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ワニと読むミステリ(カオスの商人)

読むと、急接近にはたいがい理由があります、しかも良くない。

(ジル・チャーチル著)
主婦探偵ジェーン・ジェフリーのシリーズも、すでに10冊目だそうです。
でも本国ではすでに16冊でているようなので、もっと早い翻訳をお願いしたいですね。1つ前の「飛ぶのがフライ」からも間が空きすぎ。もしかしたら訳者の方が変わったせいでしょうか。
季節は、クリスマス。
ジェーンもたくさんのご近所さんのイベントに参加して、大忙しです。
ジェーンの家では、聖歌の集いとクッキー交換会が行われます。しかも2日間連続だから準備や後片付けでほんとに大変なことになってます。
これだけでも忙しくて手が回らない状態なのに、近所のジュリーが、ニュースレポーターを呼んでしまいます。それも誰もが嫌うニュースレポーターだからさすがのジェーンも、厳しく断るようにいいますが、断られてもそんなことでレポートをやめるようなレポーターでなく、勝手にどんどんジェーンの家での取材を始めてしまいます。
ジェーンのお隣さんは最近引っ越してきたばかりのご夫婦で、絵に描いたような田舎者。クリスマスの飾りつけもハデで音楽も耳を聾するばかりです。屋根には大きなトナカイがいて、そこからかのニュースレポーターが落ちて死んでいるのが発見されます。
クリスマスなのに。
だんだんとご近所さんたちのしらぜらる過去が明らかになったり、ご近所で親しくしていてもわからないことが多いですね。
さらにジェーンには、恋人メルの母親が訪ねてくるという苦役が待っています。ジェーンの家に一晩滞在することになったメルの母アディ(実業家)との対決は、勝負の行方が気になります。
またさらに、亡き夫の姑セルマもクリスマスという口実でやってくるので、ジェーンは気を抜いているヒマがありません。
でも、3人の子どもたちはしっかり成長し、ジェーンを助けてくれるので頼りになりますね。
隣人で親友のシェリイは相変わらずきれい好きでお掃除上手です。ワニも見習いたい。
さて、恋人メルとの仲が進展しそうな気配を見せています。
次の作が待ち遠しいですね。

■訳者
 シリーズの最初の「ゴミと罰」(1991年刊行)以来ずっと翻訳を担当されていた浅羽莢子さんが亡くなられたのですね。
ご冥福をお祈りします。
新しい翻訳者の新谷寿美香さん、11作目”A Groom with a View”の早い刊行を期待しています。
 
主人公: ジェーン・ジェフリイ(専業主婦)
場所:  USA、ウィスコンシン州
グルメ: なし
動物:  イヌ:ウィラード
     ネコ:マックス、ミャーオ
ユーモア: 中


カオスの商人 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M チ 4-14)
ジル・チャーチル
東京創元社

ジェーンのファンの方に
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