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ワニと読むミステリ(節約は災いのもと)
![]() | 節約は災いのもと (創元推理文庫) |
エミリー・ブライトウェル | |
東京創元社 |
![]() | Mrs Jeffries Takes Stock (Mrs.Jeffries Mysteries) |
Emily Brightwell | |
C & R Crime |
ワニと読むミステリ(節約は災いのもと)
(エミリー・ブライトウェル著)
ウィザースプーン警部補は難しい事件に直面しています。家政婦のジェフリーズ夫人の助けがあっても。被害者は詐欺師ではないかと疑われていて、どうも大株主たちをだましていたようだがそれはつまり彼らに強い殺人の動機があったということです。事件に乗り出したジェフリーズ夫人は殺人と巨額の資金問題の両方に取り組まなくてはなりませんが、いくら彼女でもすべてのつじつまを合わせるのは難しそうです。
このヴィクトリア朝の殺人事件を扱うシリーズは、ロンドン警視庁の警部補ウィザースプーンとその家政婦のジェフリーズ夫人、ハウスメイド、料理人、従僕や馭者などの連係プレーでなりたっています。彼らは事件解決のためそれとなくウィザースプーン警部補の後押しをしてロンドン中を駆け回ります。
ウィザースプーン警部補が節約を言い出して、大変なことになっています。ちょっとした投資の失敗に気弱な警部補が過剰反応し極端な緊縮財政を言い出したのです。料理人のグッジ夫人は美味しい料理が作れず、ハウスメイドや馭者たちも暗い表情です。
今回はアメリカの銀鉱山への投資を巡っての犯罪です。ヴィクトリア朝のロンドンでは新世界のアメリカの鉱山への投資話がたくさんあったようです。そのうちいくつかは本物だったのでしょうがインチキも相当数あったのでしょう。
節約料理の指南書としては『労働者階級のための気取らない料理の本(著者:チャールズ・エルミー・フランカテリ)』があります。どんな料理なのか興味津津。作れそうもありませんが。
■既刊
これまで
家政婦は名探偵
消えたメイドと空家の死体
幽霊はお見通し
が出版されています。
主人公: ジェラルド・ウィザースプーン(ロンドン警視庁の警部補)
ヘプシバ・ジェフリーズ(ウィザースプーン家の家政婦)
グルメ: なし
動物: イヌ:フレッド(雑種。ウィギンズ(従僕)のイヌ)
ユーモア: 中
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