ワニと読むミステリ(ラット・シティの銃声)

読むと、ぜひスパムの缶詰を食べてみたい。

(カート・コルバート著)
 1947年のシアトルが舞台です。でも発表は2001年です。決して古い作品ではありませんのでお間違えのないように。
 タフな探偵ジェイク・ロシター。
 減らず口ばっかり。
 ジェイクが住居兼事務所で、朝食をとろうとコーヒーにクリームをいれてかき混ぜているときに、突然大男が乱入し、銃声がとどろきます。辛くもその銃弾はジェイクを傷つけることなく椅子の背もたれにめりこみますが、クリームとコーヒーが溶け合うか溶け合わないかのうちに、その大男は、倒れていました!
 ジェイクが一目ぼれして手に入れた38口径スペシャルの威力発揮。
 しかし、この大男はいったい誰なのか、何故ジェイクの命を狙う必要があったのか?
 ジェイクには、この賭け屋ビッグ・エドとは面識もなく、何故標的になったのか、さっぱりわかりません。
 警察を待ちながら、残りの朝食をたいらげたというのがまた良いですね。
 私立探偵が、警察から目の敵にされている時代ですね。
 こぜりあいがあり、ジェイクは、警官とボクシングの試合で決着をつけることになります。
 なんだかぁ、こんな展開現代ではありえないですね。
 やたら警察は腐敗していて、金貸しと手を結んでいたりしてね。
 ジェイクは、街の無法者と警察の両方を敵に回すことになってしまいます。
 こうなると、ますます張り切ってしまいます。
 ジェイクの海兵隊時代の仲間も手を貸して、謎に挑んでいきますよ。
 ジェイクの秘書のミス・ジェンキンズがいいですねぇ。通信教育で探偵術を勉強し、実践で見事に役立てていますよ。もっと活躍して欲しいと思います。
 遊び好きの女が事件の謎を解く鍵かも。
 さらに、ジェイクは、知り合いの黒人から失踪した息子の行方を捜して欲しいと哀願され断りきれずに聞き込みをします。息子は、サックス奏者。
 これらは思いもよらぬ関係があり、だんだん暴力的になってきます。
 ちょっとほのぼのした感じもあり、続編が待ち遠しい作品です。
 ワニ好み。

質問: 作品中の、スパムの缶詰は何?

主人公: ジェイク・ロシター(私立探偵) 
Male
場所:  USA、シアトル
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中

ラット・シティの銃声

東京創元社

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初めましてFIRST CLASSです (FIRST CLASS)
2006-08-18 09:46:45
初めましてFIRST CLASSです。

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