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ワニと読むミステリ(幽霊はお見通し)

幽霊はお見通し (創元推理文庫)
エミリー・ブライトウェル
東京創元社

The Ghost and Mrs Jeffries (Mrs.Jeffries Mysteries)
Emily Brightwell
C & R Crime

読むと、怪しいことは信じてはいけない。

(エミリー・ブライトウェル著)
ヴィクトリア朝の殺人事件シリーズ3作目。スコットランドヤードの温厚な警部補ウィザースプーンはまたも難解な殺人事件を担当することになります。とほうにくれる警部補ですが、彼には強力な助っ人、家政婦であるジェフリー夫人とハウスメイドたちがいます。機転のきくジェフリー夫人は事件解決めざして人の良いウィザースプーンをそーっとみちびいていきます。さて、今回、新年早々ホッジス夫人は最初の交霊会で死を予見されます。その占いは現実となり、事件を担当するのはウィザースプーン警部補です。良い年でありますようにと祈った彼の願いは裏切られ、年初から殺人がらみの犯罪で、彼は深いため息に埋もれています。

ヴィクトリア朝が舞台のミステリですが、この頃心霊研究が流行っていたようです。シャーロック・ホームズの生みの親のコナン・ドイルも心霊研究にこっていたころだそうです。家政婦のヘプシバ率いる探偵団にクルックシャンク夫人(アメリカ人の未亡人)も加わることになりました。夫人の執事のハチェットは心配のタネが増えましたが夫人に忠実に仕え、夫人に危害が及ばぬように、また夫人が無茶をしないようにしっかりと見張っています。頼もしいですね。 この事件では、お金持ちの夫人をだまそうとするのですがなかなか手がこんでいて、現代の劇場型のオレオレ詐欺みたいな感じかもしれません。ウィザースプーン警部補を助ける捜査中に従僕のウィギンズは野良イヌと仲良しになってしましい一緒に張込みをすることになります。イヌはフレッドと名付けられますが、次の作品でも活躍するか心配です。かわいい!

■既刊
これまで2作出ています。
家政婦は名探偵 → 開業医が殺害されます
消えたメイドと空家の死体 → 年若いメイドが行方不明になります
ウィザースプーン警部補を支える従僕たちの活躍がまだまだ続いてほしいです。

主人公: 1.ジェラルド・ウィザースプーン(ロンドン警視庁の警部補)
2.ヘプシバ・ジェフリーズ(ウィザースプーン家の家政婦)
場所:  イギリス、ロンドン
グルメ: なし
動物:  イヌ:フレッド(雑種)
ユーモア: 中
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