アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

今週の騎乗馬

2011-03-31 23:56:16 | 競馬
土曜 阪神
10R コーラルS ダート1400m シルクフォーチュン
藤沢則厩舎、ゴールドアリュール産駒の5歳牡馬。
3走前に乗って以来の騎乗。
ダート短距離の追い込み馬として完成した姿に見えた。
その後の重賞2戦は人気ほどに結果を出せなかったが、
着差は僅かであり、力が通用することだけははっきりしている。
俺としては、もうちょっと走るだろうという感じがしていて、
ここ2戦で使った脚は35秒台で、並の馬なら立派なものだが、
現役で一番切れるんじゃないか?と思われるフォーチュンからすると、
ちょっと不発だったなという印象を持っている。
位置取りや仕掛けはまあ、馬の気持ちに沿っていると思うけど、
もう少し大きく走らせても良いんじゃないかな。
コースを目一杯に使うような気持ちで走らせると良い馬だと思う。
今回は1400になるが、やることは特に変わらない。
いかにフォーチュンが走りやすい形を作れるかにかかっている。

インオラリオ、アドバンスウェイ、トーホウオルビスの逃げ馬3頭に、
インペリアルマーチがいて超ハイペースが見えている。
エーシンクールディやティアップワイルドも早めの競馬をするだろう。
それを中団からナムラタイタンが追いかけ、
周りの馬はタイタンとともに行動することになる。
展開は確実に向くだろう。後はどこまで力を出して追い込めるかだ。
前走で敗れた2頭がいるが、その2頭と斤量差が大きくなるのは断然有利。






日曜 阪神
8R 4歳以上1000万 ダート1400m アイソトープ
池江寿厩舎、フレンチデピュティ産駒の6歳牡馬。
走りそうで走らない、どうにもならない馬だったが、
4走前、距離を短縮して差しに回ったことで違う面を見せてくれた。
500万での相手なりぶりなら1000万でも即と思われたが、
昇級して3戦、意外なほどに通用していない。
していないと言っても秒単位で負けているわけではなく、
展開ひとつで絡むくらいには走っているんだけども、
期待していたほどには・・・という感じだ。

アンカツに言わせれば、間違いなく力を温存している馬なので、
どうにかして本気を出してもらうのが鞍上の仕事になる。
35戦して僅か2勝なのに、2着と3着だけで16回もある馬で、
生半可なことでは力を出してもらえないわけだが、
この馬で3着じゃなく2着を堅実に取れるのはアンカツだけ。
今一度期待してみたい。アイソトープの覚醒した姿が見たい。

距離に不安のあるフィールドシャイン、
ダートがどうか分からないアドマイヤロイヤル、
ムラ駆けのグリッターエルフなど、相手にも不安要素は大きい。
ティアップゴールドが一番堅実に結果を出してくるだろうが、
別にどうにもならない馬では無いので、撃破して欲しい。




9R マーガレットS 芝1400m シャイニーホーク
橋口厩舎、フジキセキ産駒の3歳牡馬。
とにかく気性が前向きすぎる馬で、
これを放ると大暴走して早々に終わってしまう悪癖。
シンザン記念が最悪の形だった。実力からはありえない大敗。
それ以外のレースでも別に折り合っているわけではなく、
それぞれの鞍上がかろうじて逸る気持ちを封じ込んで、
なんとか終いに力を残すことで、そこそこの成績を積んでいる。
豊が乗ったシンザン記念は最初からパニック状態でどうにもなってなかったが、
小牧、アンカツ、後藤、蝦名と、一線級が乗ればなんとかなるね。
再びアンカツの手に戻って、今回も馬との戦いだ。
折り合いさえすれば重賞もあっさりの器に思えるんだが、
この激しい気性が能力の高さの証明かもしれないので、
封じ込めすぎると力を出さなくなってしまうかもしれない。
そのさじ加減が分からないので、まだまだ試行錯誤の状態である。

ハイペースでもなお引っかかるような馬だが、
やはりペースは速いほうがありがたい。速いに越したことはない。
今回は典型的な逃げ馬こそいないものの、近2走で逃げた馬が6頭おり、
どれかに思い切って行ってもらえると助かるが・・・。
候補は、朝日杯を速いペースで逃げたオースミイージーか。
控えることを諦めたっぽいダンシングロイヤルも期待できる。
NHKマイルCを展望できるような、厳しい流れを期待したい。




11R 大阪杯 芝2000m ダノンシャンティ
松田国厩舎、フジキセキ産駒の4歳牡馬。
好調教で挑む事ができる。
イギリス遠征プランを打ち立てているが、
国内で3連敗するようでは、情けなくて行けないだろう。
相手にはG1級が3頭揃っているわけだけども、
これくらい倒せなくてどうするといった気持ちでの一戦。

斤量は59キロで厳しいのだが、
前走で58を背負って特に苦にしていなかったので、
この馬自身への影響はそれほど大きくないと考えたい。
少なくとも、一気に4キロ増えるエイシンフラッシュとの比較では、
断然有利であると言って構わないだろう。
58キロになるドリームジャーニーは有利だし、
57で出れる惜敗王ヒルノダムールも引き続き有利だが、
強気に、これはハンデを与えてあげたんだと思っておく。
本来なら、同斤量で凌ぎを削る馬たちなんだろうけどね。

阪神2000mへの心配は特に無い。
まだ完成していなかった時期のラジオNIKKEIで3着に来ているし、
このコースはコース形態の割に、強い差し馬は余裕で届く。
コーナーを回ってからのスパートでも間に合っちゃうんだよね。
シャンティの場合は中団からになるだろうから、折り合ってさえいれば大丈夫。
古い話になるが、トーホウドリームの大阪杯が分かりやすい差し込みの例。
アンカツが重賞でめっぽう得意にしているコースだし、
シャンティ自身もそれなりになら小足を使うことができるので、
コースに対応できずに敗戦、なんてことはまずないだろう。

実績上位4頭以外にキャプテントゥーレ(皐月賞馬に対して失礼だが)がいて、
この馬がレースを引っ張って、淡々とした流れになるだろう。
阪神2000で差しが届くのは、最後に坂があるから。
最後は力比べになって、シャンティが堂々と抜け出すことを期待したい。
まあ、力比べと書くと斤量が響いてしまいそうで嫌なんだが。

シャンティ他

2011-03-30 23:46:49 | 競馬
マルセリーナ 素晴らしい動きを披露
牝馬路線の大本命であったレーヴディソールが戦線離脱。
これで対抗格の4頭の戦いになるだろう。
レーヴは傑出した存在であったので、
これにより混沌としたイメージを受ける人が多いかもしれないが、
実際は、ダンス、ホエール、マルセ、そして新星トレンドハンター
この4頭が5番手以下を大きく引き離しているだろう。
そこそこレベルの高い4強の戦いになると考える。

トライアルをスキップして体調管理にあてているマルセリーナだが、
1週前追い切りの今日、素晴らしい動きを見せてくれた。
その動きに触れる前にもう一つ驚くべきことがあって、
いったいいつ以来になるのか思い出せないが、
アンカツが松博厩舎の本調教に乗った。
ゲート練習ならたまに付き合ってるんだけど、
本調教に乗るのは本当にいつ以来のことなのか。
この厩舎に関しては調整は全てお任せになっているはずで、
先生かアンカツか、どちらが言い出したことかは分からないけれど、
とにかくこれまでとは何か違う気合を感じさせる。

今週デビューする予定のデルサラードとCWで併せ馬。
1.9秒先行させて追走する形を取り、終い一杯。
83.8-67.3-53.3-38.4-11.2
圧倒的な末脚で楽々と先着を果たしたようだ。
CWで全体時計もそれなりに出した中でのラスト11.2は驚異的。
終いだけに徹したところで出るような時計ではないが・・・。
離脱してしまったレーヴディソールの全開時と同等の内容。
トライアルをスキップした甲斐があったようで、
万全の態勢でレースを迎えることができそうだ。
来週は終いをサッと伸ばすだけでも十分だろう。

ライバルであるホエールキャプチャ、ダンスファンタジアの動きも良い。
来週はトレンドハンターも良い動きを見せてくることだろう。
標的であったレーヴの離脱は残念だが、面白いレースになると確信する。




ダノンシャンティ 態勢万全
大阪杯で今後の進路を決めるシャンティ。
今週もアンカツが乗って坂路で追いきられた。

気合が乗っており、すぐに加速状態に入った。
乗っていると言っても、入れ込んでいるわけではない。
鞍上は軽く気合をつけられている程度だが、時計が速いということだ。
坂を駆け上がっていくラスト3ハロン目、2ハロン目の時計が、
12.3-12.0で合計24.3、この勢いで最後の1ハロンに向かって行く。
最後の急坂を駆け上がっている途中で気合の左鞭を一発入れられ、
脚色が鈍ることなく、12.9で終いまで軽快に駆け抜けた。

ラス2、ラス3の合計の24.3はこの日最速の時計。
栗東坂路は急なので、このあたりで脚を使ってしまうと、
一番厳しい最後の1ハロンはバタバタになってしまうのだが、
(実際ここの時計が25.0以内の馬は、ほとんどがラストは14秒近い。
 余談だが、そういう調教をする(なる)馬のほとんどがスプリンター)
ここで脚を使いながら終いも12秒台なのはさすがの一言。

すぐに加速状態に入ったと上で書いたが、
かかって入ったのではなく、鞍上に促されて入ったのが良い。
その証拠に、最初の1ハロン目は14.1で入っており、
入りは実にリラックスできていたことが分かる。

これは文句なしの調教。後は実戦でどうか。
ダービー馬エイシンフラッシュ、グランプリ馬ドリームジャーニーを蹴散らし、
堂々と世界へ旅立つことができるか?楽しみにしたい。




パドトロワはオーストラリアTか京王杯SCの予定
心斎橋Sを楽勝してOP入りを果たしたパドトロワ。
昨日触れたとおりに勝ち時計はOPレベルであり、
これからの活躍が期待されるところだが、
次走は4月23日のオーストラリアトロフィー(京都芝1200m)か、
5月14日の京王杯SC(東京芝1400m)になりそう。
俺としては、オーストラリアトロフィーから夏の重賞に向かって欲しいところ。
どちらを使うにせよ、その次は6月12日のCBC賞(阪神芝1200m)かな。
古馬短距離の頂点の争いが生ぬるいことになっているので、
一気に勢力図を塗り替えるところまであっていい馬だと思っている。
その為には、12に専念して欲しいけどどうなるかな。
14も使えるとローテの幅が格段に違ってくるので、
そちらもこなしつつという気持ちもよく理解できるんだけど。




牡馬クラシックはベルシャザールで
まあ容易に予想できたことではあるんだけど、
皐月賞とダービーはベルシャザールで挑むことになった。
先が全く見えなくなってしまったオールアズワンと、
この先の展望がはっきりとしたベルシャザール、
お手馬2頭だが、内容があまりにも違いすぎたからね。
コンビが決まったので、気持ちを新たに応援していきたい。

牡馬クラシックのほうは10頭くらいの混戦って感じになってるけど、
各トライアルの内容を比べると、スプリングSが一枚上であっただろう。
勝ち馬オルフェーヴルが一歩抜け出したといったところで、
次いで弥生賞の勝ち馬サダムパテック、
それからきさらぎ賞の勝ち馬トーセンラーときて、
ベルシャザールはその次、ナカヤマナイトと並んで4、5番人気になりそうだ。

父キングカメハメハの遺伝子をしっかりと引き継いだ同馬。
デビュー時からある勝負どころでの反応の鈍さはまだ直りきらないが、
父も京成杯で敗れるまではかなり反応の鈍い馬だった。
ベルシャもここらで変わってくれると嬉しいが。
スプリングSを見る限り、改善の傾向は見えているんだけど。
もし変わらなくても、とりあえずそれに対する対策は考えていけるので良いが、
それはそれとして、この2戦のうちに完全覚醒することを期待したいと思う。

先週の反省&ドバイと宮記念の感想も

2011-03-29 22:00:47 | 競馬
土曜 阪神
9R パドトロワ 1着
「出は良くなかったけど、二の脚が速かった。
 いつもより力まず走れた分、
 最後は一杯になりながらも、パタッとは止まらなかった」
スタートはちょっとフワッとした感じになってしまったが、
軽く仕掛けられるとすぐに加速状態に。
さすがは先行慣れしている馬といったところだろう、
自分がやるべきことは前に行くことだという自発的な動き。
楽な手応えで先頭を狙えるくらいに出て行くと、
外から先手を主張するリュンヌを少し前に置きつつ、
いつでも交わせるという気配での追走。
リュンヌの作ったペースは1000m56.6で、
そんなに遅かったわけではないんだけども、
相手にならないという感じで、4角前に進出し内からパス。
そのまま後続を突き放しに入った。

直線の半ばまでは余裕の手応えで後続をちぎったが、
ラスト150あたりから手応えが怪しくなったようで、
鞭を何発も入れて叱咤激励。
後続との差はかなり大きかったのだが、
乗っていて全く余裕を感じられない走りだったのだろう。
結果的に、力が違って誰も来なかったのだが、
ちょっと早く抜け出しすぎた感はある。
今回は12の競馬をして14を押し切ったという内容だ。
この勝ち時計なら14のOPでも戦う資格があるんだけど、
常時勝ち負けになるかというとちょっと疑問。
昔は距離が持つように気を使って乗っていたが、やはり12の馬なんだろうな。
12に専念したら、相当なところまで行くんじゃないか。

ちなみに、12の通過タイムが1分8秒2で翌日の宮記念の4着相当。
坂の分を引いても、現在の能力だけでG1を戦えそうな感じ。
夏のうちに賞金を加算して、秋のスプリンターズS制覇を狙えるか。
先が楽しみだな。




11R ベルシャザール 2着
「ビュッとこない感じで、もう少し瞬発力が欲しいね。
 それに、もう少し前で競馬をしたほうが良いのかも。
 でも、今日はスタートも出たし、距離もこなせそう。
 これから良くなってくると思うよ」
結果は2着。残念だが、しかし非常に重要な成果を得た。
それはもちろん、G2・2着の賞金を加算したことだ。
これで皐月だけでなくダービー、菊花賞への出走も99%決まった。
これから先の調整が非常に楽になるだろう。


今回は上々のスタートを決めた。
まあ、そんな変な癖を持ってる馬ではないからね。
前走のほうがレアケースだったと考えて良さそうだ。
そしていつも通りに行き脚良く先団の一角に取り付いた。
予想以上に飛び出していったアドマイヤサガスの後ろ外、
外から被せに来たグランプリボスは行かせて3番手から。

そのグランプリの少し外に出る感じになり、
そこに外からタガノロックオンが上がってくる形に。
ちょっと行きたがるような格好になって3角に入ったが、
暴走は許さず、もう一度グランプリの真後ろに入れて落ち着けた。
外をタガノロックオンに蓋されたのを利用して、
3角の入り口から内ラチ沿いのほうに進路を取っているね。
3角から4角にかけてを3番手のインで回りながら脚を溜めていたが、
2番手の外にいたグランプリボスがかかって先頭に立とうとしており、
逃げていたホッコーガンバの行き脚が鈍くなってきたのを見てか、
ホッコーの真後ろから少し外に進路を取りながら追走。
そのままグランプリの真後ろの位置を守って直線へ。

左前に止まりかかっているホッコー。
目の前にジリジリ伸びるグランプリボス、
右真横にタガノロックオンがいる形が直線に入った瞬間。
開くのを我慢して待っていると、2秒後にタガノが失速気味に。
グランプリがやや内に進路を変える感じになったところで、
その外へ向けて間髪いれずにスパートした。
しかしこの追われたところでベルシャの反応が鈍い。
左へ左へともたれて行くような感じになり、
これを左鞭で矯正しながらの追い込みに。
このタイミングで、大外からオルフェーヴルの強襲にあった。
このシーン、普通の映像だとオルフェーヴルの斜行にしか見えないだろうが、
実はベルシャザールも結構な幅を外に斜行している。
そして2頭の馬体が綺麗に合わさったところで、
ベルシャザールがようやく真っ直ぐ走り出した。
ここでスイッチが入ったと言っても良いと思う。

一瞬の脚の差でオルフェーヴルが半馬身前に。
非常に厳しい差し込まれ方だったのだが、
ここからベルシャザールは諦めなかった。
諦めなかったというか、前に書いたとおりにスイッチが入ったようで、
切れ込んでくるオルフェーヴルとグランプリボスの間、
僅かに1頭分しかない狭い空間をジワジワと伸びてくる。
一気に突き放す脚色だったオルフェーヴルに対して、
全く同じ脚を使ってゴールまで雪崩れ込んだ。

瞬発力が足りない敗戦だったのは間違いない。
だが、単純に足りなかったという話ではない。
触れたように、ベルシャザールが外に斜行したシーン、
オルフェーヴルと一緒に寄れまくっているんだけど、
これが審議にならなかったということは、ベルシャザールも切れている
のである。このシーンでは2頭の瞬発力が抜けていた。
ただ、その2頭の間にもさらに差があったわけなんだけど、
オルフェーヴルは瞬発力に特化した馬であるので、
ここについては仕方ないと言うしかない。
さすがに3歳でもっとも切れる馬に瞬発力では勝てない。
しかし、大半の馬を瞬発力で凌ぐだけの力があることは強調しておく。

ってこれ、有名な何かを思い出すような話だね。
もう言うまでもないか、チューリップ賞のスカーレットとウオッカの話だ。
スカーレットは常に33秒台の末脚を繰り出す「瞬発力のある馬」だったのだが、
VSウオッカということになると、それだけでは勝てなかった。
今年、皐月賞本番で1番人気を背負うであろうオルフェーヴルに対して、
あの時と同じような戦い方になるのだろうと推測される。
アンカツにはもう1頭のお手馬オールアズワンがいるが、
こちらに乗ることになったのは、それぞれのレース内容からして当然だろう。






日曜 阪神
4R デルマガネーシャ 8着
コメントなし。

スタートを決めて前へ。
3番手のインに収まって楽に追走できていたと思う。
ペースもそれほど速くなく、楽に直線に入ったのだが、
追われて前の狭い空間に突っ込むことが出来ず、
ジリジリと離されて行って終わった。
人気を背負った先行馬の中で唯一伸びなかったので、
完敗としか言いようがない。
もう少しやるかと思ったが、仕方ないかな。







ドバイシーマクラシック ルーラーシップ 6着
スタートを決めて先団の一角に取り付いたまでは良かったが、
囲まれたことで馬が不愉快な気分になったのだろう、
首を高くあげて現状への不満を露に。
それを抑えようとするスミヨンだったが、
少しして右前が開いたところで早々に放ることを決断。
レース序盤に一気に先頭を奪ってレースを進めることになった。
そのまま先頭で直線に入り、ラスト250あたりまでは押し切りそうだったが、
最後の踏ん張りがまったく利かずに6着まで沈んでしまった。

まともならまず勝っていただろう。酷いレースになった。
かかるくらいなら逃げさせろというのが、よくある短絡的な考えだろうが、
たとえどれだけかかろうが耐えさせるのが正解であると俺は考える。
基本的に馬の気持ちは重視されるべきであるけれど、
「かかるという状態は普通じゃない」ので、これは放置してはいけない。
放置すると、発散しすぎて馬が満足するか疲れるかで、早々に終わってしまうからだ。
やむを得ず少し発散するために動かす場合でも、先頭まで行ってはいけない。
かかって先頭に立ってしまった場合、
それを他騎手に放置してもらうか、実力断然じゃない限りまず終わる。
どれだけペースが遅くともだ。競馬とはそういうものであろう。
俺は、どんな結果でも競馬の8~9割は馬の能力の問題だと思っているが、
こういう行って差される競馬だけは、9割以上が騎手のミスだと思っている。
(アンカツが昨年末から早仕掛けをちょくちょく試しているのが辛いんだけどw
 しかし、かかったからと言って諦めて安易に早仕掛け、だけはしないよね)
これはスミヨンの判断ミスだろう。耐えて欲しかった。実に勿体無いレースだった。




ドバイワールドカップ
 ヴィクトワールピサ1着 トランセンド2着 ブエナビスタ8着
まずまずのスタートを切ったトランセンドがハナを主張。
そんなに良い脚で先手を取りに行ったわけじゃないんだが、
他に誰も行かなかったので楽にハナを切れた。
ブエナビスタは普通に出て、馬なりで後方のマイポジション。
ヴィクトワールピサは立ち遅れ気味で、まずは無理せず最後方から。

相当に遅い勝ち時計から分かるように、
トランセンドがかなり遅いペースで逃げた。
番手以降の馬がそれぞれの範囲内で折り合っており、
誰も絡まなかったのでペースを落としたい放題に。
遅いことは誰もが分かっていただろうが、
各騎手、瞬発力勝負で自分の馬が勝つという自信があったのだろう。
完全な団子状態で、脚さえあればどこからでも勝てる態勢だった。
この点から、トランセンドが世界に相手にされていなかったことが分かる。
(そしてそれが間違っていたことに、各騎手はレース後に気づかされた)

そんな中、最後方にいたヴィクトワールピサだけが早々に始動。
中山記念でも豪快な捲くり差しを見せているように、
道中に小足を使わせたら日本一の馬、
ダラッと流れている時間を利用して一気に2番手に浮上した。
周りがダラケ過ぎていたことで、ヴィクトワールの使った脚は大したことがなく、
非常に小さいロスで最初のロスを取り返した。
簡単にやったように見えるが、自由自在な馬であるからなせる業だろう。
特に、スイッチのオンオフが激しい馬では絶対に無理な行動だ。
動いた理由には、まず瞬発力勝負を望む馬ではないことが1点と、
デムーロがトランセンドの実力をそれなりに分かっていたことが挙げられるか。
ブエナビスタは序盤をゆったり入ることが重要な馬だけど、
そこさえ越えれば自由に強烈な捲くり差しを打てる馬なので、
その為にも、道中のうちに外に出ておきたかったね。
ヴィクトワールみたいな3角前の動きは別に必要なかったが、
勝つためには4角で外を捲くり気味に上がって行く必要があった。
直線に入っても後ろで包まれているようではどうにもならない。

楽逃げをしていたトランセンドは途中からヴィクトワールに絡まれたが、
それでも序盤の貯金が大きく粘りに粘る。
脚色は早々にヴィクトワールが優勢になっていたが、
大きな貯金の分だけ、渋太く渋太く食い下がった。
これを併せ馬の相手にして、ヴィクトワールも走りやすかっただろう。
後続には上がりの速い競馬を差すだけの力のある馬がおらず、
そのまま日本の2頭が押し切るという素晴らしい結果になった。


後方から唯一それなりに伸びていたブエナビスタは、
4角を回る地点で外に出れていたなら、
頭まで届いていた可能性も十分にあっただろうね。
しかし、いくら世界のトップジョッキーとはいえ、
乗る馬の特徴を知らないテン乗りの状態でそれを求めるのは酷。

さらに今回の結末は、トランセンドの知名度のなさがもたらした結果だと考える。
実際の実力は今回示したとおりに立派なものなのだが、
それを世界の誰もが知らなさ過ぎたという感じ。あまりにも放置されすぎた。
最近の日本の競馬でよくあることだと言われるが(実際はそんなにないけどね)
それがこの世界最高賞金のレースで起こったということ。
後は、トランセンド自身がポリトラックでアホみたいに走る馬であることも大きいか。
デビュー前、ダイワスカーレットに匹敵する時計を出していたのを思い出すな。

そしてそれをねじ伏せたヴィクトワールピサは、
競馬の申し子とでも呼べば良いのか、天才的な競馬センスを持つ馬。
能力の高さは当然あるのだが、それ以上に走力以外の面を駆使して頂点に君臨している。
少し前のダイワスカーレットが不世出の天才と呼ぶべき競走馬であったが、
このヴィクトワールピサもこのタイプの馬であろう。
その辺の原っぱで競争をしたら、
ブエナビスタやルーラーシップ、ダノンシャンティらのほうが僅かに強いと思われるが、
競馬場で騎手を乗せて競走馬としてレースをしている限り、
常にヴィクトワールピサが優位に立つのは当然のことなのだろう。
走力のある馬、センスの良い馬、それぞれたくさんいるけれど、
最高の走力と最高のセンスを合わせ持った馬は数年に1頭しか現れない。
今回の超早捲くり、そしてその後2番手で折り合ったことに感銘を受けた。






高松宮記念
ダッシャーゴーゴーが何故か知らないけど負けに行く競馬をして、
キンシャサノキセキがそれに乗っかって楽勝。
ダッシャーは降着になったのは置いといて、始動があまりに安直だったな。
ジョーカプチーノはダッシャーに掃除された。潰された後も、
ワンカラットやビービーガルダンらによってたかって攻撃されていた。
お気の毒と言うほかない。

キンシャサは楽勝過ぎて、時計が少し遅くなった感じ。
もう引退だが、この馬自身はもっと強いはず。今回は楽すぎた。
2着、3着馬は、人気2頭が凡走したことで繰り上がり。
ただサンカルロは、厳しい状況に追い込まれても諦めない精神の強い馬。
繰り上がり4着のガルダンは最初に被されて下がったものの、
途中から外に全く馬がいない形になって久々に闘志が復活。
使い込んでようやく状態が良くなったこともあるか。
ただし、2、3着馬を交わせないあたりは力の衰えだろう。
5着レッドスパーダは、現状ではこんなものなのか。

3強のうち、唯一まともに走ったキンシャサが引退。
上位がこのレベル(2着以下)なら、パドトロワの現在の力ですら戦える。
秋のG1が楽しみになる、レベルがやや低めの内容だった。

今週の特別登録馬

2011-03-28 23:02:10 | 競馬
ちょっと手間取ることがありました。
明日明後日には元に戻ると思います。
肝心な土曜日に競馬に集中できなかったんだけど、
ベルシャザールが十分な結果を手に入れてくれてほっと一息。
詳しくは明日振り返りたい。
今日は特別登録だけ。

ついでのようであれですが、今日はアンカツの誕生日。
年齢については触れずにおきますw
おめでとうございます。
今年も1年、体に気をつけて頑張ってください。






土曜 阪神
明石特別 芝2000m 未定




コーラルS ダート1400m マルカベンチャー
松永昌厩舎、フジキセキ産駒の5歳牡馬。
いきなりG2級のメンバーになったポラリスSでハナ差2着。
馬場が軽くなると力が倍増する感じ。
あまりダート馬らしくない感じがするな。
実際、芝のジュライSでも最速の脚を使っているし、
ダート戦を使えないなら芝の12、14でも面白いと思う。
ここは除外対象につき99%出走できないが、
今後のためにとりあえず除外権を一つとっておくしかない。
相手にはインペリアルマーチとナムラタイタンしかおらず、
出れさえすれば勝てそうなのがなんとも勿体無いが。




日経賞 芝2500m 未定




中山牝馬S 芝1800m 未定




日曜 阪神
マーガレットS 芝1400m シャイニーホーク
橋口厩舎、フジキセキ産駒の3歳牡馬。
昨年末には、これでマイル路線をと思っていた馬だが、
シンザン記念で急遽マルセリーナに乗ることになって手放した。
その判断は全く間違っていなかったのだけど、
アンカツ(というか井上さん)にしては本当に珍しく、
選択で手放した馬を回収することに。
シンザン記念こそ大敗したが、その後すぐに巻き返してOP入り。
相変わらず引っかかる面はどうにもなっていないんだけども、
コントロールが利くようになった時に大きいところを狙えるだろう。

相手を見渡すとかなり軽く、おそらく1番人気を背負うと思うが、
直線まで我慢できれば勝てるだろうが、
シンザン記念みたいな暴走をすれば、どこにもいない可能性が高い。
超ハイペースで飛ばす逃げ馬がいてくれると良いんだが、
とりあえず今回も自分との戦いだな。




難波S 芝1800m 未定




大阪杯 芝2000m ダノンシャンティ
松田国厩舎、フジキセキ産駒の4歳牡馬。
ダービー前の骨折から立ち直って3戦目。
復帰初戦に選択された有馬記念は他馬とぶつかりまくって力を出せず。
京都記念では気性難を封じ込めながら我慢して脚を溜めていったが、
やはりテンションの高さが響いて伸びきれなかった。
復帰3戦目、ここで結果を出したい。
今回のレース、勝てばイギリス遠征、負けたら安田記念となっている。
安田なら安田で、ベストの距離であろうマイル戦への挑戦になるので、
そんなに悪い話でもないんだけど、やっぱり夢は大きく持ちたいもの。
競馬発祥の地で戦うシャンティを見たい。
その為にも、ここは勝ちたいところだ。

前走後、順調に調整が進んでいる。
前走は有馬記念で変なレースをしてしまった後でもあり、
テンションが上がりきっていたとも考えられる。
今回は前走で我慢させきったことがプラスに出ると信じたい。
アンカツが乗っている調教の感じは絶好である。

マイルならば現役最強であろう事は容易に想像がつくが、
2000mであるとどうだろうか。
Vピサやルーラーあたりには勝てないかもしれないが、
今回の相手はG1級とはいえそこまで強く無いので何とかしてほしい。
ドリームジャーニー、ヒルノダムール、エイシンフラッシュの3頭が相手。
斤量面では少し厳しいが、この壁を超えられないようでは。




ダービー卿CT 芝1600m 未定

土曜日(日曜日)の騎乗馬と予想

2011-03-25 22:02:40 | 競馬
明日の状況が見えないので、日曜分にも触れました。
明日更新できなかったら、次の更新は日曜の深夜になると思います。




土曜 阪神
9R 心斎橋S 芝1400m パドトロワ ◎
鮫島厩舎、スウェプトオーヴァーボード産駒の4歳牡馬。
寺井助手
「ベストは千二だけど、千四までは守備範囲。
 今週の動きが良かったし、前進は可能です」
まさにこのコメント通り。
ベストの条件は誰がどこからどう見たって1200mなわけで、
今回の1400mはそこからいくらかマイナスに働く。
12なら能力断然であろうと思われる今回のメンバーでも、
14となると対抗から伏兵まで落ちてしまうのはやむを得ない。
まあ、この弱面で5番人気くらいになるってんだから感謝するだけ。
期待せざるを得ないといった気持ちである。

特別登録時に有力と思われた馬が全て除外された。
あえて言うなら、バンガロールはこの14だと強敵だろうか。
12なら全く負ける気がしないが。
後は、ノボリデューク、モンテフジサン、マルカベスト、
そしてマッシヴエンペラーあたりまでが現級である程度上位の馬。
と言っても、今回除外された面々と比べたらかなり下の馬たちで、
むしろ、昇級のサザンスターディのほうが強そうに見える。
これくらいの相手関係なら、最後まで粘りこめないだろうか。

逃げるのは7番のノボリデュークで間違いない。
11番のマイネルプランゼンがじわっと2番手に上がるだろう。
12番のリュンヌも番手追走の馬であるが、
これはややスピードが不足しているんじゃないかと思う。
まあ、テンに行くだけなら行くかもしれんけど。
後は、外目の枠になった15番マルカベスト、17番マッシヴエンペラー、
この2頭が仕掛けてある程度の位置を取りに来る可能性があるが、
先行馬はここまでで、パドトロワとしてはこれらを楽に捌きたい。
出が良ければさっさと2番手3番手で折り合いに専念したいし、
主張する馬がいたら、それらは行かせて5番手6番手で静かにしていたい。
距離は間違いなくベストじゃ無いので、静かに進むことが大事だ。
前走みたいにこちらから喧嘩を売らなければ、
それぞれが折り合いに徹して静かに進みそうなメンツだと思う。

3番モンテフジサン、5番サクラネクスト、10番サザンスターディ、
それから1番人気っぽい14番バンガロールまで、
これらは中団のどこかに陣取ることになるだろう。
レベルは低めだろうが、追い込み一辺倒という馬は見当たらないので、
中団がごたごたすることは容易に想像が出来る。
中団の後ろで外目になった馬は即座にアウトであろうと思う。
それを打破するだけの末脚を持っている馬がいるとは思えない。
そういう意味で、マルカとマッシヴは前に位置するんじゃないかと思ってる。

逃げるノボリデュークをマイネルプランゼンがどうにか出来るとは思えず、
3番手についた馬が捕まえに行く形になるだろう。
それはパドトロワかもしれないし、マルカベストかもしれない。
どうあれ、ノボリデュークはそこそこ渋太く粘る馬なので、
パドトロワとしてはそれを目標にジックリとスパートしたい。
どうせ後ろから急激に迫ってくる脚のある馬などいやしない。
叩き合いに持ち込んで、ノボリなりマルカなりマッシヴなりに頑張ってもらい、
そのままの態勢で雪崩れ込む形を期待したいと思う。
まず配当がめちゃくちゃつきそうなので、シンプルに単複に期待するとして、
後はノボリ、マルカ、マッシヴの3頭へ流したい。




11R スプリングS 芝1800m ベルシャザール ◎
松田国厩舎、キングカメハメハ産駒の3歳牡馬。
松田国師
「先週の時点で仕上げたので、
 今週は精神面を考慮しながら単走で追い切った。
 調整もうまくいって今は落ち着きがあるし今回の方が戦いやすい」
本数をこなしてしっかりと仕上げたという印象。
もちろんここがピークだとは思えないが、
トライアル仕様で良い状態になっていると思う。
賞金的にはG1出走に足りていないわけなんだけども、
かなり自信を持っていることが窺い知れる。
グランプリボスを撃破できれば本番でも本命確定。
どんな走りをしてくれるか、楽しみにしたい。

この馬に関して、新馬戦の直後から
「どこかで大きく変わりそう」と言っているアンカツ。
その感想は久々に乗る今回も変わっておらず、
もしかすると今回あたりかもしれないという感じなので、
ここらで父親に倣って覚醒することを期待だ。
テンの速さやら追ってからの伸びは既に世代トップクラスであり、
後はコーナーでの重さが取れ、道中もう少しリラックスできれば、
敵はいなくなるだろうと思われるが、その域に到達できるのか。

先行馬はいるが逃げ馬がいない一戦で、
阪神18でこの構成だとスローが濃厚か。
玉砕逃げを打つ馬がいると、それ以外の17頭はやりやすくなるが、
そんな自殺志願者はいないと考えて話を進めたい。
エイシンオスマンが過去に2度逃げたことのある馬で、
3番枠に入り鞍上が後藤であることから、これがハナだろうか。
続いて大外枠17番のリベルタスが2番手を取りにきそう。
この1、2番手は堅いんじゃないかと思っている。
スタートさえ普通なら、3番手にベルシャザールってことになるかな。
二の脚はこのメンバー中でトップクラスにある。楽に好位へ。
スローとなると、11番になったグランプリボスはかかる可能性がある。
18であり何とかして折り合いをつけようとするだろうが、
この馬の動向次第で変なレースになる可能性はある。
前に行ってくれると最高に楽になるが、まあ折り合うものと考えようか。
行きっぷりの良い馬なので、4番手あたりにいると思われる。
それから、5番のアドマイヤサガスあたりが前目に出てくるだろうか。
不利を食らわないようにって指示で出てくるけど、早々に失速しそうな馬だな。
後は12番のスーサングレートが、和田なので押して来るかも。
そんな速さのある馬だとは思わないが、とりあえず好位の一団に。
続いて1番のショウナンパルフェ。好位~中団のインでジックリと。
ここまで7頭が先団を形成するであろう馬たち。
後は、基本的に差し追い込みの競馬をしてきた馬たちであり、
特にかかり癖のある馬は見られず、それぞれの位置で折り合いそうだ。

リフトザウイングス、サトノオー、ステラロッサ、
これら外枠の差し馬たちの動きはかなり難しく、
位置を取りに行って良いところのある馬だとは思えないし、
(たとえ好位になったとしても、2番手じゃない限り外を振られるはずだ)
かといって、ごった返す中団の外ではいくら阪神でもロスが大きい。
阪神18はペースの落ちやすい条件であることもあり、
この3頭はどう進んでも苦しいんじゃないかと思う。
よほどスタートが良くて前につくことが出来るか、
もしくは後ろのインを走って直線で運良く前が開いた場合、
その場合にはチャンスがあるだろうけど、基本的に厳しいと見る。
ダブルオーセブン、ギリギリヒーロー、オルフェーブルと、
道中は息を殺して待機、終いは進路を外へと決め打っている馬には、
中団で半端なことになりそうな馬よりチャンスがあるだろうとは思うけど、
しかしこれらも、基本的にはペースに泣きそうな気がするね。

非常に速いペースになって最後はズブズブ、
という展開は今回のメンツではちょっと想像し辛い。
好位からある程度速い脚を使える馬たちの決着と見たい。
基本的にはベルシャザール、リベルタス、グランプリボスの争いと見ていて、
後はショウナンパルフェ、スーサングレートが絡んだら波乱ということで、
単複を中心に、後は伏兵を上手く絡めて馬券を買ってみたい。








日曜 阪神
4R 3歳未勝利 芝1600m デルマガネーシャ ○
和田厩舎、ゼンノエルシド産駒の3歳牡馬。
4走連続で勝ち馬から0.3差以内で走っており、
常に勝負圏内にいることは間違いない。
ないのだが、混戦に弱い感じで着があまり良くない。
実際にこの馬の過去走をざっと見てみたのだが、
「通ったコースが悪い」って負け方を繰り返してるな。
2走前、4走前は完全に前を捕まえる勢いで迫ってきながら、
内伸び馬場にありがちな、外が急に止まるように見える格好で敗戦。
前走は前のインにいたが、さらに前のインにいた2頭を捕まえられず。
3走前は内の馬を苦労しながら最後に捕まえたものの、
大外から伸びた2頭に豪快に差し込まれるという結果。
騎手の誘導に特に不自然なところは見受けられず、
一言で言ってしまうと、かなり運が悪い馬だろう。

スタートに関しては抜群に上手いと言って良い。
そのスタートならいつでもハナを切れるだろというくらいなのだが、
二の脚自体はそれほどでもない。無いわけじゃないけれど。
前走で外国人のベリーが乗って、外国人らしく仕掛けまくってたが、
トップスタートなのに大した反応を見せず、番手に控えることになっている。
最初の無理強いには大した意味がなさそうだ。
2走前、4走前の追い出す前の雰囲気を見る限り、
好位で脚を溜めたほうが良い走りを出来る馬であると俺は見る。
力不足というより、馬場のおかしさに負けているようにしか見えないから。
自然に行けば好位の一団には収まる馬なので、序盤はそれで問題ないだろう。
ダイワベルベやタイタンあたりが前に行くだろうから、
それに自然と続くことが出来れば言うことは無い。

それにしても初出走の馬が多いレース。
開催が減った弊害で、どのレースでも優先的に出走できる初出走の馬が大量に。
ここも出走馬18頭のうち9頭までが初出走。
これでは展開等を考える意味など皆無に等しい。
既走馬の中で上位の1頭という位置付けで問題ないと思うが、
これだけ外に未知の要素が揃ってどこまで信頼できるかというと・・・
やってみないことには、としか書きようがないな。
2走前と4走前の迫力で直線に入ってきてくれれば、
今の阪神なら一気に差しきることも可能だと思うけど。

先週の反省

2011-03-22 22:35:46 | 競馬
土曜
4R クラッシーゲイト 2着
「スタートがあまり良くなかったし、
 体も緩かったり、まだ幼いところがあるけど、
 良いクッションをしているし、芝でもダートでも走れそう。
 向正面から砂を被ったけど、気にしていなかったし、
 長く良い脚を使ってくれた」
スタートが良くないと言っても全体から見たら普通だったが、
外のオルケゾグラフィが前に入ってきたので、ゆっくりになった。
アンカツが若い馬に非常によく使う言葉だが、
まだ体が緩いということで、無理に動かさずにじっくりと。
8番手の外を淡々と走っており、砂を被っても問題なしとのこと。
3角を過ぎてからジワッと位置を押し上げて行く形で、
4角を回るところで先頭まで射程に捉えていたが、
直線に入ってから追われてスッと伸びてくるところがなかった。
しかし止まることはなく、最後までジリジリと渋太く伸びたという感じ。

勝った馬は楽に抜け出して独走していたので(勝ち時計も速い)
この2着は最善の結果と言うことが出来るかな。
加藤征厩舎だと、この間乗ったルイーザシアターと同様で、
地元に帰ったらあっさりなんじゃないかと言えるわけなんだけど、
その関東開催がしばらくないので、引き続き西で強敵との戦いが続く。
並の相手ならばあっさり、強敵相手なら互角に、というところか。




9R ランリョウオー 3着
「行かせるとムキになって走りそうだから、あの位置から。
 4角手前から流して行った分、
 前を掴まえられそうで甘くなってしまった。
 でも、慣れていけば落ち着いて走れると思う」
一回乗っただけで性格は掴めたようで、
今回もランリョウオーの走りやすい環境は整えた。
ただ、今回は結果的に進出がほんの少しだけ早かったね。
素晴らしい勢いで大外に現れて伸びだしたのだが、
ラスト100mで伸びを欠いて差し損ねてしまった。
モルガナイトもドリームバスケットも最後は止まっているのだが、
ランリョウオーも追いつくので終わってしまった内容。
後100mのところまでは凄かったんだけどね。

今回は距離が1800mであったことも理由の一つかもしれない。
仕掛けが早かったことが最大の敗因であろうとは思うけど、
現状はマイルがベストであるとも言えそう。
まあ、キャリア自体が浅く1800mの経験がまだ少なすぎるから、
今回の内容に悲観することは何もなく、
これからも期待できそうだと言えるだろう。




10R ダノンスパシーバ 9着
「前回行ったら少し決め手を欠いたので今日は脚をタメて行った。
 スッと加速するタイプじゃないので、
 一気にペースが速くなったところで置いて行かれてしまったのが応えたね。
 よく追い上げてはいるんだけどね・・・」
前走を糧に今回は脚をタメていったわけだが、
3ハロン目、4ハロン目に一気にペースを落とされて終わった。
まあ予想できたことではあったのだが、
ミッキーパンプキンとスマートシルエットが共謀したので、
最初に後ろに収まった地点で厳しかったな。
アグネスエナジーが行かなかったのが誤算と言えるか。

実際はスローペースでどうにもなっていないわけだけども、
スパシーバとしては「前走よりもハイペース」だったので、
気持ちよく走っていたのだろうと思われる。
意外に感じるかもしれないが、前走よりも2秒速いペースだったわけで、
そのペースであの位置なら、馬が納得してしまっていたかな。
鞍上としてはさすがに遅いと思ったか、3角過ぎに早めに仕掛けていたが、
馬のほうは何で動くんだって感じであまり反応が良くなかった。
それでも動き出してからはこの馬らしい走りをしていて、
ラスト3ハロンは33秒4、これで4戦連続して33秒5程度で上がった。
コンスタントに決め手を発揮できるようになっているので、
これからも馬の走りやすいように持って行って欲しい。
今回は、対戦相手のことを無視しすぎた形なので度外視。






日曜
3R アドマイヤカヤージ
「ある程度の位置で運んだけど、
 今日は追ってからフォームがバラバラになってしまった」
スタートは今回も良くなかったが仕掛けて好位へ。
5番手を追走と、見かけだけは大したものだったが、
4角回ってもう伸びる気配がなかった。

歩様がおかしくなったというコメントもあったんだけど、
急かされて走り方が分からなくなった可能性がありそうなので、
とにかく故障でないことを願っている。
走り方に悪影響が残る可能性もあるけど、故障よりはマシだ。




5R ディープフィールド 10着
「最後はジワジワ来ているけど、まだピリッとしていないから
 スタートしてスッと行けないのがね」
前走と同じく後方4番手から。
道中のペースも多少遅いもののそんな変わるものではなく、
もうちょっと頑張って欲しかったのだが、何も起こせなかった。

道中のラップをもう少し砕いて見ると、
35.6-39.1-34.3という変則型。
序盤はそれなりに速かったものの、中盤で全馬が休んだことで、
ほとんどの馬が終い34秒台半ばで走れるレースになってしまい、
後ろからではどうにもならなくなったというのが正解か。
ただ、この馬なら33秒台前半で上がれて良いと思っていたので、
そういう意味では不発だったなという思い。

後は、外に出れなかったことが大きいと考えている。
外枠を引いたらすぐにでも勝負したい。内目だったら考えたい。




8R ボリュームゾーン 6着
「あまり行かないで欲しいとの指示。
 最後はジリジリ伸びてくれたけど、切れる脚は使えなかったね」
行こうと思っても行ける馬では無いだろうとは思うけど、
何度も書いているとおり、この馬のスタートはむしろ良い部類なので、
どこかで少しだけ出してみるのも良いだろうね。

後方で良いリズムで走っていたと思うし、
3角から上がりだした脚も十分だったと思うのだが、
(少なくとも内の馬たちは大きく凌いでいた)
その後ろからオールザワールドに捲くられたのが痛すぎた。
こちらはおそらく12秒ちょっとくらいで動いているんだけど、
オールが11秒台に入ろうかという勢いでコーナーを捲くってきたので、
とても抵抗できずに前に入られてしまうことになった。
捲くりに全精力を使ったオールは直線で早々に沈んでいるんだが、
こちらは諦めずに脚を伸ばしての6着という内容。
オールザワールドがいなければもっと際どかったはずだ。

走力はあるが、現状勝ちきるには条件が揃わないと厳しそう。




9R メイショウボンハオ 2着
「流れが速かったし、上手く嵌ったと思ったけどね。
 前走とは相手が違った」
勝ち馬は騎乗ミスの上に引っかかっており、
そんな馬に独走されては言葉も無い。
良馬場の中、1200mを1分10秒で通過していったんだから、
勝ち馬は、翌日のポラリスS上位組に匹敵するレベル。
相手が悪かったとしか言いようがない。

ボンハオは次走も当然勝ち負け。
勝ち馬が遠すぎてあれだが、今回は少し走らなかった気はする。




11R キタサンアミーゴ 9着
「前走はかかり気味に好位から。
 今日は後ろからでも折り合いがついていたし、
 結構流れが速かったから絶好の位置かなと思っていたんだけどね。
 追ってから沈むところがなかった。
 もともとムラな面のある馬だけど、それにしても分からない」
前走の通りなら前目だったのだが、
今回は慎重に入ったことで馬も折り合いがつき、
予想よりかなり後ろ目、後方集団の先頭という形になった。
ペースを見ると最初の1000mが1分1秒フラットで、
しかも全体が詰まっていて逃げ馬の独走の形ではないから、
アンカツの言う通りに流れは十分すぎるほど速く、
さすがと言って良い絶好の位置取りになっていた。

途中は緩んだがそこも当然想定内。
緩んでいる間に他馬と同様に力を溜め込んでいた。
そしてラスト1000mあたりから進出を開始。
超のつくロングスパートになるが、
前走でかなり早めの競馬をして踏ん張ったことから、
それくらいの持久力があるという期待を込めてのスパートだろう。
前を行くゲシュタルトを上回る脚色で前に接近。
4角で一気に先頭に追いついたのだが・・・。

直線に入ったらあらあらの手応えで終了。
ラスト1000mは59.8で流れており、確かに速いのだが、
力を溜め込んだアミーゴなら乗り切れそうなものだったんだが。
全くと言って良いほどに走らなかったのは意外すぎた。
俺も理由はよく分からない。
ムラな面が出たとしか言いようがないか。
条件戦で負けるような弱い馬ではないにもかかわらず、
6戦してそのうち3度も7着をやっている馬だから(残りは勝利)
気分次第で走る走らないがはっきりとしているのだろう。

競馬ってのは、人がいろいろと考え取り組んでいるものだが、
肝心な馬に走らないと言われたら、もうどうしようもない。






月曜
10R マルカベンチャー 2着
「3~4角では「少し早いかな」という気はしたが、
 こういう馬場では先行馬が渋太く粘るから、敢えて動いていった。
 今日は力みもなくて気持ち良さそうに走っていたし、
 締まったダートは得意なよう。
 直線では早めに抜け出す形になって、
 そこから内へ寄っていこうとしたから、最後はその分かな。
 あと一押しだった」
当たり前だけど、早いと分かっての進出だよね。
ベンチャーの走らせ方はアンカツが誰よりも分かっているんだから。
そうした理由は2つ。
まず今回のベンチャーの走りがとにかく軽かったこと。
アンカツの言うとおり、軽い馬場があっているのは間違いない。
それから、そういう馬場では前が残りやすいということ。
これは一般常識の話で、確かに不良馬場は前が圧倒的に残る。
そういう理由から、この手応えなら乗り切れないかということで、
あえて禁じ手に打って出たような感じかな。

前を行く重賞やG1の常連達をはるかに凌ぐ脚で外から伸び、
一気に先頭に立ったところまでは凄かった。
そこからジリジリになるのはまあ、分かっていたこと。
そこで止まってしまったのが2走前なわけだけど、
今回は止まらずに渋太く頑張っていたのは大収穫。
運悪く差されて負けることになったんだけど、
この内容なら重賞でも自信を持って応援できる。

何とかして賞金を加算して欲しい。
JBCで走りを見たい。

来週の特別騎乗予定馬

2011-03-21 19:21:42 | 競馬
桜花賞のステップレースはあらかた終了。フラワーCは考慮しない。
フィリーズレビュー組はまず目的からして本線からずれてるんだが、
4着になったドナウブルーから推察するに、
実力的にもどうということはないだろう。
本番はやはり、4頭立てのレースになりそうだね。
その対抗3頭の中で唯一レーヴと未対戦のマルセリーナに期待だ。

牡馬路線は混沌としたままだが、
若葉Sの2頭はこれまでで一番中山で走りそうな気がしたな。
特に、勝った馬がかなりやりそうな予感。
後はベルシャザールがどの位置になるか、注目したい。

古馬は今年もジャミールで行くことになりそうだが、
どうやら昨年とは全く違う姿が期待できそう。
1年遅れになったが、調教気配からいよいよ本格化の予感。
晩成血統であり当然とはいえ、レース週が楽しみでならない。

来週は本来なら中山のマーチSの予定だったと思うんだけど、
こんなことになっているので仕方ない。
今年はアンカツには関係ないけど、
宮記念は果てしなく簡単なレースだろうな。
3連複なら4点、3連単でも24点買えばまず当たるだろうが、
出来れば1~3点でしっかりと取りたいよね。





土曜 阪神
心斎橋S 芝1400m パドトロワ
鮫島厩舎、スウェプトオーヴァーボード産駒の4歳牡馬。
休み明けになった前走はハイペースを3番手で追走、
いったん先頭に立って押し切りにかかるところまで行った。
結果として上位は追い込み馬で独占され、
完全に行くのが早すぎたわけだが、この馬の力は見せている。
牧場で仕上げて帰厩させて使う厩舎とはいえ、
帰厩して1週間で出走した前走より確実に良化しているはずで、
今回は前走よりもっと良い走りができるはず。
今週の薩摩Sを除外されてるので、出走できるんじゃないかな。

ただ、距離の1400mはやはり一つ長い。
準OPで1200mならどんな相手でも見下ろして戦えるんだが。
そこがどう出るかというところだけど、
とりあえずラスト100mくらいまで先頭にいることは出来るだろう。
後は馬の地力強化とアンカツの慎重な騎乗が重なってくれれば。

前走で先着された馬がたくさんいるが、これは展開の問題で気にならない。
それよりも、ブレイブファイトとストロングリターンが相手かな。
手強い相手だが勝利を期待しよう。




六甲S 芝1600m アプリコットフィズ
小島太厩舎、ジャングルポケット産駒の4歳牝馬。
次のコティリオンも意味が分からないんだが、
豊のお手馬であり、中山牝馬Sで乗るはずであった馬、
ここも豊がいるのにアンカツが乗る意味が分からない。
コティリオンは完全に間違ってると思うが、
これも間違ってんじゃないかな。
登録が多すぎて混乱しているのかね。





スプリングS 芝1800m 
コティリオン
橋口厩舎、ディープインパクト産駒の3歳牡馬。
意味が分からない。
毎日杯で小牧が騎乗する予定。
確実にブックの間違いだろう。



ベルシャザール
松田国厩舎、キングカメハメハ産駒の3歳牡馬。
今週の若葉Sに出走する態勢は整っていたが、
思うところがあってだろう、来週の同レースに切り替えた。
相手関係はこちらのほうが厳しくなると思われるのだが、
推測としては、内回りより外回りのほうが良いというのと、
賞金加算には、若葉の勝ち確定よりスプリングの2着OKのほうが楽、
という2点を考えたのだろうと思う。
前者については、おそらくアンカツの感想が入っている。
前走を見てもなお、東京のほうが良いと言ってるからね。
皐月賞だけを考えれば若葉Sのほうが良かったんだけど。
後者についても、この先のダービーを考慮に入れた考え方。
若葉2着で皐月5着以下というのが考えうる最悪のルートで、
それくらいなら、権利を逃してダービートライアルに向かったほうが良い。
今回選んだ道の場合、スプリング3着で皐月5着以下がアウトだが、
阪神外回りの18ではフロックが起こりにくいという考えだろう。
「スプリングSはG2である」ということも大きい理由なはずだ。

昨年の早い時期から、まずは皐月賞を目標にいくという話だったが、
共同通信杯を使ったことや、今回のレース変更を見る限り、
やはり目標はダービーにあるってことだろう。
まあ、皐月賞とダービーでは種牡馬になってからの価値が違いすぎるから、
常に引退後まで考えている松国さんとしては当たり前と言えるか。

ここは2歳王者グランプリボスが待ち構えているレース。
距離適性の問題でマイル戦線を目標にしている馬だが、
単純な走力では、レッドデイヴィスと双璧の存在であろう。
これを1800の舞台で退けることが出来たら、
そのままクラシックで本命となるわけだが、
さて、どんな走りをしてくれるか。





フラワーC 芝1800m 未定






日曜 不明
まあ阪神だろうけど。

月曜日の結果

2011-03-21 15:14:04 | 競馬
10R マルカベンチャー 2着
上々のスタートからゆっくりと下げて後方から。
マイポジションに下がっていったのだが、それでも今日は幾分前目。
後方3番手で後方馬群に取り付くような位置取り。
ペースは間違いなく速かったことを考えると、
今日のベンチャーの行きっぷりは異様に良かった。
不良で脚抜きの良い軽い馬場が幸いしたと考えられる。
(だから芝もそれなりに走れるのだろう)

メンバーの揃った一戦らしく前はガツガツやりあっており、
展開は完全に向いていたのだが、それを自力で捕まえに行く形に。
3角までは当然待っていたが、4角に入って自然と進出を始め、
それならばとアンカツも仕掛けて一気に先団に取り付きに行った。
直線入り口、素晴らしい勢いで先団の後ろまで接近。
完全に突き抜ける勢いで大外に現れたのだが、
これはやはりと言って良いだろう、そこから伸びる感じが無い。
2走前、これを岩田がやって失速の4着に負けた形で、
今回もやらかしたかと思って見ていたところ、
アンカツの激に応えて馬がもうひと頑張りを見せた。
これまでに無い粘り腰を見せて、内のケイアイをジリジリと交わしに入る。
そこに外からダイショウジェットが襲い掛かってきて、
完全に馬体が合ったところがゴールだった。

結果は負けたけど、新しい姿を見せてくれたな。
1400mで、この早仕掛けでこれだけ頑張れるとは、
かなりこの馬の評価が上がった。
重賞の上位(馬券圏内)で頑張れるレベルになっているということか。
馬と手が合っているのも間違いないので、
どこかで上手く交流重賞に滑り込みたいねえ。
入りさえすれば一気に出世できるかもしれない。
ケイアイガーベラが走らなかったというより、
「今日の馬場では上位2頭がケイアイの領域に入っていた」感じで、
先々がとても楽しみになるレースだった。

月曜日の騎乗馬と予想

2011-03-20 17:46:08 | 競馬
キタサンアミーゴは、見直せば見直すほどに良いレースをしてる。
何度見直しても、4コーナーに入るあたりは絶好の展開に見えるんだが、
そこから全く伸びないのではどうしようもなかった。
まあ、もともと好凡走の激しい馬ではあるので、
ここで凡走が来てしまったとしか言いようがないかな。
メイショウボンハオも同じく展開がはまったが、勝ち馬があれでは。
それと、アドマイヤカヤージが故障したかもしれないのが不安。
何事も無ければ良いが。




10R マルカベンチャー △
中山助手
「気性的にポン駆けの利くタイプ。
 乗り慣れた鞍上に戻るし、折り合いひとつで好勝負」
レース間隔が開いていることについては全く心配していない。
助手さんの言われるとおりにそれは苦にしない馬。
それは良いのだが、単純に相手が強くなりすぎた。
重賞である程度通用することは既に証明したが、
今回はそのある程度の上にいる馬たちが相手になるので、
ここは素直に、展開が向きまくったら程度に考えたい。

逃げるのは7番インオラリオか。
桁違いのスピードで逃げていただきたいところだが、
それは番手の5番ケイアイガーベラ次第になりそう。
ガーベラが最初から本気を出してくれれば、
ガーベラ以外の先行馬が破滅確実の展開になるんだけども、
鞍上の秋山がそこまで他の先行馬を警戒しているのかが問題。
まあ・・・眼中に無いだろうねえ。
直線まで泳がせて、入ってから交わせばそのまま千切るだろう、
それくらいの考えで、軽く番手追走だと思われる。
3番手に9番のトーホウドルチェ、それから15番セントラルコースト、
1番ミリオンディスク、2番スーニと、ダートの強豪が続く。
この中で、スーニが本調子ならば前崩れを期待できるんだが、
まだ戻ってない上に59キロでは、期待薄だろうねえ。
全ての馬がガーベラの様子を窺いながら進み、
特にペースが上がらずに直線に入る姿が予想される。

ダイショウジェット、オーロマイスターが中団から早めに行くだろうが、
このメンツの落ち着いた流れをどうにかするまでの力はない。
しかし、ベンチャーとしてはこれら中団の馬に期待するしかないところ。
ペースが遅いからと自分で捲くって出た時のしょぼさは、
2走前の太秦Sで嫌というほどに見せ付けられた。
前が有利、というかガーベラが優勢の展開で進むだろうが、
それは無視して、全てを末脚に賭ける形で挑むことになりそうだ。

早く抜けたガーベラが強すぎて、2番手集団が止まったところを差し込み、
という展開ならばけっこう想像しやすい。
今日の9Rなんかもそんな内容だったけど、
ダート競馬では良くあることである。
ベンチャーの全開の末脚が炸裂すれば、それくらいは行けないか。
俺の中でダート短距離最強馬のガーベラを交わせるイメージは全く無いが、
そうは言っても相手も馬なので、絶対にどうにもならないわけではない。
とにかく、ベンチャーの全力の競馬をして、結果はガーベラに聞いてくれ、
というような内容になるんじゃないかな。

複勝と、ガーベラとの馬連を1点買いたい。
まあ、少しは夢も見たいので、少しだけ単勝と馬単も。

日曜の結果

2011-03-20 11:14:33 | 競馬
3R アドマイヤカヤージ 12着
今日もスタートは遅め。
ただ、気合を入れられるとジワジワと加速を始め、
最内枠だったことも考慮してだろう、出れるだけ出ようという作戦。
中枠の各馬はそれほど行く気を見せておらず、
2番手に収まるかなというくらいに行けたんだけど、
1ハロン過ぎて外から複数頭がグンと出て行って、
それに釣られるように外枠の馬が前に出て行ったので、
被せられ気味に好位の一団になった。
出して行っただけあって、さすがに気負って走っていたが、
前後左右が全て塞がれていたため、どこにも出れずに追走。
ペースは想像外に上がっており、先団に厳しい流れ。
そんな中、4角では好位の真ん中でそれなりに手応えもある。
直線に入って外には出れず内に突っ込む形になったが、
追われて止まってはいないものの、伸びることも無く沈んでしまった。
好位馬群の内目にいた馬は全て外に飲み込まれた格好で、
ちょっと展開が厳しかったと思われる。
後は、道中から窮屈だったことも大きいだろう。




5R ディープフィールド 10着
速くは無いが全体の中ではやや遅め程度。
少し仕掛けられて馬群について行こうとしていたが、
行き脚がつかないので少し下げて後方集団の前目に。
まあ、位置だけ見れば悪いところではなかった。
だが、最悪だったのはずっと外に馬を置いていたこと。
アンカツもとにかく出たかったのは見ててよく分かったが、
前に道はないし、下がっても外を塞がれてどこにも行けず。
結局、外に出れないままに直線へ。
馬群がバラけ気味になったところで少しだけ伸びかかったが、
本当に少しだけで、今回は全く脚を使わなかった。
ここまで走らないかという感じで、力負けでもなんでもない。

馬が走る気持ちになってくれなかった。
これで本格的に、現状は馬群での中の競馬が駄目って事がはっきり。
わざと遅らせて最後方に下げてでも早々に外に出るべきだろう。
後は、7枠か8枠を手に入れたいところだな。




8R ボリュームゾーン 6着
いつも通りにまずまずのスタート。
外のシゲルゴユウサンが被せ気味に前に出てきたので、
特に無理はせずに自然な動きで位置を決めた。
結果、後方4番手でいつもと同じ位置に。
縦長の隊列になって追走はしやすそうに思えたが、
1000m過ぎからアンカツの手が動き出しており、
やはり反応の鈍さは変わらない。
それでも、外々を良い勢いであがっていたんだけど、
誤算は後ろにいた11番のオールザターゲット。
全く違う脚で捲くってきて外に被されてしまい、
出る道を塞がれてしまって、オールが行った後に出るということに。
何度も書いたことだが、とにかくこの4角の反応で負ける。
今回はこちらより後ろから捲くってくる馬の存在で、
さらに酷い目にあってしまった。
それでも、伸びだしてからはさすがの勢いで、
画面にはほとんど映っていないが、いつも通りに急追していた。

着が落ちたのは単純に相手が強かったんだと思うが、
それにしてもついてなかったのはオールザターゲットの存在。
そのまま先着されたなら悔しくも無いが、
捲くって進路を消して行って、あっさりと止まってくれたのが腹立たしいなw
これがなかったら、勢いを消さず勝ち負けのところまで突っ込めたかもしれない。
仕方ないが、もっと後ろから競馬していたら分からなかったかもね。




9R メイショウボンハオ 2着
悪くは無いが速くないスタート。
芝部分であまり加速がつかないこともあって、
まずは自身の態勢を整えるようにゆっくりと。
後方2番手からレースを進めた。
ここまで後ろからになるとは思わなかったが、
これは全体のペースがかなり速かったから。
ボンハオ自身の400mの通過タイムは24秒ちょっとだったので、
いつもなら中団後ろくらいにいるだけ動いていたのだが、
インペリアルマーチ以下が速すぎてついていけない感じ。
400mの通過ラップを見て、これは貰ったと思ったんだがなあ・・・。

飛ばしに飛ばすインペリアルマーチ以下、
全体が続くのでそのまま速いラップで直線へ。
前が速すぎてなかなか追いつけなかったが、
4角回ってようやく馬群を飲み込みに行く態勢に。
追われてグンと来るかと思ったが、今日の迫力はイマイチ。
それでも先頭までしっかりと捕まえきることは出来た。
とりあえず力を見せることが出来たといえるだろう。

勝ち馬は知らんw 半端ないなこの馬。




11R キタサンアミーゴ 9着
上々のスタートから馬なりでゆっくりと。
出て行く馬を行かせて8番手の外からに。
思ったより後ろからだったが、計画通りだったのだろうと、
レースの途中で感じさせられた。

コスモラピュタが速めのペースでレースを組み立て、
縦にばらばら、中団は団子というのは全く予想通り。
中盤が緩むのは当然として、どこからでも届く展開だ。
アミーゴが進出を始めたのは2000mを通過したあたりか。
中団後ろの組の中で最初に動き始め、前のゲシュタルトに迫って行く。
動き出した時の勢いは結構なもので、
この勢いなら一気に捲くりきって先頭か、と期待したのだが、
直線に入ったところでもう勢いがなくなっていた。

アンカツの考えていたのは、1000mのロングスパートだと思われる。
前走で予想外の持続力を発揮したので、
今回は序盤エネルギーをタメて、後半一気に勝負を決めようとしたのだろう。
3角から4角の仕掛け方はまさにそうだったと思う。
ただ、今回はラスト400のところで早々に失速してしまったので、
ちょっと前走とは気配が違ったかな。
狙いはとても面白かったと思うが、ここまで走らないと何とも。