“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

津波被災地の仮設商店街

2012年01月12日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
津波被災地の仮設商店街

津波被災地は社会基盤がすべて破壊されています。日中は瓦礫処理、土木工事車両で人、車両、重機類が動いていますが、夜になると「明かり」「音」がまったく消えてなくなります。人間が住んでいない、住むことが出来ない状況であることがよく分かります。仮設住宅は津波来襲地域をさけて建設されていることもあり、被災者、被災していない地域住民も生活物資の確保は遠い地域まで行かなければならず、大変です。特に、高齢者で自家用車を持っていない方は食料品確保が難しくなっています。働く場所の確保と食料品販売、食料品の確保は地域復旧を進める上で重要な条件となっています。
このような動きが地域の活気、ここに残ろうかと思う感情、連帯感をかもし出すのだと思います。社会基盤が何もないところに直面すると「やる気はまったく起こらない」「無力感」などが支配し、地域復旧を進める上でもマイナス条件となっています。

<日本大震災:仮設商店街96カ所 復興の一歩に> 


 東日本大震災から11日で10カ月。被災地では国の支援で仮設商店街の整備が進み、これまでに96カ所が完成した。高齢者ら遠出が難しい「買い物弱者」にとって、近くにできる商店街は頼みの綱。多くの被災地では高台移転など街づくりの方向性が依然見えず、店舗の本格再開も難しいが、復興に向けた歩みが続いている。
 国の支援で設置される仮設商店街は、独立行政法人の中小企業基盤整備機構がプレハブを建設、自治体に無償貸与し、自治体が商店主に貸し出す仕組み。
 中小機構の集計によると、これまでに店舗として設置した施設は岩手県で54カ所、宮城県で22カ所、福島県で20カ所。


2011年3.11大震災から10ヶ月

2012年01月12日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
2011年3.11大震災から10ヶ月

2011年3.11大震災から10ヶ月がたちました。東北は雪に覆われています。沿岸部の津波被害は建物、産業、社会基盤をすべて破壊しつくしました。その地域に生活していた住民も甚大な被害を受けました。10ヶ月たってもその痛み、悲しみは癒えることなく続いています。災害が起きる前に防災対策、減災対策をしっかり議論、考えて、1つ1つ具体的に行うことが重要と思います。多くの人の命を救うためにも是非自治体、行政機関が先頭に立って、薦めてほしいと思います。災害が起きてから復旧、復興に投資する資金の巨大さを考えても当たり前のことと思います。災害がおきてから考える、後おいで対応することを少なくするべきです。

<東日本大震災:遺族に「おくり地蔵」 悲しみ拭うよりどころ 大崎の菅原和平さん、500体を寄贈 /宮城>

 大崎市鳴子温泉のこけし工人、菅原和平さん(66)は東日本大震災の犠牲者の遺族に、故人の冥福を祈るよすがとなる「おくり地蔵」を無償で贈っている。約300の遺族に500体が渡り、悲しみを拭うよりどころになっている。
 「おくり地蔵」のサイズは9センチと18センチの二つ。要望があれば30センチサイズを少額の実費で提供する。木地を生かした素朴な作りで、目を閉じて合掌する姿は優しさが漂う。
 無償提供の始まりは昨年5月。幼い子供3人と両親を津波で亡くした石巻市の30代の夫婦に、縁があって「慰めになれば」と提供を申し出た。夫婦は「5人の冥福を祈る形見に」と借り上げ住宅の仮の仏壇に安置した。この話を知った遺族が菅原さんのこけし店を訪ね、事情を明かしては「おくり地蔵」を受け取っていく。
 昨年10月には仙台市の女子高校生から「両親が亡くなりお金がないが、地蔵をいただきたい」と電話があり、菅原さんはすぐに送った。申し出は新年も絶えない。今月5日には親戚や友人をたくさん亡くしたという女性に5体を手渡した。
 礼状も多数寄せられる。ホームヘルパーの義妹を亡くした女川町の女性は「荼毘(だび)に間に合うようにお地蔵様が届いた。(義妹は)お地蔵様と一緒に安らいでいると思う」としたためた。58歳の夫を失った東松島市の女性は「お地蔵様と話していると心強い」と記した。
 「おくり地蔵」は、元々は故人があの世に旅立つのを祈るための“地蔵こけし”商品の一つだが、こけしを通して被災者に寄り添いたいとの菅原さんの思いが無償提供に結び付いた。
連絡は「こけしの菅原屋」(電話0229・83・3664)。

陰膳(かげぜん)の話

2012年01月12日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
 こんにちは。蜂助です。今日は「陰膳」の話です。

「陰膳(かげぜん)」はご存知でしょうか。戦争や旅などに出掛けた人の安全を祈って、留守宅の人が供える食膳のことです。地域や家庭によっては、亡くなった方に供える食膳もこのように言うかもしれません。この陰膳が全然違うところで使われているのです。

 コープふくしまでは、家族の人数よりも一人分多く食事を作って放射性物質検査をする「陰膳」方式の取り組みを行っています。日本生協連と通じて全国の生協でも取り組みの準備が進められています。

 東京電力福島第一原発事故によって、放射性物質汚染をめぐって生産者と消費者が対立するような構図が作られるケースもあります。本質は生産者も消費者も被害者で、東京電力が加害者であることを忘れてはいけません。

 コープふくしまのこの検査は1検体あたりの測定時間を約5万秒で検出限界値1キログラム当り1ベクレルと極めて精度の高いものです。11月中に行った福島県中通り地域(福島市、二本松市、郡山市など)にお住まいの11名の組合員の協力による調査結果の特徴は次の通りです。カリウム40という自然界に存在する放射性物質で、今回の測定でも放射性セシウムの数十倍のレベルで検出されました。この物質は成人男子で体内に平均で約4千ベクレル位あると言われているそうです。
(以下、ホームページをコピーしました。詳しくは下記URLに。)
http://www.fukushima.coop/info/important/detail.php?d=843f890fb45ed00f21cd9513a5bf07be0d46684e
(1)実際の食材の産地傾向
食材産地のこだわりが特に大きい一世帯は、福島県産以外の材料で食事をされていました。残りの10世帯では福島県産も食材として使っていらっしゃいました。また、天然のきのこをお召し上がりの方もいらっしゃいました。
(2)測定結果値の概要
a)11名中、1キログラムあたり1ベクレル以上のセシウムが検出されたのは三世帯ありました。他の8世帯は放射性セシウムが含まれていたとしても1キログラム当たり1ベクレル未満であることを示しています)
b)最も多くの放射性セシウムを検出した世帯の食事に含まれるセシウム137とセシウム134の量は1キログラムあたりそれぞれ2.4ベクレルと2.0ベクレルでした。この量は、11世帯いずれでも検出されている放射性カリウム(カリウム40)の変動幅(1キログラム当たり20ベクレル~40ベクレル)のほぼ10分の1程度でした。
c)仮に今回測定した食事と同じ食事を1年間続けた場合の放射性セシウムの実効線量(内部ひばく量)を計算すると、年間合計約0.01ミリシーベルト~0.05ミリシーベ以下となります。