“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

小水力発電の話

2011年10月07日 05時59分22秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。鉢助です。今日は、原発を廃止して電力を少しでもまかなう小水力発電の話です。

 台風12号や15号は全国に大きな被害をもたらしました。被害をもたらすということは、エネルギーを持っていると言うことです。このエネルギーを少しでも電力に出来ないかということが今日の話題です。

 環境省が調査した、水力発電量の潜在可能性の報告によると、1000キロワット以下の小水力発電で全国で626万キロワットをまかなえるとしています。これは100万キロワット級の原子力発電所6基分に相当します。

 小水力発電とは、河川の上流から水を取り水路や水菅で落差を利用して水を落とし、下部に発電機を設置して発電するものです。昔は、水車がコトコトと穀物を脱穀したりしていました。ドンキホーテではありませんが、風車も世界中にありました。発電機の原理は簡単でそれほど特殊な技術は要しません

 9月30日の農業協同組合新聞によると、今でも、中国地方だけで53施設があり、その大半が農協が運営していると言うのです。私は、小水力発電所は見たことがありませんが、島根、鳥取、岡山、山口、広島の5県15JAが担っているそうです。この取組みを是非とも全国に広げるべきだし、国は全面的に支援すべきです。農村活性化のひとつの起爆剤にもなるのではないでしょうか。
 この取組みを観光や都市と農村の交流事業と結びつければ、大きな広がりになるのではないでしょうか。

 原子力発電所のエネルギー源は外国から輸入するウランですが、小電力発電所は日本中どこにでもある雨を源とする「水」です。治水ということばがありますが、これは災害が起こらないようにする概念です。治水ではなく、「活水」(別のことばでも良いのですが)という、水を活用する概念を作ることが求められているのではないでしょうか。