フサイチホウオー 屈腱炎で引退 乗馬に
アンカツが中央入りしてから早5年が経過した。
幾多の名馬とともにG1を戦い続けて、
楽しい思いや悔しい思いをさせてもらった。どれも良い思い出だ。
ビリーヴには、G1勝利の喜びと、敗北の悔しさを。
アドマイヤドンには、確勝と言われて勝つことの楽しさを。
キングカメハメハからは、最強とはなんたるかを。
サンライズバッカスからは、馬を尊重することの大切さを。
ダイワメジャーには、人馬一体の素晴らしさを。
ダイワスカーレットからは、支配することの楽しさを。
ザッツザプレンティ、スズカマンボ、キストゥヘヴン、ツルマルボーイ、
また作戦が上手くいかずに敗れた馬たちからは、博打の面白さを。
どんなレースも、何らかの思い出となって残っている。
フサイチホウオー
この馬について、なんて言えばいいのだろう・・・。
もっとも脱力させてくれた馬
だろうかw
アンカツ2度目のダービー制覇を楽しみにしていた当日まで。
その勝利を疑うことは微塵もなかった。本当に、1%も疑っていなかった。
凄まじい人気をしていたが、これも当然だろうと思っていた。
1.1倍でやっと妥当だろう、くらいにねw
このレースを圧勝し、秋には世界へ旅立つものだとばかり。
戦前はこれほど負ける気がしなかったのに、
レース後には「やっぱりなあ」と思うことになった。
誰もが嫌な予感がしたであろう、
ホウオーが輪乗り場からゲートにゆっくりとやってくるシーン。
モニターに大写しになったのだが、各地で大層どよめいたそうだ。
凄まじい勢いで首を上下に振りながら、歩いているホウオー。
気が狂ったのか?と思うくらいだったw
ダービーで苦杯を舐めた後は、同馬が元から持つ弱さがもろに出て、
まともに放牧すら出来ない、という信じられない事態にまで陥った。
その後、一度も見せ場すら作ることが出来ないまま、
ついには今回の故障発生で引退。
ホウオーの競争生活は、あのダービーの日のレース前に終わったのだろう。
頂点を目指した日々が限界を超えて、弾けて飛んでしまったようだった。
じゃあホウオーに辛い思い出しかないかといえばそんなことはない。
新馬戦の内容には本当に胸が躍ったものだ。
東京スポーツ杯2歳Sの姿にG1勝利を確信し、
ラジオNIKKEIで肝を冷やしw
共同通信杯後は、3冠を確実なものとして計算したものだ。
皐月賞は余計な枠に入ってとても悔しい負けだったけど、
次でついにホウオーの真の姿を見ることになりそうだと確信・・・。
どのレースも、勝ちながら課題満載って感じで、
一つ解消すればまた別の問題が・・・の繰り返しw
本当に何も文句がなかった同期のスカーレットに比べ、
苦言が多すぎて、これはこれで本当に楽しかったw
ホウオーとともに歩んだ2007年牡馬クラシック戦線。
結果を残すことは出来なかったけど、
思えば充実した日々だったなと振り返れる。
俺は常々思っている。
物事、結果が全てはない。結果は半分だ。
結果が出るまでの時間もとても長いのだ。
この時間を大いに楽しむことが出来たら、
それはとても幸せなことだろうと思う。
そして無念に思うことも、不幸せというわけではないのだ。
それがまた次の夢へと続いていくのだから。
俺はホウオーの競争生活を心から楽しむことが出来た。
ありがとうフサイチホウオー。
出来れば、もう一度アンカツとともに重賞にチャレンジして欲しかった。
調教には乗っていたけれど、そのチャンスが訪れなかったことだけが心残りだ。
残念ながら種牡馬になることは出来なかったが、
素晴らしい重賞実績とともに、乗馬として生涯を全うすることが出来るだろう。
もうプレッシャーを受けることはない。
かつて、放牧に出ながら精神的に追い詰められたこともあったが、
今度こそ、ゆっくりと放牧生活を楽しんでくださいw
フサイチホウオーは、
もっとも将来を夢見た馬
でした。
アンカツが中央入りしてから早5年が経過した。
幾多の名馬とともにG1を戦い続けて、
楽しい思いや悔しい思いをさせてもらった。どれも良い思い出だ。
ビリーヴには、G1勝利の喜びと、敗北の悔しさを。
アドマイヤドンには、確勝と言われて勝つことの楽しさを。
キングカメハメハからは、最強とはなんたるかを。
サンライズバッカスからは、馬を尊重することの大切さを。
ダイワメジャーには、人馬一体の素晴らしさを。
ダイワスカーレットからは、支配することの楽しさを。
ザッツザプレンティ、スズカマンボ、キストゥヘヴン、ツルマルボーイ、
また作戦が上手くいかずに敗れた馬たちからは、博打の面白さを。
どんなレースも、何らかの思い出となって残っている。
フサイチホウオー
この馬について、なんて言えばいいのだろう・・・。
もっとも脱力させてくれた馬
だろうかw
アンカツ2度目のダービー制覇を楽しみにしていた当日まで。
その勝利を疑うことは微塵もなかった。本当に、1%も疑っていなかった。
凄まじい人気をしていたが、これも当然だろうと思っていた。
1.1倍でやっと妥当だろう、くらいにねw
このレースを圧勝し、秋には世界へ旅立つものだとばかり。
戦前はこれほど負ける気がしなかったのに、
レース後には「やっぱりなあ」と思うことになった。
誰もが嫌な予感がしたであろう、
ホウオーが輪乗り場からゲートにゆっくりとやってくるシーン。
モニターに大写しになったのだが、各地で大層どよめいたそうだ。
凄まじい勢いで首を上下に振りながら、歩いているホウオー。
気が狂ったのか?と思うくらいだったw
ダービーで苦杯を舐めた後は、同馬が元から持つ弱さがもろに出て、
まともに放牧すら出来ない、という信じられない事態にまで陥った。
その後、一度も見せ場すら作ることが出来ないまま、
ついには今回の故障発生で引退。
ホウオーの競争生活は、あのダービーの日のレース前に終わったのだろう。
頂点を目指した日々が限界を超えて、弾けて飛んでしまったようだった。
じゃあホウオーに辛い思い出しかないかといえばそんなことはない。
新馬戦の内容には本当に胸が躍ったものだ。
東京スポーツ杯2歳Sの姿にG1勝利を確信し、
ラジオNIKKEIで肝を冷やしw
共同通信杯後は、3冠を確実なものとして計算したものだ。
皐月賞は余計な枠に入ってとても悔しい負けだったけど、
次でついにホウオーの真の姿を見ることになりそうだと確信・・・。
どのレースも、勝ちながら課題満載って感じで、
一つ解消すればまた別の問題が・・・の繰り返しw
本当に何も文句がなかった同期のスカーレットに比べ、
苦言が多すぎて、これはこれで本当に楽しかったw
ホウオーとともに歩んだ2007年牡馬クラシック戦線。
結果を残すことは出来なかったけど、
思えば充実した日々だったなと振り返れる。
俺は常々思っている。
物事、結果が全てはない。結果は半分だ。
結果が出るまでの時間もとても長いのだ。
この時間を大いに楽しむことが出来たら、
それはとても幸せなことだろうと思う。
そして無念に思うことも、不幸せというわけではないのだ。
それがまた次の夢へと続いていくのだから。
俺はホウオーの競争生活を心から楽しむことが出来た。
ありがとうフサイチホウオー。
出来れば、もう一度アンカツとともに重賞にチャレンジして欲しかった。
調教には乗っていたけれど、そのチャンスが訪れなかったことだけが心残りだ。
残念ながら種牡馬になることは出来なかったが、
素晴らしい重賞実績とともに、乗馬として生涯を全うすることが出来るだろう。
もうプレッシャーを受けることはない。
かつて、放牧に出ながら精神的に追い詰められたこともあったが、
今度こそ、ゆっくりと放牧生活を楽しんでくださいw
フサイチホウオーは、
もっとも将来を夢見た馬
でした。