“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

本「ショックドクトリン」(ナオミクライン:カナダ)!

2011年11月11日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
本「ショックドクトリン」(ナオミクライン:カナダ)!

近所の女性達(高齢者の方)がショックドクトリンを読もうとなっているそうです。どうしてか聞いたところ、1つは新聞で取り上げられたこと。もう1つは政党の選挙演説(仙台は宮城県議選挙の選挙中です)で「ショックドクトリン」のことが話題になったからだそうです。自分もこの間、何回か書きましたが、新自由主義の行動パターン、歴史をそのような視点から整理して振り返ることができる点で優れた調査、分析された論文です。少し高い価格ですが上下巻で5000円です。岩波書店から出版されています。

日本の中曽根の国鉄民営化、小泉政権が行った郵政民営化、政治経済政策はこの分析に全くあてはまっています。竹中平蔵(とんでもない「うそ」つき規制緩和万能を主張)もです。アメリカ:ニクソン、ブッシュ:イラク侵略戦争、フロリダハリケーンを利用した略奪、イギリス:サッチャー、中南米軍事政権、インドネシア:スハルト、ロシア:エリツイン、ポーランドワレサ、タイ・スリランカ津波被害と略奪行為などなどです。

野田、前原、玄葉などもその考え方を踏襲しています。彼らの行ったことの結果(結末)が、ニューヨークでのデモと集会です。また、リーマンショックです。繰り返し、繰り返し形を変えて彼らは99%の国民を収奪する策をめぐらしています。

彼らは世界が1%の富裕層、経済エリートのためにあると考えています。99%の貧困、貧しい人々は眼中にはありません。それこそ、アメリカ共和党右派がいう「貧乏人が野たれ死んでも知ったことではない」に代表される考え方です。誰かの犠牲の上に成り立つ豊かな生活が長続きするはずがないと思わない腐敗した人間です。これが彼らに共通した考え方です。

この行き着く先は退廃文化と独善、政治独裁です。野田がいう「自分が決めます」。橋下がいう政治に必要は「独裁だ」がよく示しています。「国家のために」と彼らはよく言います。国家とは野田、橋下、民主党、自民党のものではなく99%の国民のものです。彼らの「うそ=本音」を見抜くことです。一時的に99%の国民をだませても必ず、歴史の審判を受けます。

歴史から学ぼう!

2011年11月11日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
TPP交渉参加への野田政権の独善的な姿勢、大阪府・大阪市首長選挙の橋下派政治姿勢と同じような政治勢力が日本、関西の民主主義を踏みにじり政治を乱暴にかき回しています。

ギリシャ、イタリアを初めとした財政危機、アメリカの雇用問題、イスラムにおける連続政権交代などがあり、政治経済の不安定さと激動が続いています。その不安定さ変化を受けて焦燥感にかられ、動揺して「政治的独裁」に打開の糸口を見つけるような動きが勢いを増しています。日本の生活保護世帯数は戦後すぐの世帯数を越えました。そのくらい、失業が増え、生活困窮者が増加しています。その上に、3.11震災被害と被災者の生活苦、福島第一原発事故と放射能汚染の広がりが存在しています。これだけ見ると世紀末のような感じもします。

自分は歴史の流れ、発展に確信を持つ必要があると考えています。政治経済の「混乱、混沌」を解決する手段は政治的独裁ではありません。政治独裁は必ず、世界の、当事国の国民を不幸にしてきました(歴史的事実)。ドイツヒットラー、イタリアムッソリーニ、日本東条英機と軍部、ソビエトスターリン、中南米の1980-90年代の軍事独裁は全て自国民の弾圧と迫害をもたらしました。その最大の被害は第二次世界大戦であり、他国を巻き込み、何千万人もの死者を生み出しました。そして社会基盤を壊滅的に破壊しました。

問題点を明らかにし、当事者間(国家間)で粘り強く話し合う必要があります。その際、相手国の立場を尊重する事。相手国の内政に干渉を行わないことが重要です。そのことで一時的な政治経済の混乱も発生します。(ギリシャ、イタリアの政権交代、イスラムにおける政権打倒)しかし、その混乱は「新しい政治経済制度を生み出すための苦しみ」なのだと思います。この混乱=苦しみがあるから独裁が必要との主張は歴史の教訓を理解していない政治家です。物事が変化し、改善し、進歩する上での必要な時間と混乱を受け入れることが必要だと思います。そして、人類は賢い人間集団であることを立証する必要があります。正義が支配する社会を作ることが出来るし、作るために協力した取り組みが必要です。

TPP交渉参加は公約違反

2011年11月11日 06時10分25秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日もTPP の話です。

本日11月11日は東日本大震災から8ヶ月を迎えます。野田首相はTPP交渉参加の可否を一日持ち越し、今日、表明するとされています。今更、細かい事を書いても仕方が無いので私自身の心の整理のために箇条書きにします。

野田首相の表明に次のことが触れられていなければ民主党はダメな党です。解党してください。
1、TPPに参加すると日本がどれだけ利益が得られるのか。金と雇用です。
2、東日本大震災に苦しむ人達の復旧復興より優先する理由。
3、アメリカの対日要求の内容のすべての公表。
4、遺伝子組み換えの表示義務の撤廃、その他、食の安全の基本姿勢。
5、国民皆保険制度の廃止について。
6、食料自給率50パーセントにするという民主党の公約をどうするか。農水省公表のTPP に参加すると13パーセントになるという数値のと関係。
7、そもそもTPP交渉参加は民主党の公約ではないが、なぜ今やるのか。
8、沖縄の基地をどうするのか。

まだまだたくさんありますが、最低でもこのことにひとつでも触れない事があれば、民主党の党としての責任を取ってもらうしかありません。