アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

1年を振り返って

2008-12-31 14:12:12 | 競馬
さて、今年も1年を振り返ってみたい。
箇条書き気味に振り返ります。


1月 10-6-10-18 
1年の始まりはまずまずだった。
京都金杯のアドマイヤオーラこそ2着に敗れたが、
シンザン記念でドリームガードナーを2着に食い込ませ、
日経新春杯でアドマイヤモナークが重賞初制覇。
期待の3歳牝馬ブーケフレグランスがようやく勝ちあがり、
平安Sで復帰したマコトスパルビエロが3着に奮闘。
1番人気での勝率が25パーセントと、
アンカツとしては非常に低い時期ではあったが、
全体での複勝率が59.1%と高く、
前年の勢いを引き継いで、馬券になる騎手の面目躍如だった。


2月 8-10-6-19
800勝に王手を賭けていた2月1週目は、
1番人気で7連敗するなどどうなることやらという感じだったが、
京都牝馬Sのアドマイヤキッスで鮮やかに勝ってくれた。
同時に、キッスの今年の奮闘が期待されたのだが・・・。
その後、調教中の負傷で亡くなる事になってしまった。
ダイヤモンドSのアドマイヤモナーク、
京都記念のアドマイヤオーラはともに圧勝。
これらも今年1年の飛躍が期待されたのだが、
アドマイヤ勢にとって、なんとも惜しい1年となってしまった。
今年最初のG1であるフェブラリーSを予定していたスカーレットは、
目の負傷の影響で同週に回避することに。
共同通信杯に挑んだ期待の3歳牡馬サダムイダテンは凡走。
重賞を3つ勝った1ヶ月ではあったが、
なんとなく今年の運のなさを予感させる1ヶ月。


3月 6-7-7-24
3月始め。1400mのキンシャサノキセキはやっぱりの内容w
ここでようやく本腰を入れてスプリントへ挑むことを決断できたのだろう、
転換期として意味のある敗戦ではあった。
チューリップ賞のオディールは見せ場十分の3着。
この地点では桜花賞の勝利を確信したのだが・・・。
アネモネSへ挑んだブーケフレグランスは大惨敗。
フィリーズレビューのベストオブミーは穴をあけて2着。
その他に期待されたアルスノヴァは故障で引退。
手駒が揃っていた3歳牝馬組もやや暗雲がたちこめていたか。
スプリングSへ挑んだサダムイダテンは再び大惨敗。
3歳牡馬路線はちょっとお手上げムードw
ちょっと強権発動でレインボーペガサスを回収することになった。


4月 9-3-5-24
立て直して大阪杯へ出走した我らがスカーレット。
古馬牡馬を相手にきっちりと勝利。さすがの走り。
次走はヴィクトリアマイルで圧勝のはずが・・・。
骨膜炎によってまさかの長期離脱。これは悪夢だった。
ニュージーランドトロフィーで騎乗したアサクサダンディは3着。
前が詰まって脚を余してしまった内容で、
NHKマイルの制覇を期待できたのだが、
こちらも故障で離脱することになってしまった。
その後亡くなってしまい、本当に残念だった。
ブーケフレグランスは忘れな草賞でまたも惨敗。
桜花賞ではオディールがまさかの不発。
(その後原因が明らかになり、本当に悔やまれる)
皐月賞のペガサスの惜敗はほぼ予想通りのもので、
先に夢が持てたのはこの馬だけだった。


5月 6-5-2-28
4月の悪い流れを引きずるように、平場でもろくなことがない。
勝率14.6%、連対率26.8%、複勝率31.7%
他の騎手ならむしろ好成績だが、アンカツがこれは異常に悪い。
アンカツには毎年2回くらいこんな時期が来るんだが、
いつも以上に結果が出ない日々だった。
春天のアドマイヤモナークはほぼ力通りの6着。
NHKマイルは初芝のリーガルスキームに乗ったが大惨敗。
ヴィクトリアマイルはジョリーダンスで完敗の7着。
金鯱賞は重馬場となって、オーラが惨敗してしまった。
そんな中、期待が薄かったオークスのオディールがまさかの好走。
直線で加速した後にブレーキを踏まされる痛恨の不利。
食らわなければ勝ち負けまであったと思われ、またも悔しい敗戦。
本当にろくなことがなかった1ヶ月だった。


6月 11-6-7-28
ダービーは、今年の3歳で最初に気に入った馬レインボーペガサスで挑戦。
流れに乗って競馬をしたが、伸びきれずに5着だった。
もっと溜めていればもう少し上位があったと思うが、
結局この世代はディープスカイが1頭だけはっきりと抜けていた。
ダービーが終わってまた新しい1年へ。
気分が一新というか悪い流れがリセットされたか、
翌週のユニコーンSをユビキタスが圧勝。
気分良く今年も北海道へ旅行に出かけた。
その最初の日に6勝をマーク。
序盤、藤田が不在となった北海道開催の主導権を握った。
北海道ではそれほど大きいレースはないが、
サトノコクオーやプラテアード、ビービーガルダンなど、
今後大きな夢を見れそうな素材が集まった。
宝塚記念のアドマイヤオーラはまたも重馬場に泣いた。
さらにこのレースで故障してしまったが、
無理せずに追わずに流したことで、怪我が最小限だったのは良かった。
来週帰ってくるオーラの走りを楽しみにしたい。


7月 11-6-4-22
引き続き快調に勝ち星を伸ばす。
特に目に付くような馬はいなかったが、
どの馬も力を発揮できて良い感じだった。
ただ、重賞運のなさは残っていたようで、
函館記念を予定していたキングトップガンが、
雷に驚いて故障するというアクシデント。
例年頭数がそれほど揃わない函館スプリントは、
ビービーガルダンが除外を食らってしまった。
どちらも結果からして、
出ていたらまず勝ち負けになっていたと思われ、
今年はどうなってんだと苦笑いするしかなかった。
この流れはこの後も続くのが辛いw


8月 14-6-13-30
重賞には出走できないが、それ以外での勢いは衰えない。
函館リーディング争いを完全に制覇した。
その流れの中で過剰人気が酷いことに。
2~3番人気が想定された馬ならともかく、
新聞で△と×しかないような馬で1番人気になる暴挙がw
毎レース、おいおいと思いながらオッズを見ることになったが、
そんな中で、1番人気で41%勝ったのはさすがだった。
函館2歳Sのメジロチャンプは直前に除外。
(無理させなかったからかな、この間OP入りできたね)
函館重賞の全てで、騎乗予定馬が直前回避、除外の快挙を成し遂げたw
札幌開催に入ってからも快調に進み、
中でもスピリタスとビービーガルダンはG1での活躍を予感させた。


9月 9-4-2-24
札幌開催は引き続き好調。
スピリタス、スズカワグナー、ナンヨーアイドルなど、
今後大きなところを期待できる馬が良い走り。
ダートデビューのミラクルセッションも良い走りだった。
重賞挑戦がほとんど出来なかったのが心残りだったが、
見事に初の北海道リーディングジョッキーに。
気分良く本場へ帰る事になった。
ローズSで復帰したオディールは上々の4着。
本番が期待されたが・・・。
神戸新聞杯を予定していたレインボーペガサスが大怪我。
その後乗ることになったアドマイヤコマンドも調教で故障。
重賞での呪われぶりはお払いが必要なレベルに突入したw


10月 14-8-9-14
秋最初のG1スプリンターズSはビービーガルダンで3着。
後一押しが足りなかったが、とりあえず3着と馬券内。
春はまったく馬券に絡めていなかったのでほっと一安心。
復帰戦にOPを使ったユビキタスの敗戦にはちょっと動揺したが、
アンカツ自身の好調は全く揺らぐことがない。
15連続複勝圏確保という記録を作った。
マスコミが調べてくれないのであれだが、
俺の調べでは、これはJRA新記録だと思われる。
他のG1では、秋華賞のオディールは馬場の前に敗れた。
菊花賞のダイシンプランは良い走りだったが距離で敗れた。
このあたりは残念ではあったが、
今後の活躍を大いに期待できる馬のデビューがあった。
ブエナビスタ。3着だったが、明らかにG1級の馬だった。
何度見直しても、最後の直線の豹変はちょっと怖いw


11月 11-7-9-28
秋の天皇賞。離脱していたスカーレットの復帰戦。
期待と不安が入り混じる中で始まったレースは、
終わってみれば歴史に残る名勝負となっており、
これまで絶対的だったスカーレットに対する自信が、
さらに深まることになった。
ハイペースだともっと強いと言い続けてきたつもりだが、
故障による7ヶ月休養明けのG1でこの走りは、
期待していた以上のものだった。
11月のG1は他には見せ場がなかったが、
それ以外は相変わらず順調で、ブエナビスタの勝ち内容には大満足。
牝馬3冠制覇は軽く出来そうだなと思える走りだった。
そんな中、京阪杯のビービーガルダンの不発はなんとも残念だった。


12月 10-4-4-27
重賞に徹底的に運がなかった今年1年。
しかし最後の最後に運が戻ってきた。
いや、人間の運気なんてトータルすりゃ一定なんだから、
通らなけりゃどうかしてたと言っても良いんだけども、
ブエナビスタが17分の6の抽選を潜り抜けて阪神JFに出走。
史上初めて、未勝利を勝ったばかりの馬がG1で圧倒的人気になり、
その人気をさらに上回るように、3冠当確と言えるような走りを見せた。
そして今年のラストの有馬記念。
故障で1年をほぼ棒に振ってしまったスカーレットだったが、
自らの力で全ての悪夢を振り払い、現役最強の声を不動のものにした。
何気に11月後半から今年2度目の不調期が来ていたんだが、
そんな中でリーチザクラウンという大物に代打で乗ることになって、
そこで通算900勝を達成したあたり、もう運は戻っていたんだろう。
他では、キタサンガイセンの勝ちっぷりに将来性を感じた。
超人気薄のコレデイイノダで勝ったのも印象深い。




駆け足で今年1年を振り返ってみたが、
やはり重賞運がなかったなあというのが第一印象。
行われたG1レース22個のうち、
10個は最初乗ると思っていた馬とは違った。
これではさすがに苦しかった。
それでも最後に一気に2つ制して、
アンカツのG1勝ち1年平均である3勝に近づいたのは、
さすがというところかな。

トータルして、平均的に10勝ずつあげた感じ。
めちゃくちゃ大きな波というのはなかったと思うが、
5月あたりに1度、やたらと早仕掛けが目立って
かなり長めに勝てなかった時期があったのと、
11月の後半に、妙にスタートのタイミングが合わなくなって、
勝てそうなレースを勝てなかった時期があった。
まあ、年に2回くらいはこんなことがある。

今年は5月前後の勝率低迷が響いて最高勝率を逃してしまったが、
来年はこの勝率低迷期がもう少し短くなってくれると嬉しい。



今年は過去6年の中で4番目の年だろうか。
重賞運がなかったのがやはり痛かった。
もちろん良かった点もたくさんある。
やはりスカーレットの復活が何をおいても1番。
それから、ブエナビスタという新ヒロイン誕生。
オーラ他、離脱してしまった馬も多かったが、
年が明けて3月くらいまでに大半が戻ってきそうだ。

北海道開催において、勢力をさらに伸ばしたこととは収穫。
元々、やる気というか野心を持って行ってる開催じゃないけどw
例年この北海道開催で勝ちペース、勝率を落としていたので、
来年以降、再び最高勝率を奪取するために心強い出来事だった。

これまで勝ったことがなかった12月のG1を勝てたことも収穫。
アンカツはG1に限定すれば基本的に春型だったんだけど、
今年はそれが12月のほうにずれ込んできた感じ。
年を追うごとに、後ろのほうを勝つようになってきた。
まあ、これは馬の問題でもあるんだけどもw
これでいつでも勝てる雰囲気が出来たなあという感じはする。

藤沢和厩舎の馬にたくさん乗るようになったのも収穫。
常に世界を見据えている人なので、
アンカツの世界遠征の道もいくらか増えたと言って良いだろう。
実際にどうなるかは分からないが、
サトノコクオーの海外遠征予定にも声をかけてもらったしね。
プラテアードやマチカネニホンバレ、カジノドライヴなど、
本気で取り掛かれば何とかなりそうな感じがする馬がいる。
出来れば、G1だけじゃなくて前哨戦でも声をかけてもらえれば。
もちろんその週の日本のレースにもよるだろうけど、
アンカツは喜んで出かけるんじゃないかと思う。
俺としても、そうしてもらえると嬉しい。
日本で出来ることはもちろんまだまだたくさんあるけれども、
そろそろ世界に名をとどろかせて欲しいなあと思っている。

それから、特別勝利数が最多だった。今年は42勝を挙げた。
2位岩田の38勝、3位横典の37勝、4位豊の32勝を抑え、
堂々たるトップの成績だろう。
アンカツの特別競争での勝率は18.4%
2位の横典で15.1%、3位の岩田で13.9%だから、
素晴らしい精度で主要レースを制していたことになる。
中舘が言うように、どんな勝ちでも1勝は1勝で、
その1勝には、関わっている人の魂がこもっている。
それはその通りだが、どうせ勝つならやっぱり大きいほうが良いでしょw
来年も特別勝利のトップは目指して欲しいね。


それからこれはアンカツがどうこうした話じゃないけど、
阪神競馬場が素晴らしい競馬場になっていることがとても嬉しい。
昨年まで、正直阪神競馬場のレースは見たくなかったのだが、
今年の秋くらいからかな、全競馬場で一番バランスの取れた状態になった。
開幕週でも不当に逃げ馬だけが残るということはなく、
(むしろいきなり差し馬に有利だったような気もw)
スローならば逃げ馬が残り、速くなれば追い込み馬が台頭する。
各馬各騎手の思惑が入り混じりながら、納得の行く決着が続いていると思う。
アンカツはJRAの中でもっともローカル開催に行かない人で、
その主戦場はやはり阪神と京都。阪神の変貌は大歓迎。
来年以降は気持ちよく阪神開催を迎えられそうだ。


とりあえず今年についてはこんなところかな。
アンカツも手記で書いていたけれども、
まあまあ、充実していたんじゃないかと思う。
来年の展望は明日するつもりだけれども、
今年の最後に来て、一気にその陣容が整いつつある。
来年が過去最高のシーズンとなる予感を噛み締めつつ、
今年の締めとしたい。



最後になりましたが当ブログをご覧くださった皆様。
今年もお付き合いいただきましてありがとうございました。
昨年よりもさらにお客様が増えて、とても嬉しく思っています。
来年もまた、アンカツの活躍に一喜一憂しながら、
(まあ、一憂するつもりはあまりないんですけどw)
盛り上がっていけたらいいなと思っています。
それでは、良いお年を。

レジェンドハンター

2008-12-30 14:13:30 | 競馬
今月の12月13日。レジェンドハンターが亡くなった。
本当に長かった現役生活を終え、
土佐黒潮牧場でのんびりと余生を過ごし始めた矢先だった。
まずは、懸命の看護をしてくださった土佐黒潮牧場の皆様に御礼を申し上げたい。
牧場の方の日記を拝見させてもらえば、愛されていたことが誰にだって分かる。
ありがとうございました。




現在、中央競馬には元地方騎手が8人いる。
アンカツが道を切り開いて、その後に続いてきた騎手達が、
リーディングの上位を独占している状態。
天才武豊を1位において、2位内田博幸、3位安藤勝己、4位岩田康誠。
今となっては当たり前の状態で、
こうでないとむしろ不自然な状態と思えるわけだが、
わずか10年前、こんな事態になることを誰が想像できただろうか?

この状況を読み取るのはあまりに困難だが、その予兆はあった。
地方と中央の交流が本格的に始まったのが1996年。
それまで、地方馬は中央ではオールカマーくらいしか出走できなかったのが、
トライアルに地方馬の出走枠が出来て、
そこで権利を取ればG1への出走も可能になった。
その一番最初に現れたのが、笠松の牝馬ライデンリーダー。
アンカツとともに中央へ乗り込み、衝撃のデビュー戦。
桜花賞以降は徹底マークにあって結果を出すことが出来なかったが、
全国放送のニュースステーションなんかでも大々的に取り上げられたし、
時代が変わるんだというのを感じさせた。

アンカツはこの地点では、中央入りを決意していない。
かつての笠松競馬は全国的にも非常にレベルが高く、
リーダーが出る前にも、幾多の歴史的名馬がいた。
オグリキャップやオグリローマンの名は、誰だって知っているところだろう。
中央からボロボロになってやってきたフェートノーザンは、
職人達の手で立て直されて、圧倒的な日本最強の座にまで上り詰めた。
トミシノポルンガも中央競馬の重賞で戦えるレベルの馬だった。
リーダーの少し前のマックスフリートなんかは、凄い牝馬だったと思う。
下位層はさすがに弱かったが、上位には毎年のようにこのレベルの馬はいた。
アンカツは、無念に終わったライデンリーダーの挑戦を前向きにとらえ、
こういう馬はすぐに出てくるはず、その時に生かそう。
そう考えて次の名馬の出現を待っていたそうだ。


そして3年後に現れたのがレジェンドハンター。
最初から傑出した能力を持っている馬だった。
デビュー戦はマエストロセゴビアに僅差で敗れたものの、
(マエストロセゴビアも凄い馬だったんだが・・・)
2戦目、さらに時計を詰めてのレコード勝ちで認定戦を制した。
(各地方には「認定競争」というのがあり、
 このレースを制していないと中央の決められたレースに遠征できない)
3戦目も楽々と制して4戦目。金沢で行われた兼六園ジュニアカップ。
ハンターの圧倒的な能力を世に知らしめた一戦。
次のG2・デイリー杯で、人気薄だったハンターの馬券を買った人は、
9割以上がこのレースの映像を見ていたはずだ。
今となってはこのレースの映像を見る術が分からないが、
その走りは、今もまだ俺の脳内に鮮明に残っている。

当時、金沢競馬史上最強の大物といわれたシュウタイセイとの激突。
他には、後に中央勢を相手に惜敗地獄を続けることになる、
名古屋のゴールドプルーフの後継者、ブラウンシャトレーもいた。
シュウタイセイと人気を分け合って迎えた一戦で、
逃げたハンターは直線、追いすがるシュウタイセイを馬なりで引き離して行く。
最終的に2着シュウタイセイとの差は7馬身だったんだけども、
俺の脳内の感覚では、大差、20馬身くらい広がったような感覚を味わった。
2chなんかで使われる顔文字で表現するなら、
工工工エエエエエエェェェェェェ(´д`)ェェェェェェエエエエエエ工工工
って感じだったw
「あのレース見たか?」「見た見た凄すぎだろ」って感じで、
俺の周りはレジェンドハンターの話で一杯だった。


今とは違って、情報の伝達がそこまで凄くなかった時代。
ごく一部の人間の熱狂とともにw
5戦目、京都競馬場のG2・デイリー杯3歳Sを迎えた。
1番人気は豊騎乗の1戦1勝馬。
当時、超大物といわれていたと記憶しているマチカネラン。
2番人気は当時2戦2勝。
後の皐月賞で記憶に残る伝説を作ったラガーレグルス。
3番人気は3戦2勝。
直前にOPの芙蓉Sを制していたトッププロテクター。
4番人気はOPのもみじSを制していたエンドアピール。
5番人気が、札幌3歳Sで最後方から追い込んみ4着のマイネルビンテージ。

ハンターはこれらに続いて6番人気だった。
今となっては、相手各馬のレース内容はまったく覚えていないけど、
こうやって見るとなるほど、人気はおかしくもなんともないんだなあ。
OP馬ばかりで、相当ハイレベルな一戦だったようだ。
しかし俺は、俺達は自信があった。
あの兼六園ジュニアカップの映像を見て、
相手が弱いなんていう言葉は出てこないと自信を持って言える。
歴史を塗り替える馬はこの馬だと信じていた。

このレースの映像は普通に見ることが出来る。
ポンと飛び出したハンターは軽快に逃げまくり、
4角を回ってさらに後続を突き放す一方。
最後、ラガーレグルスが自力で迫っては来たが相手にもせず。
中央馬が相手でも次元が違うという内容で楽々と勝ってみせてくれた。
映像を見ながら、叫び、笑いながらちょっと泣いたような記憶があるw


そして人気を背負って迎えた朝日杯。
ラガーレグルスとの再戦と言われたように1,2番人気だったが、
負けるはずがないだろうと絶対的な自信を持って見ていた。
正直、大差勝ちに近いくらいに走ると思ってた。
後にも先にも、このレースほど自信を持って見たレースはないし、
当然ながら絶望したレースもない。
4コーナーまではその予感はあったのだが・・・。

ダンツキャストが逃げる流れは、後から振り返れば超ハイペース。
33秒5、45秒1で1000m戦のように逃げまくるキャスト。
G1・朝日杯史上最速のペースがこのレースである。
このレース、レジェンドハンターとアンカツは、
キャストの作る猛ペースに楽々とついて行き(行けてしまい)
そして特に息を入れることもなくキャストを捕まえに行った。
圧倒的な手応えと勢い。唸るようにキャストを捕まえて先頭。
後続はこの猛ラップに全くついて来れない。完全に独走態勢だ。
中山の短い直線、このまま乗り切れば圧勝だ、そんな勢いだったが、
直線の半ばからはっきりと脚色が鈍ってしまう。
中山の急坂が来た。乗り越えられない。余力がない。
苦しみながらもゴールに進んでいるところ、
ただ1頭、しっかりした脚色で迫ってくる。
エイシンプレストン。あっと思ったときには、捕まっていた。

何が起こったのかサッパリ分からなかった。
当時は、各競馬場の特徴なんて気にしたことがなかったから、
中山の坂なんてそんな大したものだと思っていなかった。
故障したのか?それしかないだろ・・・。
理解がついていかないままに終わってしまったレースだった。
今から思えば、当たり前の出来事だったんだよねえ。
史上最速のペースを自分で捕まえに行って4角先頭なんてやってるし、
さらに後ろから飛んできたのは後の香港の王者エイシンプレストン。
それでも、3番人気のマチカネホクシンが展開に乗じて追い込んできたが、
この馬は寄せ付けずに2着を死守したのは本当に凄かった。
4着以下はさらに3馬身突き放し、キャストは12着に惨敗。
内容を吟味すれば、ハンターの偉大さを表すレースなわけだが、
当時はただ絶望しか残らなかったなあ。
しばらくの間、マジで何も信じられなくなったもんw


それでも年が明けてさすがに気分は切り替わった。
皐月賞へ行って雪辱すればいい。
能力上位は間違いないし、絶対やれると思っていた。
しかしその後のハンターは、脚元との戦いになってしまう。
中央遠征を前に故障し、クラシックを断念。
秋になってスワンSへ遠征し、人気を背負ったがまさかの大惨敗。
地元へ帰ってきて挑んだ全日本サラブレットカップ。
期待を胸に応援に行ったが、かつての姿は見る陰もなかった。
ハカタビッグワンが勝って競馬場は盛り上がるのは盛り上がったけど、
ハンターはもう駄目だなあって声があちらこちらで聞かれた。
黒船賞、かきつばた記念でも善戦はしたが3着まで。
中央勢が圧倒的に強くなってきていたこの頃、
地方馬としてはよく健闘しているほうだったけれども、
かつてハンターに抱いた中央制覇の夢は、もう消えてしまっていた。


アンカツはその間にもいろんな馬で中央遠征を繰り返した。
また笠松から新しい馬が出てくると信じて頑張っていたようだが、
1年ごとに中央との格差が広がっていくのが素人にも分かる。
もう中央制覇は駄目かな・・・というところで、
マヤノグレイシーで落馬して長期離脱するアクシデントが起こった。
この時の入院生活の間に、アンカツは中央入りする方法があることを知る。

アンカツ、中央入り試験を受ける。

多分、ほとんどの人が青天の霹靂だっただろう。
俺も本当に目がテンだった。
何?何が起こってるの??? って感じだったよw
諦めずに中央遠征を繰り返すアンカツ。
中央のファンの信頼もいつの間にか絶大なものになり、
でもたまに来れないことを残念に思われるようになった頃、
誰もが思いつかなかった裏技。それが、
「競馬学校生とともに普通に中央入り試験を受ける」とはw
当時アンカツは41歳。もう時間は限られている。
中央遠征を繰り返し、失敗を何度もした。
今度チャンスが与えられたならば、
これまでに掴んだものを発揮する自信はあったはずだ。
しかしそのチャンスが一向に訪れない。
中央入りは苦渋の決断だったと思うが、自分の夢を優先した。

最初の試験は普通に落ちた。
騎手の試験に、英語とか数学とか、そりゃ受からんだろうwww
この件はメディアを通して全国を駆け巡り大騒ぎとなり、
「5年間に中央で20勝を2回したら1次試験免除」
という、いわゆるアンカツルールを作り出すに至った。
そして2003年、晴れて中央入りを果たす。
その道をたどって、小牧、岩田、博幸がやってきて、
また別ルート(正規ルート?w)で兄者たちも来た。

以降6年弱。
毎年のように100勝を突破し、毎年のようにG1を勝ち、
カメやメジャーやスカーレットなど、歴史的名馬と出会い、
今やアンカツの名のないG1レースなど、
豊がいないレースのように霞んで見えるようになった。
アンカツは夢を掴んで、今も走り続けている。


そしてアンカツがやむなく手放したレジェンドハンターは。
度々起こる脚部不安と戦いながらも、現役生活を続行。
2003年の全日本サラブレットカップで、
ついに交流重賞を制することが出来た。
かつて掲げた目標からすればとても小さなものだったが、
倒した相手はスターリングローズやビワシンセイキなどの1流馬。
このレースも競馬場で見たが、競馬場は最高の雰囲気だった。
笠松競馬場があそこまで盛り上がったのは、
オグリキャップ記念のミツアキタービンが最後だろうね。
(このレースは入選後に東川が落馬したのでさらに騒然としたが)
正直、ハンターはもう重賞は勝てないと思っていたので、
諦めずに戦えば何とかなる、と教えてくれたような勝利だった。
ハンターはその後も長く戦い続け、
2007年11月29日のレースを最後に、ついに引退。
大きな夢を抱いて中央に挑んだ日から8年の月日がたっていた。




ハンターが亡くなってから14日。
あの朝日杯から9年と15日。
アンカツは有馬記念でダイワスカーレットとともに見事な勝利を収めた。
誰もが認める、完璧な、美しい勝利だった。
ハイペースを築きながら後続を試しつつも、

途中に入れた、13.0-13.2。
このラップに、アンカツがあの日に掴んだ全てが集約されていると思う。

アンカツは後に、認定戦はどうしても勝たなければならなかったから、
絶対に間違えないために行かせるしか道がないと思った。
結果としてあの日に激しく行かせたことで、
馬が「レースは最初から全力で行くもの」だと思ってしまい、
それがずっと尾を引いてしまって大成させられなかった、と。
G1を勝てるはずの馬だった、と言っている。今でも後悔していると。
ダイワスカーレットは、その信念を元に1から競馬を教えていった馬。
アンカツの競馬人生の一つの集大成みたいな馬と言って良いだろう。

レジェンドハンターなくして今のアンカツはない。
アンカツの競馬観を大きく変え、今の絶大な地位を築く元になった一戦。
それが9年前の朝日杯。ターニングポイントだった。
今はもう懐かしいが、しかしいつまでも覚えていることだろう。
俺の今後の競馬人生であの朝日杯ほど入れ込むことはもう無いと思う。
(年齢的に若かったこともあるんだけどw)


今はスカーレット、ブエナビスタがいる。
カメやドンやメジャーが去ってもまた新しくスターが次々と出てくるように、
アンカツの競馬人生はまだまだ続いていくものだと信じている。
3年後のメジャーの子供にも乗らないといけないし、
もっと先、スカーレットの子供にだって乗って欲しい。
それでもいつの日か、引退する日がやってくるだろう。
それまでに、今までのスターを越える馬に巡りあっているかもしれない。

そうだとしても。
俺の競馬人生で最も燃えたのはハンターの朝日杯だったなあと、
そう思い返すんじゃないかと思う。

思い出をありがとう、レジェンドハンター。

先週の反省 と アンカツ手記・特別編

2008-12-29 13:34:20 | 競馬
今週号の競馬ブックのルメールとの対談が本当に面白い。
アンカツが有馬記念を制したことだし、
ご覧になってない方は是非とも購入してじっくりご覧ください。
日本と世界の違い、フランスの競馬事情とか、かなり勉強になります。
こういう話を時間をかけてじっくりと話し合えたのは、
来年欧州へも向かうであろうアンカツにとって大きなプラスになると思う。




土曜 阪神
2R タガノブリガデイロ 7着
「スタート後から外へ逃げ気味に走っていた。
 右手前の走りは良かったが、左手前になるともたれて・・・」
横からの映像じゃあ分かりにくいんだよねえ。
全周パトロールを見れたら分かる話だけど。
何にせよ、実力は全然出せなかった感じだ。
初戦でも難しいところを見せていた馬であり、
課題を残したままなので過信はもちろん出来ないが、
次に人気を落とすようなら大きく狙ってみるのもありだろう。


3R タニノネグローニ 10着
「手応えの割に今日も弾けなかった。
 状態は良いと思うが、どうも結果が出ない。
 ジックリと後ろから行かせたほうが良いのかなあ」
先行してまったく結果がついてこない。
体質は少しずつ強化されているはずだが、
さらなる鍛錬は松国さんにお願いするしか無いとして、
アンカツとしては別作戦を立てるしかないわな。
次は差すなり、追い込んでみるのがいいだろう。
雰囲気のある馬で、何かのきっかけで爆発すると思うので、
もう人気もないだろうから次も買ってはみたい。
・・・本当は、馬券的に追いかけたらいけない馬の典型だがw


8R ウォーゲーム 3着
「最近は落ち着いているから乗りやすくなっているし、
 レースも上手く運べたけど、追ってからが思ったほどではなかった。
 手応えからするともっと伸びそうだったけどね」
これは何もない。鞍上は完璧。馬が全力を出さなかっただけ。
人間の欲望でいつも全力で走れってのも勝手な話なので、
次に頑張ってねとしか言いようがない。


11R マッハヴェロシティ 4着
「1角で不利を受けたけど、3角から歩様がぎこちなかった。
 最後も伸びているというよりバテた馬を交わしてきたという感じだった。
 初めて乗ったのでよく分からないね」
1角の不利はかなり大きなものだった。
被害者がアンカツだったから審議にすらならずに乗り切ってしまったけど、
若手だったら落ちてたんじゃないかと思える攻防。
加害者の川田も謝ってるけど、ここの不利は痛かった。

それを超えてからはスムーズに走っていたが、
アンカツの言う通り、3角からの歩様がおかしい。
言われてジックリ見て、それではっきりと分かったが、
1000mを通過して少しのところでおかしくなっている。
無理せずゆっくり流しているうちに戻ってきて、
良い加速で直線に入ったけれども、
内から寄れてきた馬の影響で外に出すロスもあって届かず。
これもアンカツの言う通り、ヴェロシティが鋭かったというより、
先行争いが苦しくなった各馬が13秒半ばまで落ちて、
それを12秒後半で差してきたから差が一気に詰まった感じだ。

まだこの馬のことは良く分からないが、
良いパワーを持っているのは間違いないと思う。
スタミナもあるんじゃないかと感じる。
歩様とかは調教と成長で体質強化をすれば良くなってくるだろう。
皐月賞よりもダービー、さらに菊花賞で面白そうな馬。
今のところ、菊花賞で一番乗ってみて欲しい馬だな。



日曜 中山
10R ダイワスカーレット 1着
「テンションの高かった天皇賞の時より落ち着きがあって
 良い雰囲気だったから、今日は安心していられた。
 逃げ馬のいないメンバー構成だったので、自分からハナに行ったけど、
 それほどペースを緩めなくても終いもうひと踏ん張りしてくれる馬だからね。
 馬の力を信じて自分のペースで運んだよ。
 4角で他馬が来たときも、まだ手応えは十分だったし、
 この馬の力を見せられたと思う。
 まだまだ先のある馬。応援してください」


アンカツ手記・特別編---------------------------------------

皆さん、温かいご声援ありがとうございました。
やりました。ダイワスカーレットで1年納めのグランプリに勝てて、
最高の形で今年を締めくくることができました。
強いとか速いというのを通り越して、本当に凄い馬です。

25日の手記で書いたように、自信はかなりありました。
とはいえ、力のある馬が順当に勝てないのもまた競馬の恐ろしさ。
いくら手応えがあり、馬の実力を信じ切っていても、
勝負は水ものと心得てレースに挑みました。

最も恐れていたのは、相手馬の存在や動向ではなく、
当日のイレ込み加減でした。
秋の天皇賞は、パドックから本馬場入場にかけて、
馬が必要以上に力み、宥めるのに少し苦労したものです。
ところが有馬記念では、程よいテンションで、リズム良く返し馬に移れました。
寂しがりなので、誘導馬の近くで馬を安心させることも忘れませんでした。
馬の雰囲気から、掛かり気味に突っ走って自滅するようなことはないと思うと、
楽な気持ちで大一番に臨むことができました。

いつものようにロケットスタート。
ものすごく利口でセンスが並外れているから、どの馬よりも速く飛び出せます。
チラッと内側を見ると、それほど行きたそうな馬がいません。
ダッシュ力を生かして自分から先頭に出て行きました。
厳しいマークを受けるのは覚悟の上の逃亡劇。
ハナに立った以上は、迷わず惑わずに限ります。
早めに追いかけてきた馬は、直線に向くときっと苦しくなるという、
自分なりの計算もありました。

スカーレットの偉大なところは、しなやかなスピードはもちろん、
最後にもうひと頑張りしてくれるところ。
傑出したところを出し切れた勝利に酔い、
しっかり調教してくれた松田国厩舎のスタッフの皆さんにお礼を言います。

来年は、いよいよ海外遠征の機会があるかもしれません。
具体的な国名、狙うレースは未定だそうですが、
スカーレットが向かうところには、どこへでも一緒したいと思っています。
世界中の名馬を向こうに回しても楽しみです。
最後にもう一度、御礼とこれからのご声援をお願いして、
今年最後の手記にします。

---------------------------------------------------------


何度見ても素晴らしい勝利。
直線で、2番手集団が次々と脱落していくのが気持ち良すぎw
日本のG1でここまで熱い逃げ切りをした馬はいるか?
古の名馬カブラヤオーみたいな、
追ってくるものを全て突き放す、凄い内容だった。
これがスカーレットの真の姿だということ。

これまで、アンカツが作る変幻自在のラップに他が幻惑されていたこともあり、
その実力をどうしても認められなかった人たちがいたと思う。
これは仕方のないことだ。
アンカツが上手くやってるだけだろ、って声を本当にたくさん見た。
それはそれで嬉しいことだが、そうじゃないとこの場で何度も書いてきた。
これまでは、本気を出させる必要もなかったということ。
「楽に勝てるならそれに越したことはない」のだ。
省エネをモットーとするアンカツならばなおさら。
後続を騙しつつ、少しずつ隠していた力を披露してきた感じだった。
全力ではないが、これはこれでスカーレットの力である。
スカーレットには引き出しが多く、その数が半端ないということ。


それが前走、長期休み明けによる自身の精神状態の異常と、
思わぬ敵(トーセンキャプテン、というかペリエ)の出現が重なり、
ついに裏の顔を出して戦うことになった。それが天皇賞秋。
秘めていた力を解放した以上は、もう隠す必要はない。
後はそれを推していくだけ(なんか漫画の主役のようだなw)
前走はどちらかというとスカーレットが勝手に力を出したような感じだが、
「アンカツの制御下の元でのみ出せる真の力」で挑んだのが有馬記念。
このレースの凄さは、競馬キャリアが長ければ長いほどに分かるだろう。


長いこと騙されてきた人は多いかもしれないが、
ダイワスカーレットという馬の本質は、兄のメジャーと同じであろう。
兄は「他は関係なく自身の力を出し切ることが全て」という、
決められた大きな1本の道を堂々と進む馬だった。
妹の本質もこれ。昨日の有馬記念がそう。
(気づいた人は新馬戦で気づいたはずだけど)
ただ、妹にはそれ以外に引き出しがたくさんあって、
誰よりもテンが速く、誰よりも加速が速く、誰よりも減速が速く、
「他馬にマイナスを強いながら楽に勝つ」ことも出来るセンスの持ち主。
昨年までは、アンカツがそれを利用して楽にやってきたということだ。
何でかと言えば、これはなんといっても疲れないからね。
昨年、3歳牝馬がローズSから有馬記念まで連戦できたのも、
各レースで過度な負担をかけずに楽をさせてあげたからだと思う。

4歳になって、さらなるパワーアップを果たした。
春は故障してしまったが、若駒によく発症するアクシデントであり、
むしろ成長途上ゆえの故障だったと思う。
秋天前にアンカツが2ヶ月続けてのって負荷をかけても大丈夫だったように、
故障する前よりも強靭になっているんじゃないかと感じる。
これからは、真の力で連戦を挑んでも大丈夫だ。

今後、アンカツが書いている通りに世界の競馬に挑むことになる。
ドバイか、ロンシャンか、アスコットか・・・。
世界の大レースで、世界の強豪が待っている。
日本馬が過去に成し遂げられなかった世界の主要レース制覇の夢を、
この馬とアンカツに賭けてしまって問題ないだろう。

大きな夢を語っても許される、いやむしろ語るべき。
そんな有馬記念だった。

来週の特別騎乗予定馬

2008-12-28 18:47:58 | 競馬
アンカツが中央入りした2003年以降、
G1で1番人気を背負った騎手の成績。

通算で、43-27-19-50
勝率30.9%、連対率50.4%、複勝率64.0%

さすがはG1といったところだろうか、
勝率、連対率ともに、全鞍成績よりも落ちることになる。
人気馬の受けるプレッシャーというのは半端ではない。
乗る人間、管理する人間の緊張が移ってしまうことが一つ、
他陣営からマークされる厳しさが一つ、
賭けられている金額の多さから来るプレッシャーも半端ではない。


ここで、そのG1で人気を背負って誰が凄いのかを挙げてみる。
1戦2戦だとさすがに数が多いので、3戦以上に絞る。
2年に1回、G1で1番人気に乗れる騎手ということになるけど、
ここまで条件が緩くても、その数は10人しかいない。
まずここに名が挙がることだけで、名手と呼ぶことが出来るだろう。
その上で成績を見てみたい。(白浜は障害での成績)

                勝率     連対率   複勝率
ペリ  5-1-2-0   62.5%  75.0%   100%
安勝 8-3-0-3   57.1%  78.5%  78.5%
デム 2-0-1-1   50.0%  50.0%  75.0%
武豊 16-7-4-16 37.2%  53.5%  62.8%
四位 2-2-2-1   28.6%  57.1%  85.7%
福永 2-1-2-5   20.0%  30.0%  50.0%
池添 1-1-0-5   14.3%  28.6%  28.6%
横典 0-2-0-1    0.0%  66.7%  66.7%
白浜 0-1-0-2    0.0%  33.3%  33.3%
デザ 0-0-2-1    0.0%   0.0%  66.7%


ペリエ、アンカツが抜けて凄いことが分かるだろう。
(ついでに豊の大変さも分かるがw)
G1で人気馬を人気通りに走らせることの難しさ、
アンカツを応援しているとちょっと忘れがちになってしまうけどw
プレッシャーに強い騎手ってのは限られている。
今日もまた、普通に決めてくれたアンカツに感謝したい。





来年は金杯が別の日に行われることになった。
アンカツ他、有力騎手にとって嬉しいことだが、
ちょっと・・・いや、相当に違和感があるなw
まあ、とりあえず両方に参加できることを喜んでおくけど。
今日は総大将が華麗に決めてくれたので、
副将に1年の最初を豪快に決めてもらいたいところだ。
久々に乗るダイシングロウも力をつけているので楽しみ。
それから、来週出走することになる前走惨敗の素質馬2頭、
ロイヤルネックレス、アドマイヤコブラの巻き返しも期待。
年齢は来年表記で。


日曜 中山
寒竹賞 芝2000m 未定


初日の出S ダート1200m 未定


中山金杯 芝2000m ダイシングロウ
松田博厩舎、ダンスインザダーク産駒の5歳牡馬。
先行型ではあるものの、ちょっとズブい所のある馬だったが、
夏にかけて1戦ごとに、急速に良くなって行った印象。
近走は小倉、新潟だったので乗ることはなかったが、
小倉記念でドリームジャーニーの2着に頑張ったように、
(相手はG3で最強の馬だろう)
G3ならば手の届くところまで来た。
使い込んでいた新潟記念は人気を裏切ってしまったが、
大惨敗だったので、さすがにあれが実力って事はない。

休養明けではあまり走る馬じゃないのが心配だが、
ズブさが残っていた頃の話でもあるので、
改めて期待を寄せてみたいところだ。
12月最初に帰ってきてからの調教が抜群。
松博流の調教でDWコースを長めにやっているが、
確実にラスト11秒台を使えているように文句なし。

相手をざっと見て、これは強いってのはいない。
ヤマニンキングリーあたりが1番人気だろう。
これならば、小倉記念程度に走れれば勝ち負け確実だ。




月曜 京都
福寿草特別 芝2000m 未定


初夢S ダート1800m 未定


京都金杯 芝1600m アドマイヤオーラ
松田博厩舎、アグネスタキオン産駒の5歳牡馬。
宝塚記念で戦線離脱したが、いよいよ復帰戦だ。
休養している間に、妹のブエナビスタがスターダムにのし上がった。
負けてられんところ。いきなり全開を期待する。
昨年はわずかに差し損ねて2着に敗れたが、
勝ったのはエイシンデピュティで後の宝塚記念馬だった。
前回の休み明けだった鳴尾記念でも良い末脚を見せた馬だし、
休み明けでもしっかりと走れる馬だと思う。
脚質が安定してきて、中団から差せるようになっているのも良い。

敵はハンデのみ。
トップハンデは確実だが、こなしてもらわないと。
勝って再びドバイへ向かって欲しい馬だ。
オーラでデューティーフリー、スカーレットでワールドカップ。
俺の中ではもうプランが出来上がってるぞw

日曜日の結果

2008-12-28 15:29:43 | 競馬
10R ダイワスカーレット 1着
期待通りの圧勝で2008年を締めくくった。

好スタートから数歩で早々に先頭に立っている。
内を見ながらじわっと出て行ったが、
押しているカワカミプリンセスより行きっぷりがいいため、
先手を取りきってレースを進めた。
調教通り、折り合いはばっちり。
アンカツの望むままのペースを刻んだ。

レースラップは以下の通り。
6.9-11.2-11.9-11.2-11.9-13.0-
13.2-12.4-11.5-11.9-12.0-11.7-12.7

1000mの通過が59.6。
有馬記念史上を見ても、速い部類のペースで入った。
11.2-11.9-11.2-11.9とか、
なんか面白いペースで入ってるなあw
これだけ行けば、一流ジョッキーなら絶対にハイペースと分かる。
とてもじゃないが絡んでいくことは出来ない。
しかしそこは何度もスカーレットに負けた一流ジョッキーたち。
突っついて死ぬわけにはいかないけど、
離れることはせずについて行って隙を窺うことを選択したのだろう。
このペースで馬群がばらけずに一団に近い感じで進んだ。

さすがのスカーレットも、ずっと11秒台で飛ばすわけには行かない。
それでは世界レコードを大幅に塗り替えてしまうからねw
1000m過ぎてから400m~500mの間、
落としすぎずゆっくりと休憩。13.0-13.2。
そしてさっとペースを戻している。上手いねえ。

今回のレースにあたって、覚悟を決めていた騎手がいくらかいた。
豊が筆頭で、メイショウサムソンが早めの進出。
それに続いて後続が詰め寄ってくる。3角過ぎのこと。
それに併せて速攻でギアチェンジ。
11.5-11.9-12.0と平均早目の流れを叩き込んだ。
これでもうついてきた馬は、もう我慢できないと続々失速気味。
さらにコーナーからラスト200までに11.7を続けて勝負あり。
こんな流れで逃げられては後続はどうしようもない。
最後は、スカーレットに関わらず自分に徹していた面々が上がってきた。
中でも、最後方でじっと待っていたアドマイヤモナークが、
ご馳走様といわんばかりに飛んできて2着に入った。
アンカツとともに辛酸を舐めながら頑張ってきたモナークが2着だったのも、
今日の喜びをさらに倍増してくれる。
そしてマツリダのアホw

スカーレットの強さだけが示された一戦。
昨日、重賞において逃げって作戦は厳しいものだと酷評したけど、
スカーレットだけは別。この歴史的名馬だけは。
今日の素晴らしい勝利によって、
逃げという脚質で、競馬史上もっと成績を残した馬になった。

来年、堂々と世界へ向かうことになるだろう。
最初の標的はドバイワールドカップか、ドバイデューティーフリーか。
どちらかというと、ワールドカップのほうでの走りを見たいね。
デューティーフリーならば、ウオッカとの対戦になるのでそちらも良い。
どちらにせよ、この馬の力を早く世界に知らしめて欲しい。
そんな気持ちで一杯になる勝利だった。


大城さん、社台の吉田照哉さん、松国さん、斉藤さん以下厩舎スタッフの方々、
そしてアンカツへ。
素晴らしい臨戦態勢、素晴らしい仕上げ、素晴らしい騎乗でした。
おめでとうございます、そしてありがとうございました。
来年も我々を大いに楽しませてくださいませ。

日曜日の騎乗馬と予想

2008-12-27 18:47:53 | 競馬
10R ダイワスカーレット ◎
松田国師
「前走時と比べて背腰の状態はいいしトモの踏み込みもうまくなった。
 今のところは何の不安もなくレースへ臨める」

いよいよ今年のラストラン。
今年最初に掲げた世界制覇の夢は持ち越しとなっているが、
このレースを制して来年、堂々と世界へ旅立ちたい。
勝ち負けというより、楽勝で世界へ向かって欲しいし、
それを出来る馬だと信じている。
距離は確かに長いが、まあマツリダ以外には良いハンデだろう。
4角前にマツリダゴッホがやってくるだろうが、
そこまで気負わずに走れていたら、
マツリダのマクリ脚をさらに上回る脚で、
突き放しながら直線に入れるだろうと思う。
中山のマツリダのマクリ脚は本当に寒気がするほどだが、
それはあくまで普通の馬から見ての話であって、
スカーレットから見たら、それほどではない。
本気で付き合ったら、こっちのほうが上だろうと思っている。
最後の直線で出せる脚もこちらが上。
いつものスカーレット勝利のレースのように、
アンカツが余裕のアクションで手綱を緩めて、
楽々とゴールする姿を思い浮かべている。


ざっとメンバーを見て、逃げ馬はいない。
普通に行けばスカーレットが先頭に立つことになる。
何か思いつきで行く騎手がいるかもしれないんだけど、
それを考えたって分かるわけがない。
行く騎手がいるとして、それはレースが始まるまで胸の内だろう。
ただ、大外になったことでアンカツはその動きを見ながら動ける。
中山の芝2500mというのはちょっと欠陥があり、
スタートから1角までの距離が非常に短いので、
物理的に外枠が不利というのは事実である。
が、今回のスカーレットからしてみればそれは些細なことで、
200mもあればあっさりと先頭に立ちきることが出来るので、
それよりも他の動向を見やすいメリットのほうが大きいだろう。
1角を静かに回ることが出来たら、
後は後続の動きに気をつけながらマイペースで行くだけ。
最初に行ききってしまって、そこで落ち着きさえすれば、
途中から突っかけてくる馬がいてもスルー出来るはずだ。
スカーレットはそれが出来る馬だから。


マツリダゴッホがどこかで捲くってくるのは間違いない。
蛯名はそのタイミングだけを考えながら乗っているだろう。
こちらはそこまで張り詰めて乗らなくていいと思う。
スカーレットの長所の一つに、ギアの切り替えの速さがある。
後ろが来てからの仕掛けでも十分に対応できる馬。
マツリダのマクリ脚だけは他と違って11秒を切る勢いだが、
スカーレットもそれだけの脚を持っているから心配していない。
昨年の4角の攻防は、誰が見たって行かせてあげただけ。
あの地点では、単勝オッズが示していた通りに、
誰もがマツリダに対する認識が大きくずれていた。
今回は違う。認識している。情報がある。
この1点が致命的に違うことで、負ける要素はほぼ無いと思う。

4角を回ってスカーレット先頭、
捲くってきたマツリダが1馬身差の2番手、
3番手以下が3馬身くらい離れた感じで直線だと思う。
中山はとにかく短い直線だ。
何事もなかったかのように、2頭がそのままだろう。
後ろから何かをする隙はまったくないままに終わる。

馬券はスカーレットの単に資金の8割。
3連単でスカーレット→マツリダ→総流しに残りの2割を配分。
これで今年最後の大一番を楽しませてもらう。

土曜日の結果

2008-12-27 16:44:55 | 競馬
2R タガノブリガデイロ 7着
スタートは速くない、そのまま後方に待機。
少し押し上げて後方6番手からの競馬。
ハイペースに近い流れになり、悪くない位置取り。
じっと溜めて4角入り口からじわっと進出。
直線に入ってスパートしたあたりの雰囲気は良かったが、
いざ追われてジリジリとしか伸びてこなかった。
最後方から5着に追い込んだフィクサーくらいの脚を使って欲しかったが、
直線半ばで、なんか馬が諦めたような感じがした。
枠が外だったくらいで特別な敗因は見当たらず。
期待ほどに走れなかったが、京都での巻き返しを期待しよう。
この馬に限らず、京都と阪神ではがらっと傾向が変わるだろう。
気をつけておきたいことだ。


3R タニノネグローニ 10着
絶好のスタートからまず出して行って2番手。
外から上がってきた馬を行かせて5番手のイン。
目の前に人気のキングストリートを置く形。
これ以上ないポジショニングになった。
道中も楽な感じで走っていたのだが・・・。
直線、止まっているわけじゃないものの、伸びる感じはなし。
ジリジリと差され続けて10着に終わった。
2戦目みたいに中身のない敗戦。
現状は見掛け倒しで終わっているが、
調教の感じからして、少なくとも未勝利でこけるはずはないんだが。
何かが足りない。パワーが不足しているのか。


6R ブリリアントレイ 5着
出た瞬間に腰を落としてしまうような感じ。
バランスが非常に悪く、大きな出遅れ。
少しだけ気合いを入れて、後方3番手について後は我慢。
じっと溜め込んで直線に賭けた。
レースの流れは厳しめで差しが届いたが、
レイは後ろ過ぎてさすがに届かなかった。
直線の立ち上がりから半ばまでの走りはかなり良いと思う。
上位入選の馬に全然負けていなかった。
画面に映ってないが最後の100mくらいは流していると思われ、
上位との着差もあまり気にすることはあるまい。
無駄な力を使わず終えて、走る力があることは確認できた。
次走、大きく狙ってみたい。


8R ウォーゲーム 3着
まずまずのスタートからゆっくり進んで7番手から。
キレのないハギノジョイフルの逃げで始まった。
淡々としたペースから少しずつ遅めの流れへ。
余裕の手応えで待っている。楽勝の気配。
勝負どころから、目の前にいたエーシンダードマンと一緒に進出。
ダードマンを目標に余裕を持って追い出されたのだが、
いざ追われて何故か弾けない。ダラダラとしている。
結局最後まで目の前にいたダードマンに及ばず、
後ろから来たシャイニーブラウンに差されてしまった。
まさかの敗戦。上がり35秒3とか、どんだけ手抜きだったんだ。
いくら阪神が重いとはいえ、この馬なら34秒台で上がれる。
ミドルスローの流れで勝ったダードマンが前にいて、展開も文句なしだった。
これで走ってくれないとどうしようもないという感じ。
力が劣るわけはなく、馬にやる気がなかったようだ。


11R マッハヴェロシティ 4着
上々のスタートから追っつけ気味に前へ。
なんとなくだが、リーチザクラウンについていこうとしたのだと思う。
リーチが非常に速く先頭、外のロジユニヴァースが速くて2番手。
ロジユニヴァースの切れ込みが早く、
その少し前から、外のトゥリオンファーレに寄られている。
1角の入り口、マッハの進路がほとんどない。
少しでも寄れたら事故って感じの狭い空間で、
トゥリオンと接触しながらもなんとか持ちこたえた。
危ない・・・見直して冷や汗が出る。ここはさすがのバランス感覚。

5番手のインでじっと我慢していく競馬。
リーチザクラウンが力の違いを見せようという逃げ。
今の阪神では常識的に無理な逃げを打っていて、
それをロジユニヴァースが離れずマークしていくという展開。
この流れでは前が止まる可能性がある。荒れる予感。
全騎手分かっていて、誰も前2頭にはついていかなかった。
4角前あたり、4頭が前2頭に近づいて行ったが、
マッハはそこで無理せずに待機を選択。
馬場が悪いところに入って走ることをやめそうになったそうだ。
前の6頭と1度大きく離れる形になって、コーナーを回りながらスパート。

かなり勢い良く4角を回って、直線に入ってインを突こうとしたが、
内からロードロックスターがめちゃくちゃに外に寄れてくる。
ここで非常に判断速く大外へ持ち出した。本当に速い。
ロードが寄れて来るのが分かったんだと思う。
しかし、その間は追わずに外へ出したロスはさすがにあって、
それが最後まで響いて、追い込み及ばず4着までだった。
ロードロックスターがいなければ2着まであった。
惜しかった。これは良い馬だな。切れもあるし、スタミナがありそうだ。
これはG1戦線に乗せてあげないといけない馬だろう。



レースはロジユニヴァースが制した。これはまたえらく強いな。
リーチザクラウンとの差は展開だけだろう。
現2歳牡馬では、2頭が飛びぬけて強そうだ。
重賞レベルでの逃げってのは最悪の作戦。
潰すのは簡単だし(弱い馬だと自分が潰れるのは置いといて)
逃げ馬と追う馬が同実力ならまず後ろが勝つ。
先に動いた馬とそれを目標にした馬なら、追う馬が勝つ。
特に今の阪神は最後の直線が非常に重く、
ペースが少し上がるだけで、反比例的に先に行った馬が苦しくなる。
犯罪者だけど天才肌の騎手だった田原成貴氏がよく言っていることだが、
「本当に勝つことに積極的な騎手は、我慢をする騎手」だ。
ダイワスカーレットのようにG1級で行って絡まれても大丈夫な馬は、
20年に1頭いるかいないかってところだ。
逃げて負けるってのは、能力だけを言うならそんな悲観することではない。
しかし、「逃げてしまう」というところに問題が集約するわけだが。

リーチは、現状は作戦の幅がない。
テンから速すぎて自然と行ってしまうのが問題。
豊的には、今日はサイレンススズカかどうかを確認したのだろうが、
現状はそこまでではなかったということ。
一度、思い切って引っ張ってでも抑えてみる必要があるだろう。
アンカツは前走抑えなかったが、本来は引っ張るべきだった。
そういうのは重賞じゃなく条件戦でやっておくべきこと。
ただ、1回限りの代打ということが分かっていたので、
変な癖をつけないようにそのまま行かせる手段をとらせた。
立場上、それが出来なかった。いつもなら絶対にやってた。

かつてアンカツが、今は亡きレジェンドハンターを認定戦を勝つために行かせて、
そのまま抑えの利かない馬になってしまったことがある。
アンカツはこの件を今でも物凄く後悔していて、
それで今のじっと我慢できる、我慢させるアンカツの姿があるわけだが、
リーチザクラウンも逃げて3戦、そうなってしまう可能性がある。
前々走、前走、今回と逃げたことは、後々まで響くかもしれないね。
「代打の騎手で千両賞を使ったこと」が問題になりそうな気がする。
豊落馬負傷の悪夢が響きそうだ。

申し訳ないが、こちらにとってはプラスなこと。
先週にガイセンが下したキングストリートは連闘でしっかり勝ち上がったし、
来年の牡馬クラシックはガイセンで楽しむことが出来そうだ。

土曜日の騎乗馬と予想

2008-12-26 23:35:06 | 競馬
土曜の更新は夕方になると思います。



2R タガノブリガデイロ ◎
松田博師
「発馬ひと息だったが、終いの脚には見所があった。
 慣れの見込める今回は好勝負」
大外枠だが、前に行くわけでもないし大きな問題はない
それよりも最後の枠入れとなる利点のほうが大きいだろう。
ここは有力どころに先行馬がずらりと揃っている。
内枠のツルマルネオ、タマモリバーがハナを取りに行くか。
カーネリアンシチー、ハマノエルマー、バンドゥロンシャン、
アグネスミラージュ、フィクサー、このあたりが先行か。
行ききった騎手と2番手の騎手によって流れは変わるだろうけど、
これだけ先行型がいれば、とりあえず平均ペースにはなると思われる。

今の阪神は、広く改修されてこうなれば良いと思われていた理想の状態。
当初の、外を回ったら絶対に届かないというような異様な状態は消え去った。
スローならば前が有利、平均ならどこからでも、
少しでも前が競り合ったら差しが有利という、とても気持ちの良い競馬場。
今回のメンバーなら、少なくとも全馬五分の展開が見込まれる。
前走のような不利のないように、じっくりと回ってきて欲しい。
リズム良く走ってきたら、前走以上の末脚を発揮して勝ち負け濃厚。
まずは勝利を祈願して単勝を買うが、
3着には来てくれると信じて、3連単マルチを買ってみたい。
ペースが上がると見て、末脚のしっかりした馬を選びたい。
ハマノエルマー、スマーティーダンス、バンドゥロンシャンへ。


3R タニノネグローニ ○
松田国師
「前走は外枠で壁をつくれず一生懸命に走りすぎた。
 馬群に入れて溜める競馬が出来れば」
なんともふがいない敗戦が続く。
松国さんの言う通り、溜めは確かに利いていない。
見た感じはいかにも突き抜けそうな雰囲気があるが、
道中から張り詰めて走り過ぎって事なんだろう。
調教の感じは凄く良いんだよね。どんどん良くなってる。
今回の強力メンバーの中でも、贔屓目無しに1番良い。
負けているとはいえ、勝ち馬との差はそんなにはなく、
実績という面でも一番あると言って良いと思う。

好位から突き抜けそうで不発だった1、3戦目は、
大外枠だったという共通点がある。
今回は内目の4番という良いところを手に入れた。
スタートはそれなりに速いので、下げてまでやることも無いと思うが、
何かに出て行ってもらって、4~5番手のインが理想か。
1枠からキングストリートが出て行くのでその後について行って、
外からアヤナグレイスかジャミールあたりが来たところで、
少し斜め前に出てもらって壁が出来ることが理想。
あくまで机上の空論で理想だが、
メンバーを見ていると、そうなりそうな感じはする。

まず力を出し切ってくれることを前提として考えるが、
相手はやはりキングストリートということになるだろう。
連闘で後退する可能性もあるが、まともなら抜けている。
今の阪神で34秒で上がれる馬が相手となると、
あまりスローペースでは、とても歯が立つまい。
が、先行馬が少なくスローペースになりそうな構成につき、
好位のキングストリートの不発はまずないだろうと思う。
相手の凡走がちょっと考えにくい以上は、
こちらが溜めが利いてそれを上回る脚を使えるかどうか、それだけ。
馬連を抑えに、単と馬単を1点買って勝利を祈る。


6R ブリリアントレイ ◎
松田国師
「ここにきてビッシリやれるようになったし、
 追えば追うほど伸びそうなタイプ。初戦から」
この馬は9月の最後くらいに入厩している。
それがデビューをこの日まで待っていた。
調教を休んだことは、10月の最初以外は一切なく、
ただひたすらに動きが良くなるのを待っていた模様。
各厩舎に与えられた馬房ってのは限られており、
リーディング上位の常連である松国厩舎とて例外じゃない。
確かに3冠牝馬スティルインラヴの妹という良血だが、
デビューもしてない一牝馬のために大した待遇だと思う。

調教量では間違いなく他を圧倒している。
2週間前くらいのコメントで、
ここに来てぐんと良くなったので使う、
という松国さんのコメントがあった。
除外でさらに1週調教を積んで、まさに万全の態勢。
ここまで待って入念にやってきたからには、
最初から結果を出して欲しいところだ。
調教を見る限りは、そんな凄い馬がいるとは思えないし、
あっさりと勝って欲しいなと思っている。
映像はないので、調教時計と血統とコメントしか見てないが、
俺にはそんなに良く映らない馬たちが人気しそうなので、
初志貫徹して、レイとアドニスラモーサから馬券を買ってみたい。


8R ウォーゲーム ◎
松田博師
「出来は変わりなく良好。
 控える競馬も板についてきたし、スムーズなら何とかなる」
ここはやはり断然人気となるだろうが、
その人気通りに負けられんところ。
スムーズならなんとかなる、か。
その通りだと思う。普通に走ってこれば負けることはあるまい。

マヒオレ、ハギノジョイフル、マイネルファーマと、
瞬発力勝負になっては困る馬がいる。
これらが4角から早めに行くだろうから、
それらを行かせてから、直線だけで撫で切れば良い。
どんなペースでも大丈夫だと思うが、
予想されるスローペースの瞬発力勝負は大歓迎。
ハギノジョイフルに頑張って欲しいなという思いを込めて、
1、2着固定の3連単総流し9点を買ってみたい。


11R マッハヴェロシティ ▲
武藤師
「新馬を勝った後の2戦が、不完全燃焼の競馬。
 まともな競馬をして、どれだけやれるかを見てみたいね。
 ここでも十分通用すると思っているよ」
まず、リーチザクラウンの走りを見るレースである。
買う買わないは置いといて、ここに異論がある人はいないだろう。
とても強い馬だと思う。普通に走ればこれが勝つと思う。
阪神JFのブエナビスタくらいの存在。

それはそれとして、マッハの走りも楽しみ。
まともな競馬は確かにしていない。
他馬と接触しても頑張れる根性を持っていることと、
ブレイクランアウト程度の末脚を持っていることは確か。
大仕事をやらかす可能性のある1頭ではあるだろう。
少しは買うけど、見たいレース。

今週の騎乗馬

2008-12-25 23:31:51 | 競馬
土曜 阪神
2R 2歳未勝利 芝1600m タガノブリガデイロ
松田博厩舎、シンボリクリスエス産駒の2歳牡馬。
デビュー戦は4着だが、かなりチグハグな内容だった。
スタートは良く、ゆっくり進んで中団後ろになったが、
最初から行きたがっていて鞍上が引っ張り倒す格好。
800mくらいして落ち着いて、そこからはスムーズに直線へ。
馬群の真ん中でコーナーをタイトに回って上手く直線に入ったが、
追い出されて狭いスペースを突きぬけようというところ、
外から来たテーマソングに前をカットされてストップ。
そこからもう一度追われて、もう一度前に詰め寄ったところがゴール。
スムーズならば相当にやりそうだ。

惜敗続きの馬が揃って相当にレベルの高い一戦だが、
中でも人気はハマノエルマーとツルマルネオの2頭。
しかしブリガデイロの前走内容からすれば、
これらと互角以上に戦えると思う。


3R 2歳未勝利 芝1800m タニノネグローニ
松田国厩舎、タニノギムレット産駒の2歳牡馬。
初戦と3戦目が同じような内容の敗戦。
好位で突き抜けそうな雰囲気でいながら、追われて伸びず。
2戦目は中団から追われてさっぱり伸びず。
今のところ、持っているエンジンに体がついてこない感じだ。
調教で鍛えているところだが、かなり良くなっているみたい。
今週は坂路でアンカツが乗って良い動きだった。
そろそろ弾けても良い頃だ。

ここも2レース同様にハイレベルの一戦。
というか、2レースよりもレベルが高いと思われる。
中でも、厩舎の都合で連闘してきたキングストリートが手強い。
エーシンモアエバー、ローズバンク、カルカソンヌなども走る。
ただ、差し馬が多いのでレース運びは楽になるだろう。
前走同様に手頃な人気になりそうで、楽しみは大きい。


6R 2歳新馬 芝1600m ブリリアントレイ
松田国厩舎、キングカメハメハ産駒の2歳牝馬。
先週除外になったがさらに乗り込めた。
今週はネグローニと併せて良く食い下がった。
追われて伸びる馬だということで楽しみにしたい。
相手関係はよく分からないが、
調教からは、アドニスラモーサが走りそうかな。
相手はどうあれ、レイが上位人気になるのは間違いあるまい。


8R 3歳以上1000万 芝2400m ウォーゲーム
松田博厩舎、ウォーエンブレム産駒の4歳牡馬。
復帰して2戦、1000万程度で連敗してしまうとは。
この馬の持つポテンシャルからしてなんとも情けない話だが、
とりあえず現級最上位の決め手だけは見せている。
叩き3戦目できっちりと決めたいところだ。
今回、相手は相当に軽くなっており、
前走アンカツが乗ったハギノジョイフルが相手筆頭か。
それよりも、格上挑戦がむしろ良いダードマンのほうが怖いか。
まあどちらも馴染みの馬で、負ける気はしないけどw
4走前、7走前のような圧勝が期待される。


11R ラジオNIKKEI賞 芝2000m マッハヴェロシティ
武藤厩舎、マンハッタンカフェ産駒の2歳牡馬。
毎年のことだが少数精鋭の一戦。
既にクラシック最有力の呼び声高いリーチザクラウンと、
札幌の王者ロジユニヴァースの激突が注目される。
これに、京都2歳のイグゼキュティブとファミリズム、
1戦1勝のロードロックスター、前走好内容のトゥリオンファーレ、
これらが追う形だろう、人気としては。

こちらは新馬勝ちから重賞を連戦して掲示板なしの状況。
ロードやトゥリオンなんかよりは売れてもおかしくないけど、
着がないのはやはり悪印象だろう、そう売れることはあるまい。
ただ、前走について言えばかなりグダグダの競馬をしていて、
まずスタートしてからすぐ、善臣が下を気にするそぶり。
落鉄でもしたのかと思える動きをしている。
それから、インを回って直線に入って物凄い勢いで外に出したところ、
そこから画面から消えてしまって、そこからしばらくの詳細が不明だが、
再び映ったところ、他馬と接触しまくりでえらいことになっているw
混乱が解消された後、もう一度伸びているのは大したもの。
着順よりはずっと強い馬だと思われる。
あれでラスト33秒4なんだから、まともならどうなるのか。
スムーズに走ったらどうなるか、とても楽しみだ。
他馬は関係なしに、出た位置でスムーズに走って末脚に賭けて欲しい。



日曜 中山
10R 有馬記念 芝2500m ダイワスカーレット
松田国厩舎、アグネスタキオン産駒の4歳牝馬。

アンカツ手記・木曜日---------------------------------------

24日は気温0度という冷え込みの中、
栗東トレーニングセンターでダイワスカーレットの追いきりに騎乗しました。
冬場になると、特に牝馬は早く冬毛が伸びる子が多いのですが、
スカーレットは相変わらずピッカピかの毛づや。
パッと見て体調の良さが分かります。

元気すぎて変にテンションが上がると心配です。
レース前にエネルギーを無駄遣いしたり、
折り合いを欠いて突っ走ってしまう危険があるからです。
秋の天皇賞前には、若干危険信号が出ていました。
今回も、同じようにハイテンションになることを一番恐れていたんです。

でも杞憂に終わりました。
跨った瞬間に、どっしり感が伝わってきて、風格さえ感じました。
松田国さんからは、1週前にコースで長目をしっかり追ってあるので、
最終追いきりは流す程度で十分という指示。
その通り、馬なりで坂路を一本駆け上がりました。
タイムは53秒4でラストも13秒6と、
それほど強調するべき数字ではありません。
しかし、内容には凄く満足しています。
前半からリラックスして、とても良いリズムで駆けていました。

精神状態が安定していると、脚捌きにも影響します。
スカーレットならではのしなやかな、
なおかつ力強いフットワークで最後まで真っ直ぐに登板。
もちろん合格点。満点をあげてもいいぐらいの出来栄えです。

ベストの状態で臨めるのがはっきりして、
僕も気持ちが随分と楽になりました。
もともと、スタートは抜群に上手いので、
前々でレースを運ぶのは間違いありません。
いつものように、もしハナに行く馬がいれば行かせ、
いなければ自分から出て行ってペースを作るつもりです。

昨年のこの時期に比べると、段違いにパワーアップしており、
僕自身、どんな走りを見せてくれるか楽しみいっぱい。
スカーレットを気分良く走らせてあげることさえ出来れば、
きっと皆さんのご期待に沿えると思っています。
応援のほど、よろしくお願いします。

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こりゃほぼ勝利宣言みたいなもんかね。
JF同様に相手関係は眼中になし。触れさえしなかった。
普通に回ってこりゃ、期待通りになるでしょうとのこと。
その普通に走ることの難しさは、
競馬をやればやるほどに痛感するところだけども、
しかしスカーレットは大丈夫だろうなと俺も思う。
あっさりだろう。



枠は8枠13番になった。
秋競馬に入ってからのG19戦において、
6戦目の7~8枠。4戦目の大外8枠。
うーん、枠って8つあるんだけどねえ。
物凄い確率で外枠を引いています。そろそろ神の領域かw

ま、スカーレットはアンカツの言う通りにスタートから速いからね。
出て3歩目には1馬身抜け出してるような馬だから、
どこから出たって全く関係ないとは思われる。
影響ないレベルだが、プラスかマイナスかを考えてみる。

今回のレースにあたって気をつけることはただ一つだけ。
「気負わないこと」
それだけだ。それ以外に何がある。
そうなる場合というのはどういうパターンかを考えると、
出て行った後に外後ろから突かれて怒るシーンしかない。
この枠はその危険が限りなく零に近づく枠。
外にいるのがモナークだけというのは最高。

他の動きを見ながら、行く馬がいなければ出て行くだけ。
いたらそれを「自然と放置」することが出来る。
内枠だったらそういうわけにはいかない。
無理な先行をする人馬がいるかもしれないから、
それをじっくり見ながら行けることを考えると、
総合して、プラスになると考えて良いだろう。


馬番的に言えば、13番は良い。今年2戦して1-0-1-0
SSでビービーガルダンが3着に食い込んで、
阪神JFでブエナビスタが圧勝した番号である。
今年のラッキーナンバーなのかな。

アンカツ手記・水曜日

2008-12-24 23:29:57 | 競馬
アンカツ手記・水曜日-------------------------------------

ダイワスカーレットは、
3歳の身で挑んだ昨年の有馬記念を2着という結果でした。
キャリアが浅い牝馬にしては、健闘したと見る人もいるでしょうが、
今、振り返っても悔しい敗退でした。

3歳牝馬同士ではずばぬけた存在でも、
いざ古馬、それも牡馬一線級を相手にした場合、
果たして互角以上にやれるのかなあ、という思いがありました。
正直言って、半信半疑だったのです。
実際に戦ってみると、
超一流の古馬をも凌ぐ力強い走りで4コーナー先頭。
抜群の手応えでしたが、
内がかなり痛んでいたので、外に持ち出したところ、
マツリダゴッホにインから抜け出しを許してしまいました。

4歳になって少しでも成長すれば有馬記念に手が届くと、
1年後を楽しみにしていました。
一昨年の2歳時から相当に強かった馬が、
嬉しいことに、3歳、そして4歳と着実に力をつけてくれています。

前走の天皇賞・秋でもよく頑張ってくれました。
決して楽な展開ではないのに、
最後にひと伸びしたところには頭が下がる思いです。
しかも、久々のためか春よりも稽古の段階から気負いがあり、
当日は発汗がありました。
そんな状況での同体での2着ですから、立派だと思います。

問題は、それ以上テンションが上がらないかという点につきます。
17日の1週前追いきりに跨ったときは、
天皇賞前よりも確かに落ち着きがありました。
良い傾向です。
23日は、坂路で軽く乗られた後、
ウッドチップコースに入ってキャンターの調整。
その姿からは力んだ様子はなかったそうです。
24日の追いきりは僕が乗ってやります。
きっと素晴らしい動きでこたえてくれるものと信じています。

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昨年の雪辱を果たすときが来た。
2歳時からある程度完成していた馬ではあると思うが、
気性面の成長によって、幅がどんどん広がっている。


スカーレットに絡んだ馬は完膚なきまでに沈む伝説は、
前走のトーセンキャプテンの豪快な沈没で継続された。
スカーレットに勝つためには、とにかく絡みまくるしかないが、
少なくとも絡んだ馬は終わる。断言できる。
逆に絡まずにスカーレットと共闘作戦に出た馬はみんな前で残っている。
エイシンデピュティ、レインダンスなどだ。
スカーレットは、絡まれようが絡まれまいが残る。
絡んだ馬は止まる。絡まなかった馬には残る資格がある。

さて、有馬記念で自分を捨てて頑張れる人馬がいるかどうか。
ざっと見て、先行したほうが良い馬がほとんどではあるが、
逃げたほうが良い馬は1頭もいないのが面白い。
全騎手の心理を読むのも今年の有馬記念の醍醐味だ。



詳しくは明日のアンカツの言葉とともに見るとして、
今日の最終追いきりは完璧だった。
栗東坂路でアンカツが乗って追いきり。
1本目を73.8で入って2本目。

馬なりで53.4-39.4-26.5-13.6をマークした。

映像を見たが、軽いねえ。非常に軽い。
闘志を内に秘めて真一文字、どう見ても絶好の気配。
ラップは、14.0-12.9-12.9-13.6
アンカツの体内時計についてはたびたび触れているので、
その凄さについて改めて書く事もないんだけども、
アンカツの思い通りの時計を刻んだなあというのがはっきり分かる。
今日の栗東坂路は雨の影響でかなり重くなっていて、
1番時計でも52秒かかっていたことを考えると、
完全に馬なりでこれは突き抜けて速い時計と言える。
能力が違いすぎるとしか言いようがない感じだ。

完璧に制御が利いてこの走り。
絡んできた馬がいたとして、今の感じなら華麗にスルー出来そうだ。
特攻隊は無視するに限る。自爆させてやれば良い。
秋天は真っ向から受け止めてしまったからね。
(それでも大丈夫なのが分かっているのが気楽だ)


状態良し、そしてアンカツが唯一の課題として挙げたテンションも良し。
距離については2000mがベストなのは誰が見たってそうだろうが、
気負ってさえいなければ、能力でどんな距離だってこなせる馬。
今日の調教の感じならば、思い通りの競馬をすることが出来るだろう。
後は長距離輸送を無事にこなしてもらって、
レース当日を無事に迎えることだけ。それだけ。
アンカツもとにかく元気にレースを迎えて欲しいので、
今週は極力乗らないようにして欲しいがどうだろう。