海洋資源をめぐった、中国、アメリカ、周辺国との衝突が起きています。現在は、その紛争を軍事衝突にまではせずに、当事国が話し合いで解決しようとする姿勢を堅持しています。中国の一方的な権益主張と、人工島の建築が国際的受け入れられることはないでしょう。しかし、だからと言って、アメリカ、日本が軍用機を一方的に飛行させて挑発し、偶発的な軍事衝突を引き起こすことが正当性を持つはずがありません。また、日本国憲法が禁じる交戦、海外での軍事行動を一内閣の判断で、戦争させ、既成事実を積み重ねる安部、山口自公政権の行動は許されるものではありません。
[中央日報]日本、自衛隊P3C哨戒機を南シナ海へ
日本が自衛隊航空機の南シナ海周辺飛行を拡大することにし、中国との葛藤が予想されている。
10日の読売新聞によると、日本防衛省は現在アフリカのソマリアで海賊対策活動に参加している自衛隊のP3C哨戒機の日本帰還経路を見直し、南シナ海領有権をめぐり中国と紛争中のフィリピン・ベトナムなどの基地を経由することにした。これまではシンガポールやタイなど南シナ海から比較的遠く離れた基地を給油地として利用してきた。まず来月ごろベトナム海軍基地があるカムランを経由して親善訓練を実施することをベトナム側と協議中だ。中谷元防衛相は昨年11月、ベトナムを訪問し、自衛隊艦艇のカムラン寄港と防衛交流促進計画に合意した。日本の飛行拡大は南シナ海問題に介入するという意志を明らかにしたものとみられる。
日本は中国の領有権主張とは違いここを公海と見なしているだけに「公海上空での飛行の自由」に該当すると判断している。現在、海上自衛隊のP3C哨戒機は3カ月に1回ずつ日本とアフリカを往復している。P3C哨戒機はフィリピンではスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)近隣基地、マレーシアでは南シナ海南部と接した基地を経由する可能性が高い。米軍が実施する巡視活動とは違い、中国が自国の領海だと主張する人工島周辺12カイリ内側の上空を飛行しない方針だ。中国との偶発的な事故を防ぐためだ。
読売新聞は南シナ海での飛行機会を増やすことに関し、「米軍が中国の人工島周辺で実施している巡視活動を日本が独自に支援する活動」と評価した。安倍首相は7日の参院本会議で「いくつかの選択事項」を念頭に置いて自衛隊の南シナ海活動を検討していると明らかにした。
米国は昨年10月末、駆逐艦「ラッセン」を中国が南シナ海に建設した人工島スビ環礁(中国名・渚碧礁)12カイリ内の海域に進入させて哨戒作戦をしたのに続き、昨年11月には人工島付近の上空にB-52戦略爆撃機を接近させ、中国と神経戦を繰り広げた。12月には1週間ほど哨戒機P-8ポセイドンをシンガポールに配備した。