アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

日曜日の騎乗馬と予想

2011-04-30 19:19:50 | 競馬
ケイアイヘルメスのしぶとさはやはり一級品だね。
スタートの遅さは全く予想通りで、
先行馬の少なさに助けながらの好位確保も予想通り。
余裕の手応えで直線に入ったところまで文句なしだったが、
トキノの差しが完全にはまってさすがに負けそうに見える。
実際、一旦半馬身出られてるんだがそれを差し返すんだから強い。
鞍上にも追い出しのタイミングに一工夫あったかな。
ダイワメジャーとダンスインザムードの毎日王冠を思い出した。
とにかくこういう差し返し方を出来る馬は強いよ、出世すると思うね。
お見事。

タニノエポレットはいつも通りに馬の気持ちを尊重した競馬。
外に出さずずっと馬群の中にいるのは基本として、
最後、見事に狭いところを突き破ってきたねえ。
「狭くなったほうが走るんじゃないか」と予想を書きはしたけど、
ここまで上手く行くとは正直思ってなかったw
強い4歳世代の1頭として上を目指して頑張って欲しい。
お見事。

ウインバリアシオン、見事にダービー出走権を確保。
スタートは上々だったが、ゆっくりと入らせた。
あのスタートなら主張すればもう少し行けただろうけど、
バリアシオンの力を信じるならば当然馬なりで。
位置は後方3番手からになったが、馬の選んだ位置なら何ら問題なし。
これまで不利を食らい続けて負けてきた馬なので、
とにかく気持ち良く走らせてあげようとした騎乗だ。
途中、少しだけかかりそうなシーンがあったが、
それもすぐに宥められて、しっかりと脚を溜めていけたね。
目の前のショウナンマイティがペースに焦ったのか早々に動き出したが、
バリアシオンとアンカツはじっと直線が来るのを待っていた。
先に動いた馬達の動きを見極めながら、じわっと外目に出てスパート。
そこからはひと追いごとにどんどん加速してくる。
最後は押し切り態勢に入っていたショウナンパルフェをあっさりとパス。
久々に不利なく走って、この馬の全力を見ることが出来たね。
マイティと末脚比べでは厳しいと見ていたんだけども、
相手が逸ったのとこちらのエネルギーが全開になったことが重なって、
マイティが相手にならないレベルで切れたのにはびっくり。
強い馬はこう乗って欲しいというお手本みたいな競馬。
お見事。

バリアシオンにはダービーでも騎乗することになりそうだ。
やはり好結果を出して行くのと大きく負けて行くのでは違うか。
皐月賞前の選択と同じ事だね。
今年もまたわらしべ長者的なことになってきたがw
昨年の3歳牝馬と違うのは、自分で権利を取った馬ばかりってことだ。
渾身の力を込めて奪い取った権利。本番でも頑張って欲しい。
まだまだ奥がありそうな馬だしね。
ベルシャザールには乗れなくなってしまったが、
こちらはとにかく調子を戻して頑張って欲しい。
VSオルフェーヴルという意味では分が悪いのだが、
それは置いといて、こちらはとにかく調子に尽きるはずだ。

7年前、キングカメハメハとハーツクライの選択になり、
キングカメハメハを選んで見事ダービージョッキーになったアンカツだが、
時を経て、ダービーでカメ産駒を蹴ってハーツ産駒に乗ることになるとは、
なんというか・・・やっぱり競馬は面白いな。


今日は重賞勝ち含みの3戦3勝。もちろん言うこと無し。
9Rで馬単買ってりゃ余裕で当たってたなあと、
そこは本気で後悔してるんだけどw
それを差し引いても大勝利で気分が良いね。
さあ、明日はもう2つか3つくらい期待してみようかな。

ちなみに今日の11Rの全周パトロールで分かったことは、
先週の雨のせいなのか知らないが、東京芝の内目があまり良くない模様。
後方にいたアンカツは内を走ることも出来たのに、
わざとだろうけど道中から早々に外に出してたからね。
もちろん、バリアシオンの飛びの大きさも関係しているんだけど。
馬場を見させたら天下一品のアンカツがそう動いてたんだから、
内のほうは何か力がいる状態になっていると思われる。
少なくとも「差し馬が博打覚悟で突っ込むメリットがない」ということ。
東京芝を買うにあたって、鉄板である内枠の先行馬、
少なくとも明日はこれにこだわらなくても良いかもしれない。
ちょっと様子を見ていきたいな。






6R ジャービス ◎
葛西助手
「差す形が出来てきたし、頑張れるようになった。
 ダートも良さそうな走りなので新味を」
格下を相手に楽に勝つには有効な手段である逃げという作戦だが、
上に上がったら何の役にも立たないどころか、むしろ足枷。
重賞の京成杯で酷い負け方をしてしまったが、
それを上手に修正しながら来ており、現状は良い方向に向かっている。
このまま差しをきっちりと覚えさせたいところなんだけども、
ここでダートへの参戦となるとまた話は別に。
ダートで求められるものはまた芝とはまったく違い、
馬に行く気が無い場合を除いて、下がれば下がるほどに不利。
少し出しつつ、行き過ぎないようにした競馬をしたいところ。
まあ、相手を見渡すと行ってくれそうな馬がいるので、
オーソドックスに進むだけで大丈夫だろう。
ごちゃつかないようにだけ気をつけながら入りたいレースだ。

5番のサワヤカユウタか10番のジェネスサンキューが逃げる。
どちらも力がある馬だとは思わないが、行くだけなら平均くらいは。
それを追って、おそらく6番のアルデュールが3番手へ行くんじゃないか。
前走は初ダートということで慎重に入っていただろうけど、
最初から最後まで力強い動きをしていたので、自信を持ったはず。
今回が初ダートのジャービスを除けばほぼ1強と呼べる存在で、
楽に、安全に勝つために出てくると見ている。
それから9番のイカルスがこれまで通りに先行策。
11番のゴールドロジャーがどこまで押して出てくるか分からないが、
これらの後ろ、中団の前目にジャービスという形が予想される。
綺麗にレースに入れればこの位置になるはずだ。
そして1番クラリスピンク、3番バクサ、13番ラブミーニキータが、
後方で脚をタメて終いに賭ける組となる。

逃げ馬が強いレースだとはとても思えず、
アルデュールが動いて4角先頭くらいがあるかもしれない。
ゴールドロジャーとジャービスはこれを見ながらの競馬。
この2頭を頼りに、後方の差し組も押し上げてくる。
最後は、アルデュールを交わせるのがいるのかというレースになるだろう。

ジャービスが砂をこなすなら、正直競るところすらないと思う。
この時期の芝砂にはまだまだ大きな格差がある。
砂を被って嫌がって下がるとかの自爆が無い限りは、
軽く何馬身差かつけて勝ってしまうだろう。
駄目だった場合に、競り合いになるんじゃないかと思う。
(全く駄目だった場合には勝負にならないとして)
アルデュールの前走を見る限り、半端な馬に負けるとも思えず連は堅そう、
それ以外は差し脚がしっかりしていそうな4頭が上位として、
かなり簡単な馬券になると思っているがどうか。
単勝1点、馬単1点、3連単4点で。




8R ウエスタンディオ ◎
田中助手
「この条件はベストですからね。
 勝ち負けになると思っていますよ」
1頭だけこちらより上の強い馬がいるのを承知で、
あえてこちらが上だと考えて馬券を買いたい。
得意の東京、距離も1400mに短縮されて気合の入る一戦。
近走の不振を一気に振り払いたい。

逃げ馬らしい逃げ馬がいないのだが、
12番オチャノコサイサイと13番ラインチェイサーが逃げれる。
本来ならラインチェイサーなんだろうけど、
1年ぶりとなるとさすがに大した脚は使えまい。
行くだけならオチャノコサイサイになりそうだ。行くだけだが。
続いて、2番のエアソードーがマイポジションの3番手。
人気の16番ウインドジャズが慎重に4番手の外かな。
それから・・・何だろうな、この後が分からんな。
大外のマシラが中団の前で競馬する馬なのでこれが続くか。
3番のダート馬ヨシステップも好位につくだけなら可能。
5番グッディグッディ、9番ロードカイザーあたりが押し出されて前目。

後はもう、いつも後方で競馬している馬ばかり。
木曜日に書いたとおり「弱すぎて後ろにいる馬」ばかりだ。
なので、基本差しで来ているディオでも、
意外に前のほうにつけられる可能性が十分ある。
というか、どう見ても前残りになりそうなので、
出来うる限り障害物を前に置かないようにしたい。
スタートが重要だが、後ろ目だとしても中団にいたい。
ここはもう、普段の習慣との戦いになってくるだろう。
もちろん、ガツガツとしてまで行く必要はどこにも無いが、
前を促してある程度の位置を奪えるかどうか、それが勝負の分かれ目。
今回のメンバーなら何とかなると思っているんだが。

直線、ウインドジャズが持ったままで先頭に立つだろう。
抵抗できる馬がいるとはとても思えず、そこが実は付け入る隙になる。
目標もなく先頭に立った馬が最後まで全力で走れるかと言うと、
答えはまずNOである。
ゴール板を認識している馬というのはほとんどおらず、
騎手が追っている限りは仕方なく走るってのが馬の姿だけど、
前にいる馬を交わせば良いと思っているのもまた大半の馬であり、
程度の差はあれ、どうしたって先頭に立てば気を抜いてしまうもの。
それは「どこまで頑張れば良いか分からないから」であると言われる。
人間だってそうだろうが、ゴールが分からないに頑張り続けることは出来ない。
走らされているだけの馬ならば、なおさらのことである。
ちょっと余計な話が長くなったが、
完全に抜けたウインドを一気に追いかけるディオの態勢になれば、
スパッと差しきってしまう可能性は十分にあると言える。
大いに期待したい。

単勝1点、馬単1点、押さえに馬連1点で。




9R ミッションモード ◎
葛西助手
「動き、馬体共にパワーアップしている。
 これからの馬だが、昇級でもやれると思う」
敵はミカエルビスティーのみと思っていたが、
同じく昇級のタガノバッチグーも入れて3頭が人気しそう。
タガノは確かに急激に良くなってきた馬だが、
2000mの距離はどうだろうと思ってるんだけどね。
トワイニングの子供でこの条件が得意って事はあるまい。
陣営が2000mを使ってこなかったのには理由があると思う。
直線で相手になりそうだったら馬体を併せれば良いが、
やはりミカエルのほうが敵なんじゃないかな。
まあ、その辺はアンカツが考えることなんだが。

さて、誰も逃げないように見えるメンバーだが、
10番のアグネスエナジーが今回ブリンカーを着用しているので、
この過去に逃げたことがある馬が行きそうだ。
もしかすると、タメ逃げじゃなくて思い切って行くかもしれないね。
どちらにでも対応できると思うので構わないが。
もう1頭、12番のセタガヤフラッグもブリンカー着用。
このベテランの急な着用は少し不気味かもしれない。
近走、前に行く気をなくしているような感じだが、
周りの状況によってはこれが行く可能性もあるか。
この2頭と9番のマイネルグート。3頭が先団を形成。
形成と言っても、それぞれバラバラになっているかもしれないが。

ミッションの理想はこの後ろの4番手。
集団を引き連れるような感じになるかもしれない。
ライバルのミカエルは完全にこちらマークだろう。
そのほかの人馬も、ミッションを指標に動くはず。
難しいところだが、上手にスパートのタイミングを見つけたい。

直線、まずマイネルとセタガヤが抜け出しを計るので、
それを指標に進出を開始をするわけだが、
ミカエルビスティーとの末脚勝負だとやや分が悪いので、
ワンテンポ早く動いて持続力も問えるようにしたいところか。
ただし、その後ろにさらに切れるタガノがいるので、
あんまり早いとその餌食になってしまうので注意。
まあ、その辺は外野が結果(数字)を見て回顧することで、
実戦でリアルタイムに乗っている鞍上はその時の感触でやってくれれば。
ミカエルの末脚は強力だとは思うが、勝てない相手ではない。
むしろ多くの重賞経験があるミッションが上と見て応援したい。
単勝と馬単1点で。





10R カジノドライヴ ◎
葛西助手
「行きっぷりはさすがと思わせたが、最後は久々の影響だね。
 1400でスピードを生かして」
アドバンスウェイ、トーホウオルビス、カホマックスと、
速い逃げ馬が3頭もいればハイペースは確実。
スプリントの逃げ馬であるカホマックスが一番速いように見えるが、
今回はトーホウが譲らないような気がするね。
どうあれ、並の馬では簡単についていけるペースではあるまい。
その後ろに人気の2番インペリアルマーチが待機。
この馬にとっては絶好のペースメーカーと言えるだろう。
それから4番のマルブツイースターも追走できる。
そして我らがカジノドライヴだ。
1400mは初めてでペースに戸惑わないかどうかだが、
フェブラリーSで2番手を追走していた馬なので、
状態さえまともなら、楽々と追走することが叶うはず。
というか、インペリアルと同様に非常に乗りやすいと思う。

1番スターボードも仕掛けながら続き、
13番ブライトアイザック、6番ファイナルスコアーらが追走。
この後ろ、中団に3番ナムラタイタンとなると見ている。
どうも最近のナムラタイタンは行き脚が鈍く、反応も鈍い。
能力があるので盛り返しては来るけど、最初は駄目だよね。
ただ、今回はハイペースの前崩れの可能性があるので、
前走よりはインペリアルに先着する可能性があるだろうけども。
14番ワンダーポデリオと共に追走だ。
ここより後ろはもう出番が無いだろう。

飛ばす前3頭に対して、インペリアルかカジノか、
どちらかが凄い手応えで並びに行くと思われる。
出来ればインペリアルを先に行かせてその外に並びたいが、
この枠順だと、カジノが先に先頭に立って、
その後に外に出したインペリアルな感じだろうか。
どうあれ、2頭がほぼ並んで先頭になるシーンがあると見る。
ここから、2年前のカジノならばインペリアル程度は一蹴だが、
今のカジノにインペリアルマーチを退ける力があるのかどうか。
こればかりはやってみないことには。
信じて買うしかない。単勝1点で。
このレースを見るのにそれ以外の馬券はいらない。




12R ジャズピアノ ◎
加藤征師
「前走は流れに乗れなかった。
 相手に合わせるよりも積極的に行ったほうが良く戦法を変える」
まあ、そうだわな。
近2走が正直現級の上位馬とは言いがたい走りなので、
何か違うことを考えなければいけない状態である。
俺は、そもそも馬群の中を走っているのがアウトだろと書いたが、
この逃げを主張という作戦は問題の解決方法の一つ。
このまま停滞するよりも良い作戦だと思う。
実際に行ききれるかどうかはまた別問題だが、
ざっと相手を見渡す限り、頑張れば行ける筈だ。
たとえ行けなかったとしても、外の2番手なり3番手なら文句は無いしね。

ジャズピアノが8番枠から先手を主張。
これに対して、2番プロスペラスマムと15番シーガルプリンセス、
この牝馬2頭がどう動いてくるかだけども、
どちらも先手を取るだけで1000万では力不足の馬なので、
ジャズピアノが主張したら下がってくれそうな気がする。
意地でもこられたら大変だが、とりあえず跳ね除けるしかない。
そんな走力のある馬たちとは思わないけどね。
大惨敗したくなかったら下がるはずだ。その程度の力しかないだろう。
どれだけ早くゲートを出て、隊列を決めてしまえるかが鍵だね。
楽に奪ってこの2頭が番手についてくれたら、
今度はこれらが壁になり、一気に勝機が高まるのでそれにも期待している。

人気の一角である7番ワーズワースが4番手につくだろうか。
13番スイングエンジンとともに前を追走。
他に先行馬と呼べる存在がいないため、
11番スガノメダリスト、9番エイシンアマデウス、1番エイワナギ、
このあたりが好位を形成することになりそう。
6番ドンビザッツウェイ、12番ガルビスティー、
それから3番シルクファルシオンの3頭が後ろで力のある馬になるが、
俺にはそれほどペースが上がるとは思えず、
後ろになればなるほどに勝機が薄れていくだろうね。

直線、いったんは独走態勢に入ると思う。
そこからどれだけ粘れるのか。
どこまでの力があるのかまだ分からないが、
1番人気を背負い続けるだけの素質があると期待して単勝に行くか。
今回はさすがに3番人気くらいに落ちて買いやすいだろうし、
前記の通りに問題を一つ改善して挑めそうなので期待したい。
すんなりならばワーズワースとスガノメダリストが雪崩れ込みと見て、
頭固定の馬単と3連単を2点ずつ買っておきたい。

土曜日の騎乗馬と予想

2011-04-29 21:12:24 | 競馬
6R ケイアイヘルメス ◎
田村師
「マイルでは少し長かったので、前走は最後のもうひと伸びがなかった。
 1400なら変わるよ」
昨日は前走の負けについて詳しく触れなかったので、改めて振り返る。
内枠で出遅れながら仕掛けて上がって好位のインを走り、
直線では狭いインに突っ込んで苦労しながら進路を確保したものの、
追われてジリジリとしか動けず、次々に差されて終わった。
窮屈な競馬をしていたことが敗因だと思うけど、
距離が長かったかもしれないといえば、そうかもしれない。
連を外していない1400mに戻って改めて期待される。
3走前は2着に負けたが、勝ったホッコーガンバは人気とは裏腹に強い馬で、
3着のタイセイファントム、5着キモンレッドも500万を抜けており、
500万条件でははっきりと実力上位であることを改めて記しておきたい。
さらに調教の動きも文句なしに良い。
メインの青葉賞で人気の一角となるヴァーザンゲイルを圧倒したくらいなので、
やや間隔は開いたが絶好の仕上がりと言って構うまい。
さらに良いことを書くと、今回は外目の12番枠。
どの馬が出て行くかは分からないが、好位をとりやすいはずだ。
再度書くがこの馬、別にゲートは速くないからね。むしろ遅い部類で。

先行馬がいるといえばいるのだが、
どの馬が主張して行くかとなると、どれもピンとこない。
4番トーセンソルジャー、7番エイコウウイング、9番トーセンターボ、
14番コスモオウガイ、15番トキノエクセレント、16番トウカイシャンテ、
このうちどれかが先頭を奪うんだろうとは思うけども、
これまでに速い出脚を見せているかというと、そんなことはない。
1400m戦でスローになるはずは無いのだが、
ゲートを出てみないことには先頭が分からないといった様相だろう。
これはヘルメスにはとてもありがたいこと。
あまり速くなると好位につけないかもしれないからね。
その時はその時で、後ろから良い脚を使ってくれるかもしれないんだけど、
現状は好位から抜け出す経験を積んでいるところなのでね。
もし3走前くらいの普通のスタートを切ることが出来たら、
ヘルメスがハナへ行くシーンも考えられると思われ、
その場合は新しい競馬として歓迎したい。
距離について特に考えないなら、ダートで逃げは有効なオプションだ。
まあ、無難に3~4番手だとは思うけどね。

中団からトーセンナスクラ、モルフェソングエル、後方からリーサムダイチ、
後ろから追ってこられるのはこの3頭だけだろうが、
まあ、前で競馬する馬のほうが断然有利なんじゃないかな。
この相手関係ならヘルメスには独走まで期待してみたいところで、
2着にはトキノエクセレントの雪崩れ込みを期待したい。
単勝1点、馬単1点で。後は、追ってきそうな3頭を入れて3連単を3点。





9R タニノエポレット ▲
村山師
「惜しい競馬が続いているけど、上手く立ち回ればここもチャンス。
 左回りも合うはずだ」
外に出したらいけないことは鞍上が重々承知。
乗りなれている馬なので大雑把な方針を間違えることは絶対に無いが、
すっきりと勝つところまで辿り着けないのは、
走力不足ではなくて競馬センスの足りなさというか。
今回も、走力で掲示板まで来ることは分かるんだけども、
1番上にこれるかどうかはなんとも。
1000万で2400前後を使われ続けて今回が早8戦目。
スパッと来れる馬ならこんな成績にはなってないw
師は左回りが合うと仰られているんだけど、
過去走を見る限り、そんなに走り方が良いとは思えないね。
もちろん悪いとも思わないので、だから昨日普通だと書いたけど。

アンカツが乗れなかったときには少し違う競馬もしているが、
騎手主導で乗っても期待するような結果は出ない。というか悪化している。
これまで、勝ち馬に対して僅差なのはアンカツが乗ったときだけであり、
基本方針は間違っていないので、そこはそのまま進むしかないだろう。
8走前、神戸新聞杯で4着になった後には大きな夢もあったと思うが、
時は流れて今週は天皇賞、これで大目標らしきものはもう秋まで無いので、
今回あたり、何か思い切った競馬をやってみても良いんじゃないかな。
枠が内目の2番になったことがあり、さらに特に人気もないだろうし、
詰まったらごめんなさいで後方待機から最内に特攻するのも面白いかも。

15番のエアキリヤンが逃げる。
中距離の逃げ馬でそこそこ速い脚を使うんだけど、
今回は24なので抑え目に行くだろうな。
それでもまあ、これは遅いと感じられるまでにはならないと思うが。
6番トレジャーハントも逃げれる馬だが、無難に2番手待機か。
12番ナリタジャングル、17番サクラキングオーと、
番手競馬で好成績を積み上げてきている馬が好位に。
この4頭以外に、現級組でははっきりとした先行馬がおらず、
昇級戦の7番のゴールドスパークルが続きそう。
最内の1番ラストノートも今回は前で競馬しそうな気がするな。
それから3番のリヴィエラブルー、そして14番のクジュウクシマ、
ここまでが先団ということになると思われる。
数がいるわけではないが質がしっかりしている感じなので、
そんなだらけた流れにはならないだろうと見ているが。
あまりにも遅いなら、マクリがある18番サブコンシャスがいるしね。

後は差し追い込み、もしくは力の足りない後方追走馬。
エポレットは力のある追い込み馬であるわけだが、
とりあえずは馬の気のままにゆっくりと進んで、
包まれようが何をしようが直線まで待つしか無いだろう。
道中縦長になってくれるとありがたいが、そこまでは期待薄かな。
直線まで待って、空いているところを狙って追い出すのみ。
間隔が狭いくらいのほうが馬の闘志がかきたてられるかもしれない。
どうあれ、空いているところにしかいけないわけだから運任せ。
運が良ければ、末脚が爆発して全馬捕まえるシーンもあるだろう。
ただし運任せすぎてとてもじゃないが軸にはならない。
単複を少し買って、今回はどうなるかをのんびりと見るレースだ。
トレジャーハント、ナリタジャングル、サクラキングオー、
この3頭が平均ペースでスムーズに走ってそのまま掲示板に残りそう。




11R ウインバリアシオン ◎
中山助手
「帰厩して2週間なので、もうひと追いほしい感じがするけど、
 緩さはないし先週乗った鞍上も好感触を得ていた。
 スムーズな競馬ができれば」
大外のホッコーガンバが逃げる。
この不人気馬、ケイアイヘルメスのところでも書いたが意外に強い。
後方からの競馬を強いられたヒヤシンスSでも追い込んでいるし、
グランプリボスに絡まれたスプリングSでも踏ん張っている。
未知の距離に臨むが、単騎だと残る可能性まである馬だ。
それを後続がどこまで分かっているかだが、
ざっとメンバーを見ると前で組み立てたい馬が多く、
ホッコーが警戒されるわけじゃなく、自分の競馬をする各馬によって、
早めに絡まれて苦しい形になりそうだ。
ちょっと狙っていたりしたのだが、また次走にしたい。

番手は3番のプリンスヴィルか、6番のタツミリュウか。
それから8番のサトノタイガーも仕掛け気味に位置を取りに行きそう。
2番のダート馬ビービーアックスも前に行かないと話にならないし、
5番イデア、12番ショウナンパルフェも前での競馬が予想される。
そして人気の一角である10番トーセンレーヴも前。
この馬はかかるところもあるので慎重に入りたいはずだが、
これまでの競馬が仇となって、そんなに落ち着いた競馬は出来まい。

ここまで8頭で、残りの10頭は中団から後ろの差し馬。
先に、後方に待機、もしくは置いていかれそうな馬を挙げると、
1番ユウセン、9番ショウナンマイティ、15番コスモヘイガー、
16番リフトザウイングス、17番コンノートとなるか。
バリアシオンは中団の一角で脚を溜めながら進むことになる。
ここまでやたらと不利を食らってきた馬だが、
ダービー出走を賭けた最後の1戦くらいは、無事に終えたいところ。
不利ってのは他馬によって起こるものなので避けられないこともあるが、
最低限、自分からは受けないように慎重に運んで欲しいね。
内目の枠からだが、スムーズに中団のインに収まりたい。
前がそこそこ引っ張って行くと思われるので、
馬群が団子になって苦しい態勢になる可能性は低いと思うが。

早めに勝負が始まると思われる。
前の7頭ばかりはトーセンに来られる前に差を築いておきたいだろうし、
もし前の集団が闘志なくダラッとすることになったなら、
先団の中核であるトーセンレーヴが勝手に行ってしまうだろう。
どう流れても平均ペースから持久戦になると見ている。
トーセンレーヴは2戦目の走りを出来たなら良いんだけど、
どうも未完成で現状では長い距離を走る精神力がなさそうな感じ。
もちろん一度は抜け出しにかかるだろうけど、ラスト200で失速と見た。
中団からバリアシオン、カーマイン、ヴァーザンゲイルらが急追し、
そして満を持して最後にショウナンマイティが凄い脚で飛んできてゴール。
俺は差す組のほうが断然有利な展開になると睨んでいる。

正直、終いだけの勝負でショウナンマイティには勝てないだろうけど、
一歩先に不利なく抜け出せたら封じ込める力はあると思う。
まだまだ未知の馬が多く、どれかが弾けるかもしれないけれど、
ここまでに各馬が見せてきた力がそのまま発揮されるとしたら、
バリアシオンとショウナンマイティの争いで良いんじゃないか。
後はカーマイン、ヴァーザンゲイル辺りだと思う。
2戦目の走りをするならトーセンレーヴも当然あり。
とりあえずバリアシオンの単複と、馬連、馬単を1点で。
後は名を挙げた4頭に3連単で流してみたい。
少し人気落ちしているので、馬券的には3着に来てくれるだけでも美味しいんだが、
それ以上の結果、何とか2着に入ってダービーへ向かって欲しいものだ。

今週の騎乗馬

2011-04-28 23:46:24 | 競馬
ちょっと空けてしまいました。
一つだけ、パドトロワがCBC賞と安田記念を両睨みな感じ。
オーソドックスに行くならCBC賞に行って、
その結果次第で休養か北海道あたりだろうけど、
アンカツの手が空いたので安田記念という選択肢も確かにあるわな。
レースレベルが低めなことと、シルポートという逃げ馬がいるので、
やりやすいのはやりやすいんだが・・・どうだろう。
ラスト300でシルポートを交わすところまでは行けると思うんだけどね、
そこから急失速して惨敗となる気がしてならないがw
でもレース半ばまで盛り上がることは出来るんじゃないかな。
とりあえず、正確な次走報を楽しみに待ちたい。

今週は、出れてたら楽勝だったと思えるサイオンの除外が残念でならないが、
それ以外もなかなか面白いんじゃないだろうか。
G1騎乗は無いが、他で大いに楽しめそうだね。






土曜 東京
6R 3歳500万 ダート1400m ケイアイヘルメス
田村厩舎、プルピット産駒の3歳牡馬。
アンカツは3走前に騎乗して2着。
4番手を追走して良い手応えで直線に入ってきながら、
追われてズブイところを見せて3着もないという感じになったが、
そこから渋太く脚を伸ばして2着を確保したレースだった。
それから前々走は2着、前走は6着で今回のレースとなる。

この馬、成績表だけを見れば完全に先行粘りこみの馬なんだが、
実際にはスタートがかなり悪いんだよねw
現実は、成績表からは窺い知れないくらいにゲートが遅い。
よく好位追走を繰り返してるなと感心する。
二の脚が格別に速いとも思えないんだけど・・・。
仕掛けてるうちになんとなく好位にいる感じだ。
とりあえず芝に問題ないのが大きいかもしれない。
まあ今回は東京14なので全てダートなんだけど。

簡単には失速しないしぶとさを持っている。
成績通りにこのクラスでは上位の馬だろう。
強い相手がいなければあっさりまで。順番待ちの馬だな。
相手を見渡すと、トーセンナスクラ、トキノエクセレント、
それからリーサムダイチの3頭が相手のように思われる。
これは・・・こちらがやや優位になってるんじゃないかな?
期待したいね。




9R 陣馬特別 芝2400m タニノエポレット
村山厩舎、ダンスインザダーク産駒の4歳牡馬。
もうちょっと伸びそうな気がする差し馬。
そのもうちょっとが来ないので、単に力が足りないのかもしれないが、
前が詰まってから開いて弾けた6走前の3着の内容からは、
壁を上手に作れたらもっと弾ける気がしてならないが。
逆に、スムーズに回ってきたらあまり伸びない感じがする。
今回は東京となるが、東京では2戦して共に5着。
特に惜しいというところはなく、中団後ろから差し届かずの走り。
得意でも苦手でもなく、無難には走りそう。
ならば、後はどのように直線に持って行って追い出すかだね。
とりあえず、不発でも手堅く掲示板を確保できるくらいに走る馬なので、
もう一つ上を狙って、もっと思い切った競馬を期待したい。

クジュウクシマ、サクラキングオー、サブコンシャス、トレジャーハント、
このあたりが相手になるが、そう手強い相手関係とは思わない。
この相手なら突き抜けることが出来ても良いんだが・・・。




11R 青葉賞 芝2400m ウインバリアシオン
松永昌厩舎、ハーツクライ産駒の3歳牡馬。
1週前にアンカツは感触を確かめていて、走る手応えを得たようだ。
今週はCWの3頭併せで一番から行き、
直線の入り口でいったん離されるような格好になったが、
鞭が3発入って加速すると、しっかりと抜けてさらに突き放した。
今週も馬場はかなり悪かったようなので、合格の動きだろう。
ダービー出走へ向けて、気合の入った仕上がりとなっている。

不利を受けたラジオNIKKEI、弥生賞でも僅差で力負けはしていない。
きさらぎ賞ではちょっと瞬発力不足を露呈することになったが、
そこは乗り方で考えれば良いところだろう。
運の無い馬だが、基本は馬群の真ん中に構えて差すタイプか。
広い東京24で、道中で不利を受ける可能性は小さくなるし、
スムーズに直線に入って進路を作り追い出すことが出来れば、
そこからは、この馬の能力がダービー出走に相応しいかが試されるだけ。
出れる素質を持った馬だと思うけどね。頑張って欲しい。

当たり前だが、ダービー出走に向けてとにかく必死な馬が集まった。
ヴァーザンゲイル、カーマイン、ギュスターヴクライ、
ショウナンマイティ、トーセンレーヴ、リフトザウイングス、
このあたりの、皐月出走を逃した馬との戦いになる。
面白いレースになりそうだな。






日曜 東京
6R 3歳500万 ダート1600m ジャービス
藤沢和厩舎、ゼンノロブロイ産駒の3歳牡馬。
2戦目以来、久々の騎乗となる。
スマートロビンとの一騎打ちに破れはしたものの、
この走りが出来るならOP入りは簡単だろうと思ったものだが、
初勝利をあげてからの3戦はしょっぱい走りが続く。
特に京成杯の内容が酷かったわけだが、この馬に逃げはないね。
2戦目に逃げてそれなりの競馬になっているんだけども、
これは下級条件にありがちな「力が違うので先頭にいた」だけ、
京成杯みたいに仕掛けて出て行くような馬ではない。
前走は中山競馬場らしい競馬になって出番がなかったが、
中団の前目で流れに乗れるようになれば、楽しみがありそうだ。

と、思っていたわけだけど今回は初ダート戦。
やってみなけりゃ分からないってところが多い。
単純に力上位ではあると思うので、
綺麗に馬群の外を回してくるのが正解だろう。
とにかく砂を被らないようにすべき。
出脚が良いなら前での競馬を考えれば良いだろうけど、
ここまで逃げ先行で来ている馬が何頭かいるので、
それらと喧嘩してまで欲しいポジションではない。
オーソドックスに、馬の行きたいところから外へ、で良いと思う。
砂さえあえば、負けるような相手関係ではない。独走まである。
敵はアルデュール、ゴールドロジャーくらい。




8R 4歳以上500万 芝1400m ウエスタンディオ
尾形厩舎、フレンチデピュティ産駒の4歳牡馬。
ここ3走は掲示板を外す形で敗れており、
そこだけ見るとそんなに良い馬に見えないんだけども、
その前には2着と3着があり、何度か現級で勝ち負けしている。
というか、この馬の好凡走の見極めはかなり簡単か。
東京と新潟ではまず好勝負をしており、
中山と福島ではひと息の結果に終わっている。
スタートがかなり速い割にやや後ろ目から競馬を進める馬なので、
東京や新潟があっている(というか中山と福島があってない)のだろう。

再び東京に戻って勝ち負けが期待されるところだが、
同時に相手が非常に弱い一戦に入ることが出来た。
まず、どこからどう見てもウインドジャズが1強のレース。
1点台の前半になるくらいに、この馬の成績が抜けている。
続いてウエスタンディオとなる。
東京の成績だけで考えたら完全に2番手であり、抜けた2番人気だろう。
そして3番手に、立ち直ったどうかさっぱりのメジロオードリーか、
1200m専門のセレスマジェスティがくるという一戦。
ウインドジャズが先に抜けて独走するだろうから、
いかにスムーズに馬群を抜けて追撃態勢に入れるかだな。
これまでは追い込みに近い差しをやってきた馬だけども、
今回は中団よりも前辺りに位置できると文句無いのだが。
これまでに積み上げてきたもの、慣れってものもあるから簡単じゃないが、
この馬のスタートの良さなら、それなりの位置にいれそうなものだが。
とにかく本当に相手が1頭しかいないだけに、一発を期待してみたい。




9R 府中S 芝2000m ミッションモード
藤沢和厩舎、ガリレオ産駒の4歳牡馬。
登録段階から相手は弱めだと感じていたが、
さらに頭数も少なくなってやりやすくなった。
最近の実績的にはミカエルビスティーが1強のレースだが、
少し前の実績を含めるならミッションのほうが上。
4歳世代の重賞でも1秒差くらいで頑張っていた馬なので、
準OPあたりは一発で抜けられて良い。
ミカエルとは同じ4歳、「経験の差」を見せたいね。

マイネルグート、アグネスエナジーと2頭逃げれる馬がいる。
ただこの2頭は何やってんだか分からない競馬をすることもあるので、
こいつらが前に行くと決めて考えることは出来ないのだが。
どうあれ、これらが行くならば控えて好位で、
誰も行かないならハナへというスタンスで良いだろう。
まあ逃げて勝ち上がるとどうしてもその先で苦労するので、
どちらかに行ってもらって控える競馬が出来ると良いね。




10R アハルテケS ダート1400m カジノドライヴ
藤沢和厩舎、マインシャフト産駒の5歳牡馬。
無事に出走が叶って良かった。
ドバイにまで遠征したパートナーに久々に騎乗。
他馬の都合などで乗れなかったり、希望のレースに出れなかったりで、
もう縁が無くなったかと思われただけに非常に嬉しい。
2009年のフェブラリーSの死闘は未だに覚えている。
悔しかったし、しかし同時にとても楽しいレースだった。
あの時に競り合った2頭はもうターフを去った。
そして4着馬が現役最強馬として君臨している。
カジノから見て敵ではない馬だったのだが、随分と差をつけられたものだ。
まともなら、そのエスポワールくらいの成績を残していて然るべきだが、
屈腱炎での離脱でまったく成績を残せていない。

復帰後、順調ならば前走を勝って、もう一つ使って勝って、
秋にJCDを使って引退ということだったらしいのだが、
前走を惨敗してしまった以上、使って調子を戻していくしかあるまい。
幸いにも、道中の軽さと雰囲気は2年前のままだった。
息切れしたとしか思えない内容だったので、今回の期待は大きい。
1400mについて行くスピードも十分あるだろう。
屈腱炎を発症しては、全盛期の力はさすがに望むべくも無いが、
9割くらい戻っていてくれればなんとかなる。頑張って欲しい。
あえて書くが、インペリアルマーチ、ナムラタイタン程度に負けるようなら、
再びG1を目指しても仕方あるまい。




12R 4歳以上1000万 ダート1400m ジャズピアノ
加藤征厩舎、マンハッタンカフェ産駒の4歳牡馬。
これまで5戦、全てで1番人気を背負っている馬。
それに相応しい走りを出来ているかと言うと、かなり疑問だが。
未勝利戦を力の違いで逃げて独走したレースは確かに強かったのだが、
500万を勝ったレースは追っての反応の鈍さが目に付くし、
1000万に上がってからは馬群の中で何も出来ていない。
現在の人気は、未勝利戦の幻想を引きずっていると言って構うまい。

1000万での2戦は本当に大した走りを出来ていないのだが、
フォローするなら、2戦とも最初から最後まで馬群の中を走らされているので、
これで馬が気持ちよく走れていたとは思えない。
人気を背負ったなら、もっと競馬場を広く外を回す競馬をしないと。
断然人気を背負いながら伏兵の競馬をして負けた、とは言っても良い。
今度はさすがに人気を落とすだろうけども、
アンカツがこの馬の力をどこまで引き出せるのか(あるのか分からないが)
それを楽しみにしたいレースだ。

スガノメダリスト、ワーズワースが2強の1戦。
他は大したことがなさそうで、3番人気にはなるだろうか。
まあ、これくらいのオッズなら馬券は買いやすくなるね。

先週の反省

2011-04-25 22:20:40 | 競馬
土曜 京都
7R ボリュームゾーン 5着
「コーナーの走りが上手じゃないから差が詰まらなかった。
 直線はジワジワ伸びてくれているんだけど」
今回のスタートは普通で、結果的にいつも通り後方の前目。
オースミマリオンがハナを奪って平均ペースでスイスイと行き、
ピサノルビーが2番手に上がってぴったりと追走。
最初から一騎打ちの様相を呈していたわけだが、
ボリュームは後方から少しずつ押し上げて行く形。
こちらよりもやや早く、キクノセンヒメが動いており、
これを追うようにジリジリと動いていったのだが、
加速が頂点に達しない感じで、ジリジリ伸びただけだった。

この馬、毎回コーナーで確実に置いていかれてるんだけど、
実際にコメントでコーナーが下手って見たのは初めてな気がする。
もしかしたら東京のマイルあたりではまるかもしれないね。
そのあたりに出る時には積極的に狙ってみたい。




9R クリスティロマンス 8着
「内に入れないで、3、4番手あたりでレースして欲しいとの指示だった。
 最後はダラダラという感じの伸びになったが、
 走りの軽い馬なので、水を含んだこんな馬場は
 もうひとつ良くないのかもしれないね」
コメント通りの競馬。
最初2番手で、少し下がって4番手の外で競馬。
4角で少し押し上げてくる感じがあったが、
直線に入ってすぐ、良いところなく沈んだ。
まあまあ、見かけ上はいつも通りの競馬をしたんじゃないか。

体重の調整に一苦労という感じの馬のようで、
今回の増減なしも、万全というより苦心の仕上げなのだろう。
そんな馬にこの重い馬場は酷だったかもしれないね。
これはまあ、予想できた結末だった。
また調整に苦労するとは思うが、良馬場なら一変が期待できるだろう。




11R パドトロワ 1着
「前走で使った1400メートルはギリギリという印象だったから、
 距離短縮はマイナスにはならなかった。
 今は歩様の硬さがほぐれて、レースではムキにならなくなっている。
 具合が良いこと、それに力もつけていることが感じられる。
 今後も期待できそう」
1400mの前走がギリギリだったのは突っ込みすぎたからだと思うが、
今回の競馬を見る限り、この馬の本質がそうなのだろう。
前へ前への気持ちが非常に強いため、
それを殺さないように限界を見ながら競馬することが重要な感じ。
この調子、というかこの気持ちを維持していってくれれば、
これから短距離界を席巻する馬になることも可能だ。
スプリングソングやアーバニティらがいる一戦を制したのだから、
大袈裟でなく期待できるだろう。この馬はまだ4歳だ。

エーシンダックマンの作るペースは非常に速かった。
11.9-10.7-11.2-11.2の入り。
不良馬場で1000mの通過が56.6だから本当に速い。
1200mで隊列が縦長になったのだから半端無い速さだった。
NHKマイルCにおける日本レコードの立役者の1頭。
全レースで逃げている日本最速の逃げ脚は伊達ではなかったが、
パドトロワはこれを1馬身後ろで楽々と追走しているのだから、
この馬の停止状態からの脚力も本当に大したものである。
後は最後の1ハロンでもう少しだけ頑張れるように、
鍛錬を重ねて行くだけじゃないかな。
とりあえず、この馬の競馬はこれで良いのだろう。
次がどこになるか分からないが、連勝でG1までたどり着いて欲しい。






日曜 東京
11R ベルシャザール 11着
「離れた2番手で、自分でペースを作っても良い
 くらいのつもりでいたんだけども、
 それにしても今日は終いだらしなかった。
 早め早めに行くつもりで、
 流れもちょうどいいと思ったんだけど・・・。
 ゲートをモサッと出る感じで、
 少しテンに無理して行っているとはいえ、
 あそこまでバッタリ止まる馬ではないからね。
 よく分からないけれど、パドックでも大人しかったし、
 そのあたりなのかなあ・・・」
どうも、外野が思う以上にアンカツには自信があったようだ。
短絡的な素人はあまり理解しようとしないけど、
今回のように出して行くリスクは非常に大きいものであるが、
(だからアンカツはこういうことは滅多にしない)
最初に脚を使ってでも主導権を握りさえすればなんとかなる、
そういう感じの2番手への進出だった。

昨日の馬場は良馬場ながらやや重かったわけだが、
ベルシャザールの1000m通過は目算で61秒3。
そこからやや早めに前との差を詰めようとしていたから、
計算上は後半を60秒弱で乗り切ろうという競馬。
結果的に、35秒で上がれていたらオルフェーヴルと互角だった。
馬場が若干重かったことを考慮すると、見事としか言いようがない。
期待通り過ぎる。ここまで上手く行くものかという運びだった。
ここまでのベルシャザールの競馬を総合して考え、
これがベストと挑んだものだったが・・・不発に終わった。
前触れなしにいきなり仕掛けての競馬で失速したなら単なる暴走だが、
スプリングSでもある程度出していく競馬を実験しており、
そこでしっかりとした手応えを得ての作戦だったのだが。
今回は全く駄目だったね。


ここから話はちょっと逸れますが。
木曜日から馬体が26キロも減ってしまった。
木曜の体重発表が正確にされていることが前提になるが、
(これに関して、こんなことがファンサービスになるのかと、
 反対の人間もそこそこいるようではあり、
 鞍を乗せたまま量ったりとか適当なことをする人間もいるみたいだが)
松国さんはこういうファンサービスを絶対に疎かにしない人なので、
木曜日の段階では550キロであったと言い切ってしまって良い。
とにかく急激な馬体減があって、体調がひと息だったのだろう。

長距離輸送において、競走馬の体重は何キロ減るのか、
これは木曜体重が発表されるようになるまで意外に謎だったのだが、
これまでに得られた十分なサンプルからすると、
「おおよそ10キロ減」というところである。
馬によって差はあれど、だいたいがこのあたりに収まる。
牝馬で20キロくらい減ってくる馬もいるが、
これは稀で、減ってせいぜい14キロから16キロというところ。
当たり前だがこの数字は「輸送後も食事している」ことも考慮しているのだが、
この食事において食欲旺盛な馬な場合は、
2~4キロ減とか、その程度で収まってくることもある。
逆に、輸送で食が落ちて食事をほとんどしなかった場合。
その場合に、20キロ減とかになることが出来るだろう。
なることが出来ると書いたが、狙っても20キロ以上のマイナスにはならないからね。
今回のベルシャザールは26キロ減という信じがたい体重減で登場してきたが、
推測だけども、輸送後に食欲が落ちてしまったのではないかな。
金曜日に攻めの調教をしたことも影響している可能性はある。
単純に長距離輸送が苦手な可能性もある。
この食欲が無いというのはすなわち、我々人間と同じで何かをする意欲の薄れであり、
体重が落ちて体の調子がひと息だったというのもそうなんだけども、
それより気持ちのほうが乗らなかったと推測することが出来るんじゃないかと思う。
アンカツが大人しかったと言ってるけど、まさにこれに当たるのではないか。

体重発表を役に立たないという関係者が一部にいるが、
そんなことは決してないと俺は考える。
不自然な変動を見れば、購入を止めることだって出来る。
俺は既に買ってしまってたので出来なかったけど、
実際、今回のベルシャザールの変動を見て、
購入を手控えた人は絶対にいるはずだ。というか、たくさんいるんじゃないか。
逆に、輸送を経ても体重がほとんど減っていない馬ってのは、
食欲旺盛であり、つまり何らかの意欲がある馬と理解することができるので、
俺は積極的に狙うようにしている。
今回、ベルシャザールは残念な結果に終わってしまったが、
最低限、馬券を購入するファンに対して有益なメッセージを飛ばしてはくれた。
これは非常にありがたいことだと思う。
一部には、適当に量ったり、目算で出す人間もいると聞くけれど、
これに関する正確な情報は立派なファンサービスになっていると考えられるので、
ひと手間おかけすると思うが、正確な情報を出していただきたいものだ。


さて、ベルシャザールの今回は気持ちが乗らなかったと断定してしまいたい。
体自体に関しては特別に問題は無いと思う。
「急激に減った原因」のほうが問題であってね。
巻き返す余地は十分にあると考えている。

来週の特別騎乗予定馬

2011-04-24 19:46:45 | 競馬
皐月賞のパトロールを見直した。
スタートがひと息で、隣のエイシンオスマンにすぐ前に入られたが、
このエイシンは全体の中で一番早く飛び出して行ったため、
特に害にならず仕掛けて追うことが出来た。
行き脚は速く、すぐに4番手まで浮上したが、
そこは東京の2000m、すぐにコーナーが来て一旦待機、
回ってさらに少し浮上して2番手に位置することに。
少し気負っているが、とり方は悪くなかったね。

良馬場発表にはなったが馬場は明らかに重い状態で、
先頭のエイシンオスマンのペースは少し速い。
それに対して、追いかけすぎないように少し離れて待機。
予想外の3番手インにいたステラロッサも同調してくれて、
さらに3番手外になったプレイも喧嘩を打ってくることはなし。
これで好位組が全て自分のリズムの平均ペースになった。
見事だったと思う。先団3頭は文句なしの運び。

飛ばしていったエイシンオスマンがさすがにペースを緩めたところ、
3角過ぎに差を詰めていってコーナーを回って直線へ、
やや外に振りながら一気に内に戻すコース取りでスパート。
ここまで、特に言うことは無い。期待されたレース運びだろう。
後はベルシャザールに頑張ってもらうしかないわけなんだが、
かろうじて1度先頭に立った程度で、すぐに抵抗できなくなって沈んだ。
内にもたれているところもあって、これは苦しかったのか。
最終的に、逃げばてたエイシンオスマンにも差し返される体たらくだった。

どうしようもないとしか言いようがないレース内容。
まさにダイワメジャーの得意としたレース運び狂いなく行った。
先着されるはずの無い馬にも負けており、力不足ではない。
大幅なマイナス体重で体調がひと息だったとしか考えられない。
もしくは、この運び方が合っていないかだが、現状それは考えにくい。
弱い馬がオルフェーヴルに食い下がることは物理的に無理。
力があることは分かっている。ダービーでの巻き返しに期待したい。


全然関係ないけど、ただいま鉄腕DASHを見ながら記事を作っていたところ。
正直あまりテレビを見ない俺だけど、
日曜日のサザエさんと、鉄腕DASHと、今だと仁だけはずっと楽しみに見ている。
今日はちょっと泣いてしまったよ。寂しいなあ・・・。







土曜 東京
陣馬特別 芝2400m タニノエポレット
村山厩舎、ダンスインザダーク産駒の4歳牡馬。
全力を出させるのが非常に難しい馬。
いや、いつも出してるのかもしれないんだけども、
もう一つ頑張れそうな気にさせる馬だ。
とりあえず最初をゆっくり入らないと駄目なのは確実で、
直線に全てを賭けるしかないわけなんだけども、
もうちょっと伸びそうな感じがあるのに伸びきれない。
前が詰まった4走前の3着のラストは良かったので、
もしかするとまだ仕掛けが早いのかもしれないな。
掲示板は確保し続けており、走力は確かなのだが。
道中から壁を上手く作って弾けさせる必要があるか。
今度は府中の24でどうなるか、注目したい。




立夏S ダート1400m サイオン
堀厩舎、クロフネ産駒の5歳牡馬。
昨年の1月、長期休み明けの一戦に騎乗。
予想外に2番手を奪うとゴール寸前まで馬券圏内で奮闘。
この馬はすぐにOP入りだろうと思ったものだ。
しかし脚元の弱さはいかんともしがたく、またも長期放牧に。
復帰戦を惨敗すると、矛先をダートに向けた。
脚元の都合であろうと思うのだが、
単純に力が違ってダートでも強いところを見せている。
既に1000万条件を2勝しており、
準OPでも4着、2着と来て、まさに勝利目前。
特に前走は本当に惜しいハナ差負けで、まさに今度こその一戦となる。
久々の騎乗になるがとても楽しみだ。




青葉賞 芝2400m ウインバリアシオン
松永昌厩舎、ハーツクライ産駒の3歳牡馬。
2歳時はクラシックの中核とみなされていた馬だが、
やたらと不利を食らう運のなさで現在に至っている。
ダービーに出走するためには2着に入らないといけない。
まさに正念場の一戦だ。

不利をやたらと食らう馬には2種類ある。
1つは、反応が鈍いために変化する状況に俊敏に対応できない馬、
そしてもう1つの少数派が、本当に運が悪い馬なのだが、
このバリアシオンは後者型だね。
3走前にしろ前走にしろ、この馬は何も悪いことをしていない。
ぶつけられて力を出し切れないことが続いているので、
今度こそスムーズに走って、権利を掴みたい。
たとえ取れないにしても、とにかく不利の無いレースをしたいね。
今日の皐月賞だと、5着だったナカヤマナイトくらいの運びをしたいね。
中団やや前目からさっと外に出て抜けてくる競馬をしたい。
それで負けても後悔は無いだろう。頑張って欲しいね。






日曜 東京
府中S 芝2000m ミッションモード
藤沢和厩舎、ガリレオ産駒の4歳牡馬。
セントライト記念を6着に健闘した後、
1000万条件を2着、2着、4着、1着で抜けた。
好位差しから追い込みまで柔軟にこなせる感じで、
これから先、堅実に上を目指していけそうだ。
レベルの高い世代の重賞でもそれなりに見せ場を作ってきた馬で、
準OPでもいきなりから期待できるんじゃないかと思う。
相手を見渡すと、前走現級で馬券に絡んだ馬がおらず、
4歳馬は僅か3頭でほとんどが6歳以上の高齢馬。
これは相当に相手関係に恵まれた感じがする。
是非とも一発で抜け出して欲しいね。




アハルテケS ダート1400m
カジノドライヴ
藤沢和厩舎、マインシャフト産駒の6歳牡馬。
さて、いろいろと予定が狂いながら進むカジノドライヴ。
タイミングが合わずに前走は乗れなかったが、
春天の騎乗馬がなくなったおかげでようやく再コンビ結成となる。
この馬でダートのG1を取って欲しいと強く思える馬。
前走は4角をぶっ千切る手応えで回ってきながら、
直線に入って全く伸びずに失速するというレース。
典型的な休み明けの負け方だった。息切れだろう。
とりあえず、あの雰囲気が健在だっただけで満足である。
実際に見なければ分からない、独特の雰囲気を持つ馬。
フェブラリーSでカネヒキリ、サクセスと死闘を演じた力が戻れば、
エスポワールシチーやフリオーソあたりなら一蹴できる。
それもこれも、全ては今回のレースにかかっているだろう。
ここで走れないようでは、正直復活は夢物語。
圧勝を期待したいレースだ。


シルクフォーチュン
藤沢則厩舎、ゴールドアリュール産駒の5歳牡馬。
こちらは新興勢力として大いに期待される馬。
完全な追い込み一手で、勝ち負けとは別に場内も沸かせる劇場型の馬で、
体が二つあるなら是非とも乗って欲しいのだが、
今回は残念ながら乗れないんじゃないかと思う。
前走はとりあえず上がり最速ではあったものの、
この馬の本来の末脚ではなかった。もう1秒は速い脚を使って欲しい。
全てを飲み込むダート最強の34秒の末脚が戻ってくれば、
重賞でも確実に上位で戦える馬だ。頑張って欲しい。




スイートピーS 芝1800m 未定

日曜日の結果

2011-04-24 15:45:11 | 競馬
11R ベルシャザール 11着
スタートは一息。
まあ、スタートが良い馬では無いので想定の範囲内ではあった。
最初は中団だったがまさかそんな位置にいるわけにはいかず、
仕掛けて浮上して行って2番手まで上がった。
多少気負っていたがすぐに落ち着いたし、悪くない位置の取り方に。
エイシンオスマンが大きく逃げを打つ形になり、
アンカツはこの馬を放置して待機を決め込んだ。
3番手以降、全騎手がアンカツに従う形になり、
完全に主導権を握った形でレースが進行。

先頭のペースは現在の馬場だと少し速いくらいか。
離れた位置でミドルペースで走れていたと思われる。
3角を過ぎてじわっと前との差を詰めていき、
4角では外のプレイと共に先頭に襲い掛かる形に。
急がずに慎重に行けたと思うんだが・・・。
直線、ほとんど抵抗することが出来ずに沈んでしまった。
なんと、逃げたエイシンオスマンすら捕らえられず。

とても力を出し切れたとは思えない。
敗因は明白なんじゃないか。
木曜日に550キロだった馬体が僅か2日で526キロになっていた。
コメント欄で何度も書かせてもらったが、
木曜にあの体重なら540で出てこないといけなかった。
力負けではないので悲観することは無い。
ダービーでの巻き返しを期待したいと思う。

日曜日の騎乗馬と予想

2011-04-23 23:04:42 | 競馬
期待通りにパドトロワが強敵相手のOP特別を制覇。
1200mに徹すれば既にG1級の域に達していることを再確認。
(だろうということは前走の通過ラップでだいたい予想出来てたが)
ハイペースでぶっとばすダックマンの2番手を楽々追走、
直線に入って早々に叩き潰すという競馬をしながら、
重賞上位馬の追撃を振り切ったのだから力上位だった。
ラップを見る限り、今回の不良馬場では超ハイペースで、
先行勢が壊滅した中、1頭独走の状態を作り出したのだから強かった。
秋には先行勢の最強馬として君臨しているはずだ。
キンシャサノキセキが去り、ローレルゲレイロが去り、ガルダンは衰え、
ダッシャーとジョーカプチーノが大一番でやらかし続けている今、
一気に頂点を掴む可能性はかなり高いと思っている。
ただ一つだけ希望があるとしたら、
パドトロワが出走するレースにはエーシンダックマンも出走していて欲しい。
この馬の作る超ハイペースは簡単に追走できるものじゃないんだが、
パドトロワにとっては心地よいリズムのように思われる。

他の2頭、ボリュームゾーンとクリスティロマンスは敗因が明快。
両方とも、積極的に買う気にはなれない感じだったわけだが、
それを事前に察することが出来たことで満足している。

さあ、明日は牡馬クラシック第一弾。
牝馬戦線のほうはほぼ貰ったかなという感じになってるが、
大混戦の牡馬路線はどうか。
これから強くなるという意味では一番だと思うが、
明日の地点で、上位馬を引っくり返すことが出来るか。
オルフェーヴルと全く変わらない人気になりそうなことには驚愕しているが、
それだけこの馬の先行力と持続力とパワー、
そしてアンカツと松国のコンビに期待が集まっているということ。
過剰気味の人気をさらに超える好結果を期待したい。






11R ベルシャザール ◎
松田国師
「今週の重い馬場でもスッと動けていたし、
 筋肉にメリハリがついて完成されてきた。
 舞台設定的にも期待は大きい」
金曜日にも追い切り。
64.0-45.0-28.3-13.6
終いに13秒台半ばを出してくる強い調教。
前走の直前の金曜日の追いきりが
74.5-50.6-30.4-14.5だったから、
はっきりと攻めてきている。
間違いなく出走全馬の中で一番ハードな直前調教。
ダノンシャンティの故障があって怯みそうになるところだが、
決して攻めの姿勢を崩さないのが松国さんたる所以だろう。

屈腱炎ってのは、大雑把に言うと「負荷の蓄積による故障」なので、
この厩舎の馬がそうなる可能性が他より高いのは当たり前だし、
同時にこの厩舎の馬がG1を勝ち続けてきたのも当たり前と言えるのだろう。
何が善で何が悪なのかなんてのは、特に競馬においては分からない。
常に同じ馬を扱うならともかく、1頭1頭が違うわけだからね。
いや、その同じ馬でも日によって、時間によって体調が変わるわけで、
何十年競馬に関わろうとも、常に模索しながらの前進である。
ただ一つ確実に言える事は、
ベルシャザールは今日もまた少しだけ強くなったということ。
偉大なる父親に近づくべく、前進して欲しい。


さて、展開を考えてみる。
「逃げに近い先行」をしそうな馬は5頭と言えるだろう。
内から、7番ロッカヴェラーノ、9番カフナ、10番エイシンオスマン、
11番ベルシャザール、そして17番のプレイとなる。
東京の2000mというコースは誰もが知るように外枠が不利。
言い尽くされていて改めて言うことでも無いが、
スタートから2コーナーまでがたったの100mしかなく、
何をどうしたって外の馬は外を振られるように作られている。
なので外枠の馬は、なるべく内の馬と併走しない位置を探すことが重要。
先行馬が揃ったレースでの外枠の先行馬は極端に不利になるし、
差し馬が多いレースでの外枠の差し馬もまた極端に不利になる。

今回、大外枠に放り込まれたプレイの動向がレースの鍵を握る。
ロッカ、カフナ、エイシンらと同じようなタイプの馬で、
行けるなら先頭、出来れば2番手か3番手を望んでいるはずだが、
ここからその位置を取るためには、まさにロケットスタートを切る必要がある。
五分の出から押しまくって行こうとしても、いきなりコーナーが来てしまうので、
他に先行馬がいる構成の中で、8枠から先手を奪うのは困難。
もちろん、スタートをバッチリ決める可能性もあることはあるのだが、
オーソドックスに考えれば、プレイは4番手か5番手の外だろう。
これが最初から死亡覚悟で特攻してきたら、
先行勢はちょっとした覚悟を強いられることになる。
競り合いになって不必要にテンションが上がってしまったらさすがに乗り切れない。
先行全馬の平和のためにも(これにはプレイも含んでいる)
プレイには大人しくしていてもらいたいところだが、
さて、松岡は静かにしていてくれるだろうか。
常識があれば大丈夫なんだが、常識に挑む傾向のある騎手だけになんともw
まあ、とりあえずは大人しく好位の外になってくれると考えたい。

枠順からすると7番のロッカヴェラーノが行きそうだが、
ここまで使ってきた距離を考えると10番のエイシンかもしれない。
9番のカフナはこの2頭よりは大人しく入る気がするが、
生ぬるい動きをするようなら交わして行く可能性がある。
そしてそれはベルシャザールにも言えるだろう。
アンカツとしては、とりあえず仕掛けながらこの内の3頭の動きを見つつ、
甘い動きをするようならハナを奪うふりをする、という動きをすると思う。
ダイワメジャーの2度目のマイルCSでやっていた技だけど、
これをすることによって、ペースを上げさせながら安定した好位を奪える。
重くて強い先行馬に乗るときに有効な作戦であるが、
その作戦の頂点に位置する馬に鞍上が乗っていたのは心強いな。
まあ、東京の開幕週で先行有利は間違いないから、
伏兵たちが一発を狙うチャンスを手放すとは到底思えないが。
7か10か、どちらか分からないが速めのペースで先頭に、
それを追ってカフナとベルシャザールの順番だと思う。
そしてそこに外からプレイが並んできたところで2角を回って隊列が落ち着く。
この辺のやり取りでペースが上がりすぎてしまったら、
それは先団5頭全体の失敗ということになる。
5頭の鞍上の誰もが、速すぎず遅すぎずのペースを作りたがっている。
その5人が集まって現実にどんなペースになるのか、注目される。
希望が同じなのに叶わないことがあるのもまた、競馬の面白いところだが。

あらかたの騎手が開幕週を意識したコメントを出しており、
出来る限り前目、内目の位置を狙いながらになるだろう。
先団の後ろにつきそう、またはつけれそうな馬を並べると、
3番ノーザンリバー、4番サダムパテック、5番ナカヤマナイト、6番ダノンミル、
13番リベルタス、14番フェイトフルウォー、16番トーセンラー、
そして大外18番のオールアズワンといったところになる。
ここまで8頭、どれが6番手になってもおかしくないと思うが、
やはり前述の通りに枠の差が非常に大きく、
内目の枠の馬が最高の位置を取りきりそう。
このうち、大外のオールアズワンは調教がずっと悪すぎて調子が一息に思われ、
4番の本命馬サダムパテックにはスタートの不安がまとわりついている。
13番リベルタス、14番フェイトフルウォーも枠的には厳しめで、
俺の予想では、ノーザンリバー、ナカヤマナイト、ダノンミル、
この3頭が6~8番手に収まるんじゃないかと感じている。
そしてそのまま、このレースにおける主導権を握ることになる。
世間的にはサダムパテックが最高の枠を引いたと言われているが、
俺から見ると、酷いところを引いたようにしか見えない。
上のように考えると、後ろに追いやられる姿しか浮かばないのだが。
この大一番でスタートを決められたら大したものなんだけど。

1番ステラロッサ、2番ダノンバラードは後方のインでひたすら待機。
前が開けば万歳、開かなければごめんなさいの競馬だろう。
これらが届く時にはおそらくベルシャザールは沈んでいるので考えない。
8番ビッグロマンスは競馬に参加するところが無いだろう。
12番オルフェーヴル、15番デボネアが中団組の外から。
中団組が多く、やや厳しい枠を引いたように見えるが、
先行勢が淀みない流れを作ることを信じて(実際そうなると思うが)
自分の馬の脚をタメていくのに徹するのが最上の道だろうな。


4角の前から先団が後続を離し気味になることが想定される。
アンカツとしても瞬発力勝負を避けるための早めの始動をするが、
それ以上に、他が吉田豊、後藤、丸山、松岡の先行陣なら、
勝手にドンパチやり始めそうな雰囲気もあるw
このあたり、ペースを肌で感じながらのさじ加減が超重要。
騎手は、実際にコンマ1秒を計算して乗っているわけではないが、
「レースの流れの中、雰囲気でコンマ1秒の判断をしている」と言われる。
先行5頭の中で一番力があり、鞍上も百戦錬磨なのがベルシャザール。
若造達を上手く操りながら、自分の優位を築きたい。
とりあえず、直線で一度は先頭に立つだろう。
そこからどれだけ頑張れるかはベルシャザール次第。
早仕掛けで突っ込み過ぎない限りは最後まで粘ってくれるはずで、
ゴールした時に先頭であることを祈るばかり。

ライバルは、道中でほぼ並んでいるであろうカフナ、
すぐ後ろで虎視眈々と待っていそうなナカヤマナイト、ダノンミル、
そして終いに大爆発した場合のオルフェーヴル、
この4頭であると感じている。
サダムパテックが普通に出て抜けてきたらごめんなさいだ。
多分、出遅れて後ろで包まれると思うんだけど。

ベルシャザールの単複を中心に、4頭へ3連複と3連単で流したい。

土曜日の騎乗馬と予想

2011-04-22 23:42:15 | 競馬
明日は遅くなると思います。
特にパドトロワに期待。




7R ボリュームゾーン ▲
村山師
「終いは確実に伸びてくる馬だが、どうしても展開に左右される。
 今回も流れ次第だが」
芝やダートの短距離戦ならともかく、
ダートの中距離で終い一手だと、どうしたって展開に左右される。
発揮できる脚が限られてくるからね。
この馬の場合、スタートはとにかく良い馬だし、
今のところはかかるような面も見られないので、
出して行っても面白いんじゃないかと思うがどうかな。
前走はこれまで通りに終いに徹して欲しいという話だったようだが、
アンカツ2戦目で違うことをやってきたら面白いかも。
中団くらいなら苦労せず取れそうなメンバー構成だからね。

6番オースミマリオンと5番テイケイワイズの逃げ争い。
オースミのほうが強いのは誰がどう見てもそうなんだが、
テンに行くだけならばそれなりに良い勝負だろう。
枠の差でテイケイのほうが前になりそうな気がするね。
オースミの四位としても、別に逃げにはこだわって無いだろう。
どちらが出ても、落ち着いた流れになると思う。

で、この次に来る先行馬が分からない。
非常にレースレベルが低い一戦で、
後方でそのまま力尽きる馬が多数のため、
これまで先行したことの無い馬が前にいることもありそう。
その中で、14番のピサノルビーは前を取りに来るだろうね。
基本的に好位差しの馬だが、今回の相手は明らかにオースミ1頭。
先行も出来る馬なので、無難に3番手を取りに行きそうだ。
それから・・・8番のムーンテンダー、9番のエリモレインボー、
これらが行けると言えば行ける事になる。
大外のキクノセンヒメもこれらに加わりたいはず。
そんでもってボリュームゾーンなんだけど、
これだけ先行する馬がいないのなら、この後ろにいられないものか。
追い込みに慣れてしまっているので反応しないかもしれないが、
いつものスタートの良さならばそれくらい出来そうに見えるんだが。
まあ、師が追い込むつもりな感じのコメントなので、
大きな期待をすることは出来ないんだけども。

ここから後ろの順番は知らないが、まあ上位に絡むことはあるまい。
オースミが4角では先頭に立っており、
これを追ってピサノルビーが直線で並びかけに入る。
無難に行けばこの2頭のマッチレースになるわけだが、
岩田の意識が前々で、かなり早いうちに競り合いになれば、
最後にボリュームかキクノのどちらかが交わす可能性もあるだろう。
ほぼ4頭立ての一戦だと思うが、人気通りに買っても面白くないので、
ボリュームの単と、1頭軸で3頭に対して3連単マルチを買いたい。




9R クリスティロマンス ▲
杉村助手
「能力は上位だけど、カイ食いが細くて調整が難しい。
 当日極端に体が減っていなければ」
アスカトップレディ、コンカランとの争いなのは分かっていて、
展開次第と思いつつもこの馬の勝機が一番かなと期待してたんだが、
思いっきり不安になるコメントを見せつけられて、
ちょっと見学したい気持ちになっているw
何度かレース間隔の空いている馬だが、実際に苦労しているようだ。
極端に減っていなければ、ということなんだけども、
裏を読めば、確実に減っているという風に聞こえる。
ということは、強い調教はとても出来ないということだろうし、
調整で平行線を保ちながら使っていくという状態だろう。
本気で勝利を狙ってという仕上げの出来る馬ではないようなので、
ここも無難に走って無難に結果をまとめるという感じかな。

8番オレルアンノオトメの単騎逃げ。
他に行く馬がおらず、平均より遅くなるだろうか。
3番のザザ、1番のトシザマキが内から進出して番手。
大外からナムラボルテージが押し上げていき、
それから12番のクリスティと14番のコンカランが併走かな。
4番アスカトップレディはその後ろのインで我慢。
牝馬限定戦でそれほど強い馬がおらず、
ここから後ろで間に合うのは13番ハッピーパレードだけか。

緩めの流れから瞬発力勝負になると思われる。
オレルアンノオトメがそこそこ粘るところ、
クリスティロマンスとコンカランがジリジリと先頭に立って争い、
その後に外に持ち出したアスカトップレディが強襲する形が想像される。
アスカトップレディが少し有利な気がするが、
実力に差はなく、良い勝負になりそうだ。
状態が程々という感じに言われているので強気に行けないが、
3頭のうち運が良い馬が勝つ程度の力関係だとは思うので、
3連複を保険にして、単系を買ってみたい。




11R パドトロワ ◎
寺井助手
「千四でも折り合いはついていたが、12の方がレースはしやすい。
 平坦もプラスだね」
おそらく現役最速の逃げ馬エーシンダックマンの復帰戦。
この馬がハナを譲る姿は想像し辛い。
勝ち負け度外視の速い逃げを打つ馬なので、相手にしないほうが利口。
この馬の存在はパドトロワにとっては非常にありがたい。
パドトロワも本気になれば相当に速い馬でそれを宥めながら乗っているが、
今回は流れるままに落ち着いて行ける筈だ。

2番手が9番のツルマルジュピター。
エーシンと同厩舎でこちらも逃げれる馬なのだが、
引いて競馬するようなことを言っているので、
とりあえず後続の目標はこの馬ということになる。
引いてと言っても速い馬なので、この馬の位置でもハイペースのはず。
3番手に13番に入ったパドトロワになるだろうか。
前走はちょっと立ち遅れてしまったが、
普通に出て馬なりで行けば3番手の外だと思う。
ハイペースで気持ちよく走れるんじゃないかと思っている。
隣の14番メイビリーヴも番手で競馬する馬なので、
この馬と激しく競りこむような展開だけは避けたいのだが、
当然ながら主導権は外にあり、メイビリーヴの鞍上の的場の気持ち一つ。
まさかダックマンの逃げるレースで前へ前へなんてことはしないと思うが、
若手なので、行けと言われてたら何も考えずに出てくるだろう、
その時だけちょっと対処に困りそうだ。
困るというか、その場合はまず前に出るしかなくなる。
この馬の存在がパドトロワにとっては厄介。実力的には敵じゃないんだが。

内から2番のシャウトライン、6番オリオンスターズ、7番のケイアイアストン、
8番のスプリングソング、11番エーブダッチマンが出てきて先団~中団を形成。
とにかく飛ばして引っ張る馬の存在があるため、
ガツガツやりあうようなところはなく、全馬スムーズな展開が予想される。
宮記念3着の5番アーバニティがその後ろに待機。
3番エーシンホワイティ、15番トウカイミステリーらが続き、
この中団後ろあたりまでで勝負になるだろう。

開幕週の馬場を味方にしてダックマンが逃げまくるが、
直線半ばでパドトロワが力強く迫っていくと信じている。
これを目標にスプリング、ケイアイアストンの実績上位組、
そしてアーバニティも渋太く脚を伸ばしてきそう。
ラスト200あたりでパドトロワが一旦抜け出すとして、
そこからスプリング、ケイアイ、アーバニティらを振り切れるか。
振り切れたら、重賞での勝ち負けは約束されたも同然。
たとえ差されても僅差の争いになっていたら、
この夏のうちに重賞勝ちを期待しても良いだろう。
時計の裏づけはあるので、大いに期待したい。
俺は単勝で勝負。

今週の騎乗馬

2011-04-21 23:53:43 | 競馬
土曜 京都
7R 4歳以上500万 ダート1800m ボリュームゾーン
村山厩舎、サクラバクシンオー産駒の4歳牡馬。
初めての騎乗だった前走は後方から追い込んでの6着。
これまでずっと追い込み競馬をしている馬だが、
前走も追い込みの依頼が出ていたようで、それに従っての競馬。
とりあえず上がり最速タイの脚は使っているのだが、
4角から直線までに捲くられたのがきつかった。
途中、上がってくる時の脚なんかは悪くなかったので、
もう一つ前で競馬してみるのも悪くないと感じた。
というのも、この馬のスタートはむしろ良い部類だからね。
前走乗って何らかの感触を手に入れているだろうし、
前進必至のアンカツ継続騎乗で期待したいところ。

オースミマリオンとピサノルビーの2頭が必勝態勢のレース。
さすがにこの2頭には一目置かざるを得ないが、
それ以外はどう見ても大したことが無いので、
無難に走ってくれば3着はあるんじゃないかな。




9R シドニートロフィー 芝2000m クリスティロマンス
友道厩舎、シンボリクリスエス産駒の4歳牝馬。
半年ぶりの1戦を3着にまとめた素質馬。
新馬戦と出遅れた前走以外は堅実に走っており、
まだまだ上を目指せそうな馬だな。
前走はやや遅めのスタートから少し押し上げて好位馬群の中。
直線に入って前2頭の間がずっと開いていたのだが、
そこに割って入ることが出来なくて進路を内に切り替えていた。
それからしぶとく脚を伸ばしての3着という内容で、
休み明けがどうこうより、この馬の特徴がそのままだったと感じた。
好位でジリジリと脚を伸ばす競馬でずっと来ているので、
今回もそれで臨むことになるはずだ。
ちょっとスタートが悪化しているので、そこだけ気をつけたい。
オレルアンノオトメが逃げるので、それを見ながらで良いだろう。

前走に続き、アスカトップレディ、コンカランの2頭が相手。
おそらく実力差はないため、展開次第と言えそうだ。




11R オーストラリアトロフィー 芝1200m パドトロワ
鮫島厩舎、スウェプトオーヴァーボード産駒の4歳牡馬。
1400mの前走を圧勝してOP入り。
楽勝ではあったが、しかし終いはばてていた。
1400mを使えるとレース選択が楽になるが、
1200mに専念したほうが出世は早いだろう。
今回は今後の進路を決めることになりそうな気がする。
これから自由に重賞を使うためにも、出来れば勝ちたいレースだ。

トップハンデで重賞の上位常連アーバニティ、
宮記念で大きな不利を受けたスプリングソング、
京阪杯2着、どれだけ走っても人気しないケイアイアストン、
ひたすら逃げるのみの快速馬エーシンダックマン、
このあたりがライバルとなりそう。
これを倒したらG1での好勝負が見えるくらいの相手関係だが、
だからこそ楽しみは大きい。
アンカツが乗った調教の動きは文句なしだ。






日曜 東京
11R 皐月賞 芝2000m ベルシャザール
松田国厩舎、キングカメハメハ産駒の3歳牡馬。

アンカツ手記・木曜日----------------------------------------

20日は予定通り、ベルシャザールの追い切りに騎乗しました。
先週と同じように坂路で、
オープン級のモンテクリスエスを2馬身ほど後ろから追う形。
1週前はわずかに遅れましたが、
今回は並び掛けてスッとリードを奪いました。

後半の2ハロン、12秒5と12秒7という優秀なラップタイムをマーク。
追い付いて抜け出す時の反応が鋭く、一気にちぎりそうな勢いでした。
ところが1頭になると遊んでしまい、左へ、左へ行こうとしたのです。
そこで左からステッキを3発入れ、態勢を立て直してゴールイン。
真っ直ぐに走っていたようでも、実際には少しテクニックが必要でした。
ただ、全体的には十分に及第点を与えられる内容とタイムだったと思います。

追った後、息遣いが荒いとか、息の入りが遅いといったこともなく、
すぐに落ち着きました。
前走時から体が引き締まり、
引き続きいい方向に向かっているのは間違いありません。

力を出し切れる状態にあるのを確認できて、
あとは日曜日の勝負の時を迎えるだけ。
色々と戦略を考えていますが、馬場状態や枠順によっても変わってきます。
後方から行くタイプでは無いと思うので、恐らく前々で戦うことになるでしょう。

メンバーの層は結構厚い半面、ずば抜けた馬はいない、と見ています。
ベルシャザールも上位数頭の中には入るはず。
開幕週とあって芝の状態がかなりいいと思うので、内枠が有利なのは確か。
できるだけ内を引きたいものです。

週末に天気が崩れるとの予報もありますが、
デビュー戦を重馬場で勝ち上がったように重馬場もこなします。
前々走で4着していますし、右回りで外々へ行くことからみて、
左回りも問題無いでしょう。
楽しみです。応援のほど、よろしくお願いします。

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まず調教に関して。
アンカツの書いているとおり、モンテクリスエスに軽く先着。
先週は遅れたので、大幅に良くなった錯覚を受けるが、
実は追走した差が少なかっただけで、先週と今週にそんな大差は無い。
時計は馬場が悪かった分だけかかったものであり、
だいたい51秒台を出した前走くらいに走れていた。

並ぶまでは非常に速く、すぐに交わしに入っているが、
そこから寄れてスパッとは抜け出せず。
気合を入れられてジリジリと引き離したという感じで、
現在のベルシャザールの特徴がそのまま出た感じだろう。
状態は良いと思うが、切れ味の強化には至らなかった。
まあ、それはそれとして把握した上でレースに挑めば良いわけで、
とても難しいレースになるがアンカツに期待したい。

雨はやはり降っていたほうが有利だろう。
カメ産駒全般が基本的に雨を得意としているし、
ベルシャザールの馬体ならば、力がいればいるほどに有利になりそう。
・・・というか、ちょっと太すぎるかもしれないw
木曜日段階で550キロ。つまり前走からプラス22となっている。
輸送で10キロ減るとは思うが、それでも540キロ。
前走の馬体のほうが良いと思うんだけどねえ、
これは540くらいあったほうが良いということでの調整なのか。
それとも、ビシビシやったけど体が増えているということで、
大幅なパワーアップを見込んでしまっても良いものなのか。
現状のキレのなさを思うと、重い気がしてならないが。
まあ、これはやってみないと分からないか。

右回りで外々(左方向)へ行くと触れているけど、
調教でも左へと行こうとしているところがあった。
つまりそういう癖らしきものを持っている馬だが、
そこはアンカツが癖を掴んでいてくれるのが心強い。
上手く誘導してくれると期待しよう。
そういう特徴があるなら、内の馬を絞り込むように運ぶのが良い。

さて、枠は11番になった。
やや外ではあるが、まあ真ん中と言っても構わない枠。
大歓迎って事も無いが、悪くない、ってところだろう。
自分よりすぐ内に逃げ先行馬が集まっていることもあり、
これらを内に見ながらその後ろに待機、というのがオーソドックスな運びだな。
大外枠からプレイがどこまで無理してくるか分からないが、
無難に行けば7、9、10番を行かせて4番手か5番手のやや外目としたいところ。
突っ込みすぎるとこれらの外をずっと走ることになって最悪なので、
一つ下がったところを上手く奪えるかが鍵になる。
やはりスタートが決まって欲しいね。
出さえすれば、そこからの位置が決めやすいはずだから。
もしトップで飛び出せたら、カフナらを締め上げて行って、
2番手の外を奪う事だって可能になるのだが。
まあ、そこまでのスタートは期待薄かな。普通で良い。

他にもいろいろと思うところはあるが、ひとまとめにすれば、
アンカツの書いている通りに「楽しみ」である。
そろそろカメ産駒での重賞勝ちが欲しいところなのだが、
それがG1、しかも勝っていない皐月賞となれば最高。
今年流れが悪すぎる松国厩舎だが、逆にそろそろ幸運があって良い。
どうあれ複数の馬の接戦になると思うが、大いに期待している。

アンカツ手記・水曜日

2011-04-20 23:50:12 | 競馬
アンカツ手記・水曜日----------------------------------------

ベルシャザールには13日の1週前追い切りに跨りました。
坂路で春の天皇賞に登録がある重賞馬モンテクリスエスを
約4馬身後方から追走。
並ぶところまで行ってクビ差ほど遅れましたが、
全体的には悪くない内容でした。

欲を言えば、最後に交わし切る程の鋭い詰めがあればなお良かったと思います。
現状は、まだ追い出してから反応するまでに僅かなタイムロスがあって、
少しじれったさを感じます。
このあたりが解消されて、瞬発力が出てくれば大成する器です。
本当に強くなるのは秋かもしれません。
ただ、現状でも通用するだけのものは備えています。
過去5戦を全て34秒台で上がっています。
京都、中山、東京、阪神と、違うコースで馬場状態に関係なく、
一度も不発が無いというのは大したものです。

堅実に駆けるのは、馬の性質からもきているのでしょう。
ゲート入りも、スタート時も、大人しくて素直。
こうしたおっとり、ゆったりとした気性は、
大物に育つ為の一つの大切な要素だと思っています。

今年は例年の中山から東京に開催場が変わります。
ベルシャザールにとってはマイナスではなく、むしろ歓迎材料かも。
「ストライドが大きくて、良い脚を長く使う」タイプには、
府中のような広いコースは合うはずです。
というのも、コーナーがキツい中山ではどうしても俊敏に動ける脚質の馬が有利。
加えて中山コースは紛れもあります。
その点、東京コースはどの馬も力を出し切れて、真の実力が問われる舞台。
そこが一番の楽しみです。

20日は最終追い切りに跨る予定。
もしもう一段の鋭さがそこで出るようなら、大いに期待できるでしょう。
その辺りをしっかりチェックしたいと考えています。

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今日の調教についてはまた明日の手記と共に考えるが、
内容としては、先週と同様にモンテクリスエスを追走。
今回は早めに並びかけて、追われて2馬身ほど抜け出した。
時計は、53.2-38.7-25.2-12.7。
この時計、実は前走の調教時計とほとんど同じである。
(3/23 53.2-38.5-25.4-12.8)
馬場に関して、前走時も今回も不良馬場であり、
またこの馬が坂路の2本目を追うのは常に開場から20分後であるため、
馬場の荒れ具合に関してもほとんど差が無いと言って良いため、
「ほぼ平行線、やや浮上気味」と考えれば良いのだろうか。
併走相手をしっかりと交わして突き放したあたりは前進と言えるが、
一気に突き抜けたという感じではないため、まだまだだなというところ。

アンカツの書いている通り、5戦全てで上がり34秒台の馬。
34秒台の脚をコンスタントに使うのだから決して切れないわけではない。
世間的には全く切れが無いという感じに思われているが、
それはあくまで特定の馬を相手にした場合の話。
あんまり瞬発力が無いという先入観を持っていると、
レースに行って融通の利かないことになってしまうので、
その辺りだけは気をつけておきたいところだろう。
アンカツはさすがによく分かっている感じなので安心しているが。

具体的に書くと、ロッカヴェラーノ、カフナ、プレイ、エイシンオスマン、
この4頭とどのように付き合って行くのかということで、
極端な瞬発力勝負にしたくないのはこの4頭も同様のこと。
これがそれぞれ1頭で競馬をすると過程なら、
それぞれが上手に前半59秒から1分の流れを作れるだろうが、
これらがそれぞれの思いを持って重なり合うことでペースが変化する。
少なくともこの4頭に対してベルシャが切れ負けることは無いから、
「これらと絡まってやりすぎないこと」が重要になる。
突っ込みすぎて脚をなくしたら、それは勝負でも何でもなく単なる騎乗ミス。
34秒台、1ハロン11秒5くらいなら使えるということを忘れずに、
その上で、33秒台やら11秒前半の勝負にさせないようにしないといけない。

複数の馬が絡み合う競馬でこれを成すのは至難の業、
普通なら4回に1回成功するかしないかくらいの難しさだと思うが、
ダイワメジャーでやり遂げ続けたアンカツならば期待は大きい。
っと、この展望には枠順も重要になってくるので、
明日それを確認してからまた考えていきたい。




ダノンシャンティ 屈腱炎で全治9ヶ月
安田記念の大本命であったシャンティだが、
屈腱炎で無念の戦線離脱となってしまった・・・。
前走が終わって4日後の4月7日にはもう坂路に入り始めていて、
その後も順調に70秒台ではなく60秒台で動かしていたのだが、
14日に異変を見つけたのだろう、その後は調教されていなかった。

走る馬の宿命といわれる屈腱炎。
松国厩舎の場合は特に、馬に大きめの負荷をかけて仕上げる厩舎なので、
そうなる確率が他よりも高いことは言うまでも無いのだが、
それにしても安田記念を前にこの離脱は無念だ・・・。
現役最強のマイラーであると思われるダノンシャンティ。
それを軽く証明するのが次の安田記念だった。
挑戦をやめて、自分の舞台に立つ寸前でのアクシデント。
悪夢としか言いようがない。

全治9ヶ月程度の屈腱炎となると、完治は不可能である。おそらく言い切れる。
カネヒキリという偉大な復活を遂げた馬がいることはいるが、
あれにしても、その能力が完全に復活していたとは思いがたい。
(全盛期のカネヒキリはもっと強かった)
NHKマイルで見せた日本競馬史上最速の脚はもう見られないのか。
とりあえずは治療に入って様子を見るとの事。
秋になって、その治り具合で今後の進退を決めるそうだ。
なってしまったものはもうどうしようもないので、
秋以降になるであろう情報を静かに待ちたい。




青葉賞でウインバリアシオンに騎乗予定
来週の青葉賞でウインバリアシオンに騎乗する模様。
俺は昨年末のラジオNIKKEI賞あたりまで、
オールアズワンとこの馬とショウナンマイティの3強だと思っていたわけだが、
あの頃の期待はものの見事に裏切られ続けているw
NIKKEI組のその後は1頭じゃなく全馬があまりにも酷いため、
さすがにこれらがクラシック路線の中核とは言えない状態。
まあ、ショウナンマイティに関してだけは、
まともならこれが一番強いんじゃね?と思わないでも無いんだけども。

さて、負けが込んでいるバリアシオンなわけだが、
その内訳を見てみると、やたらと不利を食らいまくっている。
ラジオNIKKEIでは後ろからユニバーサルバンクに突っ込まれているし、
弥生賞ではオールアズワンのせいでサダムパテックにぶつけられまくっている。
きさらぎ賞に関しては単純に切れ負けていて不甲斐ない内容なのだが、
力を出し切って負けた感じがするレースはまだないね。

ここは少し息を入れられての一戦。
東京でどれだけの走りを見せる馬なのか、注目したい。