アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2011-10-31 23:45:58 | 競馬
土曜 京都
9R アナスタシアブルー 4着
「伸びそうな雰囲気で直線に入れたけどね。
 追ってから伸びなかったあたり、
 もう少し短い距離のほうが良いのかもしれない」
外枠から出て行ったのでやや掛かり気味だったが、
しばらくして壁が出来ないままに落ち着いたので及第点だろう。
あれくらいならば特に問題は感じない。
スタートは甘めだが二の脚はかなり速いので、
今後も好位の一団での競馬を積んで行けば良いだろう。
で、この調子で進んだなら最後はしっかり伸びて欲しいのだが、
直線での追い比べで数頭に後れを取ってしまった。
途中から外にふらついているし、前に進む感じがない。
その原因をアンカツは単純に距離かな?と言っているけど、
その可能性は確かにあるとして、今回は別に理由を求めたい。

言うまでもなく、今回は調教が軽すぎた。
前走後にスクミが出たということで少し休んでいて、
1週前の木曜日の坂路の時計が59.9-14.0。
ほぼ60秒で、これは追いきったという時計ではないわな。
日曜に56.7-13.9と少しだけ出して本追いきりの準備。
そんで最終追いきりが水曜に記したとおり。
相手の目一杯に併せた調教ではあるんだけども、
プレザントが走らなさ過ぎたのか、時計が非常に遅かった。
これで万全というのはあり得ないと書いたけども、
この調教通りの結果だったのだろうと俺は判断している。

負けたと言っても中距離で牡馬相手に僅差のこと。
この調教過程ならそう気にすることはないと思う。
次に期待したい。





日曜 東京
4R カムフィー 5着
「先頭に立つとフワッとすると聞いていたので大事に乗る形に。
 道中は問題なかったんだけど、直線で追い出すとモタれてしまって
 最後はコントロールが利かなくなってしまった。
 でも、良いクッションがある馬だし、今後走ってくると思うよ」
中団のやや前に取り付いてレースを進めた。
スローペースにじれて外をガタガタ動く馬が何頭もいる中、
それでもアンカツの指示に従って必死に我慢していた。
シャドウパーティー、レッドシャンクス、ロジダンスと、
あれだけ絡まれたら暴走してもおかしくなかったんだけど、
よく我慢してくれたね。デビュー戦は我慢が肝心だ。

タメてタメて、4角からジワッと外へ。
直線に向いた時の格好、雰囲気が素晴らしく、
追ったら一気に突き抜けそうな雰囲気があった。
が、追い出したらえらいことにw
アンカツが言う通りに、まさにコントロール不能。
ずっと内へ向かって飛び込もうとしている。
それを強引に外に引っ張るしかないアンカツ。
全く追うところなくゴールまで雪崩れ込んだ。
それで僅差の5着とは、大した能力を持っているね。

今回はどうしようもなかった。
追ったら内にいた馬たちを巻き込んで大事故だっただろう。
道中でストレスが溜まってしまったのかもしれないな。
一回使われて、レースではどうすれば良いのかを分かってくれたら、
次はもっと素直にレースをしてくれるんじゃないかと思う。
走力は高そうだ。次は大いに期待出来そう。




12R アドマイヤロイヤル 1着
「能力があるのは分かっていたし、クラスが上がっても期待していた。
 切れる脚を使えるので東京のスローペースも合っている。
 以前に比べると精神的に大人になっている感じがする」
ロイヤルの前走程度の流れになると思っていたが、
まさにその通りのスローペースから瞬発力勝負になった。
今回も6番手あたりからジックリと脚をタメて行く競馬。
折り合いもつくし、道中の運びは本当に上手になってきたね。
他馬も動かず、4角からジワッと動く程度。
ロイヤルも流れに乗っかって外に持ち出した。

直線に入っても追い出さずに我慢。
ロンギングスターの動きにあわせながら、軽く追う程度。
内の様子を見ながら仕掛けのタイミングを待っていると、
ロンギングが止まってしまって、そこで強めに追い出した。
内ラチ沿いでエアウルフがしぶとく脚を伸ばしており、
それに1馬身遅れでデンコウヤマトが追っている。
その外になったロイヤルは標的がなくなってしまったので、
気を抜かせないようにしっかりと追い続けた。
最後の2ハロンは11.8-11.7という速さになったので、
さすがに一気に突き抜けるということはなかったが、
上位4頭の中で一枚上の瞬発力を見せたんじゃないかな。

2~4着の騎手は鞭を入れて必死に追っているのに対して、
アンカツは真っ直ぐ行くように喝を入れる程度で鞭は使わず。
着差は僅かだが、貫禄を見せられたと思う。
メンバーの揃った一戦で倒した3頭の力もなかなかのものだし、
OPでも大いに活躍が期待できそうだ。

来週の特別騎乗予定馬

2011-10-30 23:54:27 | 競馬
時間と体力がないので手短にw

とりあえずロイヤルで順当に勝利できて良かった。
順当にと言っても、ロイヤルの順当を引き出すのは難しく、
それが簡単に出来るのはアンカツくらいだろうけども。
上に上がっても楽しみだ。
新馬のカムフィーは見所がありそうな馬なんだが、
とにかくもたれ通しでどうにもならなかったね。
危なすぎてほとんど追えてないんじゃないか。
でも次は大きく変わりそうな感触を得た。






日曜 京都
保津峡特別 芝1800m アドマイヤバートン
松田博厩舎、ジャングルポケット産駒の3歳牡馬。
昨年暮れに初勝利を託された時には、
イマイチこの馬が分からないままに4戦を消化してしまったが、
久々に乗った前走で完璧に力を引き出すことが出来た。
レースの流れにあわせてとか小ざかしい事を考えるともう駄目。
馬の気持ちが萎えてしまうのか、ぬるい走りしかしてくれない。
レース序盤からバートンの気合が乗るのをじっと待って、
身体が暖まってきてから始動することで力を発揮してくれる。
前走は物理的に差しきれない展開になってしまったが、
そんなことを気にしていたらこの馬の力は引き出せない。
ここ2走の競馬を続ければ良い。それで勝負になる。
これから4歳になってもっと大人になってくれば、
もうちょっと他馬の事を気にしてくれるようになるだろう。
その時までは、自分だけの事を考えていれば良し。

頭数は多いが、前走の再戦っぽい。
ナムラオウドウ、ハードダダンダンを差しきれば勝ちになりそうだ。




花園S ダート1800m 未定




ファンタジーS 芝1400m タガノミュルザンヌ
松田博厩舎、アグネスタキオン産駒の2歳牝馬。
阪神芝1400でデビューして楽勝。
中団の後ろで前に馬を置いてジックリと脚を溜めながら進み、
4コーナーから少し外に出して外々を動き気味に行き、
直線に入って大外に持ち出すてから追い出されると、
牝馬限定では力が違うといった感じの伸びを見せて快勝した。
坂を登っているところの脚が特に良かったね。
そこで他馬との差が歴然としていた。
馬格はあまりないのに、力強い走りをする馬だ。

大きいところを戦うためには、もう10キロは大きくなって欲しいが、
それはこれから3歳へかけての成長で期待できることだろう。
現状でも十分な力を持っているので期待してみたい。
ここは、既に2勝をあげている馬たちが相手になるだろう。






土曜 東京
アルゼンチン共和国杯 芝2500m トレイルブレイザー
池江寿厩舎、ゼンノロブロイ産駒の4歳牡馬。
3走前に目黒記念に乗って以来になる。
あの時は好位の後ろから渋く脚を伸ばして4着だった。
その後、宝塚記念で強豪に混じって8着だったのは立派の一言。
秋天を勝ったトーセンジョーダンにも先着しているし、
今回戦うビートブラックやナムラクレセントにも先着している。
休み明けの前走は降級戦で57.5キロを背負いながらのレース、
ラスト3ハロン目に凄い脚を使って早め先頭から押し切りを計ったが、
もうひと踏ん張りが利かずに2着に惜敗してしまった。
まあ、この馬が一番強かったことは言うまでもないか。
ひと叩きされて上昇があれば、ここも好勝負になる。
少なくとも目黒記念と同程度には走れるはずだ。

当然ながら、京都大賞典組がライバルだろう。

日曜日の騎乗馬と予想

2011-10-29 17:28:53 | 競馬
アナスタシアブルーは残念ながら4着。
と言っても、牝馬が滅多に使うことのない牡馬相手の中距離戦なので、
これから先が暗いかと言うと別にそんなことはないんだけど、
このあたりでは負けないだろうと思われていただけに残念だったね。

レースを見直しての感想は、身体が緩かったってことなんだろう。
芯がしっかりしてないから左右にブレまくり。
前走は相手が楽だったし仕上げも良かったから文句なかったけど、
今回は速い時計が0本、未勝利馬に合わせた遅い時計が一本だけだったので、
走れる態勢が出来てなかったような感じだと思う。
ようするに相手を甘く見すぎていた、ということなんじゃないかな。
自分のとこの馬を過信しすぎていたと言い変えても良さそうだけど。

さっきも書いたが、かつてエアグルーヴがエリザベス女王杯を使ったとき、
堂々とJCへ向けてのステップレースだと公言していたけども、
それでも楽に勝てるとか言ってたら、2着すら外して3着に負けたことがある。
次のJCでスペシャルウィークを凌いで2着に入っており、
まともなら絶対にメジロドーベルに負けるような馬ではなかったが、
そうは言っても相手も弱いわけではなく、舐めてると食われるという好例。
今回はこのレースを強く思い出すことになった。

でもまあ、これはエアグルーヴについても言えることなんだが、
そんな仕上げ途上の状態でも上位に入ってくるのはやはり実力の高さで、
アナスタシアも将来性のありそうな牡馬相手に僅差では入っているので、
そんなに残念がることもないのだろう。
これで次のレース選択が非常に難しくなってしまったわけだが、
どこであれ、強い調教を積んであっさりと勝ってくれるだろうと思う。
というか、今回のレースが本追いきりみたいな感じになってしまったな。
1週後に出ても何ら問題がないように思える。

ああ、今更だけど一つだけ思いつくことがあるとすれば、
この馬、坂路ではほとんど追われてないんだよね。
そういう意味では、まだまだ力不足なんだろうとは思う。
もっと強くなる馬だと思うので、今後に注目したい。
距離がどうかは、これから調教を強くしてから判断すれば良いだろう。


明日は終日でかけております。明日中に更新できれば。






4R カムフィー ▲
大竹師
「兄と比べて距離の融通が利きそう。
 エンジンのかかりが遅いが、長く良い脚を使えるので」
兄のシルクオフィサーは芝18を渋く勝ったが、
同馬には2000m以上の活躍を期待されているようだ。
どんなもんだろうね、楽しみな初陣である。
兄のレースぶりや、父がダンスインザダークって事などから、
何かいっそう渋そうな馬だなってイメージは沸くんだけども、
管理をする師の証言がそれを確たるものにさせている。
基本的にはズブめの先行馬ってことなのだろう。
これを実戦へ持って行ってどうなるかはやってみないと分からないが、
東京の2000mでデビューすること自体は良さそうだね。
1800mよりも速い脚を要求されることはないので。

予想オッズでは上位6頭の争いといった感じ。
カムフィーは5番手評価といったところかな。
府中2000はガチで戦うにはあまりに有利不利の大きいコースだが、
新馬戦でみんなゆったり行くことが分かっている分には結構な好条件。
それを求めて関東の期待馬が一堂に会したようで、
ここで良いレースを出来れば、将来がパッと拓けそうだ。

調教ではかなり良い動きをしていると思う。
直前の追いはちょっと重かったんだけども、
目一杯にやれている事を評価したいところだ。
こちらではあんまり追う馬が少ないだけに好感が持てるね。
長く良い脚を使ってクラシック戦線に名乗りを上げてもらいたい。
単複で応援しよう。
他は(も)よく分からない。
上位人気になりそうな馬はそれぞれが良い調教なんじゃないかな。




12R アドマイヤロイヤル ◎
橋田師
「前走後も変わりなく順調。
 鞍上が完全に手の内に入れているし、今回も好レースを期待」
新聞紙上はエアウルフ、サイレントメロディと三つ巴。
2走前に現級勝ちのあるロンギングスターが4番手評価だが、
この馬を伏兵に押しやっているのだから3頭の評価の高さは相当。
実際、3頭共にここまでまだ底を見せておらず、
安定感もあって着外回数が非常に少ないのが共通点。
東京の1000万条件ダートマイル戦を圧勝しているのも同じで、
後は各々の好みになってくるとは思う。
ただ、競馬ブックでは記者が14人いてロイヤルに◎は1人だけだw
それなのに実際の人気はロイヤルが一歩抜け出しており、
これはさすがアンカツの人気と言ったところかねえ。


10頭立てのマイル戦だが逃げ馬は不在。
6番のサイレントメロディが前に行く馬だが、
ライバル2頭が近くにいるのに逃げたくはないだろうから、
先頭に行けるとしても譲ることが濃厚であると思われ、
そうすると逃げるのは消去法的に8番のウインマリアベールに。
もしくは7番のロンギングスターが思い切るかもしれないが、
普通に行けば、ウイン、ロンギング、それから大外のキョウエイバサラ。
この3頭がじわっと行ってレースを引っ張る形が想定される。
その後ろに6番サイレントメロディ、2番エアウルフ、
そして4番アドマイヤロイヤルがどっしりと構えて行く。
3番マリアージュ、5番デンコウヤマト、1番ラルーチェは追い込みで、
9番ポーカーフェイスはレースに参加するのが辛そうだ。
まあ、全体が5~6馬身差の団子で進むんじゃないかな。

レースの流れとしては、ロイヤルの前走に非常に近くなりそう。
準OPで63秒もかかることはさすがにないだろうが。
どうあれロイヤルにとっては望むところの瞬発力勝負。
東京マイルで34秒台の脚を繰り出せる馬などそうはいない。
今回はロンギング目掛けてサイレントとエアが行くので、
(特にエアは前走でスローペースにはまっているので、
 4角からサイレントより先に行くかもしれない)
ロイヤルはそれ見届けてからのスパートで良い。
この2頭が相手でも余裕の手応えで追い出しを待てると思う。
簡単に抜けてしまうだけの一瞬の脚があるので、
早く追いかけるすぎると突き抜けてから差し返されるだろうけど、
アンカツが乗っている限りはその心配はいらない。
最後まで上々の伸びを見せる上位3頭に対して、
ロイヤルの全開の一瞬の脚が炸裂するであろうと確信している。
勝って大きなところへ向かって欲しい。

単勝1点勝負。後は馬単3点、3連単6点で。

土曜日の結果

2011-10-29 14:29:15 | 競馬
9R アナスタシアブルー 4着
うーん、ガッカリな結果になってしまった。

スタートは今回も一息で、少し気合を入れる感じ。
前走はそれで内々を上がっていって、前が壁になって落ち着いたんだけども、
今回は外枠から外をあがることになったのが大きいのだろう、
かかりながら3番手につくことになった。
それでもアドマイヤトライを利用して、何とか落ち着いた。
1000mを通過することには完全に落ち着きを取り戻して、
前と少し離れて走るぐらいに余裕が生まれていたので、
まず大丈夫だろうと思っていたら、直線はフラフラだった。

遅めの流れからの瞬発力勝負ってのは予想通り。
4角を回って一気にペースを上げて行こうとしたんだけども、
そこはやはり牡馬が相手のレースといったところか、
周りの馬と加速度が全く変わらなかった。
決して劣っていたわけではないのだが、抜いていくことも出来ず、
直線に入って少ししてから外にもたれだした。
外に来ていたショウナンラムジ、エタンダールに寄れかかり、
それを必死に内に戻しながらの追い出し。
前にってよりも、真っ直ぐにってことを余儀なくされた感じで、
ラスト200あたりで今度は内に寄れ過ぎた。
パトロールを見ないと分からないけれども、
多分1番のスノードンに突っ込みそうになっていると思う。
それを立て直したところで4着に落ちてしまった。

まあ、牡馬相手は厳しかったなといったところか。
ただし、昨日書いた通りに調教はめちゃくちゃ軽かったので、
これが実力ってことはないから悲観することはないが、
阪神JFに確実に出るには、もう1戦を使う必要が生まれてしまった。
それがとても残念なレースだった。
かつて、エアグルーヴが行きがけの駄賃でエリザベス女王杯を取りに行って、
思いっきり返り討ちにあって3着に負けたことがあったが(次のJCで2着)
あれを思い出すような敗戦だったわw

土曜日の騎乗馬と予想

2011-10-28 23:33:24 | 競馬
9R アナスタシアブルー ◎
松田国師
「馬込みに入っても大丈夫だったし、距離延長は問題ない。
 前走の内容なら今回も楽しみ」
阪神JFへ向けて2戦目は牡馬相手の京都1800m。
強い馬は強い相手と戦わなければ意味がないというのが持論の松国さんと、
距離は長いほうを使ってから適性を探したほうが良いというアンカツ、
そして阪神JFの前にゆっくり調整をしたいという事もあり、
全ての理想も含んでいるレースはここしかなかった。
次に阪神JFを使わないのなら、間違いなく東スポ杯だっただろうけども、
阪神JFは桜花賞の為に絶対に使っておきたいレースなので、
確実に出走を叶えるためには、ここはきっちり勝っておきたい。

京都マイルのレコードホルダーやら新馬勝ちの牡馬が数頭がいるのに、
それでも圧倒的人気を背負いそうな状況がまず凄いんだけども、
簡単に勝つ馬であるはずという自信が感じられるし、
俺もそれくらいの器の馬であると思っている。

ただし、前走後の調教は非常に軽い。
前走から5日後の金曜日から調整を始めているが、
今回のレースへ向けての本格的な調整は19日から。
20日と23日に栗東坂路で多少時計を出しておいて、
26日にアンカツが乗って馬なりで軽く流しただけである。
87.1-69.3-52.9-39.0-12.5を馬なり。
プレザントライフを1秒追走、ラストで軽く煽って先着した格好だが、
これは単に力が違いすぎただけで、相当に軽い追いきりだろう。
前走の最終追いきり、栗東CW4ハロンを脅威の50秒切りの馬であり、
(それが馬なりだったってんだから異様としか言いようがない)
今回は鍛錬ではなく、軽く体調を合わせているだけという感じ。
このあたりではそれで十分というジャッジだろうか。
牡馬重賞で通じそうなちょっと強い相手がいるんだけどねw
まあ、アンカツの感触は上々なので大丈夫だろうとは思うけど、
不安を上げるならばこの点になるだろう。


8頭立てながら、2歳戦らしく前走で逃げている馬が3頭いるのだが、
どれもスローで逃げていて、特に逃げ馬らしいところはない。
あえて言うなら、ここ2戦で逃げている8番コーダリーのほうが前になるか。
7番ブライティアトップと並んで前に行くだろう。
後、内から2番のキンシザイルが思い切る可能性はあるかもしれない。
3頭が行った後、少しだけ離れて人気馬が並ぶ。
順番は分からないけれど、3番アドマイヤトライ、4番ショウナンラムジ、
5番エタンダール、6番アナスタシアブルーが団子で進むだろうね。
ショウナンラムジはスタートに不安が、
アドマイヤトライはテンに少し重いところがあったので、
5-6-3-4の順番かなとは思うけども、
差で言うなら1~2馬身の中にはいて、気にしても仕方なさそう。
前走は逃げと言っても実質差しの流れであった1番のスノードンが最後方だろう。

誰がレースを動かすということもないだろう、
そのまま直線に入ってスローからの瞬発力勝負が想定される。
京都の外回りで、それぞれが思い思いの進路を取ることだろう。
どの馬が強いのか、はっきり分かるレースになりそうだ。
展開の有利不利とかはまず無いに等しそうであり、
自分が強いと思う馬を買うだけで良いんじゃないかな。
俺はもちろんアナスタシアからで、
とりあえずは単勝1点勝負にだけしても良いんだけども、
相手をあえて決めるなら、エタンダールって事になるかな。
初戦のレースぶりもなかなかだし、
何と言っても調教の動きが素晴らしいからね。
この馬に対して、状態面では完全に負けていると思われる。
それでも力の違いを見せ付けられるのか、楽しみだな。

今週の騎乗馬といろいろ

2011-10-27 23:56:59 | 競馬
仕事で久々に追い詰められましたw
今日ほど何件も抱えて切羽詰ったのは何年ぶりかな。
いやあ、しかしそれでも何とかなるもんだね。

超短縮ですが今後の予定も含めて。


バリアシオンJCへ オルフェーヴルは有馬へ
何と喜ばしいニュースだろうw
今年は凱旋門賞馬が来るかもしれないらしいけども、
まあ、オルフェーヴルと戦うよりは遥かにマシだろう。


マイルCSでマルセリーナに騎乗
らしい。笑えば良いところなのかこれはw
期待のペガサスが前走で変なレースしちゃったからなあ。
そういう意味ではどっこいどっこいな気がするけども、
他を見ればそんな特別に強い馬はいないので期待したい。
オークスは馬の実力とタイプを勘違い、ローズSは完全に作戦ミス、
秋華賞はローズSの失敗をひきずったもので、
敗因があるといえばあるので、巻き返しなるか。


ペガサス 短期放牧からマイルCSへ
マイルCSへは向かう予定だそうだが、
その前に放牧を入れることになっている。
少しでも落ち着く方向で調整して欲しいところ。
でも上のような感じになったなら、出れないのかな。
もちろん無理はして欲しくない。


パドトロワ 京阪杯へ
予想はしてたけど、予想通りにこちらになる模様。
ペガサスとは真逆で間隔が空くとすぐにダレる。
スプリンターズSからそれほど空いていないが、
それでも太ってないか結構心配だったりするw


ブライトライン 京都2歳Sへ
未勝利を楽勝したブライトは京都2歳へ。
クラシックへ向けて勝っておきたいレースだな。


ゴールドシップ ラジオNIKKEI杯へ
札幌2歳で2着のゴールドは引き続きアンカツで暮れのNIKKEIへ。
賞金的にはもうダービーまで大丈夫なんじゃないかと思うけども、
確実にしておくにはここで2着に入っておきたいね。






土曜 京都
9R 萩S 芝1800m アナスタシアブルー
松田国厩舎、ファルブラヴ産駒の2歳牝馬。
阪神JFへ向けて、逆算でここに出走する。
本番前の調教をしっかりやりたいということ。
ここは軽めの調整で出てくることになるんだけど、
それでも勝てるという自信の表れであろう。
アンカツが乗ってCWで追われ、軽く流しただけだが、
僚馬のプレザントライフを軽く交わしている。
力が違うといえばそれまでだが、良いんじゃないかな。
少頭数ながら見所のある勝ち方をしてきた牡馬が数頭おり、
これらを一蹴すれば間違いなく阪神JFで1番人気を背負うだろう。
とても楽しみだ。




日曜 東京
4R 2歳新馬 芝2000m カムフィー
大竹厩舎、ダンスインザダーク産駒の2歳牡馬。
美浦で好調教を繰り返している。
最終追いきりも新馬勝ちの水準にあるので楽しみだ。
母は1997年の忘れな草賞を勝ったナイトクルーズ。
不良馬場の一戦でオークスの上位に食い込んだ2頭をぶっちぎった。
その子供はこれまでほとんど走っていないんだけども、
一つ上の兄がシルクオフィサー。こないだアンカツで勝った馬だな。
そんな一族の印象からするとやや重いタイプだが、
実戦ではどんなものか、楽しみだ。




12R 東京ゴールデンプレミアム ダート1600m アドマイヤロイヤル
橋田厩舎、キングカメハメハ産駒の4歳牡馬。
1000万の今回と同条件を極限と言える34秒台の末脚で楽勝。
それでいてひたすら追い出すのを我慢していたので、
相手が強くなってもうちょっと伸びてくれたら、
こちらもよりやりやすくなってくるだろう。
抜けたら遊ぶ馬なので、相手はむしろ敵わないくらいに強いほうが良い。
早く重賞級の敵を相手にした走りを見たいものだ。
今回は強敵が2頭。エアウルフとサイレントメロディ。
登録段階では気づかなかったが、サイレントメロディがいた。
ダートで底を見せていない昇級馬で、ロイヤルと同じようなものかな。
現級で留まっているエアとあわせて、3頭がどのような人気になるのか。
そこも興味深いが、それよりもとにかく勝ってもらいたいところだ。
この2頭になら重賞級の頑張りを期待しても良いんじゃないかな。

先週の反省

2011-10-25 00:20:51 | 競馬
土曜 東京
4R ケイアイカーム 12着
「この馬場が良くないね。
 手前を替える時にバランスを崩していたからね。
 引っ張っているうちは良かったが、
 追ってからはフラフラしていたもの。
 まだ体がしっかりしていない」
雨が降ったら駄目って事は言われていたのだけど、
単なる雨じゃなくて豪雨で極悪馬場と化していた。
出てきた馬体重を見てみれば432キロといかにも非力そう。
その見たままの走りだったということだろう。
途中、内々をジワッと上がってきたあたりは、
まだアンカツが手綱を引っ張って動かしていたので良かったが、
直線に入って追い出したらさっぱりになった。
1番のフェデラルホールと馬体がぶつかったのも可哀想だったね。
力差がありすぎて、軽く吹っ飛ばされていた。

ちょっと嫌な新馬戦になってしまったな。
仕方ないところが大きいけど、マイナス面ほうが大きそうな騎乗に。
ここでちょっと休ませてあげたほうが良いだろうと思う。
公正競馬上、勝ちに行かなければならないので仕方ないが、
本当なら後ろのままで静かにしていたかったところだった。




6R ペガサスヒルズ 2着
「以前よりも渋くなっているようだ。
 最後も伸びているんだが、前が止まらない馬場だからね。
 このクラスで走る馬ではないんだが」
外枠から普通に出たが、強く仕掛けて先行策。
普段はそれほど序盤に動ける馬ではないんだが、
今回は不良馬場だったので出来る限り出して行ったね。
意外に動いてくれて4番手に取り付くことが出来た。
その位置で前の3頭を見ながら良い気配で進み、
4角からややマクリ気味に接近開始。
上がってきた手応えからすると突き抜けそうだったんだが。

2番手から抜けたダイワモービルがもうひと伸びした、
というよりもヒルズの脚がやや鈍った。
序盤に脚を使ったせいに他ならないだろうけども、
これは仕方ない結果なのだろう。
精一杯の内容だったと思う。

ところで、ヒルズについてこのコメントを聞くのは初めてだな。
同馬の調教にやたらと乗っていることは知っているけれども、
やっぱり相当に素質を買っているようだね。
次は勝つと思うが、どこまで行けるのか楽しみにしたい。




9R リュシオル 6着
「こういう馬場だし、
 ある程度の位置にいないとと思って前目で競馬させてみた。
 でも、外を回らされた分もあるけど、
 こういう馬場は合わないみたいだね」
6Rに続き、外枠から強く出して行く競馬。
不良馬場なので脚質など考えずにとにかく行くしかない。
しかしそう思うのは誰だって同じことであり、
内の全馬も必死に前に出て行こうとしていたので、
大外からでは必然的に外々を回らされることに。
4コーナーまでずっと外々になって、
直線では伸びてくる気配が全くなかった。
まるで脚を溜められなかったし、これは仕方ないか。
結果的に、前はかなり速くて止まる馬が続出したので、
逆に末脚を溜める競馬をしていたら3着はあったかもしれない。
が、もう一度書くが仕方ないだろう。
不良馬場ってのは芝でもダートでも適性に大きく左右されるものだ。




11R レインボーペガサス 7着
「他に行く馬がいなかったし、
 無理に引っ張るとガリガリ行ってしまうからそのままハナへ行った。
 最後は差し返そうとしていたんだけどね。
 道悪に何度かノメっていたけど、それは他の馬も同じだから。
 やはり他にレースを引っ張る馬がいてくれたほうが良い。
 前回よりもマシだったが、今日もイレ込みがきつかった。
 休み明けが良かったのか、新潟で勝った時は落ち着いていたんだけどね。
 そのあたりが変わってくればまた違うと思う」
とにかく誰かに行って欲しかったが叶わず。
押し出されるように先頭に立ってしまった。
予想で書いた通り、俺は善臣のブリッツェンに期待していたわけだが、
善臣のコメントは「安藤さんの馬がハナに行くだろうと思っていたからね」だったw
まあねえ、こんな馬場では善臣も逃げたくはないわな。
こちらには気性の問題があり譲り合えばどうしても出てしまう。
ババを引かされた地点でレースは終わった。

が、まあまあ、アンカツはやれる限りのコントロールをしてくれた。
12.2-11.0-12.1-12.2-12.1
これがペガサスが逃げて直線に入るまでのラップ。
こんな訳の分からん馬場でも精密機械のように時計を刻めるんだから、
さすがはアンカツといったところなんだけども、
そう出来たのはペガサスが一応コントロールできる範囲にあったから。
今回は調教から行きたがるところは見せていたのだけども、
そんな状況でも何とかなるんだなということが分かったことは収穫。
前走と合わせて、最悪の展開を2つ経験したわけだけど、
どちらも何とか競馬になっていたということ自体は収穫なんだろう。

次、誰かが速いペースで引っ張ってくれたときに、
劇的に変わる可能性が残っているのでそれに期待したい。
人気はこれでなくなるので、それで良しとするか。




日曜 京都
3R ブライトライン 1着
「もっと下げて行くつもりだったけどね。
 でも、無理して行っているわけではなかったし、
 簡単に止まる馬ではないから、
 追い出しのタイミングだけを考えていた。
 距離をこなせたのは収穫だし、
 攻めでも徐々に子供っぽいところが抜けてきている」
下級条件で出していく必要はないからね。
ただ、軽く動かしたらスッと出た感じで、
前の2頭の間に軽く割っていく感じになったから、
それなら抑えるより行ったほうが楽だろうという判断だろうね。
簡単に2番手に上がってそこでレースを進めることに。

逃げるキクエチャンが3ハロン目から刻んだラップは、
12.5-12.3-12.6-12.5とやや遅めで淡々。
本当ならこれにぴったりつくくらいで良かったんだけど、
アンカツがやりたかったことは楽に勝つことではなく、
ジックリ脚をタメて末脚を伸ばす競馬なので無視して進んだ。
後ろの馬たちはもうブライトに従うしかないといった格好。
誰にも邪魔をされずに仕掛けるタイミングを計れた。
直線に入って仕掛けられると一気に先頭に立つ末脚。
推定で11.2くらいの脚を使っているだろう。
抜け出して後は流して楽勝ということで、良い内容になった。

初戦と2戦目は直線で遊んでふらつくだけだったが、
今回はしっかりと真っ直ぐに走ってくれた。
まだまだ確認したいことはたくさんあるけれど、
まずは当面の課題をクリアしたというところか。
これから少し大きいところを狙える馬だと思っている。
次走も完勝を期待したい。




4R ナガラオリオン 1着
「スタートはそう上手くなかったけど、二の脚が速かった。
 馬場状態を考えて前々で構えたが、
 ラストもしっかり反応してくれたし、時計も速かった。
 なかなか強い勝ちっぷりだったよ」
2着以下のコメントを合わせて見たら面白かったので紹介。
 
 2着 川田 勝ち馬は走りますね
 3着 武豊 上位2頭は強かった
 4着 国分 上位3頭が抜けていました

そんな感じで、それぞれが上の馬にお手上げといった感想を持ったレース。
勝ったアンカツの感触も上々のものであった。
こんなに強いとは思わなかったという感じだね。

スタートで後手を踏んでいたわけだけども、
師によると、どうやらスタートは普段から下手な馬のようだ。
勝手に一過性のものだと思っていたら全然違ったわw
ただ、二の脚は見た通りに抜群のものがあるので、
これで鍛錬してゲートを出るようになったら、
ダートの短距離戦線を大いに賑わせることになるかもしれない。

ここで小ネタを1つ。
京都のダート1200m・2歳戦・重馬場という条件は、
過去24年で32回発現しているわけなんだけども、
今回のオリオンの時計は史上2番目の速さになる。
ちなみに最速はラブミーチャンの500万条件での1分11秒0(1頭独走)。
ついでに言うと、不良馬場は21回発現しており、
その最速はカリスマサンスカイ(現準OP)の1分11秒6(1頭独走)。
稍重の48回では、1分11秒台で走った馬が存在しない。
良馬場がちょうど200回あって、
その最速はシゲルソウサイ(現準OP)の1分11秒5(1頭独走)。
もう1頭、ピサノジェットという馬が1分11秒6(1頭独走)を出しているが、
この馬は残念ながらキャリア2戦で故障してターフを去っている。
そういうわけで、今回のオリオンの時計は、
2歳・京都ダート1200m史上、5番目の好時計であったということ。
故障したピサノを除き、3頭の名前は競馬ファンなら誰もが知る強豪だろう。
カリスマもソウサイも近いうちに間違いなくOPに上がる器だ。
オリオンは出負けしながらそれらに匹敵する速さで走ったわけである。
(その中で、ラブミーチャンはさすがと言わざるを得ないな)

どの新聞でもこの馬のことは紹介だけで済まされていた。
ダートの1200m戦の扱いが小さくなるのはやむを得ないところだが、
これ、多分誰も気づいていないだろうと思って触れてみた。ご参考まで。
現時点でも相当に強いだろうことを覚えておきたいところ。
勝ったアンカツだけでなく、負けた騎手たちの感覚も信頼したい。




7R マルタカタキオン 8着
コメントなし。

アンカツが乗るような馬ではないのだが、急遽乗ることになった。
人気を大きく上回る上々の結果を出せたと言えるだろう。
馬群に突っ込んで脚を伸ばす競馬をさせたのだが、
もしかしたらメインレースの練習のつもりだったのかも。
強い覚悟を感じる内容だったからね。




11R ウインバリアシオン 2着
「勝ち馬を負かすとしたら、内にこだわるレースをするしかないと思っていた。
 枠順が枠順とあって、道中は最後方から。
 勝負どころをもっとスムーズに捌ければ良かったけど、
 直線では追う毎に伸びてくれた。
 相手は強かったけど、この馬自身、今がやっと良くなってきたという段階。
 これからもっと力をつけてくれると思う」
アンカツがこだわったのは内。
ただひたすらに内を走ることにこだわった。
アンカツのVSオルフェーヴルへのヴィジョンはこうだったのだろう。
 オルフェーヴルの池添は3冠がかかっており、
 絶対に外目を丁寧に、しかも早めに行くはず、
 ならばこちらは道中の全てを距離カットに賭けて進み、
 稼いだ余力で末脚の差を埋めて差してみせる。
で、確実に最内に寄るには最後方に下げるのは当然のこと。
ここでアンカツは前との差をとりながら走ったのだが、
これはレースラップがその理由を教えてくれている。
一見、バリアシオンだけが無駄に下がっているように見えた映像は、
実際には全体がそこそこ速く動いており、バリアシオンだけが落ち着いていた。
その証拠に、1000m過ぎてやや流れが落ち着いてきたところ、
2周目の1コーナーではもう後方馬群に取り付いている。
つまり、バリアシオンだけは遅めのイーブンラップでずっと駆けていたはずだ。
ここまで、出走馬の中でもっとも気持ち良く走っていたのは
バリアシオンであったと断定したい。これについて反論はまあ、あるまい。

最大の敵のオルフェーヴルは序盤かかりながら走っていて危なかったのだが、
他馬、他騎手に大いに警戒されることによって、
囲まれるという事態になって、それが好転して落ち着きを取り戻していた。
アンカツがそこまで考えていたかどうかは疑問だけれども、
アンカツのとったオルフェーヴル完全放置という仰天の作戦は、
結果を見る限り、実は非常に的を得ていたということになる。
あそこで囲まれていなかったら、もしかしたら暴走していたかもしれない。
「絶対的な本命馬ゆえに助かった」といったシーンだった。
今後も何度も戦っていくことになるんだけども、
マークするより放置したほうが倒しやすいことは何となく窺い知れた。

2周目の1角、2角と、淡々と後方馬群の後ろの内目を走った。
オルフェーヴルは内から3頭目から4頭目あたりをずっと走っており、
4度のコーナーリングでかなりの距離を稼ぐことが出来ているだろう。
ここで、アンカツの巧妙さが出ていることを記したい。
単に内を走るだけだと、競馬なのでどうしても周りを囲まれながらになり、
ストライドロス(身体を目一杯に使えないロス)がどうしても発生する。
競馬において、何故外を走る馬が内を走る馬と対等に戦えるかと言うと、
内の馬は距離ロスはないけど精神面からスタミナを消耗し、
外の馬は単純に距離をロスするけど精神面は落ち着いているので、
その兼ね合い、バランスでちょうど良い勝負になるのである。
(もし単純に1頭ずつのタイムトライアルをやるのなら、
 そりゃ内を走ったほうが有利に決まっている。幼稚園児でも分かることだ)
これに馬場やら流れやらが加わり、どちらが有利か不利かが決まるんだけども、
アンカツは今回、内々を走って距離を稼ぐのに加えて、
ストライドロスも避けて精神面の負担まで低減しようとした。
それが後方追走のもう一つの大きな意味だろう。
当たり前だが、別に意味無くやっているわけではない。
大きく離れたことは上記の通りの別の意味合いなので置いといて、
最後方に下がった2つめの意味はこれのはずだ。
アンカツが過去に何度か最後方で単騎の待機をやっているのはこれが大きい。
何を置いても馬を気持ちよく、が主眼の人だからね。
今回、2つの面でアドバンテージを築きながら進めることが出来ており、
そのままの走りで2周目の3角4角を乗り切れたら、
オルフェーヴルを本当に追い詰めるところまでは行けた筈である。

が、残念ながら3角からの進出で厚過ぎる壁に阻まれた。
計算では、少なからずバラついていてその隙間を突ければ・・・だったはずだが、
なんと固まりながら進んだ馬群は2周目の3角を過ぎてもバラけることはなく、
驚くべきことにただの1頭も脱落することなく進行していた。
今回のレース、驚くべきことが山ほどあったんだけども、
実は一番の驚きはここだったのではないか。
上位2頭以外はレベルが低いと思われていた今年の3歳世代。
その菊花賞が過去稀に見るほどに淀みがないハイレベルの流れとなり、
それなのに4コーナーまで1頭たりとも脱落しなかったのだ。
例年なら、絶対にバラけはじめているところであり、
アンカツも、運次第だけどバテた馬を交わせれば・・・と目論んでいたに違いない。
それがずっと一団で膨大な壁となって立ちはだかっているのだから、
何でだ?と思ったんじゃないかな。後から振り返って、ここは本当に誤算だった。
確かに運次第の競馬ではあったが、
常識に従って考えれば、全くの目算なしだったわけではないのだから。

ここで外に出るという選択肢はあった。
ただ、ここまで来たら最後まで内を貫こうと考えたのだろう。
ここの考えは分からないが、少なくとも外に出ようとしなかった。
前が開くまでじっと耐えながら4角を回り、
回りながら出口で外に持ち出して、強引にねじ込みにいった。
抜けてからは期待以上のフリーな空間で追いまくって伸びてきた。
コーナーの立ち上がりで外に出たので、そのまま真っ直ぐ追ったね。
3着のトーセンラーを交わすのに外に出したくらいで、
バリアシオンは真一文字に力強く伸びてくれた。
途中までに得た大きな利益を3角で吐き出してはしまったが、
それでもしっかり溜め込んだ甲斐はやっぱりあったのだ。
偉大なチャンピオンとなった勝ち馬には及ばなかったが、
3着以下に力を見せ付けることは出来た。
バリアシオンはこれで誰もが認める絶対的なNO2になったわけだ。


正直、オルフェーヴルは史上最強馬になる可能性まで秘めている。
というか、この3冠の地点では最も強いんじゃなかろうか。
既にそういう論調の専門家も幾らか見受けているが、
俺もそれに近い考えを持っている。
ダービーの時に書いたように、そんな予感は既に持ってたんだけども、
今回の菊花賞でその認識を強めることになった。
同馬はこれから古馬との戦いでその力を見せつけて行くだろう。
多分だが、自滅しなければまず負けないんじゃないかと思う。
(バリアシオンと違い、自滅の危うさなら常に秘めていると思うが)
バリアシオンもまた古馬との戦いに身を投げることになるが、
これからの戦いも結局はVSオルフェーヴルなんだろう。
4歳世代とブエナビスタは間違いなく強いんだけども、
今回の菊花賞でこの考えは確信に近いものとなっている。
古馬との戦いは、いきなり最高峰のG1・ジャパンカップであるが、
1強プラス1の素晴らしい戦いを楽しみにしたい。

来週の特別騎乗予定馬

2011-10-23 19:18:54 | 競馬
今年の菊花賞はレベルの高いレースになったねえ。
また明日にも振り返ってみようと思うのだが、
以下がこのレースのラップタイム。
12.7-12.2-12.0-12.0-11.7
12.3-12.7-12.6-12.4-12.1
12.9-12.1-11.5-11.6-12.0
これで3分2秒8。レコード寸前の決着。
メインまでの各芝レースの時計から、
前日の雨の影響は少なからず残っていた馬場であり、
まず勝った馬はただひたすらに強かった。
歴代の菊花賞馬の中でもトップを争うレベルだろう。

最初、アンカツだけが前と離れて行ったのに、
前の集団はバラけることなく一団になっているのを見て、
これはスローにはまったかと一瞬思わされたけども、
1000mの通過ラップが60.6と出て、
お?ハイペースに近いじゃないかとビックリして気を取り直した。
菊花賞史上稀に見るほど、全体が速めのペースで進行しており、
「アンカツは例年だと普通の差し馬の位置にいた」という感じ。
全体がオルフェーヴルを囲みながら前がかりになっているのに対して、
1人だけ落ち着きすぎの別レースをしていたとは言える。

スタートしてから作戦を決めるつもりだっただろうけども、
出てすぐにオルフェーヴルに前に出られた地点で覚悟を決めた感じかな。
下げて最内にまで進路を取りながら1回目の4角を回っている。
馬群から離れて進んでいるが、流れは感じ取っていただろうね。
速いのに前が固まっているので、これはやれると思ったんじゃないか。
ずっと内々を走りながら2周目の1角へ。
そのまま内々を走ってバックストレートを抜け3角へ。
前はまだ密集しているが、覚悟を決めて内に入って行った。
ここを抜けないと勝てないという判断だろう。
しかし前に障害物が。2番ルイーザシアターと3番スーサングレート。
これが動かないので思ったほどに進出していけず、
かといって外を回すのではここまで我慢してきた意味が水泡と帰す状況、
耐え忍んで4角立ち上がりで前に隙を見つけ、
少し外に出しながら強引に馬体をねじ込んで道を作り直線へ。
直線に入ったところでもう前はバラけており、
後は目一杯に追って脚を伸ばすだけといった格好。
追われてよく伸びてきたが、勝ち馬は遥か遠かった。
途中を苦労した割には、楽々と2着に入ったけども。

普通にやっては勝てないと誰よりも強く思っていたのがアンカツなのだろう。
何度も書いているが、最もオルフェに迫って突き放されているのがアンカツ。
半端な事をしていてはとても勝てないということから、
前に行くにしても後ろからにしても徹底的にとだけは決めていたと思われる。
で、最初の出方から追い込みに全てを賭けようと決断したに違いない。
2周目の3角、ここで動きたかったのは確か。
しかし2重3重の壁に阻まれて上がっていけなかった。
ここを運良くスルスルと抜けることが出来ていたら、
おそらく馬体を並びかけるところまでは行けていただろう。
当然ながら、勝ち馬は最後悠々と流していたので、
迫っていたとしたらまた突き放されはしただろうけどね。
6回のコーナーリングでオルフェに対してかなりの距離を稼いでおり、
やりたかったことはそれなりにやれたとは思う。

ラップタイム的に、勝ち馬は本当に強い。
こちらは思っていた通りに先行馬を逃がさない競馬をしていたわけだが、
このラップで外々を走って楽々と抜けて突き放す一方なのだから、
もはやディープインパクトやナリタブライアンと同格の、競馬史に残るレベル。
タイプ的にはナリタブライアンが近いだろうか。
最初かかっていたんだけど、すぐに上手く壁が出来たのが勝因だろう。
今回のバリアシオンは、かつてキングカメハメハのダービーにおいて、
レース全体が何か熱に犯されたような狂気の展開で動く中、
1頭だけ冷静に平常ラップで競馬していたハーツクライを髣髴とさせる内容だった。
あの時の横山典弘のように熱く、なおかつ冷静さを保って勝負したレースだったが、
絶対的な王者にその刃は届かなかったということだな。

アンカツの考えを一言でまとめると、
前後ではなく左右に主眼を置いた競馬をした
ということだろう。
前後の場合は力がそれなりに近いと思っているのだけど、
左右をとったとなると、力差の大きさを感じていたということだな。
オルフェに出られてすぐに下がったあたりにそれが見えた。
さもありなん、何度でも書くことだけど、
オルフェーヴルの力を誰よりも思い知らされてきたのはアンカツ。
それを思えば、徹底的に内にこだわることは見えていたのかもな。
アンカツの考えはだいたい予想できると自負している俺だけども、
まだまだひよっこだなと思い知らされましたw


しかし、バリアシオンはダンスインザダークくらいには強いはずなんだけどなあ。
オルフェーヴルの強さには本当に参った。
このラップで走って最後はまだまだ余裕があったぞ。
これに勝てる馬なんて本当に存在するのかね。






土曜 京都
萩S 芝1800m アナスタシアブルー
松田国厩舎、ファルブラヴ産駒の2歳牝馬。
調教の動きからして快勝してくれるだろうと思っていた新馬戦は、
内枠を丁寧に利用して追い出しをしっかりと我慢し、
態勢を整えてから追い出したら桁が違ったという内容。
確認するのはこれからだが、ちょっと物が違う可能性がある。
アナスタシアブルー組の9着馬キャトルフィーユが、
昨日の未勝利戦を好時計で制しているし、
調教で圧倒していたタガノグーフォが新馬戦を楽勝している。
アナスタシアが本物であるということについて、
徐々に外堀が埋まっている感じがするわけだが、
来週はアナスタシアが自分でそれをはっきりと示す時間だ。

重賞経験馬や、アナスタシアと同様に圧勝でここに来た馬など、
2歳の初期のOPらしく比較のし辛い構成だが、
それでも長年競馬をやってきてこれはと思える走りをした馬は2頭。
1頭はもちろんアナスタシア。
G1戦線を上位で戦う馬なのは間違いないと思う。
もう1頭がショウナンラムジ。
いくら時計が一番速かった時期のこととはいえ、
時計から突き抜け方まで異次元の競馬を見せていた。
この牡馬にはさすがに苦戦するんじゃないか。
この馬、デイリー杯に出ててもまず勝ち負けしてただろうしね。
逆に言うと、これを一蹴するならば阪神JFは当確であろう。
他にも骨っぽいのがいくらかいるように思うけども、
おそらくショウナンよりは下だろう、これに勝てれば大丈夫だ。





八坂S 芝1800m 未定




スワンS 芝1400m 未定




日曜 東京
くるみ賞 芝1400m 未定




精進湖特別 芝2000m 未定




河口湖特別 ダート1400m 未定




天皇賞・秋 芝2000m 未定




東京ゴールデンプレミアム ダート1600m アドマイヤロイヤル
橋田厩舎、キングカメハメハ産駒の4歳牡馬。
秋天はルーラーシップの回避で寂しくなってしまったが、
この馬には重賞での活躍を期待したいところで、
我々の勝負はメインの後ということになるねw

久々に乗った前走を終いだけの勝負で楽勝。
前走後に触れたように、極限まで速い上がりを繰り出して勝った。
あれでも抜けてフワッとしていたので、
まともなら(相手が強ければ)もっとやれるはず。
早く重賞級のメンバーとやりあいたいところだ。
そのためにここはあっさりと勝っておきたいところ。

強敵は2頭。
準OPの主と化しそうな感じになっているエアウルフと、
現級勝ちがあり休み明けのマイネルオベリスク。
このうちマイネルのほうはいきなり磐石と行かないだろうから、
実質エアウルフとの一騎打ちであると思う。
ロイヤルも準OPで結果を出しており、本当に似たような感じだけど、
上のクラスで戦う資格があるのはどちらなのか、はっきりさせたい。
共に中団からの差し馬で似たところでのレースになるだろうけど、
エアを先に抜けさせてスパッと差す感じに出来れば、
その次のOPでも大いに期待が持てるんじゃないかな。
楽しみだ。完勝を期待。

日曜日の結果

2011-10-23 11:05:22 | 競馬
3R ブライトライン 1着
そこそこのスタート。
甘めのスタートでやや後方気味になっていたが、
軽く仕掛けられて中団の外目で1角へ。
その入るあたりで、前の2頭の間に割って入って、
そこから明らかに出していく格好で2番手にまで浮上した。
最初の入りで流れが遅くなりそうなことが予見できたのか?
その判断は正解だった。

キクエチャンが後続を離し気味に逃げ。
それを離れた位置でじっと待つブライトとアンカツ。
断然人気馬が前にいれば他の馬のマークはこれに集中。
ブライトを追いかければキクエチャンは捕まえられるというのは当然の発想。
しかし前のペースはそれほど速くないのに、
2番手のブライトとの差がどんどん広がっていく展開に。
本当ならここで力不足の馬たちは動かないといけないんだが、
それをやるとその後ろから来る馬たちを有利にするだけで、
結局アンカツが動くのを待つしかないという状況。
アンカツが2番手にいる地点で、キクエチャン以外の馬は終わっていた。

番手でのんびり待っているアンカツからすれば、
どれだけ離れようともブライトの脚が抜けていることは分かっており、
とにかく末脚を溜め込むことに専念。
2番手で差す競馬を心がけていたといって良いだろう。
直線に入ってからスパートするとグイグイと前との差を詰め、
余裕十分に突き抜けて最後は楽々と流してゴールした。

完璧だな、期待通りの強さ。上での活躍を期待だ。




4R ナガラオリオン 1着
スタートは一息。
しかしダートの1200mで重馬場となれば行くしかない。
激しく仕掛けて先行集団に加われと指示を出すと、
馬のほうも即座にそれに応えてグイグイと加速して行った。
最初は後方集団にいたのが、200m過ぎてあっという間に3番手、
さらに押し上げてリバーリンカーンを交わし2番手に。
人気を背負ったシゲルアセロラをがっちりマークする態勢をとった。
態勢は整ったのでジックリ待っていても良かったのだが、
敵はシゲルだけといった感じで4角の立ち上がりから進出、
直線に入るまでにさっさと並びかけて直線に入ると、
楽々とシゲルをパスして抜け出し押し切りに入った。

抜け出す時の感じからするともっと伸びても良かったが、
そこでちょっとフワッとしたのか余力がないのか、
ジリっぽい感じになってアンカツが喝を入れ通し。
馬もそれに応えてよく踏ん張ってくれて、
追い込んできたラヴァンドゥーをしっかりと振り切ることが出来た。

上々の内容といって良いんじゃないかな。
今後もダートの1200mで出世を目指すならこの競馬が良い。
今日はスタートが遅かったが、おそらくこれは偶発的なものだろう。
この二の脚があれば、ダートで存分に活躍できると思う。
しかしまあ、とことんマイナーなところから走りそうな馬を選んでくる、
長良レーシングさんの相馬眼は物凄いなw




7R マルタカタキオン 8着
鹿戸厩舎の8歳馬で、佐久間からの乗り替わりで騎乗。
単勝100倍超えの馬でどうしたって無理に思える馬で、
このレベルの馬はまずアンカツに対して依頼するほうが躊躇するはずなのだが、
鹿戸師はアンカツに2003年の3月以来8年以上も依頼をしておらず、
遠慮とか配慮とかそういうものが一切ないのだと思われるw
頼むほうも頼むほうだし、乗るほうも乗るほうだなw

後方一気の馬で、過去5戦で3度最速の上がりをマークしている。
まあ、全く勝負にならないほど後ろのほうにいての話であり、
2007年の7月に勝って以来、平場で馬券に絡んでないのだから、
乗る人が変わったところでどうこうなるレベルでは。

レースでは躓きつつも上々のスタートで中団に取り付き、
ジワジワと後退して行って直線入り口で後方2番手。
馬群に突っ込んでそこそこ脚を伸ばしてきての8着だった。
3走前にそこそこ頑張っているのだが、その時と同じくらい走ったかな。
相手が著しく弱くなれば、どこかでチャンスもあるだろう。




11R ウインバリアシオン 2着
新しいなあw 新しすぎる。
斬新過ぎる発想で大勝負に出た。

スタートは五分だったがゆったりと後退していった。
馬に任せて動いていたのだろうけど、
あまり行く気を見せなかったしそれならそれで良いという格好。
オルフェーヴルをマークする気は微塵もなかったようだ。
作戦の一つとしてはあるかなと思っていたけれども、
想像以上に無視していてちょっと笑ってしまったw

アンカツの考えとしては、とにかくインに行くということ。
ひたすらにインを走って距離ロスを消していき、
直線も馬群に入ってバリアシオンの全力を尽くし、
その結果としてオルフェーヴルに勝っていれば、という競馬。
なるほど、持たざるものにしか出来ない競馬ではあった。

3角過ぎ、ジワジワと上がっていこうとしたところで、
一度前が詰まりかかったところがあったと思う。
ここがもう少しスムーズだったなら、
もう一つ差を詰めることが出来たかなと思うが、
どのみちオルフェーヴルには勝てなかっただろうな。
結局今回も同じような差をつけられる形で負けたわけだが、
結果としてしっかりと2着に入っているし、
3着馬に対してはっきりとした差をつけているし、
世代No2の地位はしっかりと示すことが出来た。

誰も想像出来ないような大勝負に出て、
誰もが思う無難な結果に収まったってところだなw
またパトロールを見て回顧してみたい。

日曜日の騎乗馬と予想

2011-10-22 22:53:04 | 競馬
今日はもろに雨の影響を受けたな。
小降りかと思っていたら土砂降りだったようだ。
ケイアイカームは当然話にならず。
ヒルズはやれる限りに頑張った。晴れてたらまず勝ってた。
リュシオルはこの馬場ではこれで精一杯だろう。砂の不良で外はきつい。
そしてペガサスは懸念していた最悪の競馬になってしまった。
逃げてしまった以上、結果など出るはずがないのでどうでも良い。
ある程度落ち着いていたことと、直線も頑張っていたことで良しとしたい。
途中に刻んだラップはさすがアンカツという精密機械ぶりで、
勝ち負けは置いといて、コントロールは利いていただろう。
これだけ頭数がいて逃げ馬が1頭もいないとは、
あまりにもメンバー構成に恵まれなかった。
本番では普通の逃げ馬がいる事を祈るしかない。
勘違いされがちだが、逃げという作戦は力を出し切れないのが普通。
今回の敗戦は力という面だけ言えば完全に度外視して良い。

京都でも大雨が降ったようだが、馬場はどうだろうか。
このまま降り続いてくれるなら特に問題ないけれど、
先週のように半端に乾かれるとあまり嬉しくはない。





3R ブライトライン ◎
寺井助手
「前走は幼さを見せたが、中間からチークを着用。
 実戦でも効果があれば、あっさりまで」
前走は鞭を入れなければ勝ってた気がするが、
やるべきことはやっていかないといけないからね。
単純な走力は抜けているので、とにかく集中力を増してもらいたい。
今回のチークピーシーズが効くかどうかは分からないけれど、
変化を求めて何かを試すことは良いことだ。
着用できる馬具で変われるならそれで問題ない。
いずれは自然に集中できるようになって欲しいけどね。
かつて、ナリタブライアンはシャドーロールで集中力を増し、
実戦で確実に結果を出せるようになって3冠馬となった。
3冠を取ったころにはもう馬具はいらなくなっていたのだけど、
お守りというか愛着のあるものとしてずっと着用していた。
ブライトもこれで変わってクラシック戦線に乗って欲しい。
期待されるのは中身のある楽勝だ。

逃げ馬が不在で誰でも行ける一戦だが、
少なくとも将来に見通しを立てたい騎手が行くことはない。
前走内容からすると5番のエボニーナイトが速いことになるが、
この馬はおそらく2~3番手で我慢させることになるだろう。
よく分からんけれど、キャリアを積んでいる6番キクエチャンか、
初戦の位置取りがそれなりに前目の7番ビービージャパンか、
どちらかが行くんじゃないかと思う。
他に誰かが玉砕的に行くかもしれないが、
まあどれが行ったところでエボニーナイトの餌食になるだろう。
ブライトはエボニーを見ながらになると思われる。
10番のジョーラプターあたりと並んで真ん中に待機かな。
3番コスモプランタンもこのあたりにはつきそう。
後は・・・出た順番とか枠順とかでちょろちょろ変わるにしても、
レース展開に影響を及ぼすと思える馬はいない。

エボニーが抜けて、その外からブライトが一気。
抜けて遊ばないようにラスト200くらいまで泳がせても良い。
とにかく丁寧に態勢を作ってから追い出して一気に突き抜けたい。
ディープブリランテに負けない内容を期待している。
2着もエボニーナイトで堅いんじゃないかな。
3着候補は、ある程度終いの脚があったコスモプランタンかな。
単勝1点、馬単1点、3連単1点で。




4R ナガラオリオン ◎
菊沢助手
「ダート向きの力強い走りをするし、追ってからもしっかりしている。
 力を出せる仕上げ」
かき込みが強くパワーがあるということだろうか。
追いきり本数は十分、CWでなかなか力強い動きを繰り返しており、
実戦でも良い走りを期待できるのではないかと思う。

ここはダートの1200m戦だけに、そう強そうな馬はいないか。
1、5、7、10、11は、まずないだろうと思える動き。
これらは生涯未勝利戦に低迷しそうな感じだ。
7は1週前の芝での動きがかなり良かったんだけども、
直前のWでこの動きでは、今回走るとはちょっと・・・。
それこそ、ダートのように力のいる馬場では駄目なんじゃないか。
陣営のコメントからして、4と6もかなり怪しい。
となると、ほぼ4頭立ての一戦ということになる。
新馬戦はやってみないと分からない要素が強すぎるが、
走りそうな馬がはっきりしているので連系も買ってみたい。

当然オリオンを軸に考えるから、
2番シゲルアセロラ、3番ヤマノクリスタル、8番ラヴァンドゥー。
単複と、この3頭に対して3連単マルチで買ってみようかと思う。




11R ウインバリアシオン ◎
中山助手
「まだ成長途上の段階だけど、
 爪の不安もなく今までで一番の出来と言える。
 折り合い面から距離延長はプラスだし、どこまで差が詰まるか」
さあ、2011年のクラシック最後の1冠を迎えた。
今年のアンカツはベルシャザールとウインバリアシオンで戦ってきたが、
オルフェーヴルというあまりに強大な壁に弾き返されてきた。
オルフェーヴルの4連勝のうち、3度までアンカツが2着。
他の誰よりもオルフェーヴルの力を痛感してきたことだろう。
突き放されっぱなしで近寄ることすら出来ていない連中には、
オルフェーヴルの真の力は想像することしか出来ないが、
確かに近づいてその真の力を垣間見てきたアンカツとバリアシオンにこそ、
唯一逆転の資格があると信じて応援したい。
あれだけの力差を見せつけられてなお、
前を向いて逆転を窺っているアンカツを信じることにする。


枠順はやや外目の13番となった。
先週や今日の競馬を見れば分かるように、現在の京都は超高速馬場。
全体が軽いのだが、特に内側が軽いようで、
秋華賞は内ラチ沿いを走っていた馬が4頭上位に入っている。
スタートからゴールまでにコーナーを6度回る菊花賞、
その回数が多くなるほどコースロスとなるので、
いかにしてそれをフォローしていくかが鍵になる。
1強プラス1と他の差はとてつもなく大きいが、
延々とロスを続けたらいつかは差がなくなるのが道理。
(内でごちゃつく馬との差はなくならないんだけども。
 気持ちよく内を走っている数頭との差が詰まるということだ)

スタートから1コーナーまでは距離が200mしかないので、
「外枠から楽に先行する」というのは至難の業に近い。
外から行きたいなら、仕掛けて出て行く必要がある。
今回の場合、12番のハーバーコマンドと15番のサンビームだけだろう。
後はまず流れにあわせてコーナーを回って、掛からないようにすることに専念、
1回目の4コーナーを回ってから位置を考えることになるはずだ。
何故なら、京都3000はスタートしてすぐに下り坂がやってくるので、
仕掛けてコーナーを回るとそこで無駄なペースアップを無駄にしてしまうから。
これはどんなに強い馬だって例外ではない。
バリアシオンも、14番になったオルフェーヴルもそうだろう。
博打覚悟のサンビームやハーバーくらいしか前には行けまい。
よって最初は中団から後ろ目になるだろうが、それが正解である。
一つだけ願うことは、オルフェのすぐ内にいられたら最高。
まず1回目の3角、4角でこちらより外を走らせて、
ちょっとでも力差を詰めてから勝負の2周目に入りたいところだね。

まずは後続を離し気味に行くであろうサンビームが先頭。
少し離れて、2番のルイーザシアターが2番手になると思われる。
この馬は前を追いかけ気味に行くかもしれない。
連れて3番スーサングレード、4番ユニバーサルバンクも前へ。
これらを壁にしようと8番からベルシャザールが出て行って内に入れるはずだ。
9番ダノンミル、10番ロッカヴェラーノ、12番ハーバーコマンド、
それから外の16番ダノンマックインも少し出て前に。
これらが枠の差で5番手集団となって続く。ここまでが自然な動き。
(このあたりの人馬が全部先行できるはずはなく、
 先行に失敗した馬たちはそのまま後方で終了だろう)
その後ろに人気どころが集まりそうだ。
1番トーセンラー、5番フェイトフルウォー、11番サダムパテック、
そして13番バリアシオン、14番オルフェーヴル、17番フレールジャック、
まずは最初の1000mをかからないように入ることになる。
外枠に人気馬が集まっていることが、
前を目指す先行勢にとってここが付け入る隙。
大外のショウナンマイティは覚悟して下げて内へ入れるだろう。
シゲルリジチョウ、ゴッドマスタングは後方一気を決めている。

4コーナーを回ってスタンド前に差し掛かると大歓声。
菊花賞ではいつもここで引っかかって終わる馬がいる。
当たり前だが、スタートから仕掛けて行った馬に多い。
今年もどれかのテンションが上がってしまうだろうけども、
普通に考えれば、博打覚悟で出て行った馬たちは危ないだろうね。
今年は特に3冠のかかった絶対的な末脚を持つ馬がおり、
波乱を起こすには前で頑張るしかないってのは伏兵陣の一致するところ。
少しでもオルフェーヴルから逃げようとすることは容易に想像できる。
よって、馬群はすぐに縦長になると想像される。
それによって、後は誰がどこから動いていくかの勝負だろう。

オルフェーヴルから見れば、対戦相手の全部が小学生のようなものである。
(バリアシオンだけは高校生くらいに見えているだろうけども)
直線に入るときに2秒以上差があっても全く大丈夫なくらいに強いのだが、
3冠のかかったこのレースでそれほどの余裕を見せられるかと言えば、
その答えはNOなんだろう。そういうレースはしないと前走が語っている。
おそらく、2周目の2角を回るあたりから少しずつ押し上げ始めて、
3角を回りだしたところからはっきりと上がっていく形が想像される。
で、4角ではもう先頭と2~3馬身差程度のところにいたいはずだ。
そこが今回のオルフェーヴルの隙。
必ずや、自分で仕掛けて早めに上がっていくことになる。
これに対してバリアシオンはどうすれば良いかと言うと、
少し前を進んで行って、3角過ぎからは内に潜り込んで、
直線で離れたところから出し抜けを食らわすような形だろう。
ただしこの競馬の場合、窮屈になる可能性はどうしても発生する。
普通に進めば2着は安泰のレースを潰す可能性があるので、
お勧めできるかというとちょっと・・・ね。

まあ、逆転を狙って勝負したんだし仕方ないとはなるだろうけども、
内に行くと言っても、物理的に行けない状況になっている可能性も十分。
それよりも、こちらのほうがかなり現実味があると思うのだが、
とにかく最初からずっとオルフェーヴルのすぐ内にいること。
これによって、6度のコーナーを確実にこちらの外を走らせることが出来る。
止めに、最後のコーナーの立ち上がりで、
アンカツにしか出来ない荒業、馬体半分ずらしを実現すれば、
オルフェーヴルの追い出しが遅れることは間違いない。
そこまでの動きを総合して2馬身くらいのアドバンテージを築けたら、
末脚比べでちょうどゴールの時に同体くらいになるはず。
あくまで計算上だが、これだと現実味のある話だと思うがどうだろう。
オルフェーヴルと他馬の差は小さく見ても6馬身あるけれど、
バリアシオンとオルフェーヴルは2馬身強しか差がないということ。
相手は確かに強いんだけど、これもまた現実である。
よって、これを踏まえたレースになるんじゃないかと思っている。


・・・ま、実際のところはゲートを出てみないことにはな。
「出ないと分からないよ(笑)」という、アンカツの言う通りだと思う。
机上の空論としてありえそうな理想を書いてきたけれども、
戦前に大まかな作戦は組み立てているとしても、
レースが始まったらその局面局面での決断の繰り返しになるのだろう。
敵は1頭しかいないという論調で書いてきたし、
現実にその通りだとは思うんだけども、
他に出走している16頭と16人だって、
当たり前だが勝つために必死で考えをめぐらせながら動いており、
こちらの邪魔になる動きだったり有利になる動きだったり、
それらを超えて予想だにしない出来事が起こるかもしれない。
そういうのを臨機応変に対応しながら乗り越えて、
打倒オルフェーヴルを果たしたい。
逆に言うと、オルフェーヴルがこれら乗り越えて勝ったならば、
大いに祝福されるべき偉大な3冠馬の誕生と言えるあろう。