日曜 京都
11R ダノンバラード 2着
「タメれば追っていい脚を使えると聞いていたし、
前もゴチャついていたのであの位置から。
手前をなかなか替えてくれなくて、ラストは内にもたれていたが、
そのあたりがしっかりしてくれば楽しみな馬だよ」
スタートは五分。
レース直後は馬なりでスッと下がったように見えたが、
見直してみたら軽く促す程度にアンカツの手は動いている。
しかしすぐにシルクアーネストに前に入られたので、
そのままスッと下がって後方集団の1頭で進む格好になった。
内のウィルビーキング、外のタガノエルシコが押し上げるのを見て、
これらに関わる必要もないとさらに下がる形に。
基本的に序盤から掛かりながら走る馬だと書いたけども、
今回は恐ろしいほどに折り合っていて、静かに下がって行った。
外のヒストリカルと並んで最後方のインから。
ペースはメンバーから予想されるほどには落ちなかった。
ガンダーラにトップカミングが絡んだからね。
超スローが予想されたので川須の意思で行ったのだろう。
この辺はまあ、予想の範疇ではあった。
その後ろでネオヴァンドーム、リルダヴァル、ミッキードリームと、
実力上位の面々がタイミングを見計らうように待つ形。
その後ろにもすぐに8頭の大きな集団。
ちょっとゴチャつくようなシーンもあり、
それを予測して前に出さなかったアンカツの采配は見事に当たりだった。
バラードは大集団を真後ろで見ながら絶好の手応えで待機中。
先頭まで10馬身、リルダヴァルらとは8馬身程度の位置で、
バラードの使えそうな脚は十分に計算されていただろう。
4角に差し掛かるあたりから少しずつ前に接近。
全体的にも馬群が凝縮するような格好になり、
4角の半ばでは18頭が6馬身差くらいに収まった。
その大集団の後方の内目で入っていきながら、
4角の出口では自然と外目のほうに出てきていた。
コーナーの最初から外に出て行ったヒストリカルに対して、
4角の出口で斜めに進路を取りながら行って再度併せる形に。
追い出されてヒストリカルは前にいたタガノエルシコの外に行ったが、
こちらはタガノエルシコの内に進路を向け、
あっという間にこれを交わすと、内のモンストールに並びかけ、
右鞭が入ったところで飛びが変わってここでエンジン全開。
外からタガノエルシコを交わしてきたヒストリカルと再度並びそうになったが、
一気に1馬身引き離して、2番手にいたシルクアーネストを交わした。
そのままの勢いでリルダヴァルを追ったが、これは交わせず2着。
残念だったが、久々にもうひと息のところまで行くことが出来た。
タメれば追って良い脚を使える、
それはまあ、確かにそうなんだろうけども、
大して長続きせずに最後はダレてしまい、
競っている馬に必ず競り負けるのがこれまでのバラードだった。
しかし今回は注文をつけていった甲斐もあったのだろうけど、
最後まで実に力強い伸びを見せてくれた。甘さは感じられず。
まだまだ発展途上の相手ではあるが、
ヒストリカル相手に一瞬の切れにおいて明確に勝ったのは見事で、
全く印象になかったが十分に切れる脚があった。
現5歳世代で最初の最強候補だったリルダヴァルと、
現4歳世代で最強候補だったダノンバラードの決着。
ともに3歳夏以降は不甲斐ない競走生活を送ってきたが、
どちらもこれはと思う走りを今回見せてくれた。
来年の今頃には、京都ではなく東京で2頭の競馬が見れるんじゃないかな。
良い裏天皇賞だった。
11R ダノンバラード 2着
「タメれば追っていい脚を使えると聞いていたし、
前もゴチャついていたのであの位置から。
手前をなかなか替えてくれなくて、ラストは内にもたれていたが、
そのあたりがしっかりしてくれば楽しみな馬だよ」
スタートは五分。
レース直後は馬なりでスッと下がったように見えたが、
見直してみたら軽く促す程度にアンカツの手は動いている。
しかしすぐにシルクアーネストに前に入られたので、
そのままスッと下がって後方集団の1頭で進む格好になった。
内のウィルビーキング、外のタガノエルシコが押し上げるのを見て、
これらに関わる必要もないとさらに下がる形に。
基本的に序盤から掛かりながら走る馬だと書いたけども、
今回は恐ろしいほどに折り合っていて、静かに下がって行った。
外のヒストリカルと並んで最後方のインから。
ペースはメンバーから予想されるほどには落ちなかった。
ガンダーラにトップカミングが絡んだからね。
超スローが予想されたので川須の意思で行ったのだろう。
この辺はまあ、予想の範疇ではあった。
その後ろでネオヴァンドーム、リルダヴァル、ミッキードリームと、
実力上位の面々がタイミングを見計らうように待つ形。
その後ろにもすぐに8頭の大きな集団。
ちょっとゴチャつくようなシーンもあり、
それを予測して前に出さなかったアンカツの采配は見事に当たりだった。
バラードは大集団を真後ろで見ながら絶好の手応えで待機中。
先頭まで10馬身、リルダヴァルらとは8馬身程度の位置で、
バラードの使えそうな脚は十分に計算されていただろう。
4角に差し掛かるあたりから少しずつ前に接近。
全体的にも馬群が凝縮するような格好になり、
4角の半ばでは18頭が6馬身差くらいに収まった。
その大集団の後方の内目で入っていきながら、
4角の出口では自然と外目のほうに出てきていた。
コーナーの最初から外に出て行ったヒストリカルに対して、
4角の出口で斜めに進路を取りながら行って再度併せる形に。
追い出されてヒストリカルは前にいたタガノエルシコの外に行ったが、
こちらはタガノエルシコの内に進路を向け、
あっという間にこれを交わすと、内のモンストールに並びかけ、
右鞭が入ったところで飛びが変わってここでエンジン全開。
外からタガノエルシコを交わしてきたヒストリカルと再度並びそうになったが、
一気に1馬身引き離して、2番手にいたシルクアーネストを交わした。
そのままの勢いでリルダヴァルを追ったが、これは交わせず2着。
残念だったが、久々にもうひと息のところまで行くことが出来た。
タメれば追って良い脚を使える、
それはまあ、確かにそうなんだろうけども、
大して長続きせずに最後はダレてしまい、
競っている馬に必ず競り負けるのがこれまでのバラードだった。
しかし今回は注文をつけていった甲斐もあったのだろうけど、
最後まで実に力強い伸びを見せてくれた。甘さは感じられず。
まだまだ発展途上の相手ではあるが、
ヒストリカル相手に一瞬の切れにおいて明確に勝ったのは見事で、
全く印象になかったが十分に切れる脚があった。
現5歳世代で最初の最強候補だったリルダヴァルと、
現4歳世代で最強候補だったダノンバラードの決着。
ともに3歳夏以降は不甲斐ない競走生活を送ってきたが、
どちらもこれはと思う走りを今回見せてくれた。
来年の今頃には、京都ではなく東京で2頭の競馬が見れるんじゃないかな。
良い裏天皇賞だった。