3匹の小さな仔猫が会にたどり着きました。
200グラム台の小さな身体なのに、歯が生えてきていて
栄養不良は一目瞭然でした。
行政からの依頼です。
3匹の中の1匹は、すでにかなりな体調不良がひと目でわかりましたが
具合が悪いからと言って、この子だけ連れて帰らない選択肢はありません。
3匹を渡してくれたことにほっとしました。
他の2匹と比べて元気もまるで違っていました。
ママのミルク、飲めていなかった可能性があり
雨のひどい中の保護で、身体が冷えて余計に弱ったのかもしれません。
だいたい月曜日の仔猫は、もしかしたら土曜日とか日曜日に捕まって
そのまま放置されて引き取られていることも多々あります。
逝ってしまう確率の高い子のお世話は大変でかなりな覚悟が必要です。
それでも、もしかしたらの可能性と
万が一のときはあたたかい場所でという気持ちで
引き受けるスタッフさんはお世話をスタートしてくれるのです。
預かりスタッフさんたちはみなさん、強い想いがありますが
それは根底に限りない本物の優しさがあるからだと思います。
また、命には必ず終わりがあることも受け入れています。
調子が悪かったのはさび猫のカヌレ。
横隔膜ヘルニアの疑いもあり、
わき腹に1か所かさぶたもついていました。
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フランスのお菓子からお名前をつけてくれました。
カヌレの具合がなかなか上向きになってこない中
それでも受診したり、やれることをやってくれました。
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5月13日に引き取り、翌14日天に還っていきました。
あと少しで15日を迎えるところでしたが
小さなカヌレは、あたたかいフリースの上で
眠ったままの姿勢を崩すことなく逝ってしまいました。
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頑張りました。
ほんの少しづつでもミルクも飲めていたし
目に力のある瞬間もありました。
生きようとしていました。
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預かったスタッフさんは、他の2匹と同じように
カヌレも大きく育てたいと願ってお世話をしてくれました。
そして、どんなベテランになっても
こうして見送るのは毎回心が痛むことで、慣れることなどなく・・・。
たぶん涙で見送ってくれたと思います。
翌日、きれいにお花で飾ったカヌレを斎場に連れて行ってくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/59/4b243f01ef566cb5b9936b03e7c8e595.jpg)
猫と暮らす会の子として送り出せたことは
良かったと思っています。
カヌレ、本当によく頑張りましたね。
大きく育ったカヌレに会いたかったよ。
きっときれいなさび猫に成長したんだろうと思います。