猫と暮らす会では、たくさんの猫たちが
終の棲家となる新しいお家に希望されるのを待っています。
ただ、待っている猫たちがどんなに多くても
やはりこちらとのお約束を守っていただけないのでは?
もしくは条件と希望される猫の大きさ・月齢が合わないのでは?
と思われるときは、心苦しくもお断りさせていただくこともあります。
たとえば、きちんと身元を明かしていただけないケース。
どちらにお勤めされているのかを教えていただけないとか
年齢を教えてもらえないとか
この部分があいまいだと、お話しがそこでストップしてしまいます。
また、非常にいいご家族だと思っても
遠方の方だと、子猫の譲渡は厳しいと判断することがあります。
トライアル中に何かあったとき対応が難しくなってしまうからです。
とは言っても、在宅の大人がいらっしゃる場合は
応相談となります。
また、お年を召した方のひとり暮らしで
保証人になる方と距離がある場合は、お断りさせてもらっています。
基本は、どの猫ちゃんも、最期までともに暮らすご家族が
看取ってくださることが大前提です。
もし猫が18年生きたとします。
ご自身がお元気で、老猫になった子を受診することも考えたら
引き算をしていけば、やはり60歳の方で子猫を迎えるのは
ぎりぎりだということになるかと思います。
もちろんすぐ身近に快くサポートしてくれる若い方がいれば
話しは変わってきます。
ご自身の年齢や健康状態、迎えた猫のことも
きっちりと考えて下さる方にお譲りしていきたいと思います。
猫たちの譲渡に関して、
もらってあげれば困ってる猫が助かるんだから
なんでそんなにうるさく言うの~?
みたいな話も耳にします。
もらってあげるとか
困ってる猫とか
そんな風に考えることなく、
大切にしますと言ってかわいがってくださる方々と
これまで大勢接してきました。
猫の持つ力は無限大です。
その無限大の力を感じられるのは、迎える側の心根次第。
あたたかい譲渡をしていきたいと思っています。