“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

東日本大震災 中心市街地再生/スピード

2013年04月03日 11時23分23秒 | 臼蔵の呟き

退職し、仙台から札幌に戻りました。札幌は、4月初旬ですが、道路、住宅の周りは雪山の中で、雪に埋まっています。12年ぶりに自宅に戻り、改めて北海道の雪の多さと寒さに驚く毎日です。

被災地から離れて、改めて、震災報道の少なさを感じました。また、首都圏を除き、多くの日本の地域社会が疲弊していることを感じています。これらは、震災地域だけでなく、日本社会全体が社会構造の変化に有功についてゆけなくなっていることを示しているように感じています。従来型の景気刺激、経済成長一辺倒では対応ができないことを示しているようにも感じています。

<東日本大震災 中心市街地再生/スピードとビジョン両立を>社説

 東日本大震災の被災地が、地域の先行きを左右する中心市街地の再生に向け動きだした。
 多くの犠牲者が出た被災地は人口流出という新たな難題に直面している。住まいの確保にめどが立ったとしても、地域に引きつける力がなければ、人の流れはなかなか止められない。市街地の再生は、地域の魅力を高めるという意味でも復興の鍵を握る。
 市街地も津波に襲われ、その機能が失われた被災自治体では、民間が主導的に再開発計画を進めたり、行政が基盤整備に乗り出したりしている。
 いつまでに、どういう街にしていくのか。地域によって状況は異なるが、住民が将来像をイメージできるまちづくりのビジョンと、早期に事業を展開するスピードの両立が不可欠な点は被災地に共通する。
 石巻市では、市街地の6地区で再開発計画が浮上。地権者らが事業主体となる準備組合やまちづくり会社を設立するなど、一歩ずつ実現に向かっている。
 それぞれの計画は新たな施設に津波災害に備えた避難スペースを確保したり、災害公営住宅の整備を組み込んだり、地域との調和も視野に入れている。
 石巻市の6地区は、市が震災前に策定した中心市街地活性化計画の対象区域。にぎわい創出を目的としたその計画自体も大幅な見直しは避けられない。
 市街地は浸水被害こそ受けたが、一部の事業者や商店は比較的早期に再開するなどした。市街地の再生も先行事例として注目されている。市なども民間中心の再開発と連携を図り、まちづくりを加速させたい。
 市街地が壊滅状態となった宮城県女川町の場合、内陸側に移転再建されるJR女川駅周辺などで、土地区画整理事業による大規模なかさ上げ・造成工事が始まる。町は公共施設や商店街の集積などを展望しており、住民有志でつくるワーキンググループ(WG)の議論を踏まえて将来像を固める方針だ。
 WGがまとめた提言には、核となる公共施設の集約化や、集客力の高い複合観光施設の整備などが盛り込まれた。女川駅は中核施設の一つと想定され、町はJR東日本に対して、休止中の石巻線浦宿-女川間を2014年度末に運転再開するよう求めている。
 要望通りになれば、2年後の春には女川駅が復活する。市街地を中心にしたまちづくりもそうした流れを見据えて進める必要があり、早期の具体案提示に迫られる。
 震災から2年以上がたち、被災地は防災集団移転促進事業や災害公営住宅の整備が本格化。大打撃を受けた水産業も養殖を再開する漁業者や、工場を再建する加工業者が増えている。大きな課題の生活の再建、産業の再生にようやく道筋が見えてきており、まちづくりに本腰を入れる時期を迎えている。
 地域の「顔」とも言える市街地の再生は復興を象徴する存在になり得る。被災地に希望をともすため、英知を結集したい。

 


2年前の4月3日

2013年04月03日 06時00分30秒 | 蜂助の呟き
こんにちは、蜂助です。

2年前の4月3日に小生が全国発信したメールを紹介します。4月3日は日曜日でした。一部、削除や修正をしています。

おはようございます。小生は本日も休みをいただいていますので、ちょっとだけ寝坊をしました。
本日は、息子・娘そして義理の妹・弟・姪夫婦とその赤ちゃんの9名で、妻の実家に行き「がんばろう昼食会」を行います。全壊した実家のがれき撤去も終わり妻も本日撤収するので、その前に一族が集まろうと言う企画です。どんな集まりになるのでしょうか。

さて、本日は福島からの情報を皆さまに送ります。同僚のUさんからの電話レポートは次のようでした。大震災、津波、原発事故、風評被害、自主避難の五重苦でたいへんな地域です。
①4月2日に、福島第一原発から30キロ圏で「兵糧攻め」に遭っている福島県南相馬市長から依頼され道の駅で「○○○○○○○の出張出店」を行うため、Uさんも応援に向かいました。南相馬市の入り口では応援に来たらしい広島県警による検問のようなものが行われていました。赤い紙を渡されて、ここから先には入らないように諭されるそうです。
②この地域は外で歩いている人は全くおらず、車だけが行き来しています。避難者が置いていった犬だけが目立ちます。
③職員に加え、全国からの応援いただきました。
④会場の道の駅ではたくさんの方が来られ豊富な商品をお求めいただいきました。
早くこの状況が打開できることを願っています。

【福島のMさんからのメール】 (たぶん携帯メールです)
Mは、今、新潟にいます。 (原発避難。・・ではありません)
震災3週間、今日も朝6時から物流センターで仕分け荷積みからスタートです。
○○○○○○○では、本日、あの南相馬市での出張出店を南相馬市の道の駅で開催です。
もちろん、南相馬市は、原発30km圏内で自主避難指定地域です。
買物不便、兵糧攻め(南相馬市市長談)地域での支援です。
商品は、プライベート商品+農産物(安全な福島産もアッピール)です。
地元JAそうま も一緒に出店していただきました。 新地町はニラの産地なのです。
全体で農産物から日配、畜産品、食品、お菓子、雑貨など70品目、2万点を越える商品です。
10t+4t+1t×5台の物量です。 
マスコミにも発信し大きく取りあげられています。
ラジオは、2社(NHK・ラジオ福島)が生での電話インタビューが放送されました。
結果は、後日!!!
で、Mは、その商品物資配送を見送り・・新潟へ
車には、家財道具がギッシリ・・ん。やっぱり避難民と見られてます。
実は、娘の引越しです。
あれから3週間・・今だに休みなしでして。やっと今日少し時間がとれて、「お父さん」をしているところです。
こっちは、平穏ですが、福島ナンバーと荷物を積んだ車を見る目はやっぱりです。
テレビで、「生活情報」のテロップのない番組に違和感を感じてしまいました。
もう、そんな感覚になってしまったのですね。(悲しいかな)
あや・・また電話です。・・やっぱりダメデス。どこにいても仕事ですな。
そうだ、原発による福島県産農産物の風評被害撲滅のキャンペーンが、
・4/1から、県とJA,スーパー(YB、生協、いちいなど)で、大々的にスタートしました。○○○○○○○では方木田、やのめ店で開催し県、JA担当者と一緒に安全性をアッピールです。県からの要請で急ごしらえ、戦略的に弱さもありましたが、行動あるのみです。やらね!!ですね。
はやく、皆さんとそんな議論をしたいものです。 

あ・・また電話です。・・荷物今、向かってま~す。ハイハイ。 では、この辺で。


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