“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

法に基づく節度を持った対応

2011年10月23日 14時30分00秒 | 臼蔵の呟き
政党間の議論を聞いていて感じることがあります。自民党議員が民主党政権を攻撃するときに「口汚くののしる」場面があります。本当にこれが国の最高立法府、議決機関かと思う議論です。意見を述べる議論する事は非常に大切ですが、節度を持った意見表明、議論を展開すべきです。連日、国会には小学生などが見学に来ています。このような議員、政党は恥ずかしくないのでしょうか。


日本が中国に侵略し、満州を占領していた時代に日本人の対応で、その後の中国人の対応が幾つかに分かれたようです。戦争中(極限状況)にあったので日本と中国で殺戮行為が頻繁に起きていました。しかし、その中で、ぎりぎりの条件下であっても日本人が現地の中国人に食糧を分けたり、接し方で節度を持ち、人間(日本人と同じような)として接し方を行った事例が多く報告されています。残留孤児の問題もその1つです。極限状態であってもその人間、考え方、生き方が問われ、現れるのだと思います。中国人、日本人、韓国人、欧米人であっても同じ人間です。戦争のない平和な社会を作りださなければならないと思います。


リビアのカダフィ大佐が死亡しました。彼が42年間にわたって行った独裁政治、権益の独占により、リビア国民が大変な辛酸をなめたことは歴史的事実です。しかし、彼を法に基づく裁判にかけずに処刑したとすればジュネーブ協定に違反した戦争犯罪です。事実関係の調査をすべきです。国連機関、人権団体から懸念が表明されています。アメリカ軍がパキスタンでおこなったアルカイダへの軍事行動、イラク:フセイン元大統領の殺害も同じです。現代社会で私刑と思える虐殺行為を許してはならないと思います。法による裁きをルールとして適応すべきです。また、その処刑、私刑によって真実、歴史的事実が闇から闇に葬られ隠蔽されことにもなっています。



原発ゼロへの思い

2011年10月23日 10時45分06秒 | 臼蔵の呟き
法政大学教授田中優子さんの「原発問題に関する思い」が新聞に載っていました。ここで紹介します。

原発事故の深刻さを目の当たりにして、私はとても後悔しました。他の社会問題には関心をもってきたけれど、なぜ原発反対運動をちゃんとやってこなかったのだろう、どうしてきちんと考えてこなかったのだろう、と。普通に生きていた多くの人の人生が壊され、いまだに復興のプロセスが見えません。放射能は地球上をめぐり、世界中に影響を与えました。(中略)
「原発をやめたら電気が不足する」と政治家は言いますし、学生(大学内で)も不安に思っています。江戸文化を研究する私に言えることは、電気がなくても人間が暮らしていた時代があったよ、ということです。
江戸は100万人の人口を抱え、パリやロンドンを越える世界最大の都市でした。当時はもちろん、電気も石油もありません。燃料は薪(まき)だけでした。そのもとで100%に近いリサイクル社会を築き、日本文化の根源になるような豊かな江戸文化を花開かせた。もちろん、農村・農業を基盤にしていたこともありますし、時代も違うので単純に現在と比較する事は出来ません。
要は、自然エネルギーで代替すると同時に、電気を大幅に節約して、人がまともに暮らしていける新しい社会システムをみんなで考えて行きませんか、ということです。「原発ゼロ」と次の社会を展望する取り組みは、社会運動や環境保護運動、政治的主張などこれまでバラバラに活動していた人たちが一緒になって、大きな運動が出来る可能性があると思います。


以上が田中優子さん(江戸文化研究者)の思いです。
良識を持った知識人の代表的な思いではないかと思います。今までの自分たちの暮らし方、行動を振り返り、今後の自分たちの生き方、社会のあり方を考えることはとても大切だと思います。また、震災、津波被害、原発事故を自らの問題として捉え、想像力を働かせて社会問題、社会システムの変革に参加する事はすばらしいことと思います。

驚きの、河北新報社説

2011年10月23日 06時28分50秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。本日10月23日の河北新報朝刊の社説には驚きました。

原発事故から七ヶ月以上が経過したとは言え、こんなまともなことを書くのかという驚きです。私や臼蔵さんが春先から主張していたことと同じことを書いています。読売新聞などでは絶対に書かない内容でしょう。

原子力発電所は長らく、トイレのないマンションと批判されてきた。と書きはじめています。使用済み核燃料を最終的に処分出来ないことを指摘した後、福島第一原発で放出された放射性物質の除染後に取り除いた土などの保管場所が無いと指摘しています。

最後のまとめは、効果的に除染を行えるかどうかは、福島県の将来にとって死活問題になっている。国などに対策と費用負担を求めると同時に、自らも関わって解決策をも模索する時期にきている。と結んでいます。

福島県の除染の実践と、国民世論がマスコミの論調を変えさせています。河北新報よ、これからも国民目線の記事や社説を書いて欲しい。

きょうは、漫画展「中国からの引き揚げ~少年たちの記憶」を見にゆきます。赤塚不二夫、ちばてつや、北見けんいちなど一流漫画家たちが、戦争の恐ろしさを描き、同時に大震災を乗り越えるために開催されます。「せんだいメディアテーク」で二十六日まで開催されています。