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ワニと読むミステリ(チャーチル閣下の秘書)

チャーチル閣下の秘書 (創元推理文庫)
スーザン・イーリア・マクニール
東京創元社
1,155円(価格は変わる場合があります)
Mr. Churchill's Secretary: A Novel
Susan Elia MacNeal
Bantam
1,668円(価格は変わる場合があります)

読むと、 かわいい冒険活劇という感じ

(スーザン・イーリア・マクニール著)
 チャーチルが首相に就任し、戦争は激しくなる様相をみせるロンドン。
 祖母の残してくれた屋敷を売却するためだけにロンドンに滞在していたはずのマギーは、いつのまにかロンドンが好きになり、ハウスメイトをおいて屋敷に住まうことにしました。数学の能力に秀でたマギーですが戦時下のロンドンで得られた職はチャーチル首相の秘書。数学の能力を生かせない仕事に不満を覚えながらもチャーチルの口述筆記の仕事をこなすうちに、いつのまにか国家を揺るがす謀略の渦に巻き込まれてしまうのです。爆破や殺人、解けない暗号。マギーは暗号解読という才能を持つことに目覚めます。
 陰謀の中をつき進むうち、秘められた家族の秘密が扉を開け始め、マギー自身にも危険が迫ってきます。

 1940年のロンドンが舞台です。戦時下ですね。
 首相官邸のあるダウニング街10番地の戦時下の体制が描かれています。訳者あとがきによると、戦時には爆撃を避けるため、内閣戦時執務室という戦時用の施設が大蔵省の地下に置かれていたそうです。現在は、『チャーチル博物館・内閣戦時執務室』として一部一般公開されているそうです。ロンドンにいったら見学してみるとおもしろいでしょうね。
 もうすでに次回作の出版が決まっているそうです。若き日のエリザベス女王が登場するそうでそれを聞いただけでもちょっと興味がわきます。

  ■時期的に近いのは
  1940年ごろでロンドンが舞台になっているミステリを探してみました。

  リース・ボウエンの作品は、1932年が舞台です。ちょっと前ですね。
     貧乏お嬢さま、メイドになる

  マージョリー・アリンガムの作品は1940年代のロンドンです。
     霧の中の虎

  ポール・アルテの「殺す手紙」1946年ロンドンです。
     殺す手紙


主人公: マーガレット(マギー)・ホープ(チャーチルの秘書)
場所:  イギリス、ロンドン
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小


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