9年連続G1制覇
アンカツは今年もG1を勝つことが出来た。
23年連続でG1を制していた豊のG1勝ちが途絶えたので、
現役で最長のG1連続勝利となっている。
2位が岩田の5年、3位が藤田の4年、4位が蝦名の3年。
今年は豊だけでなく、四位の5年連続、博幸の4年連続が途絶えており、
G1を続けて勝ち続けることの難しさが分かるだろう。
今年はG1で5回も馬券に絡んだけれど、
ダービー、宝塚記念、スプリンターズS、菊花賞、
負けた4戦の全てが勝ち馬の圧倒的な力に屈しており、
勝つチャンスがあったのは桜花賞しかなかった。
今年が終わってみて振り返ってみれば、
マルセリーナが3歳牝馬で1番強い馬ではなかったことが明らかだが、
訪れたワンチャンスをきっちりと生かしきったのは、
さすがアンカツと言って良いのだろう。
来年もバリアシオン、ゴールドシップ、パドトロワらを軸に、
G1戦線を大いに盛り上げ、勝利も得てくれることだろう。
驚きの作戦の数々
昨日の大雑把な総括で記した通りに、
2011年、重賞で最も高い確率で馬券に絡んだのはアンカツだった。
G1でも多く馬券に絡むことになったわけだが、
例年以上に勝負手を放つことが多かったね。
その中でも一番驚いたのは、
やはりあの菊花賞ということになるのだろう。
新時代の王者オルフェーヴルの3冠がかかっていた一戦、
それを阻止できるのはNo2のバリアシオンだと思われていた。
前哨戦の神戸新聞杯で正攻法の競馬が返り討ちにあっており、
アンカツがどんな運びを見せるのか注目されたレース。
オルフェーヴルよりも先、ロングスパートを見せるか、
もしくは終いに全てを賭ける形か、
極端な運びで勝負に出るだろう事はあらかたの人が想像していたが、
まさか馬群から大きく大きく離れた入り方をするとは。
場内のどよめきは半端ではなかったというし(そりゃそうだw)
こう言っちゃなんだけど、相当なアンカツマニアの俺が驚いたんだから、
常識からかけ離れた、奇想天外な作戦だったと言って良いだろうw
後から振り返ってみれば、実は理に叶った入り方で、
バリアシオンが遅すぎたわけではなくて、全体が速かったことが判明。
菊花賞史上に残る淀みのない厳しい流れの中、
静かに息を潜めてオルフェーヴルの暗殺に備えていたアンカツ。
結果は残念ながら失敗に終わったけれども、
オルフェーヴルの底知れぬ力を誰よりも知っていて、
それでもなお倒す術を最後まで探っていたからこそ、
あれだけ大胆な運びが出来たのだろうと思われる。
この騎乗を巡って、一大論争を巻き起こすくらいの大勝負騎乗だったw
このバリアシオンではジャパンカップでも勝負の大マクリを見せた。
オルフェーヴル不在の一戦で初の古馬との戦いになったが、
条件戦でもやっているかのような中途半端な走りを見せる古馬勢に対し、
今年の3歳世代はこんなもんじゃねえよと挑戦状を叩きつけた感じ。
結果、これで目を覚ました数頭によりそれなりの好勝負になったが、
名刺代わりに十分な攻撃だったんじゃないかな。
それでも目を覚まさなかった古馬勢(有馬記念)に対して、
総大将オルフェーヴルが鉄槌を下してくれた。
古馬に対して何の価値も見出せなかったであろうオルフェーヴルは、
来年早々に世界へ旅立ちそうな雰囲気があるので、
国内を締めるのはNo2のバリアシオンの仕事となる。
まだまだ差があるなと感じさせられたJC、有馬の2戦だったが、
来年No1の座に立つためには、春に負けるわけにはいかない。
まずは天皇賞・春。苦戦することなくあっさりと制したいところだ。
これからさらに強くなってくれるだろう。
スプリンターズSのパドトロワはやや強引に先手を主張した。
元来、掛かりながら進んで終いを粘るタイプではあるが、
それまで、逃げたことは過去に2回しかない馬。
1度目が未勝利戦で、2度目が相手が弱すぎたUHB杯。
周りが遅すぎた場合に先手を取ることこそあったものの、
出して行ってハナを切ったことはなかったので
内枠を手に入れたスプリンターズSでどうするかが注目されたが、
ハナを主張するヘッドライナーに対して引かずに真っ向勝負に出た。
上記の通りにその作戦は結構な冒険だったのだが、
まず出てからのスピードの乗りがいつも通りに良かったこと、
ヘッドライナーのスピードがそれほどでもなかったこと、
それから中山であることも考えていたと思うが、
行くからには迷わず、の格好でヘッドライナーを退けた。
これによって現在の短距離界でなら上位の実力を証明することが出来、
次走では香港遠征を果たすことが出来たのだから文句なしだった。
挑戦者の立場だった香港スプリントでは思い切って逃げて惨敗したが、
どうもレース中に軽く骨折していたようなので仕方ない。
そもそもレース前のアクシデントが痛すぎたしね。参考外だろう。
こちらについてきた世界に名をはせる2頭を葬ったのだから十分だ。
来年の始動戦がどこになるかは分からないけれども、
カレンチャン、ロードカナロアらとともに新時代を作るべき馬。
今は少し幅が狭くなりかかっているのでこれは修正して、
スカーレットのように柔軟な競馬で天下を取って欲しいね。
今年唯一のG1勝ちは桜花賞。
マルセリーナで馬群を割って勝ちきった。
当時は随分と無茶な競馬になったと思ったものだが、
今から振り返ってみれば、あれこそがこの馬の正当な競馬。
その答えを結果的に唯一チャンスがあったレースで掴んでいたというのは、
アンカツの強さというか運というか・・・
ようするに、勝つ人間ということなんだろう。
基本的にホエールキャプチャに走力で勝てる馬ではないのだが、
相手のロスにもつけこみ、ワンチャンスをモノにした大博打に乾杯。
桜花賞ですっかり勘違いしたアンカツがオークスで自信満々に乗っていたら、
あれ?間違えた?っていう止まり方をされてがっくりw
再び騎乗したマイルCSでは丁半博打を正当なものとして挑み、
上々の結果を得ることになって、来年への展望が出来るようになった。
来年、牝馬限定のマイル戦ならば十分にチャンスがある。
牡馬相手でも賭けに勝てれば勝ち負けに持ち込むくらいの力はあるだろう。
この他、重賞でいくつも予想以上に動くことがあった。
ダイヤモンドSのツルマルアミーゴは想像外に早く動いて行ったし、
バリアシオンに初めて乗った青葉賞では徹底的に我慢。
宝塚のエイシンフラッシュはえらく軽快に攻めて行き(結果地味に失敗)
アルゼンチンのトレイルブレイザーも早仕掛けでこれは成功。
ゴールドシップでは徹底我慢と早め勝負の2つを実行した。
今年の基本的なアンカツの騎乗法について言えることは、
さらに強弱をつけるようになったということだろうか。
今年は1番人気に乗ることが少なく、
対抗や単穴級の馬に乗ることが多かったのも理由の一つだろうけど、
スレスレのところを探して攻めるレースが多かったように感じた。
結果として、重賞における最高複勝率を記録したわけだし、
数々の試みは十分な成果になったのではないかと思う。
来年もまた、大レースで活躍するアンカツをたくさん見たいものだ。
その為のお手馬も十分いる。
また、来年も今年のように新しく乗る意外な馬もたくさんいるだろう。
その全ての馬の健闘を祈りながら、今年の締めとさせてもらいたい。
さて、そろそろ今年1年が終わります。
今年もお付き合いいただきましてありがとうございました。
今年は未曾有の津波によって日本中が大変なことになった年でしたが、
たとえ何があったとしても、生きている限りは進むしかありません。
それぞれの生活をしていくしかないわけですが、
それを円滑にするために、それぞれの趣味を大事に生きていきましょう。
まあ、このブログに来ていただける方に共通するのは、
アンカツを応援すること、競馬を楽しむことになりますか。
これはかなり高度な楽しみ方になってきますが、
勝つことだけでなく、出来れば負けることも楽しんでいきましょう。
例えば、馬券を外して友人とそれを愚痴ることは楽しいのではと思います。
勝って喜び、負けて笑う。そんな競馬スタイルでありたい。
俺はそう思いながら競馬を楽しみ生きています。
それでは、良いお年を。
また明日お会いしましょうw
アンカツは今年もG1を勝つことが出来た。
23年連続でG1を制していた豊のG1勝ちが途絶えたので、
現役で最長のG1連続勝利となっている。
2位が岩田の5年、3位が藤田の4年、4位が蝦名の3年。
今年は豊だけでなく、四位の5年連続、博幸の4年連続が途絶えており、
G1を続けて勝ち続けることの難しさが分かるだろう。
今年はG1で5回も馬券に絡んだけれど、
ダービー、宝塚記念、スプリンターズS、菊花賞、
負けた4戦の全てが勝ち馬の圧倒的な力に屈しており、
勝つチャンスがあったのは桜花賞しかなかった。
今年が終わってみて振り返ってみれば、
マルセリーナが3歳牝馬で1番強い馬ではなかったことが明らかだが、
訪れたワンチャンスをきっちりと生かしきったのは、
さすがアンカツと言って良いのだろう。
来年もバリアシオン、ゴールドシップ、パドトロワらを軸に、
G1戦線を大いに盛り上げ、勝利も得てくれることだろう。
驚きの作戦の数々
昨日の大雑把な総括で記した通りに、
2011年、重賞で最も高い確率で馬券に絡んだのはアンカツだった。
G1でも多く馬券に絡むことになったわけだが、
例年以上に勝負手を放つことが多かったね。
その中でも一番驚いたのは、
やはりあの菊花賞ということになるのだろう。
新時代の王者オルフェーヴルの3冠がかかっていた一戦、
それを阻止できるのはNo2のバリアシオンだと思われていた。
前哨戦の神戸新聞杯で正攻法の競馬が返り討ちにあっており、
アンカツがどんな運びを見せるのか注目されたレース。
オルフェーヴルよりも先、ロングスパートを見せるか、
もしくは終いに全てを賭ける形か、
極端な運びで勝負に出るだろう事はあらかたの人が想像していたが、
まさか馬群から大きく大きく離れた入り方をするとは。
場内のどよめきは半端ではなかったというし(そりゃそうだw)
こう言っちゃなんだけど、相当なアンカツマニアの俺が驚いたんだから、
常識からかけ離れた、奇想天外な作戦だったと言って良いだろうw
後から振り返ってみれば、実は理に叶った入り方で、
バリアシオンが遅すぎたわけではなくて、全体が速かったことが判明。
菊花賞史上に残る淀みのない厳しい流れの中、
静かに息を潜めてオルフェーヴルの暗殺に備えていたアンカツ。
結果は残念ながら失敗に終わったけれども、
オルフェーヴルの底知れぬ力を誰よりも知っていて、
それでもなお倒す術を最後まで探っていたからこそ、
あれだけ大胆な運びが出来たのだろうと思われる。
この騎乗を巡って、一大論争を巻き起こすくらいの大勝負騎乗だったw
このバリアシオンではジャパンカップでも勝負の大マクリを見せた。
オルフェーヴル不在の一戦で初の古馬との戦いになったが、
条件戦でもやっているかのような中途半端な走りを見せる古馬勢に対し、
今年の3歳世代はこんなもんじゃねえよと挑戦状を叩きつけた感じ。
結果、これで目を覚ました数頭によりそれなりの好勝負になったが、
名刺代わりに十分な攻撃だったんじゃないかな。
それでも目を覚まさなかった古馬勢(有馬記念)に対して、
総大将オルフェーヴルが鉄槌を下してくれた。
古馬に対して何の価値も見出せなかったであろうオルフェーヴルは、
来年早々に世界へ旅立ちそうな雰囲気があるので、
国内を締めるのはNo2のバリアシオンの仕事となる。
まだまだ差があるなと感じさせられたJC、有馬の2戦だったが、
来年No1の座に立つためには、春に負けるわけにはいかない。
まずは天皇賞・春。苦戦することなくあっさりと制したいところだ。
これからさらに強くなってくれるだろう。
スプリンターズSのパドトロワはやや強引に先手を主張した。
元来、掛かりながら進んで終いを粘るタイプではあるが、
それまで、逃げたことは過去に2回しかない馬。
1度目が未勝利戦で、2度目が相手が弱すぎたUHB杯。
周りが遅すぎた場合に先手を取ることこそあったものの、
出して行ってハナを切ったことはなかったので
内枠を手に入れたスプリンターズSでどうするかが注目されたが、
ハナを主張するヘッドライナーに対して引かずに真っ向勝負に出た。
上記の通りにその作戦は結構な冒険だったのだが、
まず出てからのスピードの乗りがいつも通りに良かったこと、
ヘッドライナーのスピードがそれほどでもなかったこと、
それから中山であることも考えていたと思うが、
行くからには迷わず、の格好でヘッドライナーを退けた。
これによって現在の短距離界でなら上位の実力を証明することが出来、
次走では香港遠征を果たすことが出来たのだから文句なしだった。
挑戦者の立場だった香港スプリントでは思い切って逃げて惨敗したが、
どうもレース中に軽く骨折していたようなので仕方ない。
そもそもレース前のアクシデントが痛すぎたしね。参考外だろう。
こちらについてきた世界に名をはせる2頭を葬ったのだから十分だ。
来年の始動戦がどこになるかは分からないけれども、
カレンチャン、ロードカナロアらとともに新時代を作るべき馬。
今は少し幅が狭くなりかかっているのでこれは修正して、
スカーレットのように柔軟な競馬で天下を取って欲しいね。
今年唯一のG1勝ちは桜花賞。
マルセリーナで馬群を割って勝ちきった。
当時は随分と無茶な競馬になったと思ったものだが、
今から振り返ってみれば、あれこそがこの馬の正当な競馬。
その答えを結果的に唯一チャンスがあったレースで掴んでいたというのは、
アンカツの強さというか運というか・・・
ようするに、勝つ人間ということなんだろう。
基本的にホエールキャプチャに走力で勝てる馬ではないのだが、
相手のロスにもつけこみ、ワンチャンスをモノにした大博打に乾杯。
桜花賞ですっかり勘違いしたアンカツがオークスで自信満々に乗っていたら、
あれ?間違えた?っていう止まり方をされてがっくりw
再び騎乗したマイルCSでは丁半博打を正当なものとして挑み、
上々の結果を得ることになって、来年への展望が出来るようになった。
来年、牝馬限定のマイル戦ならば十分にチャンスがある。
牡馬相手でも賭けに勝てれば勝ち負けに持ち込むくらいの力はあるだろう。
この他、重賞でいくつも予想以上に動くことがあった。
ダイヤモンドSのツルマルアミーゴは想像外に早く動いて行ったし、
バリアシオンに初めて乗った青葉賞では徹底的に我慢。
宝塚のエイシンフラッシュはえらく軽快に攻めて行き(結果地味に失敗)
アルゼンチンのトレイルブレイザーも早仕掛けでこれは成功。
ゴールドシップでは徹底我慢と早め勝負の2つを実行した。
今年の基本的なアンカツの騎乗法について言えることは、
さらに強弱をつけるようになったということだろうか。
今年は1番人気に乗ることが少なく、
対抗や単穴級の馬に乗ることが多かったのも理由の一つだろうけど、
スレスレのところを探して攻めるレースが多かったように感じた。
結果として、重賞における最高複勝率を記録したわけだし、
数々の試みは十分な成果になったのではないかと思う。
来年もまた、大レースで活躍するアンカツをたくさん見たいものだ。
その為のお手馬も十分いる。
また、来年も今年のように新しく乗る意外な馬もたくさんいるだろう。
その全ての馬の健闘を祈りながら、今年の締めとさせてもらいたい。
さて、そろそろ今年1年が終わります。
今年もお付き合いいただきましてありがとうございました。
今年は未曾有の津波によって日本中が大変なことになった年でしたが、
たとえ何があったとしても、生きている限りは進むしかありません。
それぞれの生活をしていくしかないわけですが、
それを円滑にするために、それぞれの趣味を大事に生きていきましょう。
まあ、このブログに来ていただける方に共通するのは、
アンカツを応援すること、競馬を楽しむことになりますか。
これはかなり高度な楽しみ方になってきますが、
勝つことだけでなく、出来れば負けることも楽しんでいきましょう。
例えば、馬券を外して友人とそれを愚痴ることは楽しいのではと思います。
勝って喜び、負けて笑う。そんな競馬スタイルでありたい。
俺はそう思いながら競馬を楽しみ生きています。
それでは、良いお年を。
また明日お会いしましょうw