“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

福島県議会の原発廃炉請願採択

2011年10月21日 15時10分12秒 | 臼蔵の呟き
以下は河北新報の報道内容です。県議選が後に控えているので選挙民との関係でセイガンが採択された。との報道です。地方自治、福島原発事故に責任を負うべき県議会、県議の判断としては本道に情けない言い分です。
福島県の三分の一が計画区域になり、何十万人の県民が避難しなければならない事故、事態にどのような責任を感じているかが問われているのではないかと思います。これでは、事故で避難している県民が馬鹿にされているようです。

<廃炉請願採択 福島県議選控え世論意識 全会一致異例の展開> 福島県議会が20日、県内の原発10基全ての廃炉を求める請願を採択した。共産党県議が単独で紹介議員となった請願は、委員会審査では不採択となった。この日の本会議では5議員退席の上、全会一致で採択される異例の展開となった。各党を廃炉政策へと突き動かしたのは、1カ月後に迫る県議選への思惑だった。

 最大会派の自民党は19日の企画環境委員会で4議員全てが請願採択に反対したが、この日は会派拘束もかけて賛成に回った。県連幹事長の斎藤健治議員は「委員会では審査継続の立場だったが脱原発を県連で決定しており、本会議で賛成するのは問題ない。選挙まで1カ月。有権者に対する正直な意思表明だ」と言う。

「『原発はもういい』というのが県民の率直な気持ち。ごく当たり前の決定だ」と語るのは、第2会派の県民連合を社民党などと構成する民主党県連の総務会長の宗方保議員。別の議員は「わざわざ廃炉を明言する必要はないが、選挙を控えてあえて反対はできない」と明かす。

 これまで県議会が原発に関する姿勢を決める際には、特別委員会を設置するのが一般的だった。公明党県本部代表の甚野源次郎議員は「もっと慎重に議論を重ねる必要があったとは思う。廃炉に向けて県議会がどう責任を果たすか、選挙後に課題が残った」と話す。

 「世論が後押ししてくれた」と採択を喜ぶのは共産党の神山悦子議員。「選挙向けのパフォーマンスなのかどうか、県民は各党の今後の対応を注目している」と指摘する。社民党県連代表の古川正浩議員は「脱原発をさらに推し進める歴史的な一歩だ」と評価する。
 一方で、原発が立地する双葉郡選出の議員は複雑な表情。本会議を退席した民主党の坂本栄司議員は「地元の雇用や、事故収束に向けて頑張っている作業員の士気低下が心配だ」と語る。自民党の吉田栄光議員は賛成したが「まだ復興・復旧の方策が出ていない状況。判断が早かったという気持ちはある」と話した。

宮城県災害対策本部の定例開催終了

2011年10月21日 12時33分33秒 | 臼蔵の呟き
仙台市は、曇り空です。気温は比較的に高目です。
宮城県の災害対策本部は20日、県災害対策本部会議の定例開催を終了し、復興事業に県政の軸足を移す方針を決めました。震災当初は32万人に膨らんだ避難者も300人を下回り、災害の応急対応が一段落したと判断されました。今後は調整が必要な際に開催されるそうです。本部会議では震災の宮城県被害額が7兆3781億円に達し、現時点で避難者は19カ所の268人との報告です。

3.11震災後、220日が経ちました。福島、宮城、岩手県の沿岸部は瓦礫処理が進んだ意外は何も具体的には復旧は進んでいません。中小企業の稼動、営業再開もほとんど手付かずです。月日の経過に応じて、震災報道が減少し、通常のニュース、報道が主流になっています。このことと関係しますが、人々の意識の中で東日本大震災のことが「過去のこと」として後景へと押しやられることです。

阪神大震災を教訓として都市型、直下型地震の対策は進んだのでしょうか。また、今回の津波被害を教訓として被災地以外の同じような地形、環境、被害が想定される地域は、減災、防災の議論、検討がされるようになったのでしょうか。いつ来るか分からない災害に向けて今から少しでも準備を行うことこそが3.11被害を教訓化することと思います。

再度このような大災害の被害を減災することの決意、対策との関係で意識が薄くなる、忘れることは決してよいことではないと思います。被災地、被災者、東北地方の人々が3.11東日本大震災の被害、その復旧状況、思いを記録し、語り続けることが非常に重要になっていると思います。

電気事業連合会寄贈

2011年10月21日 06時06分06秒 | 蜂助の呟き
公共図書館から「ようこそ!エネルギー図書館へ」というDVDを借りてきて見ました。協力:電気事業連合会とありますが「スポンサー」という意味でしょう。

これの「理科編」というのを見てみると、エネルギーには必ず元がある。家庭で一日に平均的に使う十キロワットを、手回し発電機で作ると百人で二十四時間回し続けなければならない。(人間では作れないが便利だ)

資源には限りがある。石炭は百三十年、石油は四十年、天然ガスは六十年で無くなる。そこで最も期待されているエネルギーは「ウランという鉱物」と来ました。ウランをペレットという一円玉より小さい燃料にして、これで一般家庭の半年から八ヶ月の電力がまかなえます。

二酸化炭素は発生しない。燃料は九十五パーセント再利用できる。

原子力発電と聞いて、危険、怖いというイメージはチェルノブイリ事故で作られた。しかし、原子力発電所は二酸化炭素を発生させず、燃料の再利用ができる。

日本の原子力発電所は世界最高水準の安全性を誇っている。

壁は厚さ二メートルで、五重構造になっており放射性物質を漏らさない。

消防車も原子力発電所に置いている。

こんな内容ですが、主張のすべてが福島第一原発事故で否定されても、DVDは公共図書館に置かれていました。

洗脳技術の学習には最高かもしれません。