靖国神社参拝問題が、韓国、中国との外交問題に発展しています。民主党野田政権時代の尖閣列島問題も関連して、中国との外交、経済関係は悪化し続けています。人によっては思想が右から左まで存在することを認めたとしても、一国の政権、政権党の議員が大挙して中国侵略、アジア太平洋戦争の戦犯を祭った靖国神社に参拝したら怒るのは当然です。このような政治的常識、倫理がない人物が集団となり自民党、維新の会、民主党の一部、みんなの党の議員として存在していることが異常なことです。この異常さが、異常であると認識されない雰囲気、大手マスコミなどの大政翼賛会的な対応が問題です。
自民党は現行憲法の改正を綱領に掲げているので、天皇制、国軍の創設、徴兵制度、靖国神社の国家管理などを目指していることはある意味で当然のことです。しかし、中国韓国侵略、アジア各国への日本軍侵略行為は歴史的事実であり、消したくても消えるような事実ではありません。そのような事実を捻じ曲げ、侵略かどうかは見解が分かれるとの安倍、自民党の言い分は異常としかいえない政治姿勢です。
このような政権、政権党が日本政治の舵取りをしていることは不幸なことです。過去の歴史的事実を認めないような国家とまともに交渉、商取引が継続、安定するはずはありません。相手が信用できないような国家、政権とまともに取り合わないことは考えたら分かりそうなことですが、分からないところが自民党の非常識、無知さをさらけ出しています。
学術的な論争が必要な歴史的事実では、ありません。しかし、ここまで国会議員の行動、意識がおかしな人物で占められるのであれば、一大議論と論争を国家的なレベルで巻き起こすことが必要になっているように思います。歴史認識の問題であるからといって済まされないレベルまで来てしまったのではないか。ドイツがユダヤ人虐殺、ホロコーストの謝罪、国内法でユダヤ人虐殺を正当化することを法律的に許さない対応を行っているのとは真逆です。このような厳しい戦争犯罪の糾弾、追求、謝罪を行うことでしか、現ドイツの政権、政治経済は世界的に認知されないのではないかと思います。
日本が今後、アジアの中で生きてゆくうえで、韓国、中国など近隣諸国との関係を正常化することが不可欠です。また、侵略された国家、国民の思い、痛みを自らのものとして考えることができるような国民、国になることが必要と思います。安倍、自民党、自民党型思考の政党の主張を批判し、策動を許してはならないと思います。