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ワニと読むミステリ(猫はバナナの皮をむく)

読むと、インディアン・ビレッジに住みたくなる。

(リリアン・J・ブラウン著)
 ココ・シリーズは、永遠に続いて欲しいです。
ワニは夏風邪をひいて、熱があるのですが、我慢できずに読んでしまいました。朦朧としながらです。
今回から、新たなネコが登場です。
ポリーの書店のマスコットになる、マーマレード色のダンディです。書店開店日には、たいへんな人出で、ダンディを見ようというお客さんで店は大騒ぎ。でも、ダンディは泰然としていますよ。
大物です。
前の作から、ポリーの書店の準備が始まっていましたが、ついに開店です。
でも、開店準備で忙しすぎて、ポリーとクィルの楽しい夕べが失われています。それに、新しく町にやってきた男性は、俳優でハンサムでピアノがひけてその他なんでもできて、おまけに愛想がよいときています。どうもポリーの隣の空き部屋を、ポリーが勧めているような、クィルにとっては、落ち着かない雰囲気が漂っています。
でもそのうわさのオールデンは、丘の上のヒバード屋敷に住むことになり、クィルは、少しほっとしますが、ヒバード屋敷の当主ヴァイオレットのことが今度は心配になります。
ココも同じ気持ちらしく、バナナの皮を持ち出して、いたずらを仕掛けます。
ココは、鋭い!
どうしてバナナが登場するのか、みなさんちょっと不思議でしょ。クィルはバナナ嫌いですが、ダイエットのため、しぶしぶバナナを買ってきます。
バナナ保存の工夫が出てきますので、ここはおばあちゃんの知恵袋かも。

質問: 本屋猫のダンディという名前の由来はなんでしょうか?

主人公: ジム・クィララン(もと新聞記者) 
      Male
場所:  USA、ムース郡
グルメ: なし
動物:  ネコ(シャム猫:ココ、ヤムヤム)、
       (マーマレード色の本屋猫:ダンディ) 
ユーモア: 中


猫はバナナの皮をむく

早川書房

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ワニと読むミステリ(翡翠の家)

読むと、またニューヨークにいきたくなる、1940年代に。

(ジャニータ・シェリダン著)
 まだ読んでいない人は、すぐに書店に走っていってこの本を購入してください。
 860円です。
 この第1冊目の売れ行きが、2冊目の刊行に大いに影響しますから。
 1940年代のニューヨークです。
 ハワイから引っ越してきたジャニスは、住むところを求めて広告を出します。
 こういう始まりからして、現代じゃないですね。
 そこへルームメイトを申し出てきたのが、中国系の美女リリー・ウー。以前、ハワイでジャニスの働いていた大学に通っていたらしい。ハワイつながりです。
 ワシントンスクウェアの大きなお屋敷を改造して複数の人が住めるようなアパートにしたその1室を借りることになります。ここがなんだかアヤシイ。
 住人は、普通の人(この定義はワニにはわかりませんが)は1人もなく、画家や童話作家や女優や挫折した音楽家やら。みんなそれぞれ秘密があって、それにはこの屋敷が関係しているらしいところもあり。
 ハワイから来た新人作家というだけのはずのジャニスは、まるであたりまえのようにこの屋敷にまつわる謎にまきこまれてしまったようです。
 冬とはいえあまりに暑くなりすぎた暖房に住人が管理人に文句をいいますが、翌朝、実はその管理人は殺されていました。住人の苦情にこたえていたのは、いったい誰? 管理人になりすましたのは、ここの住人らしい。
 このころに書かれたミステリは、ほのぼのしてますね。
 殺しも凄惨でなく、残酷さもなく、暴力といえば、鈍器でアタマを殴られるくらい。
 なにしろ、ニューヨークの中心だというのに、各部屋に鍵がついていないのですよ。信じられます?
 住人は、勝手に他人の部屋に入ったりできるのです。 
 プライバシーとか安全とか、みんな考えてない時代です。
 これはまたこれでほっとしますよ。
 アパートの共同の居間でくつろいで、会話を楽しんでいる住人というのは、ちょっとあこがれてしまいます。
 この屋敷の持ち主だった人の金融犯罪が発端で、いろんな人の人生が狂ってしまい、それを正そうとする人や、欲にからんだ人や、ここの住人はいわくありげで油断ができませんよ。
 ジャニータ・シェリダンの続編が翻訳されるかどうかは、この1作目の売れ行きにかかっています。
 ワニは、この続きが読みたい。絶対読みたい。
 みなさん、すぐに買いに行ってください。
 友達の分も買いましょう。
 その友達が、ミステリ好きであってもなくても、プレゼントしてしまいましょう。

主人公: ジャニス・キャメロン(ハワイ出身の新人作家) 
Female
場所:  USA、ニューヨーク
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


翡翠の家

東京創元社

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ワニと読むミステリ(最後の一壜)

読むと、間男は狂言回し。

(スタンリイ・エリン著)
 ワニは、短編集が好きです。
 珠玉の短編集といったら、表現が平凡すぎてスタンリイ・エリンに失礼かも。
 犯罪の舞台は、USAだけにとどまらず、フランスのパリやイタリアにも及んでいますので、そういう土地柄の違いも楽しめます。恋愛に対する情熱が違いますものね。
 登場する人物も多彩で、一話ずつがひとつの世界です。
 表題の「最後の一壜」いいですねぇ。落ちがどうなるのか、気になって先へ先へと読んでしまいますよ。もどかしいくらいです。ワインの愛好家の行動は、ワニには理解できません。
 ワニは、「画商の女」が好きです。欲深で、あくどくて抜け目のない画商の女と、気弱な画家の恋人で気の強い女の戦いです。勝ったり負けたりがあって、最後に机をたたいてくやしがるのはどちらでしょう。どっちもありそうです。注意深く読みましょうね。
 ローマが舞台の「12番目の彫像」も、いいですねぇ。殺人なんですけど、その顛末は、なんだかほっとするような気がします。これはワニだけ?
 言いたいことがたくさんあるのだけれど、短編だからなかなか内容にふれられないのがフラストの元になりそうです。
 みなさん、早く読んで!
 一緒に語りたいです。

主人公: さまざま(職業もさまざま) 
     Male&Female
場所:  USA、フランス、イタリア
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


最後の一壜

早川書房

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ワニと読むミステリ(死者の長い列)

読むと、長い歴史の環の1つになった気分。

(ローレンス・ブロック著)
 なんだか不思議な始まり方で、理解できず首をかしげながら最初の方を読み返しました。
 マット・スカダーものです。
 マットって、つねに誰かと話をしているって、印象です。マットの友人たちと、あるいは事件の関係者たちと。この作品では、マットの恋人エレインとの会話がちょっとほのあたたかくて、ワニは好きでした。もう安定した愛情でつながれてるって感じでしょうか。エレインが画廊を経営するんですよ。TJが大真面目に店を手伝うところが、なんかほほえんでしまいます。
 「墓場への切符」で、エレインとの仲が再開するのですが、こうなるとは思いませんでした。
マットのシリーズが、少し明るくなってる。
事件は、なかなかどういうことなのか見えなくて、いったいいつ起こるんだか、と待ちきれない気分で読み進みました。
奇妙な会の会員をめぐる事件です。
「三十一人の会」
年に一度、5月の第一木曜日に、ニューヨークのレストランで全員が集まって、お互いの生存を確認するという、ただそれだけの会です。そのときに、これまでの物故者の名前を読み上げるのが、唯一の儀式らしい儀式というなんとも意味が理解できないような会です。この会が、ずっとはるか昔から(記録がないから、いつから始まったのか、誰にもわからない)続いていて、31人に最後の生き残りの人が、次の31人を指名し、代替わりを繰り返していくのです。
こんな会って、ほんとにあるのでしょうか? 
 当代の会員たちに問題が起こっているらしいことに、ある会員が気づきます。
 当代の「三十一人の会」が始まって、32年後、半数の会員が亡くなっているのです。
 この数字は大きいのか、小さいのか、母集団が小さすぎて、統計の数字と照らし合わせてもはっきりしたことはわからない。
 事故、自殺、殺人、戦争、病気、さまざま原因で亡くなっているのですが、はたして、本当に自殺なのか事故なのか?
 マットは、ある会員から頼まれて、調査を開始します。しかし、話は32年に及ぶので、調査もそう簡単には進みません。
 調査中に、また会員の死亡事件が起きます。
 かなり長いお話なんですが、とても奇妙な会とそれに所属するさまざな会員と、グローガンの店のミックやら、TJもまた活躍するし、魅力的な登場人物が多数あり、飽きないで、どんどん読めてしまいます。これは10年以上前の作品で(だから、まだポケベルが重要な連絡手段です)、ワニはマット・スカダーものは、ちょっと敬遠気味だったので、今回この作品は初めて読みました。
 全部読んでも、よいかな。

主人公: マット・スカダー(無免許の私立探偵) 
Male
場所:  USA、ニューヨーク
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小(中に近づきつつある)
 

死者の長い列

二見書房

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ワニと読むミステリ(アンティーク鑑定士は見やぶる)

読むと、あらゆるものがお宝にみえるかも。

(エミール・ジェンキンス著)
 このごろは、いろんな種類の探偵役があるので、それも楽しみです。
 アンティーク鑑定士が主人公なのは、ワニは初めて読みました。ほかにもいるのかな。
 美術関係だと、アーロン・エルキンズの美術学芸員のシリーズがありますけど、鑑定士じゃないですものね。
 スターリング・グラスは、アンティーク鑑定士です。バツイチ。
 遺産の査定を頼まれたスターリングですが、鑑定してみると、亡くなったサラ老婦人のつつましい暮らしぶりにはそぐわない非常に高価なアンティークのサモワール(コーヒーポット?)を見つけてしまいます。その後、鍋つかみの中に隠された貴重なブローチは、いったいどうしてこんなところに隠されていたのでしょう?
 サラの亡くなったときの事情も、どうも不審な点がありますし。
 ちょっとアルツハイマーだったり、体が不自由になったりしたお年寄りは、介護してくれる人が必要ですが、その介護者を巻き込んでの、組織だった詐欺師がいたりして、アメリカも日本と同じに老人が悪いやつらに狙われています。それとも、こういう犯罪は、日本よりアメリカが先だったのかもしれませんが。
 もうひとつ、アンティークの人形を巡っての暴力事件もあり、あきない展開です。
 毎回、章の始めは、アンティークについてのウンチクがのっていますので、それも興味深いです。そのウンチクは、これからの章の内容に関係するので、これも注意深く読みましょう。
 スターリングの亡くなった母の教えが随所で、スターリングを事件の解決に導いていきますよ。事件だけでなく、スターリングの恋(?)も、母の声がささえていそうです。
母の教えは、偉大です!
 スターリングの鑑定士の仕事の幅もだんだん広がるようで、これからのシリーズの展開が楽しみな1冊です。
 みんな、読んで!

質問:デザインの説明で、“ジャパン”とあるのは、なんのことでしょう?

主人公: スターリング・グラス(アンティーク鑑定士) 
Female
場所:  USA、バージニア州リーモント
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


アンティーク鑑定士は見やぶる

ランダムハウス講談社

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ワニと読むミステリ(殺人小説家)

読むと、女はいつでも油断できない。

(デイヴィッド・ハンドラー著)
 この前、ミッチとデジリーのシリーズ1冊目を読んで、デイヴィッド・ハンドラーに目覚めたワニは、今度は、「殺人小説家」を読みました。
主人公は、ホーギー、小説家。ゴーストライターでもある。
ホーギーのもとに自分の小説を読んで欲しいとの依頼文とともに、第一章が同封された手紙が届きます。これは素晴らしい才能があると、ホーギーは思いますが、その内容は、行きずりの殺人。
翌朝報道されたのは、その第一章とそっくり同じ殺人事件でした。
これが連続殺人の始まり。その都度、ホーギーのもとに犯人から犯行を詳細につづった続編が届きます。しかも、どうもホーギーに近い人物らしい。
ホーギーの大学時代の友人たち、今でも写真の中で輝いています。
すべてのことに秀で、人々の期待を一身に集め、何にでも成れるとうらやましがられた男。
タトル・キャッシュ。
しかし、彼は、なにものにもならなかった。
過去の栄光は、今でも生きて、キング・タトルと呼ばれ、夜毎浮かれ騒ぐ。
というと暗そうな作品ですが、そうでもない。
ホーギーは、娘トレーシーに夢中で、いそいそとおむつを替えたり、散歩に連れ出したりと、甘いパパぶりをはっきするし、元妻のメリリー(女優、ホーギーと同居中)は、「暗くなるまで待って」の舞台のため家中を真っ暗にするので、あちこちの家具にぶつかりまくってます。
家政婦のパメラにも、シアワセが訪れますし、愛犬ルルも大活躍。
 デイヴィッド・ハンドラーは、まだ2冊目。
 全部読みたいです。

質問: ルルの種類は?

主人公: スチュアート・ホーグ(作家) 
Male
場所:  USA、ニューヨーク
グルメ: なし
動物:  イヌ:ルル
ユーモア: 中


殺人小説家

講談社

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ワニと読むミステリ(死ぬまでお買物)

読むと、ブティックで買えるものは、もっと幅広いと感心する。

(エレイン・ヴィエッツ著)
 おもしろい。
 南フロリダの、金持ち向けのブティックが事件の中心です。
 緑の扉があり、店が認めた人しか入店できないという、一昔前のディスコみたいな感じです。服のセンスが、店とあってないとダメなんですよ。その点、店長のクリスチーナの評価は厳しいです。ここの緑の扉が開くというのは、一種のステイタスなんですね。
 ヘレンは、ジュリアナズの新米店員。店のお得意様は、がりがりにやせて、小柄で、店で売っている服は、紐が主なデザインみたいな布面積の狭いものばかりの中で、ヘレンはちょっと大柄です。ヘレンと並ぶと、とってもきゃしゃに見えるから、お客様は自分に満足することができるという利点があります。
 お店の常連客の話題は、整形・脂肪吸引・金持ちのボーイフレンド・そのプレゼント。と、整形美女のあきることない美とお金の話にあきあきしていたヘレンですが、実は、それだけじゃなかったんです。
 なんだか麻薬の匂いもあるように思われ、さらに、去りかけのボーイフレンドを取り戻すための犯罪も計画されているような気がするし。中西部のお堅い育ちのヘレンには、信じられないような会話を盗み聞いてしまいます。ボーイフレンドというのが、どうもここ南フロリダでは、みんなマフィアに関係あるみたいだし。
 常連客にはなにがしかの秘密があるらしい。
 そして、ビスケーン湾で樽にはいって発見された女性の死体。
 ヘレンの住む「ザ・コロナード」の大家マージョリーは、(お年寄りなのに)ど派手。でも、肝が据わってるし、機転もきくし、訳ありヘレンについてもかばってくれます。同じ住人のペギーのペットは、オキナインコで、いつもペギーの肩にとまって、ペギーに近づく男たちを威嚇する。プールサイドでの酒と会話がとぼけててとても気分が良くなりますよ。
 ヘレンがデートした相手は、すごくよさそうに見えたのに、財布を忘れた振りをするようなやつだったり、けちな犯罪者だったり、ヘレンの男を見る目には、問題があるかも。
  フロリダということで、ワニ仲間が出てくるかと期待もあったのですが、ショッピングばかりで、ワニはなし。

質問: ネコのサムの手には特徴があります。どうなっているのでしょうか。

主人公: ヘレン・ホーソーン(〈ジュリアナズ〉の新米店員) 
Female
場所:  USA、フロリダ州フォートローダーデール市
グルメ: なし
動物:  トリ:オキナインコのピート
     ネコ:サム
ユーモア: 中


死ぬまでお買物

東京創元社

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