“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

震災復旧と経済問題

2011年10月03日 15時15分16秒 | 臼蔵の呟き
仙台は風が冷たく、一気に秋めいて来ました。仮設の環境で何万人と被災者が生活しています。健康悪化につながらないように祈るばかりです。菅前首相は四国お遍路に出たとのことです。個人的はお遍路は個々人の行為であり、とやかく言うものではありません。政治家、最高責任者(だった)の遍路は??です。その下で原子力発電所事故処理、震災復旧、復興対応が行われていたのかと思うと・・・・です。

震災復興と経済問題は非常に大きな関連性を持っています。この時期にTPP問題、原発再稼動問題、特区構想がぞろぞろ出てきています。その出方も政権が変わったことを契機に出てきています。菅内閣も野田内閣も民主党です。この党は選挙互助会以外の何者でもないことを如実に示す結果となっています。主要政策がこのくらい大きく変化するようなことはありえないと思います。外的状況は何も変わっていません。変わったのは菅→野田への変化だけです。

ではなぜ、このように舵取りがころころ変わるかです。1つは経済政策は鳩山、菅、野田、民主党と自公政権はなにも内容において差がない、変化がないことからきていると思います。規制緩和、貿易の完全自由化(大手企業に有利な自由化)推進路線が中心の経済政策です。2つ目は、だれのための政治、経済かの立ち位置問題です。小泉、竹中平蔵路線は新自由主義(市場経済至上主義)からの流れが強弱の差はあるにしても変わっていないことです。この点は非常に重要です。自公政権から民主党政権の変化は、このことに対する国民からの評価、判断の結果です。国民から負託された政治、政権がこの判断を無視した行動を取ることはありえないことと思います。

大阪府知事の思想統制

2011年10月03日 15時06分18秒 | 臼蔵の呟き
 以下が、報道されている内容です。戦前と同じではないかと思われる権力者の思想差別、選別の対応です。大阪府、府庁には民主主義がないのかと思えるような内容です。歴史の歯車を逆転させるような権力者を放置する事の恐ろしさです。教師に対するランク付け、評価制もこのような発想で行ったことがよく分かります。
 これも一種のショック状態(異常な政治状況)を大阪市に持ち込み、市の職員、幹部の恐怖心を喚起して「自らの指示、思想に合う人材のみを登用する」との意向です。大阪府の問題と言って放置する事の出来ない問題と思います。恐怖政治は成功すると拡散し、次々と伝播し、自治体、国政レベルにも影響を及ぼす問題(病原菌のように)です。

橋下氏の維新の会、大阪市職員の選別作業始める

 大阪都構想に協力しそうなら幹部に、敵対するなら左遷――。
 地域政党・大阪維新の会を率いる橋下徹・大阪府知事の「選別発言」に基づき、維新大阪市議団が、市長選(11月27日投開票)直後に市役所内に発足させる「府市統合再編推進本部」(仮称)の職員の人選を進めている。市長選へのくら替え出馬をもくろむ橋下知事の市長就任を前提に、速やかに都構想実現に動く職員集団の構築が狙いだが、平松邦夫市長を支える現体制の市幹部の間には、激しい反発が渦巻く。
 維新市議団の坂井良和団長によると、推進本部は約50人の市職員で構成。都構想のほか、市営地下鉄民営化など、市長選で掲げる維新の公約を推進する事務スタッフとし、12月中にも人事を発令する予定だ。今月中に、橋下知事らと体制について協議を行うという。
 人選の基準について坂井団長は、「都構想をすぐに理解し、実行に移せる柔軟な思考の持ち主」と説明。「誰が適任かは長年の議員活動で分かる」とし、面接などは行わないという。
 一方、平松市長を支える幹部職員については「政治行動をする人間がおり、新体制では重要ポストから排除する」と明言。「政治行動」について、別の維新幹部は、都構想への実質的反論を市のホームページや広報紙に掲載していることなどと指摘、「公務員の中立性を侵している」と説明する。また、自民から維新に移った市議は「自民時代に比べ職員からの資料や情報提供が激減した」といい、野党扱いの対応を挙げる。 これに対し、市側は橋下知事の発言や維新の選別作業に、不快感を隠さない。
 ある市幹部は「公務員は首長の政策を実現するための存在。平松市長が都構想に反対する以上、敵対的と映ろうが、市長選前からとやかく言われる筋合いはない」と反論。別の幹部も「知事は公務員のことを分かってない。頭ごなしに命令しても面従腹背の職員が増えるだけだ」と話した。
          ◇
 橋下知事の発言(要旨)
 「都構想の大綱を実現してくれる市職員が誰なのか、(維新市議団は)幹部候補のリストアップをしてもらいたい。市長選を取れば人事権を行使して、新しい市役所に生まれ変わらせたい。政治に乗り出してきた職員は、根こそぎ外してください」

原発の二つの未完成点①

2011年10月03日 06時29分41秒 | 蜂助の呟き
 おはようございます。蜂助です。今日も原発の話です。

 日本には営業運転する原子力発電所が54基ありますが、そのうち現時点で稼動しているのは何基でしょうか。たぶん数基しか稼動していないはずです。これでもなんとか日本が生活できているのだから原発再稼動は必要ないのではないでしょうか。急いで、自然エネルギーを利用した発電所を開発すべきですね。

 世界中には原子力発電所はどの位あるのでしょうか。2005年の経済産業省の統計によると、31ヶ国で439基の原子炉が稼動しているようです。電力に換算すると、3億8505万4千キロワットが生み出せるそうです。
 電力百万キロワット当り一日に広島型原発の三発分の「死の灰」を作るので、世界中では一日に広島型原発385個分の「死の灰」が作られています。一年間で140万個の広島型原発に相当する「死の灰」が作られているのです。百万キロワット以上の原子炉はというは日本に30基あり、特に東京電力柏崎刈羽原発では1号機から5号機までが110万キロワット、6号機と7号機は135万キロワットと日本最大の発電量です。百万キロワットというのは特に大きな原子炉ではありません。

 100万キロワットの原子炉は、毎日3キログラムのウランを消費して、3キログラムの「死の灰」を残します。これが使用済み核燃料ですこの「死の灰」である使用済み核燃料を始末するシステムが世界中どこでもできていません。使用済み核燃料は何万年も放射能を持ち続けます。何万年先の人類と地球に、危険きわまりない放射性物質を残してしまうのです。  日本では、青森県の六ヶ所村の施設に送って保存しておくしか方法はないのです。各原子炉では、それぞれにプールを作って、とりあえずそこに使用済み核燃料を置いています。日本の54基のすべての原子炉が、プールの中に使用済み核燃料保管プールを持っています。
 
 そして、このプールが各事故につながるのです。どんな産業だって、自分が作る産業廃棄物を後始末できないという産業は成り立ちません。

 ところが原子力産業だけは、これが成り立っているのです。

 原発には、大きなふたつの未完成点があると言われていますが、以上が一つ目の未完成点です。今日は長くなったので、このくらいで・・・