goo blog サービス終了のお知らせ 

ワニと読むミステリ(死体にもカバーを)

本を出すには、手段を選ばず。

(エレイン・ヴィエッツ著)
 逃亡者ヘレンの2冊目です。
 1冊目は、整形美人御用達のブティックで、働いていたヘレンですが、そこの店が殺人に巻き込まれて閉店したため、またヘレンは職探しをするはめになりました。死ぬまでお買物
 今度は、どんな仕事かって?
 長い歴史ある本屋さんの店員です。
 訳ありヘレンは、現金でお給料をもらわないといけないので、職を探すのも大きなハンデがあります。
 でも、本屋さんなら言うことないと思いません?
 ワニは、大歓迎!
 と、思ったら、読み進むうちに、これは容易なこっちゃないぞと目を見開いてしまいますよ。
 まず、殺人が起こります。
 ま、これは滅多にあることではありませんが。
 ここ「ページ・ターナーズ」では、店の一角で本が読めるし軽食もとれます。 
いいですね。
 でも、ヘレンたちにとっては悪夢です。
 どうしてでしょう?
   本が、食べ物でぎとぎとになる。
   子どもが、おもしろがって本を引き裂く。
   テーブルにこぼしたコーヒーを本で隠す。
   そして、殺人が起こる。
ヘレンに降りかかる災難は、本屋での殺人ばかりではありません。

■スクリュードライバー
 それは、シロアリです。 
 ヘレンの住むアパートで、シロアリが大発生。 
 フロリダらしいですね。
 このシロアリの駆除方法がすごいです。
 日本でも同じやり方なのでしょうか。
 ワニには、わかりません。
 アパートの大家さんマージョリーは、シロアリに関係なく、スクリュードライバーをごくりとやります。
 その他、アパートの住人も酒を飲んでばかりです。
 これもいいですね。
 
■フロリダ
 ヘレンたちの夜の過ごし方って、素敵だと思いませんか?
 アパートのプールで、毎日なにかを飲みながら住人が集まっての歓談は、うらやましいような生活ですよ。
 ペギーの肩には、ペットのインコ、ピート。
 なぜペギーが、男はピート(オスのインコなんです、オキナインコね)だけと決めているのか、そのわけがあかされます。
 でも、ピートが誘拐され、へレンが救出に向かいます。
 
 1冊目を読んでいても、読んでいなくても、同じように楽しめます。
 長い夜に、スクリュードライバー片手にもって、読みふけるのも楽しいです。

主人公: ヘレン・ホーソーン (「ページ・ターナーズ」書店の新米店員) 
場所:  USA、フロリダ州フォートローダーデール市
グルメ: なし
動物:  トリ:オキナインコのピート(ペギーのペット)
ネコ:サム
ユーモア: 中


死体にもカバーを (創元推理文庫 M ウ 15-2)
エレイン・ヴィエッツ,中村 有希
東京創元社

この本をAMAZONで買う
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
     
 
 
<script async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"></script> <script> (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); </script>