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ワニと読むミステリ(ゴースト・ヒーロー)

ゴースト・ヒーロー (創元推理文庫)
S・J・ローザン
東京創元社
1,200円+税
読むと、昔のことは現代に生きている。

(S・J・ローザン著)
 私立探偵のリディア・チンはジェフ・ダンバーなる人物からアート業界でのうわさを調査してほしいとの一見簡単に見える仕事を引きうけることになります。中国の水墨画家チョウはその才能で世に知られていて、伝統的手法に政治的主張を混合した作品は高く評価されていますが、その新作が出回っているとのうわさが美術界でささやかれているらしいのです。しかし問題は、ゴーストヒーローと呼ばれるチョウは1989年の天安門事件で死亡しているのです。調べるうちに、依頼人のジェフ・ダンパーは身分を偽っていることがわかります。さらにこの件を追っているのはリディアとそのパートナー、ビル・スミスだけでなく美術専門の探偵ジャック・リーも同じように依頼され調査していることがわかりました。彼ら3人は協力してこの事件を追い、美術界にうずまく陰謀と闘うことになります。

 リディア・チンとビル・スミスのシリーズ第11作です。もう11作も出ているのですね。今回はリディアが主役の事件です。さらにジャック・リーという美術専門の探偵も加わって、3探偵が調査するという異色作です。
 天安門事件で亡くなった画家の新作が出てきたらしいという怪しい事件ですね。リディアはアメリカ生まれの中国人ということで中国関連の事件を依頼されることがありますが、今回は1989年の天安門事件に端を発するという長い年月を経てから浮上して今問題になるというシャンハイ・ムーン に通じるような事件です。今回は絵画。
 それにしても美術界はいろいろとどうやって敵を出し抜くかという熾烈な争いの業界ですね。特に今回は中国人の芸術家ということで中国大使館までこの事件にかかわって、大変ややこしいことになっています。しっかり読んで関連をじっくり把握しましょう。
 シリーズで気がかりなのは、どうもリディアがジャック・リーに魅かれているような感じ。せっかくビルとの関係が深まりそうな気配だったのに。リディアとビルとジャックの関係も気になるところです。
 
■既刊
たくさんありますね。リディアが主役のときとビルが主役のときがあります。
冬そして夜
夜の試写会
ピアノ・ソナタ
新生の街
天を映す早瀬
シャンハイ・ムーン
この声が届く先
永久に刻まれて ← ジャック・リーが単独ででてきます。 短編集です。
春を待つ谷間で

主人公: 1.リディア・チン(私立探偵。語り手)
2.ビル・スミス(私立探偵)
3.ジャック・リー(美術品専門の私立探偵)
場所:   USA、ニューヨーク
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中

Ghost Hero: (Bill Smith/Lydia Chin)
S.J. Rozan
Ebury Press (Fiction)
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ワニと読むミステリ(本を隠すなら本の中に)

本を隠すなら本の中に (創元推理文庫)
ローナ・バレット
東京創元社
1,200円+税
読むと、秘密はゴミにしてはいけません。

(ローナ・バレット著)
 ミステリ専門書店〈ハブント・ゴット・ア・クルー〉の店主トリシアは、突然訪ねてきた大学時代のルームメイト、パミーを泊めてやりました。そして何週間も我慢し続けました。しかし、パミーが店の客にコーヒーをこぼしたり迷惑をかけるにいたって、ついにトリシアがパミーを追いだしたとき、お返しにパミーは小切手をねつ造し100ドルを盗んでいきました。しかし、追い出されたその日、パミーは大きなごみ容器の中で死んでいるのを発見され、あとに残されたのはたくさんの疑問。

 ミステリ専門書店〈ハブント・ゴット・ア・クルー〉のシリーズ3作目です。元ルームメイトが訪ねてきて居座るという困ったところから始まります。こういう人は一度入り込んだらなかなか出ていきませんね。
 初めて知ったのですが、「フリーガン」と呼ばれる人たちがいるのですね。彼らは夜中に集合し、飲食店などのゴミ箱をあさってまだ食べられるものを失敬する人たちです。ゴミ箱といってもアメリカのごみのカートは巨大ですから誰かが中に入って選別する役目をし、それらをみんなで分け合うというわけです。日本のようにゴミ袋に入れて収集日に捨てるというシステムだと「フリーガン」はうまく活動できませんね。
 エヴァリット(書店の従業員)とグレイス(本の町の殺人で危うく殺されそうになります))の結婚式が〈ハブント・ゴット・ア・クルー〉の店内で行われます。こういう結婚式も良いですね。
 トリシアの新しい恋はどうなることやら。
 
■既刊
 トリシアのシリーズです。
  本の町の殺人
  サイン会の死

■書店つながり
  アリス・キンバリーの幽霊付きの書店シリーズです。
  ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ
  幽霊探偵の5セント硬貨
  幽霊探偵とポーの呪い
  幽霊探偵と銀幕のヒロイン
  幽霊探偵と呪われた館

  キャロリン・G・ハートのミステリ書店「デス・オン・ディマンド」。
  舞台裏の殺人

  ローレンス・ブロック作。泥棒が書店主になります。
  泥棒は深夜に徘徊する

  エレイン・ヴィエッツ作。書店でのお仕事です。
  死体にもカバーを

主人公: トリシア・マイルズ(ミステリ専門書店<ハブント・ゴット・ア・クルー>の店主)
場所:   USA、ニューハンプシャー州ストーナム
グルメ: なし
動物:  ネコ:ミス・マープル(トリシアの飼い猫)
ユーモア: 小

Bookplate Special (A Booktown Mystery)
Lorna Barrett
Berkley
3,000円
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ワニと読むミステリ(赤毛のレドメイン家)

赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)
イーデン・フィルポッツ
東京創元社

読むと、邪悪なものはなかなかそういう顔はしていない。

(イーデン・フィルポッツ著)
 ロンドン警視庁の探偵マーク・ブレンドンはダートムアに休暇に来ています。マス釣りを楽しんでいるマークは美しい娘ジェニーを見かけ心ひかれますがジェニーには夫がいることがわかります。しかしその夫は不可解な状況で姿を消し、現場には大量の血痕が残されていました。ジェニーの叔父も突然姿をくらまし行方がしれません。ジェニーに懇願されたマークは休暇を返上して捜査に乗り出しますが、死体は見つからず、叔父の行方もまったくわかりません。そしてまたジェニーの別の叔父が殺されて、その近くで失踪した叔父の姿がみられています。だが、マークはここでも事件を解決することができません。が、アメリカの引退した探偵ピーター・ガンズが現れると鋭い洞察で事件の真相に近づいていきますが、舞台は風光明媚なコモ湖へと移動し、狡猾で残忍な犯人と対決することになります。

 1922年に出版された作品です。
この本の最初のページの解説がすごい!江戸川乱歩です。「赤毛のレドメイン家」を絶賛しています。これが読めるだけでも1つの満足です。
これを読むのは2度目なのですが、最初に読んだのがいつなのか、もうあまりに遠い話で忘れてしまいました。どういう内容だったかもすっかり忘れているのですが、それでもなんだかすごかったという印象だけは長く持ち続けていて、何がすごかったのか、今回の再読でまた新たに認識しました。巻末の中島河太郎さんの解説で、『推理小説を読み馴れた人が、今になって本編をひもとくなら、あるいはいちはやく犯人を推測するかもしれない。』とありますが、まさしくその通りで早い段階で犯人はそのようだとミステリずれしたワニは推測しましたが、それでもこの本を読み進めるのに障害どころかますます興味がわいてきます。
素晴らしいミステリとはそういうものなのでしょうか。
 
 アガサ・クリスティのエンド・ハウスの怪事件(1932年刊)の中でイーデン・フィルポッツへの献辞があります。

■赤毛つながり
  アーサー・コナン・ドイルの「赤毛連盟」を思い出してしまいました。こちらは赤毛の男が奇妙な話を持ち込むものです。赤毛というだけでなんだか特殊な感情をかきたてるものなのでしょうか。

主人公: 1.マーク・ブレンドン(ロンドン警視庁探偵)
2.ピーター・ガンズ(アメリカの引退した探偵)
場所:  イギリス、スイス
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小
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ワニと読むミステリ(焼きたてマフィンは甘くない)

焼きたてマフィンは甘くない (お料理名人の事件簿)
リヴィア・J・ウォッシュバーン
ヴィレッジブックス
929円+税
読むと、マフィンは甘いですが間に合いません。

(リヴィア・J・ウォッシュバーン著)
 テキサス州ウェザーフォードは感謝祭の季節です。フィリスは孫のボビーを預かっていて収穫祭の催しに連れていくのを楽しみにしています。収穫祭では料理コンテストが行われますがそのテーマは、伝統的な感謝祭料理のかぼちゃパイ、クランベリーの創作料理、独創的なターキー料理など。フィリスは今度こそ優勝を狙っています。彼女の友人でコンテストの競争者のキャロリンが今回は審査員を務めるのでコンテストにエントリーしないからです。ところが、飾られていたカカシを動かそうとして、それがカカシに変装させられた死体であることがわかり、さらにその死体はフィリスの特製マフィンを口にくわえていることが発見されると、フィリスは犯人捜しに奔走します。

 フィリス・ニューサムのシリーズ第5弾。
 フィリスの経営する下宿の元教師ばかりの下宿人キャロリン、イヴ、サムは相変わらず元気に活動しています。今回フィリスは息子夫婦のマイクとサラが留守中に孫のボビーを預かることになり、張り切っていますが、黒一点の下宿人サムも男同士の付き合いができるとこれまたボビーの滞在を喜んでいます。
 収穫祭の料理コンテストのためにフィリスが考案したのは、パンプキン・クリームチーズ・マフィンです。これは巻末のレシピにあります。なかなか優勝できないフィリスですが、今回はどうなったのでしょう。
 最後にイヴが突然の結婚宣言。さて5回目の結婚、どうなりますやら。
 
 ■既刊
  4作品が出ています。いずれもフィリス・ニューサムのシリーズです。

桃のデザートには隠し味
かぼちゃケーキを切る前に
クッキー交換会の隣人たち
休日には向かないクラブ・ケーキ

主人公: フィリス・ニューサム(元教師、下宿の女性オーナー)
場所:  USA、テキサス州ウェザーフォード
グルメ: 料理・お菓子 (レシピあり)
動物:  なし
ユーモア: 中

The Pumpkin Muffin Murder: A Fresh-Baked Mystery
Livia J. Washburn
Signet
1,663円+税
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ワニと知るミステリ作家

キャロライン・ヘインズ(2014/10/14)
The Hanged Manが出版されたそうです。
10月18日(土)は、アトランタのウェスティン・ピーチツリー・プラザで講義をするそうです。トピックは「性格の形成」だそうです。

The Hanged Man
R.B. Chesterton
Writerspace Publishing


ローレンス・ブロック(2014/05/15)
ローレンス・ブロックは今ベルギーに出かけています。
Keller’s Therapyは、これから4,5日間Kindle版で99セントで入手できるようになるようです。

ルイーズ・ペニー(2014/05/02)
エドガー賞のためニューヨークシティに行っていたそうです。
ゴールデンレトリーバーのTrudyは末期がんのため化学療法を受けています。
8月26日にガマシュのシリーズ10作目、The Long Way Home が出版されます。
Gamache Virtual Book Clubを始めました。 


キャロライン・ヘインズ(2014/04/29)
百日草を植えたそうです。

ルイーズ・ペニー(2013/09/11)
ルイーズ・ペニー最新作が出版されたそうです。スリー・パインズ村のシリーズ9冊目。クリスマスの準備をするスリー・パインズ村で事件が起こります。

How the Light Gets In (Chief Inspector Gamache)
ルイーズ・ペニー
Minotaur Books


エルモア・レナード(2013/08/23)
エルモア・レナードが、2013年8月20日(US時間)に脳卒中で亡くなったそうです。87歳。1925年ニューオーリンズ生まれ。最初はウェスタンを書いていましたが、1960年代に犯罪小説に転向しました。
これまで45の作品があり、46作目を執筆中だったそうです。
映画になった作品も多数あります。
御冥福をお祈りします。

ビー・クール
ラム・パンチ
アウト・オブ・サイト
身元不明者89号

ダイアン・デヴィッドソン(2013/08/09)

新刊書のプロモーションのために各地の書店でイベントがあるようです。
こちらを参照→https://www.facebook.com/DianeMottDavidson/events

書店に行けない人は、Jasmine Cresswellによるインタービューを聞くという方法もあります。
詳しくはこちら→Booktalk Nation chat on August 15, 2013 at 5pm
サイン本の注文もできるそうです。

ジョアン・フルーク(2013/08/05)
ジョアン・フルークの2冊目のスリラーが8月6日に発売されます。

Winter Chill
ジョアン・フルーク
Kensington Pub Corp (Mm)
936円

キャロライン・ヘインズ(2013/08/02)
草刈りに追われているそうです。刈っても刈ってもどんどん生えてくるので大変な労働のようです。
料理本に関しては、送られてきたレシピが700を越えたそうです。
2014年のDaddy’s Girls Weekendは、4月4-6日だそうです。

ダイアン・デヴィッドソン(2013/07/31)
ダイアン・デヴィッドソンの最新刊です。ケータラーのゴルディ・シュルツのシリーズです。
誕生日パーティでケータラーの1人が殺されます。さらにゴルディと見まがうケータラーが刺され、ゴルディ自身も家の外で襲われます。

The Whole Enchilada: A Novel of Suspense (Goldy Schulz)
Diane Mott Davidson
William Morrow


ダイアン・デヴィッドソン(2013/07/25)
ダイアン・デヴィッドソンのRecipe Samplerが出版されたそうです。クッキーからエンチラーダまでおいしいレシピ満載。8月27日(2013年)に出版予定のThe Whole Enchilada (on sale August 27, 2013)の抄録がちょっとだけ載っているそうです。
0円。ただし期間限定。欲しい人はいますぐダウンロードを!

Diane Mott Davidson Recipe Sampler with an Excerpt from The Whole Enchilada (Promo e-Books)
Diane Mott Davidson
William Morrow


ルイーズ・ペニー(2013/07/07)
 エセックスのRainhamライブラリーのイベントに参加するそうです。7月16日7時PM。オーストラリアのスリラー作家Michael Robothamと同じステージです。チケットが必要です。
 
キャロライン・ヘインズ(2013/07/06)
 キャシー、ミミと一緒に作っている料理の本は、ただいま進行中だそうです。送られてきたレシピを読みながらよだれが出そうだそうです。
 ニューオーリンズで行われたThe World Horror Conventionに参加してきたそうです。ブラム・ストーカー賞があるのですね。
    参照: http://www.worldhorrorconvention.com/

ルイーズ・ペニー(2013/05/11)
ルイーズ・ペニーの”THE BEAUTIFUL MYSTERY”がアガサ賞を獲得したそうです。
おめでとうございます!

ジョアン・フルーク(2013/05/09)
ジョアン・フルークの初のスリラー"Video Kill"が発売になったそうです。

Video Kill
Joanne Fluke
Kensington Pub Corp (Mm)
924円

ルイーズ・ペニー(2013/05/05)
ルイーズ・ペニーはワシントンDCでcrime writers/readers conventionに出席中です。しばらくこの大会に参加していなかったので、久しぶりの作家たちとの再会を楽しんでいるそうです。 さらに、”THE BEAUTIFUL MYSTERY”がアガサ賞にノミネートされているそうです。結果が楽しみですね。

ローレンス・ブロック(2013/04/26)
ローレンス・ブロックの作品A Walk Among the Tombstones が映画化されるようです。
マット・スカダー役はリーアム・ニーソン(Liam Neeson)だそうです。ローレンス・ブロック自身も警察のバーのシーンでエキストラとして登場するそうです。

ジョアン・フルーク(2013/03/08)
クッキー・ジャーのハンナ・スウェンセンのシリーズ最新刊が出版されたそうです。
Red Velvet Cupcake Murder (A Hannah Swensen Mystery)
ジョアン・フルーク
Kensington Books
1,109円(価格は変わる場合があります)

ローレンス・ブロック(2013/03/09)
ローレンス・ブロックはいつも月の最初の日は、“うさぎ、うさぎ”という言葉を発して始めるそうです。この月が幸運であることを期待して。

ルイーズ・ペニー(2013/03/05)
ガマシュ警部のシリーズ最新作、HOW THE LIGHT GETS IN が8月27日(US時間)に出版されるそうです。
ちょっと先の話ですね。本のカバーに事件のカギがありそうなことをにおわせています。
THE BEAUTIFUL MYSTERY がアガサ賞にノミネートされたそうです。よかったですね!

ローレンス・ブロック(2013/02/11)
“Hit Me”の出版パーティが行われるそうです。
場所: オットー・ペンズラ―のミステリ書店、MYSTERIOUS BOOKSHOP, 58 Warren Street, New York NY 10007
時間: 2月14日 木曜 18-20時

ローレンス・ブロック(2012/12/12)
ローレンス・ブロックの“Looking for David“(1997年刊)が下記期間、Kindleでただで買えるそうです。
  12月12日(水)3:00am(Eastern time) ~ 12月15日(土)2:59am(Eastern time)
そのほかにも期間限定で安くなるものがあるようです。

ローレンス・ブロック(2012/12/6)
ローレンス・ブロックが蔵書をオークションにかけるそうです。フレドリック・ブラウンなどもあり。
ここ

http://hosted.verticalresponse.com/214607/0f0f408deb/1469558859/5aed3479b6/

キャロライン・ヘインズ(2012/12/3)
Bones Character Cookbookが現実化しそうです。どのキャラクターにどういうレシピがあうか、考えてほしいそうです。
キャロライン・ヘインズのところは冬支度を始めています。

クレオ・コイル(2012/11/30)
クレオ・コイルのビレッジブレンドのマネージャー、クレア・コージーのシリーズ最新刊だそうです。
働き者のパン職人のアシスタントが殴られて殺されているのが発見されます。

Holiday Buzz (Coffee House Mystery)
Cleo Coyle
Berkley


ルイーズ・ペニー(2012/09/01)
スリー・パインズ村のシリーズ最新刊が出たそうです。
ガマシュ警部のシリーズはまだまだ楽しめそうです。
The Beautiful Mystery (Chief Inspector Gamache Mystery)
クリエーター情報なし
Sphere


クレオ・コイル(2012/08/19)
クレオ・コイルのコーヒーハウス・シリーズの最新刊が出たそうです。
クレア・コージーの店、ビレッジブレンドの前でひき逃げ事件が起こります。

A Brew to a Kill (Coffee House Mystery)
クレオ・コイル
Berkley Hardcover


ローレンス・ブロック(2012/07/19)
マット・スカダーのシリーズ、
A Moment of Wrong Thinking,
が、Kindleで、$2.99 で入手できるそうです。これは2002年のエラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジンで最初に発表されたものだそうです。
さらに、
2012/07/18  3:00 (Eastern time) から4日間 は、ただ、 
だそうです。
ローレンス・ブロックは期間限定“Free!”が多いですね。

ドナ・アンドリューズ(2012/07/15)
メグ・ラングスローが主人公のシリーズの最新作、Some Like it Hawk が7月17日に出版されるそうです。
このシリーズはもう14作目だそうですが、日本語版はそれにおいついてないですね。すみやかに翻訳がでることを希望します。
 サイン本も送ってもらえるようです。
 Facebookの著者のページでちょこっと中身がみられるようです。→ FACEBOOK
日本語版の最新はこちら → ハゲタカは舞い降りた

ローレンス・ブロック(2012/07/01)
2012/06/30  3:00 (Eastern time) から
2012/07/02 2:59(Eastern time) まで
"Welcome to the Real World", ← ゴルフに関するショートストーリ- 
 が、0円でダウンロードできるそうです。
 興味がある方はAMAZONからどうぞ。


ローレンス・ブロック(2012/05/30)
eBay Bookstoreからサイン本が入手できるようになったそうです。
   カナダ: $14.94 ($12.95 + $1.99手数料)
   その他の国:$18.94 ($16.95 + $1.99手数料)


ジョアン・フルーク(2012/03/03)
クッキージャーのオーナー、ハンナ・スウェンセンが主人公のシリーズ最新巻がでたようです。ジャズバンドのメンバーが殺されます。
Cinnamon Roll Murder (Hannah Swensen Mystery)
Joanne Fluke
Kensington Books
1,799円


キャロライン・ヘインズ(2012/02/05)
キャロライン・ヘインズはちょっとしたコンテストを考えているようです。ジティのようなコスチュームをしてそれを写真に撮ってEメールでここへSarahBoothDelaney@yahoo.com送ると、賞が取れた人は、Daddy’s Girl Weekend 2013の無料登録ができるそうです。

ダイアン・デヴィッドソン
(2012/02/01)

ケータラーのゴルディ・シュルツのシリーズ最新巻がでたそうです。

Crunch Time (Goldy Schulz)
ダイアン・デヴィッドソン
Avon
 575円(価格は変わる場合があります)

レジナルド・ヒル
(2012/01/15)
レジナルド・ヒルは、2012/01/12にCumbriaの自宅でガンのため亡くなったそうです。
 75歳。
 1936年にHartlepoolで生まれ、オックスフォード大学で英語を専攻し、その後教師として働いていたそうです。1970年に最初の本「社交好きの女(A Clubbable Woman)」が出版されました。
 ダルジールのシリーズにもうお目にかかれないんですね、残念です。
 ご冥福をお祈りします。

キャロライン・ヘインズ
(2011/12/03)
イヌをつれて散歩に出たとき黒ラブの子どもがついてきたので、養子にしたそうです。虫を食べるのが大好き!だそうです。
かわいいですね。

ジョアン・フルーク
(2011/10/8)
ジョアン・フルークのレシピ本(クッキージャーのオーナー、ハンナ・スウェンセンのシリーズからのレシピ)が、ニューヨークタイムズのベストセラー・リストの8位になったそうです。
Joanne Fluke's Lake Eden Cookbook: Hannah Swensen's Recipes from The Cookie Jar (Hannah Swensen Mystery)
ジョアン・フルーク Joanne Fluke
Kensington Pub Corp (T)


アイアレット・ウォルドマン
(2011/10/05)
今週末にサンフランシスコのContemporary Jewish Museumで新しい本、収監されている女性についての本、についてディスカッションを行うそうです。
10月9日 午後 2:30-4:00 (現地時間) 
Contemporary Jewish Museum


ローレンス・ブロック
(2011/10/03)
THE NIGHT AND THE MUSIC というタイトルの本を出版したそうです。
Kindle, Nook, Apple, Smashwords で、価格は、 $2.99。
従来通りのハードカバーの本は、$14.95.です。
11作品が収録される短編集です。新作もあれば以前に発表したものもあるそうです。
マット・スカダーのシリーズです。


キャロライン・ヘインズ
(2011/09/30)
キャロライン・ヘインズの本 PENUMBRA が、 Tyrus booksからe-bookで ただ( FREE) で入手できるそうです。期間は、10月9-15日。

ジョアン・フルーク
(2011/09/27)

ジョアン・フルークが、ハンナ・スウェンセン(クッキージャーのオーナー)のシリーズ作品中にあるレシピを本にして出版しました。2011年9月27日から入手可能だそうです。いくつかの作品中にないレシピも追加されているそうです。
Joanne Fluke's Lake Eden Cookbook: Hannah Swensen's Recipes from The Cookie Jar (Hannah Swensen Mystery)
ジョアン・フルーク
Kensington Pub Corp (T)


キャロライン・ヘインズ
(2011/08/31)
 南アラバマに住むキャロライン・ヘインズは、ニューヨークの友人や親せきにハリケーンの避難所を提供することになるとは考えたこともなかったそうです。しかし、ハリケーン・アイリーンが襲ってきたとき、それは現実になったようです。幸いハリケーンの力は弱まって、被害は最小限ですんだそうです。よかったですね。
 ついに 以下の4冊の本が電子ブックでもうすぐ出版されます。
PENUMBRA、FEVER MOON、JUDAS BURNING、DECEPTION (元のタイトルは SUMMER OF FEAR )
4冊目のタイトルを変えたのは、どうしてもこのタイトルが好きでなかったからだそうです。

ローレンス・ブロック
(2011/08/03)
Afterthoughtsという本を出版したそうです。 eBookで99セント。
 これまでいろいろなペンネームで書いてきた作品についてやその頃の思い出など、ローレンス・ブロックの作家人生について語っているようです。
 いろいろなペンネームを持っているのですね。Lesley Evans、Anne Campbell Clarke、Sheldon Lord、Andrew Shaw、Chip Harrison、Paul Kavanagh、Lee Duncan、Jill Emerson。

カレン・マキナニー
(2011/08/01)
テキサス州オースティンに、夫と二人の子供、そしてバニーというウサギと住んでいるそうです。
子供を連れて文章教室に行ったり、ハイキング・バイキングに行ってないときは、近所のコーヒーショップで次の作品を執筆しているカレンに会えるかも。

キャロライン・ヘインズ
(2011/07/28)
 14週間続いた日照りが終わったそうです。野菜や綿花がこれで元気を取り戻しました。
 以下の4冊の本を電子ブックとして出版予定です。
PENUMBRA、FEVER MOON、
DECEPTION (元のタイトルは SUMMER OF FEAR )、JUDAS BURNING
 
キャロライン・ヘインズ
(2011/07/07)
 大きなパーティを開いたそうです。そこでは幽霊話で盛り上がったということです。
 サラブレッドMiss Scrapironが亡くなったのでとても悲しんでいます。34歳だったので、サラブレッドとしては長生きだったそうです。Zeldaも亡くなったそうです。11歳。心臓マヒ。


パーネル・ホール
(2011/06/29)

Steve Winslowものの最初の2作品を、0.99ドルで売り出すそうです。
The Baxter Trust, と The Anonymous Client, です。
Kindle, Nook, と iBooks.で売り出し中。
この2作品を10か月で1000コピー売るのが目標だそうです。
ローレンス・ブロックが作品の1つをKindleで0.99ドルで売り出したところ、1か月で1000コピー売れたという話を聞いて刺激されたらしいです。


パーネル・ホール
(2011/05/27)
Steve Winslowものの6作目THE INNOCENT WOMAN がついに出版だそうです。
2.99ドルでKindle, Nook, and iBooksで買えるそうです。


ジョン・J・ラム
(2011/05/09)
嘆きのテディベア事件の中で、「素人探偵と彼女の相棒のしゃべるポメラニアンのミステリ」を読んでいるというところがあったので、本当にそのようなミステリがあるのか気になってジョン・J・ラム氏に聞いたところ、これは作者の創作だそうです。
実際にあったら面白そうなミステリですね。

ダイアン・デヴィッドソン
(2011/05/01)

最新刊が、BookperkからLore’sのチョコ付きで発売だそうです。
期間限定、2011/0505 10pm ESTまで。

http://www.bookperk.com/offer/diane-mott-davidson-crunch-time-01


パーネル・ホール
(2011/04/13)
Steve WinslowのシリーズTHE INNOCENT WOMANがKindleとNookで発売されるそうです。
SUPPORT YOU LOCAL BOOKSTOREというパーネル・ホールの歌がここで見られます。

http://www.youtube.com/watch?v=aF4l7IyrJOE


ダイアン・デヴィッドソン
(2011/04/07)
Crunch Time: A Novel of Suspense (Goldy Schulz)
ダイアン・デヴィッドソン
William Morrow

ケータリング探偵の最新作が出版されたようです。日本語訳がでるのはいつのことやら。


パーネル・ホール
(2010/02/11)
休暇はほしくないのパーネル・ホールの新作が、
   パズル・レディのシリーズ  The Puzzle Lady vs. the Sudoku Lady  2月
   控えめ探偵スタンリー・ヘイスティングズのシリーズ Caper     この夏
に、出版されるそうです。
早く日本語訳がでると良いですが。
またパーネル・ホールの新しい曲“Woodstock Generation”がYouTubeで聞けるそうです。
  http://www.youtube.com/watch?v=ov9pa8H4GiM
興味のあるかたは、どうぞ。

ミシェル・スコット
(2009/12/06)
おいしいワインに殺意をそえてのミシェル・スコットのメルマガにサラダのレシピが載っていたので、日本語にしてみました。 翻訳が間違っていたらごめんなさい。
おいしそうです。

【ミシェル・スコットのサラダ】
新鮮な3個のナシ
サラダ用野菜
調理したエビ(中くらいのサイズ) 1ポンド
刻んだセロリ   1カップ
刻んだ青ピーマン 1/3カップ
刻んだ若タマネギ 1/4カップ
マヨネーズ    1/3カップ
チポレペッパーまたは赤ピーマン・パウダー 1/2ティスプーン - お好みで
刻んだにんにく  1/2ティスプーン
フェタチーズ    1/2カップ
すりおろしたレモン・ピール 1/2ティスプーン
レモンジュース   1ティスプーン
塩         1/4ティスプーン

作り方:
ナシは芯をとり、薄い楔形に切る。レタスを並べた皿に、ナシをのせる。

エビ、セロリ、青ピーマン、チーズ、若タマネギを混ぜ合わせる。

マヨネーズ、にんにく、ペッパー・パウダー、レモンジュース、レモン・ピールと塩を混ぜる。エビとあえる。その上にナシを飾る。白ワインとともに召し上がれ。


パーネル・ホール
(2009/11/10)
休暇はほしくないのパーネル・ホールが、音楽ビデオを出したそうです。
Kill em
興味のあるかたは、YouTube.comで“Parnell Hall”で検索してください。
http://www.youtube.com/watch?v=1LBfECGdGUc

ミシェル・スコット
(2009/11/08)
 おいしいワインに殺意をそえてに犬のオリヴァー(ローデシアン・リッジバック)がでてきますが、ミシェル・スコットに聞いたところ、実際にローデシアン・リッジバックを飼っているそうです。でも、この本を書いたあとに飼いはじめたそうです。夫君がローデシアン・リッジバックとともに育ったそうで、いろいろと話を聞いていたので飼う気になったそうです。たくさんのインスピレーションを得ているようです。もっと知りたい方はミシェル・スコットのブログを見てください。http://www.adventuresnwriting.com

キャロライン・ヘインズ
(2009/05/22)
 イヌのロージーは新しい家に引っ越しました。悲しいことですが、ロージーとゼルダは仲がよくなかったので、ロージーに新しい家が見つかったのは良いことだったそうです。
 森で、迷子のイヌを見つました。名前はとりあえずソローとつけたそうです。ビーグルの雑種のようです。これ以上イヌを増やせないので、良い飼い主を見つけるそうです。

(2009/04/10)
キャロライン・ヘインズに、ジティのような幽霊は家にいるのかと聞いたところ、幽霊はいるようだとの返事でした。家は大変古くて大きいので、暖炉が5つあって、天井は4mくらいあるそうです。このごろ気配を感じるし、実際ダークヘアーの男性が話しかけてきたけれど、どこかへ行ってもらったそうです。
家には、スイーティー・パイのようなred tic houndがいて、ウマが7頭、ネコ8匹、イヌ6匹が同居しているそうです。ウマは、次の作品で登場するそうです。どういう内容か、楽しみですね。


クリスティン・ゴフ(2009/04/27)
クリスティン・ゴフは、「ワタリガラスはやかまし屋」以外に5冊出版しているそうですが、まだ日本では翻訳の予定はないそうです。1冊目の売れ行きにかかっているので、みなさん「ワタリガラスはやかまし屋」を読みましょう。
コロラド州が舞台のミステリなので、同じくコロラド州のミステリを書いているダイアン・デヴィッドソンについてたずねたところ、2人は、20年来の友人だそうです。

リヴィア・J・ウォッシュバーン(2009/03/31)
リヴィア・J・ウォッシュバーンのホームページをチェックしたところ、家が火事になってしまったそうです。山火事が原因で。
でももう新しい家が建築済です。
引退した先生たちの話を書いているので、リヴィア・J・ウォッシュバーンも先生だったのかなと思ったですが、聞いたところ先生の経験はないそうです。しかし、お母さん、義理のお母さん、義理の姉妹、2人の娘さんは、いずれも先生です。そして先生というものをとても尊敬しています。
とても料理が好きだそうです。新しい家では電気オーブンを使い始めたので、いままで40年間使っていたガスのオーブンとちょっと勝手が違うらしい。新しいレシピを考えているというので、次の作品で何かユニークな料理が期待できそうですね。
もうひとつのシリーズ”the literary tour mystery”は、別の出版社から刊行予定ですが、まだいつ翻訳がでるのか、はっきりしない模様です。

ローラ・チャイルズ(2009/03/30)
ローラ・チャイルズとその夫は、日本と中国を旅行し、それがきっかけでお茶についての本を書くことにしたそうです。日本では東京と京都を訪問し、京都で多くのお寺やティ・ショップに行って、とても良かったとのことです。
夫君は、ミネソタ大学で、中国と日本の美術について教えているそうです。
それもあって、日本や中国のお茶についてのウンチクがミステリの中で語られているのでしょうか。

ジャネット・イヴァノヴィッチ(2009/03/29)
ボブによく似た、ゴールデン・レトリバーを飼っていたそうです。

デイヴィッド・ハンドラー(2009/03/27)
デイヴィッド・ハンドラーに、どうやってこういう登場人物のインスピレーションを得るのかと、聞いたところ、自分のまわりの人たちや出来事を、少し怖く、少し面白くするのだそうです。

ジョアン・フルーク(2009/03/25)
ジョアン・フルークは、1ヶ月のサイン・ツアーで、ひどい風邪を引いたそうです。次の本“Plum Pudding Murder”の締切も間近。

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ワニと読むミステリ(ジャック・リッチーのあの手この手)

ジャック・リッチーのあの手この手 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ジャック・リッチー
早川書房
1700円+税
読むと、人にはいろいろな事情があり、予測は難しい。

(ジャック・リッチー著)
 すべて初訳の日本オリジナル短篇集です。
5つの巻に分かれています。謀之巻、迷之巻、戯之巻、驚之巻、怪之巻。
そして全部で23篇。
  巻末の解説によると、ジャック・リッチーが1953年末から新聞、雑誌などに発表した短篇はぜんぶで346篇(ほかに未刊が8篇)、だそうです。膨大な数ですね。まだまだ未訳のものがあるようなのでこの先もジャック・リッチーの短篇が楽しめるかもしれません。
  どれもクスッと笑ってしまうようなおもしろい内容で、楽しく読めるのがよいです。残虐なのとか陰湿なのとかほとんどないので安心できます。
 最後は「怪の巻」でちょっと超常現象もありぞくっとするところもありますが、やはりユーモアあふれる内容です。トリを務めるのは「ダヴェンポート」。この後このダヴェンポートはどうなったんだろう、どこへ行ったんだろうと想像してしまいます。うちには来てほしくないです。
 
 ■既刊
  他にもあるのですが、ワニが読んでいるのはこの2冊です。その他はもう中古でしか手に入らないみたいで実に残念です。

クライム・マシン
カーデュラ探偵社 ← なかには吸血鬼が探偵というのもあり

主人公: 
場所:  USA、各地
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 大
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ワニと読むミステリ(パパ、ママ、あたし)

パパ、ママ、あたし (創元推理文庫)
カーリン・イェルハルドセン
東京創元社
1,296円

読むと、犯行を消し去るのは無理がある。

(カーリン・イェルハルドセン著)

 3歳になるハンナが夜中に目が覚めてみると家には誰もいません。玄関ドアはロックされ、ハンナは閉じ込められています。ママに見捨てられてしまったの? ハンナは不安な気持ちで家族の帰りを待っています。その間、10代の少女が、スウェーデンとフィンランド間を航行するフェリーの船内で絞殺体で見つかります。捜査を担当することになったハンマルビー署刑事課の警視コニー・ショーベリは、少女に起こった悲劇を伝えに家を訪問しますが、調査が進むと少女の妹が非常に危険な状態にあるということが明らかになってきます。その間ずっと、ストックホルムのどこかで小さいハンナは誰かに見つけてもらうのを待っています。しかしそこにも殺人者の手が伸びて。

 ショーベリ警視のシリーズ2作目です。今回の作品では思春期の難しい年頃の少女たちに起こる出来事が描かれています。そういう危うい年頃の少女たちにいやらしい目を向ける男たちもあり、ほんのちょっとの冒険のつもりがだんだんとのっぴきならない状況に陥っていく過程は、はらはらします。
 ハンマルビー署の刑事たちは相変わらず個性的で、2作目になると読んでいる方もそれぞれの性格がわかってきますね。ローランド署長のセクハラは許し難いですね。前作でペトラ刑事がレイプ被害にあい、犯人は逮捕されるのですが、どうも共犯者がいたようだという疑惑が残っていましたが、それが本作で少し進展します。しかし、その内容はもっとぞっとするようなものです。次回で全貌が明らかになるのか、気になるところです。
 訳者あとがきによると3作目は相当悲しい内容のようです。読みたいような知りたくないような、でもきっと読む。。

 ■既刊
ショーベリ警視のシリーズ、第1弾です。
お菓子の家 ← 退院して家に帰った老婦人が見つけたのは見知らぬ男の死体だった

主人公: コニー・ショーベリ(ハンマルビー署刑事課の警視)
場所:  スウェーデン、ストックホルム
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小

Cinderella Girl (Hammarby 2)
Carin Gerhardsen
Penguin
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ワニと読むミステリ(ブルーベリー・チーズは大誤算)

ブルーベリー・チーズは大誤算 (コージーブックス)
エイヴリー・エイムズ
原書房
972円(価格は変わる場合があります)

読むと、人を恐怖に陥れてはいけません。

(エイヴリー・エイムズ著)
 
 チーズ専門店の〈フロマジュリー・ベセット〉の店主、シャーロット・ベセットは、しなくてはいけないことがたくさんあります。婚約者とのデートをセッティングして、祖母が主催するハムレット劇の役者たちに食事を出し、親友といとこの迫りくる結婚式のメニューを考え、と大忙し。シャーロットは結婚式用にブリー・ブルーベリーアイスクリームを考え出しましたが、それはとてつもなくおいしいのです。しかし、結婚式を数日後に控えたある日、男がイグルーのアイスクリーム・パーラーの冷凍庫で死んでいるのが発見され、どうやら凶器はシャーロットの考案したアイスクリームのための容器のようです。これはもう殺人犯を見つけるしかありません。

アイスクリームの容器が凶器になるのですが、冷凍庫にあるものだったらそれは固そうです。
殺されたのは、シャーロットの恋人ジョーダンの妹ジャッキーをつけ狙っていた暴力夫だったのですが、夫に見つからないように必死に隠れていたジャッキーをどうして見つけることができたのか、ここが謎ですね。
親友メレディスといとこマシューの結婚式も終わり、マシューの双子の子どもたちが新しい家に引っ越してしまいます。ちょっと寂しいと思うシャーロットです。そしてせっかく結婚を決心したシャーロットですが、ジョーダンは裁判に出廷しなくてはならずしばらく会えそうもありません。

アイスクリーム、キッシュ、チーズサンドなどのレシピ付きです。

 ■既刊
 もう3冊もでているのですね。
名探偵のキッシュをひとつ
チーズフォンデュと死の財宝
消えたカマンベールの秘密

主人公: シャーロット・ベセット(チーズ&ワイン専門店店主)
場所:  USA、オハイオ州プロヴィデンス
グルメ: チーズ関連
動物:  ネコ:ラグズ(シャーロットの飼い猫)
イヌ:ロケット(シャーロットの飼い犬。ブリアード種)
ユーモア: 中


To Brie or Not To Brie (CHEESE SHOP MYSTERY)
Avery Aames
Berkley
872円(価格は変わる場合があります)
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ワニと読むミステリ(規格外ホテル )

規格外ホテル (創元推理文庫)
デボラ・クーンツ
東京創元社
1,447円(価格は変わる場合があります)

読むと、長い恨みもあります。

(デボラ・クーンツ著)
 ラッキー・オトゥールはラスベガスでも最高のホテル〈バビロン〉の顧客関連係主任です。今日もいつもと同じ夜が過ぎようとしていると思ったら、トレーラートラックが横転し怒れるミツバチが積み荷から飛び出して、通りからバビロンの入り口まで占拠しています。さらに、ラスベガスの地方検事ダニエルがホテルの洗濯室の中に裸で隠れていることがわかり、悪名高いオッズ屋のナンバーズが私立探偵の麗しのジェレミー・ウィットロックと口論しているところを見つけ、刺激的な一日が過ぎていきます。翌日ラッキーは、ナンバーズがカジノリゾートのマンダレイ・ベイでイタチザメの水槽に投げ込まれ、サメのおやつになっているのを知ります。さっそく地方検事は捜索令状を発令し、警察はバビロンに現れ、ジェレミーは苦境に立たされます。これだけでも手一杯のラッキーなのに新しく雇ったフレンチ・シェフは風変わりで、ラッキーの母モナはとんでもないオークションを開催し、ラッキーの捜査はますます混迷をまします。
 
 ラッキー・オトゥールのシリーズ第2弾。
 ラッキーのまわりでいろいろなことが同時進行で起こるので関係者をアタマの中で整理しながら読まないと混乱します。ワニは登場人物が多いのは苦手。 ラスベガスは毎日がショウ、何が起こっても不思議じゃないという刺激的な町ですね。オッズ屋という職業があるのにびっくりしました。まぁ、考えてみればあっておかしくないですが。
 ラッキーの恋人テディは女装物まね芸人をやめて歌手への道を進みます。ラッキーとの仲はこれからどうなるのか。
 事件は被疑者死亡で都合よく終わるのですが、これはきっとこれからの作品の中でなんらかの形で使われるのだろうな、と期待しています。

 ■既刊
これが最初の作品です。遊覧ヘリから人が落ちてしまいます。
私の職場はラスベガス

 ■ラスベガスなら
キャロル・ネルソン・ダグラスの黒猫ルーイのシリーズです。テンプル・バーはフリーランスの広報で、黒猫ルーイのルームメイトです。
黒猫ルーイとロマンス作家の秘密
黒猫ルーイと交霊会の夜

主人公: ラッキー・オトゥール(〈バビロン〉の顧客関連係主任)
場所:  USA、ネバダ州ラスベガス
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中

Lucky Stiff
Deborah Coonts
St. Martins Press-3pl
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ワニと読むミステリ(謎を運ぶコーヒー・マフィン )

謎を運ぶコーヒー・マフィン (コージーブックス)
クレオ・コイル
原書房
1,026円(価格は変わる場合があります)
A Brew to a Kill (A Coffeehouse Mystery)
Cleo Coyle
Berkley
608円(価格は変わる場合があります)
読むと、コーヒーはコーヒーだけで味わおう。

(クレオ・コイル著)
 ビレッジブレンドの前で衝撃的なひき逃げ事件が起きました。被害者は店のお客さんでクレアの友人でもあり、新しい健康メニューのコンサルタントでもあるリリーです。クレアはすぐにこの非情なドライバーを見つけだす決心をします。クレア・コージーはビレッジブレンドのマネージャー、40代の離婚独身で、優秀な探偵としても知られています。調べるうちにクレアが本当の狙いだったのではないかとの疑念もでてきます。実際クレアとリリーは身体的特徴が良く似ているのですから。 
クレアの前夫マテオは世界中を飛び回ってコーヒー豆を調達してくるバイヤーですが、今回はブラジルで素晴らしいコーヒー豆を見つけてきました。しかし困ったことに、マテオが輸入したのはコーヒー豆だけではなかったようで、それを発見したところからクレアとマテオは麻薬事件にも巻き込まれてしまいます。二人は協力して事件解決に挑むことができるのでしょうか。

 クレア・コージーのコーヒー・ミステリのシリーズも、もう11作目です。今回クレアたちはフード・トラック・ビジネスに乗り出します。強力なライバルも現れて、なかなか厳しい業界ですね。ニューヨークの独立系コーヒー店の状況はこういうものなのでしょうか。この作品では、ひき逃げ事件と麻薬事件と2つの犯罪が絡まりあい、登場人物も多彩なので、ワニとしては混乱し、何度も振り返ることになりました。とにかく人物が覚えられない。しかし話がどんどん進むし面白いので楽しく読めます。今回は新たにニューヨーク市警事故捜査班の捜査官が登場します。ユニークな人物ですが、これからの作品にも出てくるのでしょうか、ワニとしては期待します。

 ■既刊
すでに10作あります。
モカマジックの誘惑
深煎りローストはやけどのもと
クリスマス・ラテのお別れ

 ■紅茶の店なら
ローラ・チャイルズの紅茶の店インディゴ・ティーショップのオーナー、セオドシア・ブラウニングが主人公のシリーズ。すでに12巻出ています。
オーガニック・ティーと黒ひげの杯 ←第12弾
ミントの香りは危険がいっぱい ← 第11弾

主人公: クレア・コージー(ビレッジブレンドのマネージャー)
場所:  USA、ニューヨーク
グルメ: コーヒーとお菓子(レシピあり)
動物:  なし
ユーモア: 中
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ワニと読むミステリ(私の職場はラスベガス )

私の職場はラスベガス (創元推理文庫)
デボラ・クーンツ
東京創元社

Wanna Get Lucky?
Deborah Coonts
Forge

読むと、カジノホテルは大きな投資です。

(デボラ・クーンツ著)
 リダ・スーがラスベガスの遊覧ヘリから落下し、トレジャー・アイランド・ホテルの前にある海賊の沼に着水して、8時半からの海賊ショウを中断させました。事故として片付けられそうでしたが、ラッキー・オトゥールはそこに胡散臭いものを感じました。ラッキーはラスベガスで最も新しく、最も派手な巨大カジノホテル、〈バビロン〉の顧客関連主任。ホテルでは様々な催しがあり、いろいろな大会の開かれる場でもあり、蛇を持ち込むお客さまもあり、もうラッキーは手一杯の状態ですが、さらに殺人事件の解決まで背負い込むことになりそうです。さらに困ったことに、ラッキーの親友でラスベガスでもっとも人気のある女装物まね芸人であるテディが二人の関係を次の段階に進めたがっているのです。

 ラッキー・オトゥールが主人公のシリーズ第一弾です。ほかにもラスベガスが事件の舞台になるミステリはありますが、これは巨大カジノホテルで起こる出来事が詳細に語られていて、その出来事の多彩なことに驚かされます。ラスベガスはなんでもありですね。だからこそ魅力的なのかもしれませんが。
 ラッキーの生い立ちも父親がわからないというもので、ラッキーの母モナが隠していましたが、ついに明らかになりそうです。モナの人生もすさまじいもので、うなずけないところもありながらついひきつけられてしまいます。
 とにかく登場人物がみな良いですね。ラッキーの右腕のミス・パターソンにはつい肩入れしたくなります。

 ■ラスベガスつながり
ドン・ウィンズロウのシリーズです。
ウォータースライドをのぼれ
砂漠で溺れるわけにはいかない

キャロル・ネルソン・ダグラスの黒猫ミッドナイト・ルーイのシリーズです。
黒猫ルーイ、名探偵になる
黒猫ルーイと死神の楽屋
黒猫ルーイと猫屋敷の怪
黒猫ルーイとおてんば探偵
黒猫ルーイとロマンス作家の秘密
黒猫ルーイと交霊会の夜

主人公: ラッキー・オトゥール(〈バビロン〉の顧客関連係主任)
場所:  USA、ネバダ州ラスベガス
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中
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ワニと読むミステリ(八方破れの家)

八方破れの家 (創元推理文庫)
ジル・チャーチル
東京創元社

The House of Seven Mabels: A Jane Jeffry Mystery (Jane Jeffry Mysteries)
Jill Churchill
Avon

読むと、最新技術は秘密に。

(ジル・チャーチル著)
 ジェーン・ジェフリーと親友シェリイ・ノワックは、離婚した裕福なビッツィ・バーンサイドの行う古い荒れ果てた屋敷の修復と改装工事を手伝うことになります。フェミニスト団体に賛同したビッツィはほとんで全員女性だけ、工事請負人も作業員も、で工事を行うことを決定しました。しかし工事は、たびたび何者かの嫌がらせにあい、ジェーンたちは不安を感じています。そして1人の作業員が階段の下で死んでいるのが発見され、ジェーンとシェリイは事件解明に乗り出します。しかしずるがしこい犯人はジェーンを追いこみ、ジェーンは次の犠牲者になりそうです。

 ジェーン・ジェフリーのシリーズももう13作目。3番目の子どもトッドも9年生に進学してジェーンの世話も必要でなくなりつつあり、ジェーンはちょっとユーツ。そこへ起こったのが古い屋敷の修復計画です。何かやることを探していたジェーンですから、これはちょっと楽しそう。と思ったら、契約書もでたらめで設計図もいいかげんという最初から不安になる要素満載で、これからどうなるのかなぁと好奇心をそそられます。ジェーンのシリーズがここまで続いているわけでしょうか。
 アメリカの地方都市の子どもをめぐるコミュニティの在り方がとても興味深いです。学校行事が多いですね。子どもを大事にしているのでしょうか。
 次の作品ではついにジェーンは本を完成させそうです。ほんとかな。

 ■既刊
ジェーン・ジェフリーのシリーズも長いですね。
飛ぶのがフライ
カオスの商人
眺めのいいヘマ
枯れ騒ぎ

ほかにブルースター兄妹のシリーズもあります。こちらは1930年です。
闇を見つめて
愛は売るもの
君を想いて
今をたよりに

主人公: ジェーン・ジェフリイ(専業主婦)
場所:  USA、ウィスコンシン州
グルメ: なし
動物:  イヌ: ウィラード
ネコ: マックス、ミャーオ
ユーモア: 中
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ワニと読むミステリ(貧乏お嬢さま、空を舞う)

貧乏お嬢さま、空を舞う (コージーブックス)
リース・ボウエン
原書房

Royal Flush (A Royal Spyness Mystery)
Rhys Bowen
Berkley


読むと、権利があると思いたい。

(リース・ボウエン著)
 1932年8月ロンドンは暑い。王位継承順位34番目の貧乏お嬢さまジョージアナはちょっとしたビジネスを考えますが、世間知らずゆえロンドン警視庁に呼び出されるはめになります。スキャンダルを恐れラノク城に送り返されてしまったジョージアナですが、これまでの事件解決の腕を見込まれて極秘任務を依頼されていたのです。王族の周りで次々と起こる事故。まだ軽微なものが多く大事故にはいたっていませんが、バルモラル城に滞在中の国王ご夫妻を心配してジョージアナに何が起こっているのか調べてほしいとの依頼です。バルモラル城で行われるライチョウ狩りのとき、銃弾によって死者がでます。 誤射? それとも皇太子を狙ったのか?
 ジョージアナ自身もあやうく山で転落しそうになり、はたまた大空に取り残されそうになったりと、スパイの仕事もなにかと危険が伴います。

 貧乏お嬢さまジョージアナのシリーズも3作目。
 ロンドンの夏のあまりの暑さにラノク城の寒さが恋しくなるジョージアナですが、ラノク城に帰れば兄嫁フィグとの対決が待っていると意気消沈していたのに、帰ってみればフィグに大歓迎されるという番狂わせ。まぁ、兄ピンキーがケガしたため大勢のお客をフィグひとりでもてなさないといけなかったのでジョージアナの帰還は大助かりだったというのが真相ですが。ラノク城に滞在する多くのお客さまにアメリカ人が何人かいて、中にシンプソン夫人がいます。毎回やりあうのがおもしろい。なんとかお客さんたちに立ち退いてもらおうとラノク城に住む幽霊話を持ち出したり、早朝バグパイプ演奏を城のしきたりだと言ったりあの手この手がイギリスのお城らしい技です。
 カーの「夜歩く」を読んだ後ではミステリと呼ぶのを躊躇したくなる気もしますが、まぁ、難しいことは言わずに楽しみますか!

 ■既刊
これまで2作あります。
貧乏お嬢さま、メイドになる
貧乏お嬢さま、古書店へ行く

アイルランド出身のモリー・マーフィーが主人公のシリーズです。
押しかけ探偵
口は災い

 ■シンプソン夫人といえば
スーザン・イーリア・マクニールの書くMI-5の工作員マーガレット(マギー)・ホープが主人公のシリーズは、1940年代ですでにシンプソン夫人は結婚しています。
チャーチル閣下の秘書

■イギリスのお城とアメリカ人
  お城には幽霊がつきもの。それにアメリカ人が合理主義を持ち込むという楽しい話を思い出してしまいました。
  オスカー・ワイルドの「キャンタヴィルの幽霊」。もう全集でないと読めない作品かもしれません。 

主人公: ジョージアナ(ジョージー)(ラノク公爵令嬢)
場所:  イギリス、スコットランド
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中
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ワニと読むミステリ(夜歩く)

夜歩く【新訳版】 (創元推理文庫)
ジョン・ディクスン・カー
東京創元社

読むと、仕掛けるもの、またその裏をかこうとして。

(ジョン・ディクスン・カー著)
 パリの予審判事アンリ・バンコランは友人のジェフ・マールを伴ってパリのナイトクラブに来ています。サリニー公爵の身辺警護のためです。サリニー公爵は剣の名手で、テニスではウィンブルドンに出場し、ライト・ヘビー級アマチュアボクシング試合でノックアウト勝ち、射撃、乗馬もこなすいつも豪傑笑いの写真が紙面をにぎわすような人物ですが、新妻を迎えようというこのときにある人物から脅迫をうけて身の危険を感じています。刑事たちが警備を固めているナイトクラブで、バンコランたちも見守る中、首を切断された死体で発見されてしまいました。その部屋にはサリニー公爵以外は入っていかず、密室状態でした。バンコランはナイトクラブにいた人たちをひとりひとり調べますが、なかなか殺害方法が見つかりません。

 アンリ・バンコランとジェフ・マールのコンビシリーズ初登場作品だそうです。
 密室殺人だときくとなぜワクワクするんでしょうね。それにカー特有のほの暗い灯の中でうごめく判然としない影、それだけでも怖い。それに美女が誘惑のそぶりをみせたら恐怖が増すけどひきつけられます。ろうそくに向かう蛾みたいなもので。
 カーの作品は旧訳で読んでいるものが多いのですが、今度の新訳はまた久しぶりの同窓会気分でこれからも楽しみです。
  
 ■既刊
   これはギディオン・フェル博士が探偵役のシリーズです。
   帽子収集狂事件

   カーター・ディクスン名義では、ヘンリ・メリヴェール卿のシリーズがあります。
   殺人者と恐喝者


主人公: アンリ・バンコラン(パリの予審判事)
     ジェフ・マール(バンコランの友人。本書の語り手)
場所:  フランス、パリ
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中

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ワニと読むミステリ(予期せぬ結末2 トロイメライ )

予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステリー)
チャールズ・ボーモント
扶桑社

読むと、何を信じたらよいんだか。

(チャールズ・ボーモント著)
 短篇集です。
 本邦初翻訳作品と短篇集未収録の掘り出し物による、選び抜かれた13編、だそうです。
 どれも思いもよらない展開で、そんなこと絶対あるわけないだろと思うのですが、最後の方はあるかもしれないという気になってきます。となると、隣にいる人ははたして自分が思っているような人なのか、あるいはさっき読んだ話の中にでてくるような人ということもありうるかも、となんでも疑りたくなってきます。
 本の解説によると、チャールズ・ボーモントは1929年1月2日シカゴ生まれ、1967年2月21日38歳の若さで亡くなったそうです。若年性アルツハイマー病。急速に老化し、80歳を越えた老人のような姿だったそうです。TVシリーズ「ミステリーゾーン」の脚本家でもあります。
 もっとまとめて読みたいです。でも夜は怖くなるかも。いや夜だけでなく晴天の太陽の下でも何かが見えてしまうかも。
  
 ■既刊
   ジョン・コリアの短編集です。
   予期せぬ結末1 ミッドナイト・ブルー

 ■幽霊の3/2
   短篇集の中の1つに、“幽霊の3/3”というのがあって思い出してしまいました。
   ヘレン・マクロイの傑作と言われる作品。精神科医のベイジル・ウィリング博士が探偵役です。
   幽霊の2/3
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