大使館周辺では一切の軍事行動をしていない。大使館の建物に損傷はない」と強調している。

 一方、イラン国営通信によると、イランのアブドラヒアン外務次官は7日、「サウジの戦闘機による空爆でミサイルがイラン大使館近くに着弾した。警備員の1人が重傷を負った」と話した。

 イランのアンサリ外務報道官は6日の発表で、空爆により大使館の建物が損傷したとして「国際協定違反」と主張していた。破片などが飛び散り、建物に達した可能性がある。

 イエメンでは、サウジ主導の連合軍がイスラム教シーア派武装組織フーシ掃討を目的に空爆を実施している。ロイター通信によると、住民の話では6日の空爆はこれまでで最大規模だったという。


憲法無視も甚だしい安部国会答弁

2016年01月08日 13時56分27秒 | 臼蔵の呟き

「自分たちが変えたいと考える現行憲法は軽視する一方、新しい憲法をつくろうというのでは、あまりにもご都合主義だ。」

「憲法は、国民が権力を律するためにある。その原則を忘れ、憲法を蔑(ないがし)ろにする政治家に、改正を発議する資格はそもそもない。」

政治の劣化、特に、自民党、公明党などの憲法無視、違反に対するふるまいは深刻な問題です。権力が憲法によって縛られる立憲主義を避退する政権運営は決して、見過ごしてはなりません。議会制民主主義の弱点、限界を補完し、民主主義を担保すべき憲法と立憲主義、三権分立、基本的人権擁護と思想信条の自由、報道の自由などを徹底して敵視、攻撃し続けています。

政治不信による各種選挙の投票率は50%前後しか実現できていません。政治に対する有権者の参加が半分しかない。こんなことを放置してよいはずはありません。

このような政治状況を作り出す安部、山口自公極右政権の憲法違反、反知性の論理、行動を止めさせなければなりません。

<東京新聞社説>安部首相答弁 憲法警視の反省見えぬ

 衆参両院での各党代表質問が終わった。野党側は安全保障関連法の成立強行や臨時国会見送りなど、憲法を軽視する安倍晋三首相の政治姿勢をただしたが、首相の答弁には反省が見えなかった。

 今年初の与野党論戦だった。首相の外交報告と麻生太郎財務相の財政演説に対する各党代表質問。二〇一六年度予算案提出後の一月下旬に行われる本格論戦の「前哨戦」だが、夏の参院選を意識して激しい言葉の応酬となった。

 野党側がまずただしたのは首相の政治姿勢である。

 安倍政権は昨年九月、多くの憲法学者らが憲法違反と指摘する安保関連法の成立を強行。十月の環太平洋連携協定(TPP)大筋合意と内閣改造の後、野党が憲法五三条に基づいて臨時国会を開くよう要求しても拒否し続けた。

 安保法について、野党側は「憲法違反の法律を絶対に認めない」(岡田克也民主党代表)「安倍内閣には憲法を守る意思がない」(松野頼久維新の党代表)「戦争法廃止、立憲主義回復を求める声が聞こえているか」(穀田恵二共産党国対委員長)などと追及した。

 これに対し、首相は「世界の多くの国々から強い支持と高い評価が寄せられている。決して戦争法ではなく、戦争を抑止し、世界の平和と繁栄に貢献する法律だ」などと成立強行を正当化した。

 臨時国会見送りについても「新年早々に通常国会を召集し、迅速かつ適切に対応している」などと突っぱねた。憲法の規定など、なきがごときである。

 首相の答弁からは、憲法と向き合う真摯(しんし)な姿勢は感じられない。首相ら国務大臣、国会議員などの公務員は「憲法を尊重し、擁護する義務を負う」(憲法九九条)にもかかわらずである。

 首相は年頭会見で「憲法改正はこれまで同様、参院選でしっかりと訴えていく。その中で国民的な議論を深めたい」と述べた。

 憲法改正は一九五五年の自民党結党以来の党是である。すでに与党で三分の二以上の議席を有する衆院に加え、参院でも「改憲派」で三分の二以上の議席を確保して憲法改正を発議できる政治的環境を整えたいのだろう。

 しかし、自分たちが変えたいと考える現行憲法は軽視する一方、新しい憲法をつくろうというのでは、あまりにもご都合主義だ。

 憲法は、国民が権力を律するためにある。その原則を忘れ、憲法を蔑(ないがし)ろにする政治家に、改正を発議する資格はそもそもない。