“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

放射能は誰の物?

2011年11月26日 12時59分34秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。11月24日の朝日新聞の片隅に腹の立つ記事が載っていました。

放射能は誰の物か、夏に裁判が行われました。東京電力福島第一原発から約四十五キロ離れた二本松市のゴルフ場が東京電力に放射性物質の汚染の除去を求めて東京地裁に申し立てました。

こともあろうに、東電は「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任を持たない。」「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している。」

無主物とは、ただよう霧と同じで、誰の物でもない、と言う意味です。

東電は、飛び散った放射性物質を所有しているとは、考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいない、と主張しているのです。

さらに驚いたことに、飛び散ってしまった放射性物質は、もう他人の土地にくっついたのだから、自分の物ではない、と主張したのです。

有機水銀を撒き散らして、自分の物ではないと歴史上誰が認めたでしょうか!

ところが、10月31日に東京地裁はゴルフ場の訴えを退けました。

東電も腹が立ちますが、東京地裁も国民の目線から完全に外れており信じられません。

このゴルフ場、サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部は9月いっぱいで従業員全員にやめてもらわざるをえませんでした。

東電は犯罪者だと言わざるを得ません。

海の汚染が心配

2011年11月26日 06時01分23秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、河川からの生み出すの汚染の話です。

筑波大学、京都大学、気象研究所などの合同調査結果が発表されました。福島県の南端の白河市上流の栃木県境付近を源流とし、福島県中央部を横断し宮城県岩沼市で太平洋にそそぐ阿武隈川から流れ出る放射性セシウムの量が一日当たり五百億ベクレルにのぼることがわかりました。

この量は、福島第一原発事故に伴い、東電が四月に海に放った低濃度汚染水の放射性セシウムの総量に匹敵します。

放射性セシウムの九割以上は浮遊する粘土などの微粒子に付着しており、一割が水に溶けているということです。中流の福島県伊達市付近では約千七百億ベクレルともっと高くなっています。河口の方が低いのは、途中の堰などで付着したからのようです。

雨で流れ込んだり、いろいろな形で川に流れ込んだ放射性物質は海に至るのです。

太平洋で獲れる魚や貝、海藻などの汚染が心配です。