土曜 札幌
2R オールアズワン 1着
「前半にガーッと行くところはあったけど、
それでも好位で流れに乗って行くことができた。
少し早いかなと思ったけど、
ゴーサインを出してからの反応も良かった。
器用さもあるので、距離が延びても問題ないよ」
今回も好スタートから楽に先団についたが、
少し行きたがっているところは確かにあった。
左右から包まれるような格好になったからかな。
絞って抑えながら1角を回ると、自然と縦長になったので、
それで落ち着いて6番手の外を走ることが出来た。
1番遅いラップが12.5という、札幌2歳Sの標準レベルの流れに。
これから大きい所を戦って行きたいオールアズワンにとって、
これ以上存在しないような最高の舞台になった。
ラスト600あたりまでジッと脚を溜めて行くと、
4角に入るあたりからジワッと進出開始。
動き出したらとにかく桁違いに速く、
ラスト2ハロンのところで既に11秒台になっているか。
4コーナーの入りの所で6番手の外だったのが、
大外からコーナーを回りきったところで既に先頭に立っており、
さらに気合を入れると一気に後続を突き放して勝負を決めた。
ラスト100は流してのフィニッシュなのだが、
勝負を決めに行った所の脚が物凄かったね。
300から100で見たら、11秒フラットに近いんじゃないか。
昨日も書いた通り、勝ち時計の1分49秒7は完全に重賞勝ちレベル。
現実に、札幌2歳でこの時計より速く走った馬は過去2頭しか存在しない。
それはジャングルポケットとロジユニヴァース。ダービー馬だな。
オールアズワンはこれでいてまだかなりの余裕を残していたので、
現時点では前記2頭に匹敵する力があると考えて良さそう。
(一般的に、芝の時計はダートの時計より不確定要素が大きいが、
札幌芝の時計は年によってほとんど変動しないので信用して構わないだろう)
ある程度自信はあったが、やはり初戦のレベルは凄まじく高かった。
これからどのような成長を見せてくれるかが楽しみな馬だ。
前走で負けたグランプリボスに雪辱したいが、
1800の舞台ならば負けることはないだろうと思う。
来年はそれぞれの得意分野で活躍することになるだろう。
4R ダンシングロイヤル 2着
「今日は気持ちが入りすぎていたので、
今後はマイルくらいまでは保つように、
他馬が来た時も慌てさせずにジックリ運んだ。
前は捉え切れなかったけど、
最後は良い切れ味を見せてくれたし、
リラックスして走れるようになれば楽しみだよ」
離したらどんだけでも行ってしまいそうだったのは間違いないようだ。
徹底的に我慢を重ねて、ガッと行かないことを教え込んだ競馬。
今回の競馬でそれを覚えてくれたら良いが。
ぶっ飛ばしてたら勝っていた可能性が高い気がするが、
特に若いうちの暴走は生涯に傷をつけるからね。これで良いだろう。
(スプリンターにしようというならまた話は別になるけど)
ラスト600まで我慢し通しだったが、よく持ちこたえられた。
あのテンションの馬で、終いに脚を持ってこれたのだから大したもの。
調教で感じれた通りに、素晴らしい能力を持っていそうだ。
次は順当に勝ちあがれるんじゃないかな。
それにしても、向正面で外に飛んでいる理由を知りたいんだけどなあw
我慢するにしても、あんな外まで飛んでいく意味はないんだが。
前に進ませてくれないストレスが外に向かって行った感じなのだろうか?
最初はハナを奪う勢いから2番手のインを走っていた馬が、
4コーナーでは8番手の大外に位置していて、
道中の間に交わされた6頭を直線だけで差し返すという、
ちょっとやそっとではお目にかかれないレースぶりになったw
6R メイショウピゴット 失格
「突かれる形になってからはいいけど、
スタートが速い割に、強引に行かないとなかなか前に行けない。
それで外枠から位置を取りに行った分、
周りに迷惑をかけてしまった」
1角で内に切れ込んで行ったのだが、
ここで内を走っていた数頭の進路を狭め、
その内の1頭であるバトルドンジョンが故障して競争中止に。
これによって、発端であるピゴットは失格になった。
断言するが、バトルが競争中止してなかったら騎乗停止になることはなかった。
(競争中止と言っても、むしろ他馬よりも被害は小さく、軽く躓いただけ。
それで歩様がおかしくなってしまったので念のために止めたという部類のもの)
ピゴットが切れ込み終わって、被害馬が立ち直った瞬間には、
各馬各騎手がそれぞれ小さな処理をして、それなりの格好に収まっており、
そのまま流れて行った程度の話。ついてなかったとしか言いようがない。
札幌記念のジャミールでも同じ事をやっていたけどそれは正しくて、
外枠から先手を取りたければ、それくらいに強気に出ないと話にならない。
結果的にこんなことになってしまったが、
最初の位置の取り合いはルールを守りつつの喧嘩なのだから、
これをもって臆病になる必要など何一つない。
被害馬は明確で競争中止しており、また加害馬も分かっているというのに、
採決委員が失格を即決できずに20分を超えて延々と迷ったくらいの話だからね。
この結果を気にしていたら札幌で競馬は出来ない。
仕方ないと書いたが、制裁対象であった事もまた間違いはなく、
仕方ない事はないとも言う事は出来る(どっちだw)
もうほんの少しだけ前に出てから内を締めていたらこんなことはなかったのだが、
今回こんなことになってしまった原因としては、
ピゴットの特性に加えて、今回のレースを迎えるに当たっての様々な状況、
いろんなことが組み合わさっている。
まずピゴットという馬は、スタートが抜群の割に二の脚が異様にない。
それから、伸びだすと止まらないがエンジンがなかなかかからない。
それによって未勝利戦を惜しい所で延々と落としてきた馬であり、
これを勝たせるためには、逃げることが出来たら最善なのは明白だった。
アンカツが乗るまでにも様々な騎手で何度かチャレンジされているのだが、
なかなか行ききれずに常に中団からの競馬を強いられていたところ、
今回、未勝利も終盤の終盤に来た所、絶好の外枠を得た。
さらにこのレースの先行馬は2頭だけで、後は差し馬ばかり。
これはもう、とにかく前に行きたい。今度こそ。スタートは良いのだから内を絞ってでも。
俺も予想で書いたけど、ピゴットよお願いだから動いてくれと書いた。
無理してでも行きたいし、出来そうな状況がズラリと揃っていたわけだ。
そして今回も素晴らしいスタートを決めた。条件は整った。
仕掛けて頑張って出て行く。最初は間違いなく先頭に立っている。
しかし最初は速いが二の脚の遅さもやはり顕在で、
馬は頑張っているものの、内の馬も徐々に差を詰めだしてきて・・・。
出れないように締めるならもうこのタイミングしかない。
ここでアンカツは後ろを見ている。今なら行けると思ったのだろう。
結果はレースをご覧の通り。
決断はセーフであり、アウトだった。変なこと書いてるなw
ピゴットは内を締めにいってこんな結果になったわけだが、
それとは別に、内の各馬もそれぞれが内に向かっており、
かなり厳しい空間での戦いになっていた。
長々と書いたが、ようするにみんなが勝負をしてたって事だ。
単なる不注意だったわけではないので、やっぱり仕方ないと思う。
もう一度チャンスが訪れるとしても、この状況なら攻めるべきだと俺は思う。
なので、レースぶりについては納得している。
アンカツ的には仕方ないで終わりなのだが、
ピゴットにとっては本当に残念な結果になってしまった。
2番手追走のリヴィエラはどうやら引っかかってしまったらしいが、
(映像を見る限り、それを抑える気は微塵もなかったようだが・・・)
これに不必要なまでに絡まれながら、最後まで本当に良く頑張った。
今回の3着は強いの一言。初めて強い競馬をしてくれた。
過度なプレッシャーをかけられて、逆に覚醒したのだろう。
レースが終わって、次のスーパー未勝利は必勝だと言おうと思っていた。
それが失格で、これで3歳での中央競馬はほぼ終了・・・。
未勝利馬が500万に挑戦を始めるケースはほとんどない。
(フルゲートなら除外確定で、まともに使っていけないので。
裏技としては、どこか500万に滑り込んでそこで5着以内を取って、
それでもってスーパー未勝利に出る事は出来るわけだが・・・)
地方に出て何勝かすれば戻ってくることは出来るが、
しばらくは遠回りをすることになってしまった。
しかし砂でも走れる馬だと思う。きっと帰ってきてくれるだろう。
またいつの日か、アンカツが乗ることがあったら嬉しい。
今回はあまりにもハードラックだった。
これからの競争生活の幸運を心から祈りたい。
日曜 札幌
3R サクラボールド 9着
「初めてなので何とも言えないけど、
3角から内にモタれて、進む感じがなかった」
ハナを奪うつもりで出て行っていると思うが、
ガラパ、ウエスタンウェイブにはまったく歯が立っていない。
それでも好位で流れに乗っていつもの競馬をしたんだけど、
途中からついて行けなくなってしまった。
ラップを見る限り、1000mくらいまではついていける範囲。
そこから置いていかれたような感じになっているが、
なるほど、ここから12.5-12.3-12.1となった流れが、
この馬にはまったく未体験で厳しかったのだと思う。
函館での4戦はラスト4ハロンが52秒から53秒のレースを戦っていた。
それが今回のラスト4ハロンは50秒1。
単純計算で12馬身から18馬身くらい余分に動かれたということ。
これでいて前半のペースもそんなに遅くはなかったため、ひとたまりもなかった。
ついて行けなくなってしまったのも、やむを得ないところだ。
残念ながらこのレースは完全に力負けだと思う。
札幌のほうが函館よりコンマ5から1秒くらい速い時計が出るのだが、
一応は自己ベストの時計で走っているし、頑張ってくれたと思う。
4R メイショウトカチ 5着
「調教でもガツンと行くし、
今日も馬の後ろに入れるとグンとハミを取っていたので、
気持ちがないわけではないと思うが、
ダラーッと同じペースで走っていた。
少し時間がかかるかも」
別にやる気がないわけじゃないのに駄目だった、という話。
なんとも前途多難なお言葉を頂いてしまった。
アンカツがそう言う以上は、しばらく様子を見たい。
希望を見出すなら、同じペースでダラッと走っていたわけだから、
やる気なように見えて、実際には全く走る気がなかった可能性はある。
もしくは、作戦を変えたら走るかもしれない。
まあどのみち、使い込んで行ってのことだから、しばらく様子見だね。
5R アドマイヤマスター 6着
「発馬後に両サイドから前に入られてしまって、
ポジションが悪くなってしまった。
最後まで脚は使っているが、
ジワジワとしか伸びなかったので差が詰まらなかったよ」
これは最初でほぼ勝負が決まってしまったか。
そんなに遅いスタートを切ったわけではないんだけど、
外のアルアラビアンがめちゃくちゃ速かった上に、
いきなり内に切り込んできたからたまらなかった。
内のオメガキングコングもこちらより速かったから、
完全に挟まれてしまう格好に。押してたら終わってた。
さすがはアンカツで、華麗に落馬の危機を回避しているのだが、
それで勝負圏内からは去ることになってしまった。
せめてペースがもっと速ければ良かったんだけどね。
全てアルアラビアンにやられた感じだ。
よく頑張ったけど、5着を奪えなかったのは無念。
9R ビービーガルダン 4着
「内枠だけが不安だったので、
行く気でテンから仕掛けていったんだけど、
外からジワーッと行くのがこの馬のスタイルだから、
思うように行けなかった。
不安通り勝負どころでは前にも外にも馬がいて動けず、
開くのを待ってから追い出したが、届かなかったね。
今日は力を出し切れなかったよ」
ガルダンという馬は、スタートセンスも抜群にある馬で、
大半のレースで、スタートした瞬間から先頭にいるか、その集団にいる。
その上で、他馬の様子を見届けながら位置を決める馬なのだが、
今回は出たところで中団よりもやや後ろ程度。
即座に立て直して仕掛けたところ、すぐに反応してくれて、
ジェイケイセラヴィの内にまで滑り込んでは行ったが、
前にはサープラスシンガー、ポートジェネラルの壁があり、
ジェイケイセラヴィに外を塞がれた形で待つことになった。
今回はジェイケイが外でいきなり半馬身リードしている格好だったので、
こちらのスタートが五分だった地点で、既に選択肢がなくなっていた。
ガルダン本来の出を見せられなかったのが敗因の一つ。
本来なら、ジェイケイやら他の馬より前にいて、
相手に位置を選択させながらジワッと行くのがガルダンの競馬だ。
それから、逃げた2頭があまりに弱く、その上互角だったという大不運。
どっちか片方ずつ下がってこれば良いものを、
飛ばす速度も同じならばてるタイミングも同じ、
ただガルダンの前を無くすためだけに「形を作ったままに」下がってきた。
外にジェイケイセラヴィがずっといたため、どうにもならず。
下げながら、ジェイケイが出た後に出るしか選択肢がなかった。
スプリント戦でこんなことをしていたら、さすがのガルダンでも間に合わないw
まったく力を出せなかったのだが、それで4着なのはさすがだろう。
本番ではレースレベルが上がるので、今回前にいたような障害物はいないはず。
(具体的に言うと、ローレルゲレイロ頑張れよって話なんだがw)
調教を見て好調程度で全開ではないなと感じたけど、
次はピークの状態でレースを迎えることになる。
それでさらに斤量差もなくなるので、この馬の優位は揺らいでいないと考えている。
10R ローズバンク 8着
コメント無し。
スローに感じたんだけど、実際はそれほどスローじゃなかった。
ただ、外を回っては間に合わなかったね。
3週目に来て、大分追い込める感じになってきてるんだけど。
休み明けだし仕方ないだろうとは思うんだけど、地味に進路を間違えていたw
この馬だけをジッと見ていた人は気付いただろうけど、
4角で外に持って行った所、前の馬が揃ってこちらの軌道に入ってきて、
こりゃいかんって感じで内に行きたそうにしているアンカツがw
加速がついてしまった後でそんなことが出来るはずも無く、
外に出て、届かない程度に追ってお終い。
まあ、内に行ったからと言って絶対に届いてないから、
気にするような話でもないんだけどね。
2R オールアズワン 1着
「前半にガーッと行くところはあったけど、
それでも好位で流れに乗って行くことができた。
少し早いかなと思ったけど、
ゴーサインを出してからの反応も良かった。
器用さもあるので、距離が延びても問題ないよ」
今回も好スタートから楽に先団についたが、
少し行きたがっているところは確かにあった。
左右から包まれるような格好になったからかな。
絞って抑えながら1角を回ると、自然と縦長になったので、
それで落ち着いて6番手の外を走ることが出来た。
1番遅いラップが12.5という、札幌2歳Sの標準レベルの流れに。
これから大きい所を戦って行きたいオールアズワンにとって、
これ以上存在しないような最高の舞台になった。
ラスト600あたりまでジッと脚を溜めて行くと、
4角に入るあたりからジワッと進出開始。
動き出したらとにかく桁違いに速く、
ラスト2ハロンのところで既に11秒台になっているか。
4コーナーの入りの所で6番手の外だったのが、
大外からコーナーを回りきったところで既に先頭に立っており、
さらに気合を入れると一気に後続を突き放して勝負を決めた。
ラスト100は流してのフィニッシュなのだが、
勝負を決めに行った所の脚が物凄かったね。
300から100で見たら、11秒フラットに近いんじゃないか。
昨日も書いた通り、勝ち時計の1分49秒7は完全に重賞勝ちレベル。
現実に、札幌2歳でこの時計より速く走った馬は過去2頭しか存在しない。
それはジャングルポケットとロジユニヴァース。ダービー馬だな。
オールアズワンはこれでいてまだかなりの余裕を残していたので、
現時点では前記2頭に匹敵する力があると考えて良さそう。
(一般的に、芝の時計はダートの時計より不確定要素が大きいが、
札幌芝の時計は年によってほとんど変動しないので信用して構わないだろう)
ある程度自信はあったが、やはり初戦のレベルは凄まじく高かった。
これからどのような成長を見せてくれるかが楽しみな馬だ。
前走で負けたグランプリボスに雪辱したいが、
1800の舞台ならば負けることはないだろうと思う。
来年はそれぞれの得意分野で活躍することになるだろう。
4R ダンシングロイヤル 2着
「今日は気持ちが入りすぎていたので、
今後はマイルくらいまでは保つように、
他馬が来た時も慌てさせずにジックリ運んだ。
前は捉え切れなかったけど、
最後は良い切れ味を見せてくれたし、
リラックスして走れるようになれば楽しみだよ」
離したらどんだけでも行ってしまいそうだったのは間違いないようだ。
徹底的に我慢を重ねて、ガッと行かないことを教え込んだ競馬。
今回の競馬でそれを覚えてくれたら良いが。
ぶっ飛ばしてたら勝っていた可能性が高い気がするが、
特に若いうちの暴走は生涯に傷をつけるからね。これで良いだろう。
(スプリンターにしようというならまた話は別になるけど)
ラスト600まで我慢し通しだったが、よく持ちこたえられた。
あのテンションの馬で、終いに脚を持ってこれたのだから大したもの。
調教で感じれた通りに、素晴らしい能力を持っていそうだ。
次は順当に勝ちあがれるんじゃないかな。
それにしても、向正面で外に飛んでいる理由を知りたいんだけどなあw
我慢するにしても、あんな外まで飛んでいく意味はないんだが。
前に進ませてくれないストレスが外に向かって行った感じなのだろうか?
最初はハナを奪う勢いから2番手のインを走っていた馬が、
4コーナーでは8番手の大外に位置していて、
道中の間に交わされた6頭を直線だけで差し返すという、
ちょっとやそっとではお目にかかれないレースぶりになったw
6R メイショウピゴット 失格
「突かれる形になってからはいいけど、
スタートが速い割に、強引に行かないとなかなか前に行けない。
それで外枠から位置を取りに行った分、
周りに迷惑をかけてしまった」
1角で内に切れ込んで行ったのだが、
ここで内を走っていた数頭の進路を狭め、
その内の1頭であるバトルドンジョンが故障して競争中止に。
これによって、発端であるピゴットは失格になった。
断言するが、バトルが競争中止してなかったら騎乗停止になることはなかった。
(競争中止と言っても、むしろ他馬よりも被害は小さく、軽く躓いただけ。
それで歩様がおかしくなってしまったので念のために止めたという部類のもの)
ピゴットが切れ込み終わって、被害馬が立ち直った瞬間には、
各馬各騎手がそれぞれ小さな処理をして、それなりの格好に収まっており、
そのまま流れて行った程度の話。ついてなかったとしか言いようがない。
札幌記念のジャミールでも同じ事をやっていたけどそれは正しくて、
外枠から先手を取りたければ、それくらいに強気に出ないと話にならない。
結果的にこんなことになってしまったが、
最初の位置の取り合いはルールを守りつつの喧嘩なのだから、
これをもって臆病になる必要など何一つない。
被害馬は明確で競争中止しており、また加害馬も分かっているというのに、
採決委員が失格を即決できずに20分を超えて延々と迷ったくらいの話だからね。
この結果を気にしていたら札幌で競馬は出来ない。
仕方ないと書いたが、制裁対象であった事もまた間違いはなく、
仕方ない事はないとも言う事は出来る(どっちだw)
もうほんの少しだけ前に出てから内を締めていたらこんなことはなかったのだが、
今回こんなことになってしまった原因としては、
ピゴットの特性に加えて、今回のレースを迎えるに当たっての様々な状況、
いろんなことが組み合わさっている。
まずピゴットという馬は、スタートが抜群の割に二の脚が異様にない。
それから、伸びだすと止まらないがエンジンがなかなかかからない。
それによって未勝利戦を惜しい所で延々と落としてきた馬であり、
これを勝たせるためには、逃げることが出来たら最善なのは明白だった。
アンカツが乗るまでにも様々な騎手で何度かチャレンジされているのだが、
なかなか行ききれずに常に中団からの競馬を強いられていたところ、
今回、未勝利も終盤の終盤に来た所、絶好の外枠を得た。
さらにこのレースの先行馬は2頭だけで、後は差し馬ばかり。
これはもう、とにかく前に行きたい。今度こそ。スタートは良いのだから内を絞ってでも。
俺も予想で書いたけど、ピゴットよお願いだから動いてくれと書いた。
無理してでも行きたいし、出来そうな状況がズラリと揃っていたわけだ。
そして今回も素晴らしいスタートを決めた。条件は整った。
仕掛けて頑張って出て行く。最初は間違いなく先頭に立っている。
しかし最初は速いが二の脚の遅さもやはり顕在で、
馬は頑張っているものの、内の馬も徐々に差を詰めだしてきて・・・。
出れないように締めるならもうこのタイミングしかない。
ここでアンカツは後ろを見ている。今なら行けると思ったのだろう。
結果はレースをご覧の通り。
決断はセーフであり、アウトだった。変なこと書いてるなw
ピゴットは内を締めにいってこんな結果になったわけだが、
それとは別に、内の各馬もそれぞれが内に向かっており、
かなり厳しい空間での戦いになっていた。
長々と書いたが、ようするにみんなが勝負をしてたって事だ。
単なる不注意だったわけではないので、やっぱり仕方ないと思う。
もう一度チャンスが訪れるとしても、この状況なら攻めるべきだと俺は思う。
なので、レースぶりについては納得している。
アンカツ的には仕方ないで終わりなのだが、
ピゴットにとっては本当に残念な結果になってしまった。
2番手追走のリヴィエラはどうやら引っかかってしまったらしいが、
(映像を見る限り、それを抑える気は微塵もなかったようだが・・・)
これに不必要なまでに絡まれながら、最後まで本当に良く頑張った。
今回の3着は強いの一言。初めて強い競馬をしてくれた。
過度なプレッシャーをかけられて、逆に覚醒したのだろう。
レースが終わって、次のスーパー未勝利は必勝だと言おうと思っていた。
それが失格で、これで3歳での中央競馬はほぼ終了・・・。
未勝利馬が500万に挑戦を始めるケースはほとんどない。
(フルゲートなら除外確定で、まともに使っていけないので。
裏技としては、どこか500万に滑り込んでそこで5着以内を取って、
それでもってスーパー未勝利に出る事は出来るわけだが・・・)
地方に出て何勝かすれば戻ってくることは出来るが、
しばらくは遠回りをすることになってしまった。
しかし砂でも走れる馬だと思う。きっと帰ってきてくれるだろう。
またいつの日か、アンカツが乗ることがあったら嬉しい。
今回はあまりにもハードラックだった。
これからの競争生活の幸運を心から祈りたい。
日曜 札幌
3R サクラボールド 9着
「初めてなので何とも言えないけど、
3角から内にモタれて、進む感じがなかった」
ハナを奪うつもりで出て行っていると思うが、
ガラパ、ウエスタンウェイブにはまったく歯が立っていない。
それでも好位で流れに乗っていつもの競馬をしたんだけど、
途中からついて行けなくなってしまった。
ラップを見る限り、1000mくらいまではついていける範囲。
そこから置いていかれたような感じになっているが、
なるほど、ここから12.5-12.3-12.1となった流れが、
この馬にはまったく未体験で厳しかったのだと思う。
函館での4戦はラスト4ハロンが52秒から53秒のレースを戦っていた。
それが今回のラスト4ハロンは50秒1。
単純計算で12馬身から18馬身くらい余分に動かれたということ。
これでいて前半のペースもそんなに遅くはなかったため、ひとたまりもなかった。
ついて行けなくなってしまったのも、やむを得ないところだ。
残念ながらこのレースは完全に力負けだと思う。
札幌のほうが函館よりコンマ5から1秒くらい速い時計が出るのだが、
一応は自己ベストの時計で走っているし、頑張ってくれたと思う。
4R メイショウトカチ 5着
「調教でもガツンと行くし、
今日も馬の後ろに入れるとグンとハミを取っていたので、
気持ちがないわけではないと思うが、
ダラーッと同じペースで走っていた。
少し時間がかかるかも」
別にやる気がないわけじゃないのに駄目だった、という話。
なんとも前途多難なお言葉を頂いてしまった。
アンカツがそう言う以上は、しばらく様子を見たい。
希望を見出すなら、同じペースでダラッと走っていたわけだから、
やる気なように見えて、実際には全く走る気がなかった可能性はある。
もしくは、作戦を変えたら走るかもしれない。
まあどのみち、使い込んで行ってのことだから、しばらく様子見だね。
5R アドマイヤマスター 6着
「発馬後に両サイドから前に入られてしまって、
ポジションが悪くなってしまった。
最後まで脚は使っているが、
ジワジワとしか伸びなかったので差が詰まらなかったよ」
これは最初でほぼ勝負が決まってしまったか。
そんなに遅いスタートを切ったわけではないんだけど、
外のアルアラビアンがめちゃくちゃ速かった上に、
いきなり内に切り込んできたからたまらなかった。
内のオメガキングコングもこちらより速かったから、
完全に挟まれてしまう格好に。押してたら終わってた。
さすがはアンカツで、華麗に落馬の危機を回避しているのだが、
それで勝負圏内からは去ることになってしまった。
せめてペースがもっと速ければ良かったんだけどね。
全てアルアラビアンにやられた感じだ。
よく頑張ったけど、5着を奪えなかったのは無念。
9R ビービーガルダン 4着
「内枠だけが不安だったので、
行く気でテンから仕掛けていったんだけど、
外からジワーッと行くのがこの馬のスタイルだから、
思うように行けなかった。
不安通り勝負どころでは前にも外にも馬がいて動けず、
開くのを待ってから追い出したが、届かなかったね。
今日は力を出し切れなかったよ」
ガルダンという馬は、スタートセンスも抜群にある馬で、
大半のレースで、スタートした瞬間から先頭にいるか、その集団にいる。
その上で、他馬の様子を見届けながら位置を決める馬なのだが、
今回は出たところで中団よりもやや後ろ程度。
即座に立て直して仕掛けたところ、すぐに反応してくれて、
ジェイケイセラヴィの内にまで滑り込んでは行ったが、
前にはサープラスシンガー、ポートジェネラルの壁があり、
ジェイケイセラヴィに外を塞がれた形で待つことになった。
今回はジェイケイが外でいきなり半馬身リードしている格好だったので、
こちらのスタートが五分だった地点で、既に選択肢がなくなっていた。
ガルダン本来の出を見せられなかったのが敗因の一つ。
本来なら、ジェイケイやら他の馬より前にいて、
相手に位置を選択させながらジワッと行くのがガルダンの競馬だ。
それから、逃げた2頭があまりに弱く、その上互角だったという大不運。
どっちか片方ずつ下がってこれば良いものを、
飛ばす速度も同じならばてるタイミングも同じ、
ただガルダンの前を無くすためだけに「形を作ったままに」下がってきた。
外にジェイケイセラヴィがずっといたため、どうにもならず。
下げながら、ジェイケイが出た後に出るしか選択肢がなかった。
スプリント戦でこんなことをしていたら、さすがのガルダンでも間に合わないw
まったく力を出せなかったのだが、それで4着なのはさすがだろう。
本番ではレースレベルが上がるので、今回前にいたような障害物はいないはず。
(具体的に言うと、ローレルゲレイロ頑張れよって話なんだがw)
調教を見て好調程度で全開ではないなと感じたけど、
次はピークの状態でレースを迎えることになる。
それでさらに斤量差もなくなるので、この馬の優位は揺らいでいないと考えている。
10R ローズバンク 8着
コメント無し。
スローに感じたんだけど、実際はそれほどスローじゃなかった。
ただ、外を回っては間に合わなかったね。
3週目に来て、大分追い込める感じになってきてるんだけど。
休み明けだし仕方ないだろうとは思うんだけど、地味に進路を間違えていたw
この馬だけをジッと見ていた人は気付いただろうけど、
4角で外に持って行った所、前の馬が揃ってこちらの軌道に入ってきて、
こりゃいかんって感じで内に行きたそうにしているアンカツがw
加速がついてしまった後でそんなことが出来るはずも無く、
外に出て、届かない程度に追ってお終い。
まあ、内に行ったからと言って絶対に届いてないから、
気にするような話でもないんだけどね。