アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

土曜日のいろいろ

2009-10-31 18:13:58 | 競馬
京都6R アドマイヤプリンス 1着
好スタートからゆっくりと前をうかがう感じ。
ややスローの流れにも、外目でしっかりと折り合っての追走。
遅めからだんだんと速くなっていくラップだったのも良かった。
2番手のリヴィアローズを先導役にじっくりと浮上して、
外から来たジャポニズムを引き連れて先頭に踊り出た。
勢い的にはジャポニズムが並びかけてきて叩きあいになりそうだったが、
ジャポニズムが勝手に内に大寄れして自爆したので、
そのまま楽々と押し切る結果となった。

事前のコメントではまだまだという感じだったが、
いざ実戦を走らせてみたら隙がまったくない馬だったねえ。
今日のレースからさらに上積みがあるとするならば、
重賞での活躍は約束されたようなものだ。



京都8R ベストオブミー 2着
2歳時にダートで大成を期待した馬だが、
フィリーズレビューで半端に賞金を積んだのがまずかったか、
その後はOPで戦い続けることになって苦戦が続いていた。
51や52では斤量的にアンカツが乗ることは出来ないし、
不甲斐ない走りを傍観し続けるのみだったが、
4歳秋になって降級して1000万に出れるようになった。
タイミングがあっていなくて復帰後もまだアンカツは乗ってないが、
斤量も55キロになったので、乗れるようになったのが嬉しい。
今日はダートの短距離に条件が変わってまさに一変。
前で邪魔だったロイヤルタバスコがいなかったら楽勝していた。
これで次はアンカツが乗って必勝だろう。
1400m前後の重賞を取れる馬だと思っていたが、
遅ればせながら先が楽しみになった。



京都10R スピリタス 2着
まずまずのスタートから、少し動かしつつ後方待機。
もうちょっとゆっくり入っても良かったと思うが、
まずまず、悪く無い感じでは入れた。
ペースは平均程度だったが、後方外に出る準備を整えつつ待機。
4角に入る前あたりから少しずつ外に持ち出していって、
直線で大外に出たときの雰囲気は良い時のもの。
追い出されて、完全とは言わずともしっかり弾けてきたのだが・・・。
内内内で抜けてきたアクシオンがあまりにも省エネすぎたなw
京都の外回りだと、人気馬でもたまにあることだが。
それと同時に、4角で馬群が内から外へ斜めに広がるような感じで、
外を選んだ馬が順番に弾かれるような感じだったのも痛かった。
それらを含めても、マイルなら差しきれていたと思うけど。
初騎乗の豊は「ちょっと慎重すぎたかな」と言っているけど、
そんなことはないだろう。タイミングはあんなもんでしょ。

まあ仕方ない。負けは負け。
特に目標はないのだし、焦る必要は無いのだから、
ゆっくりと馬にあわせてレースを選んで欲しい。
フルゲートにならなさそうなOP特別に出れたら最高なんだけどね。



福島4R ハギノウタヒメ 2着
未勝利戦を勝てないままに終わってしまったが、
未勝利勝ちを出来る力は間違いなく持っていた。
そこに至るまでに無駄なレースがいくつかあったのが痛かった。
今後の方針として、ダート(地方)で走る可能性が低かったので、
残って500万に挑戦するか、引退しか道がなかったが、
陣営は諦めきれずに厩舎に残したね。
それが正しかったことを今日の走りで証明した。

若干は遅いが、スタートが普通になったことがまず大進歩。
内枠から中団後ろの内目を追走することになった。
今回に限ってはこの決断が大失敗で、
まず1角で前が塞がって立ち上がり、
それから2角過ぎまでに3回も立ち上がっている。
前を走っていたローテレジーナと外のジーシーベンが弱すぎた。
弾き飛ばすことも出来ずにストレスだけを溜めながら追走し、
4角前にようやく開放されて直線で外に出て、
直線で猛然と追い込んできたが届かずの2着。
勝ったのが、同じく序盤で後方にいて、
こちらが内で詰まりまくっている間にマクって出たエリモアクアポリス。
結果を分かって見るとなお腹立たしいレースだがw
津村は穴馬のつもりで挑んだだろうから、仕方ないね。
今度は大本命のつもりで外々を行けば良い。
福島の牝馬限定500万なら、圧倒的に力上位のようだ。



福島8R ローレルベルロード 1着
アンカツも何度か乗っているので再三触れているけど、
何で走らないのか不思議でなら無い馬だったのだが、
ようやく500万条件を突破してくれた。
今回は好スタートから楽に2番手につくと、
スローペースにしっかりと折り合って進み、
自分で仕掛けて先頭に立ってそのまま堂々と押し切り。
ラストの4ハロンはかなり速い脚を持続して使えた。
福島のローカル戦なんだから当たり前だろうとも思うが、
とにかく結果を出してくれたことが嬉しいね。
長距離戦でゆっくりと入れると良いのかな。

次は京都の2400か、阪神の2400か、
馬体から受ける雰囲気はOP馬になっても良さそうなものなので、
1000万条件でも楽しみにしたいと思う。




スワンS
1着 キンシャサノキセキ。
混戦ムードだったが、一番納得のいく馬が勝った感じだな。
スリープレスナイトが去った短距離戦線で、
今のガルダンが負けるとしたら、この馬かゲレイロしかいないしね。
近走が意味不明すぎで、これくらいやってくれて当然という思い。
いつも通りにちょっと掛かり気味だったが、
スミヨンが馬群の中でよく我慢させて競馬をしていた。
内目の枠で包まれたことは幸いだったね。
直線に入ってすぐに目の前に広いスペースが出来ており、
いつでも突き抜けられるような感じだったのに、
内のショウナンカザンに思いも寄らぬ抵抗を食らったが、
最後は力差できっちりとねじ伏せたという感じだった。

正直、まだ本調子じゃないように感じた。
抜けるときはもっと軽やかな馬だと思っているので。
距離が微妙になるが、マイルCSでも上位争いだろう。


2着 アーリーロブスト
白山大賞典3着からの参戦。
今年の3歳芝路線の中堅だった馬だが、短距離でいきなり走ったねえ。
好スタートから、軽く出して行って前に。
内からマイネルレーニアが強硬に先手を主張したので、
静かに引いて、前とやや離れての2番手から。
3番手の3頭が絡んでこなかったため、
実にリラックスした走りとなった。
先頭のペースが馬場からするとそれほど速くなかったこともあり、
2番手のこの馬は本当に楽に走っていた。
終始11秒半ばのリズムを崩さずに直線に入り、
馬場の3分所を堂々と伸びてきたのだが、
内を突いたキンシャサにねじ伏せられる格好になった。
といっても、この馬だけは最後まで食らいついており、
一騎打ちにおいて不利な前にいた分を思えば、かなり強い走りをした。

元々、力を認められていた馬で不思議なことは特に無い。
単純にマイル前後のほうに適性があったのだろう。
弥生賞で狂った歯車が戻った感じか。
この馬はマイルCSでかなり有力だと思う。


3着 マルカフェニックス
好スタートから馬に任せて待機。
大外枠だったので外々を走らされたのはやむを得ないが、
気持ち良く道中を運んでいることが、
最後の鋭い伸びに繋がったのだと思う。
スズカコーズウェイを前に見るような感じで進み、
少し他馬と接触したのかふらつく面を見せながらも、
まずまず自然な流れで馬群の外を進出して大外へ。

内の馬達がなかなか止まらなかったことで、
直線の半ばまで差を詰めていくことができなかったが、
最後に全体が緩んだところを一気に差し込んできた。
ラスト30mくらいの伸びが傑出していたね。
近走は追い込んでも勝負にならずのレースが続いていたが、
鞍上が奇をてらって先行するようなことなく馬なりに徹していたので、
それに馬が応えてくれた感じ。
この馬にマイルはやや長そうな感じはするけど、
引き続き同様の競馬をすることが出来れば、
展開が向いたときに一気に台頭することがありそうだ。

富士Sで追い込んで穴をあけた馬達よりも有望な差し馬。


4着 ショウナンカザン
前走でようやくOPに上がってきた馬だが、
勝つときは圧勝、負けるときは惜敗をしていた馬で、
下級条件において力負けしたことは一度も無いと思われる馬。
クラスが上がって、さらに力を引き出せたってところか。
今回のレース自体はかなりの省エネ戦で、
好スタートからインを静かに走って、直線もインへ。
終始最短距離を走って、直線は外に来たキンシャサノキセキとの叩き合いに。
恵まれながら最後は完全にねじ伏せられた格好で、さすがにG1級は遠いが、
この走りが出来るなら重賞勝ちは近そうな感じだ。
決して相手なりという感じはしない。


5着 スズカコーズウェイ
やや押し出された感じで1番人気を背負ったが、
まずまず、力を出し切れていると思う。
上位入選の馬達を前に見る形で6番手集団を追走。
外目の枠から出たなりに外目だったが、
道中の追走の感じは上々。ただ2番手集団の流れが緩すぎたか。
4角で追っつけ気味に外目を追い出すとそのまま休まず追い出され、
ジリジリと前との差を詰めているんだけど、
ラスト200あたりから脚が鈍った感じで終わった。

上位の馬とは通った所の差という感じではあり、
馬場が良すぎたことを敗因としても良いと思うのだが、
それと同時に、1400mでも少し長いような感じを受けた。
マイルCSでは買いたく無い馬だ。


11着 トレノジュビリー
圧倒的に有利だった好位にいながら、もっとも止まってしまった馬。
何の不利もなかったように思われ、レースだけ見れば単に力不足。
過去の成績を思えば、ここまで弱いということはないだろうから、
単純に状態のピークを過ぎてしまっているのだろう。
マイルCSに出るとしても、いるはずがない。

秋天の予想・・・になってるか?

2009-10-30 22:18:16 | 競馬
さて、今週は秋の天皇賞な訳だが。
正直、これを書き始めた今の地点で買い目が決まっていなかったりw
文章にしながら、どうするか考えつつ進みたい。


誰かがハイペースで引っ張って、
全体がそれを追いかけるような感じになった場合。
具体的には昨年の同レースのような感じだけど。
そうなれば、ウオッカがこの相手に負けることはまず無いと思う。
安田記念のときのように、物理的に出れないことが無い限り、
ウオッカがどこからでも突き抜けるだろう。

ウオッカという馬を今更ながらまとめてみると、
平均より速い流れで引っ張ってもらって、終始前に目標がいる状態、
これを直線の半ばまで作れていたら最大限に弾ける。
自分から積極的に動いていって良い所が出る馬では無い。
レベルが非常に高いのでそういう競馬も出来ないことは無いが、
それがウオッカの全力かと言ったら、俺は断固としてNOと言いたい。
毎日王冠やデューティーフリーなんかが代表的な不発パターンだが、

ようするに、調子に乗っていくとろくなことが無い馬、だ。

あくまで他力本願。位置取り自体にこだわりはそれほどないが、
人が作った厳しい流れに乗って、何かを目標に力を出し切る馬。
それがウオッカの本質だと考える。
自分で何でも出来たライバルのダイワスカーレットとは真逆の存在で、
ダイワスカーレットは何でも出来たから、
レースでは(アンカツが)ウオッカの苦手な流れを作っていた。
だから2頭の戦いではスカーレットのほうが常に優位に立っていた。
最後の秋の天皇賞のように、最初から最後まで全力のような展開になったら、
どちらが強いかなんて、軽々に言えることではない。

最大のライバルが去り、強い逃げ馬が不在の時代となり、
近走ではスカーレットに近い競馬を模索するような感じになっているが、
俺にはウオッカの良い所を殺しているようにしか見えない。
今年のヴィクトリアマイルくらい相手が弱いとさすがになんとでもなるが、
今年のドバイ戦みたいな積極策は、おそらくこの馬の力を殺いでいる。
上で他力本願と書いたが、それは別にマイナス的なことではなく、
レースの流れに乗って力を出すことは競走馬としてとても大事なところだから、
今回は上手く目標を決めて、直線で爆発して欲しいもの。
ウオッカにはウオッカの競馬があるだろう。

とりあえず58秒台で流れたら、まずウオッカが勝つと思う。
遅くなればなるほど、ウオッカは道中に脚を溜められなくなって、
負ける可能性が上がっていくと思っている。


で、今回のレースがどんな流れになるかなんだけど。
この枠は・・・難しいなあ。
コスモバルクが最内な訳なんだけど、
純粋に、今のこの馬にハイペースを作る力は無いだろう。
コスモバルクの外にスクリーンヒーロー、
3番のカンパニーは出たなりでじわっと行くとして、
4番アドマイヤフジ、5番ヤマニンウィスカー、
これらもある程度出て行って、複数頭が内で併走状態になりそう。
それを外から8番のキャプテントゥーレが出て行って・・・。

「押して行く」のはこのキャプテントゥーレと、
大外枠17番のエイシンデピュティになるだろうが、
ご存知の通りに東京の2000は極端に内が先手を取りやすいコースなので、
行ききるのは内のほうのキャプテンになるんじゃないかな。
デピュティが外から出来るだけ行こうとするところ、
もう1頭、13番のマツリダゴッホも軽く仕掛けて前へ。
おそらくこの2頭が併走状態で2番手に上がっていくだろう。
ちょっと不利な外目からこれらが出て行くのを見届けつつ、
内枠に揃った先行馬たちが3番手を欲しがることになりそうだ。

ウオッカ、シンゲン、ドリームジャーニー、オウケンブルースリ、カンパニー
人気サイドの馬達は全てがこの後ろからになりそう。
中団といっても前と離されることになるとは考えられず、
現在の東京が外のほうが伸びる馬場状態であることからして、
堂々と外に持ち出せた実力馬は力強く伸びることになりそう。
なんだけど、当然ながら流れによってどれが有利になるかが変わってくる。
ハイペースになれば馬群も縦長になるだろうから、
より紛れの少ないレースになることだろう。
俺としては、前が引っ張ってくれたらウオッカ断然、連れてオウケン。
ペースがやや落ちて中団が団子状態になった場合は、
折り合いがついて途中から捲くり気味に動きつつ最後まで伸びれる馬、
ドリームジャーニーが良いのではないかと思う。
この馬は東京を苦手としていたが、今は大丈夫と見ている。
それから、ペースが落ちるほどにマツリダゴッホが残る予感がする。

個人的に、キャプテントゥーレはどんなペースでも止まると思っているんだけど。
この馬がどのような流れで引っ張るかで話が大きく変わるので、
コメントとか読んで深読みをしようとしていたんだけど、
結局何一つとして予想できなかったw
もしデピュティかキャプテンが2枠くらいまでに入ってたら、
その時は腹をくくって逃げに入っていただろうから、
ウオッカ頭固定で行こうと考えていたんだけど。
この枠の感じだと、なんとなくダラッとした入りになるような気がする。
そしてそれは、ウオッカを倒すために重要なことだろう。


というわけで、2段構えで行こうかなということに。
ハイペース想定で
ウオッカ、オウケンブルースリの馬単1点、馬連1点
ミドル~スロー想定で
ドリームジャーニーの単、マツリダゴッホの単、
ドリームジャーニーとマツリダゴッホの馬連、ワイド。
この6点を均等買いで。


・・・書いててよく分からん買い目だなこれw
まあ、JBCの前座なのでw

復帰後のG1へ向けて

2009-10-28 23:16:31 | 競馬
ブエナは予定通りにエリザベス参戦

JCも視野に入れていたブエナビスタだったが、
予定通りにエリザベス女王杯に向かうことになった。
元々、3冠を達成しようがしまいがエリザベスの予定だったので、
えらく迷っていたなと思うくらい。
これでレッドディザイアとの再戦となる。
次もまた、素晴らしい戦いを見せて欲しい。
今度は外回りになるので、条件が大幅に好転。
状態も間違いなくアップするので、まず大丈夫だろう。

レッドはけっこう疲れたようだが、ブエナのほうは特に疲れもなく、
秋華賞が終わって5日後には軽い調教を再開している。
エリザベス参戦は当初の予定通りなので、
その後も予定通りとするならば、香港か有馬への参戦となる。
が、半端な結果ではそんなことも言ってられないだろう。
しっかりと勝って、再び大きな目標を掲げたいところだ。
後述するが、ガルダンにドバイ遠征の話があるので、
ブエナにもそれを決意するような走りを見せてもらいたいところだ。



スパルビエロ 態勢万全

来週火曜日のJBCクラシックへ向け、
スパルビエロの最終追いきりが行われた。
アンカツが乗って坂路で終い一杯。
54.2-39.2-25.5-12.9
調教ではそれほど機敏に動く馬では無いが、
まず文句の無い仕上がりだろう。

今年はほとんど休みなく重賞を戦ってきたが、
マーキュリーから一息入れて日本テレビ盃。
疲れは全く無いようで、ますます快調といったところ。
前走から1週間、10月1日から調教を再開して、
1ヶ月に渡って、ここ目標に熱心に乗り込まれてきた。
後はレースで力を出し切るだけだ。

敵は、G1を7勝している現役最強の1頭ヴァーミリアン。
それから、G2最強馬ワンダースピードの2頭となる。
ワンダースピードには、今年の初冬に平安Sで戦って一蹴されている。
あの地点では、明らかにワンダーのほうが強かった。
ヴァーミリアンとは、そもそも格が違いすぎて戦ったことが無い。
昨年までの状態ならばとても戦える相手ではないが、
スパルビエロはここ数戦の間に格段に良くなってきた。
元々、G1でも戦えるだけの力を持っていた馬だと思うが、
それを自ら封印していたような感じがあった。
テンの鈍さ、4角の鈍さ、まだ完全に解消されたわけではないが、
レースを重ねるごとに良くなっていることは間違いない。

今回も、フリオーソという強力な同型が回避することになったので、
前走と同じく、前で流れに乗りやすいはず。
右回りで、しかも名古屋競馬場であるので、
ここはとにかく前、どれだけ遅れても2番手は奪いたい。
序盤の遅れを意地でも取り返しに行くことが悪にならない競馬場だ。
テンは鈍いが、メンバー的にはまず大丈夫だと思うが。
ワンダーとヴァーミリアンは必ず3角過ぎから上がってくるだろうが、
名古屋の馬場とスパルビエロを知り尽くしているアンカツならば、
どのあたりからどう仕掛けたら良いか、分かっているはず。
4角で2強と1馬身ちょっとの差を保っていたい。
名古屋ならそれほど差はいらない。1馬身と少しあれば、おそらく振り切れる。
コーナーで並びかけられたら苦しくなるだろう。



ガルダンの追い切りは明日か

スプリントに出走するガルダンの追い切りは行われていない。
おそらく明日か、明後日になるだろう。
前走後、スワンSやら香港やら、いろいろと次走が模索されたが、
初めてのダートとなるJBC参戦となった。
スプリンターズSでの惜敗後も特に疲れはなく、
次走はどこであれ、出れるように調整は順調に進められていた。
一週前も相変わらず抜群の動きを見せており、
引き続き絶好の状態で挑むことが出来そう。

メイショウバトラーの回避が表明されて、
フェラーリピサが加わることになった。
少し相手が強化されたが、これは喜ばしい限り。
ガルダンが砂で普通に走れば負ける要素が無いし、
こなせなかったら何事もなかったかのように負けるだろうから、
少しでも人気をする馬がいたほうが嬉しいところ。
今回の敵はアドマイヤスバル、スーニ、フェラーリピサだが、
ガルダンが芝の通りに走ったら勝負にならないだろう。
バンブーエールがいたなら多少は考えても良いところだったが。
敵は自分、敵は砂であると言って良い。

今回、JBC出走を思いつかれたのはオーナーだそうで、
相談された領家先生も砂は使ってみたかったということで賛成、
アンカツに相談して、アンカツからも賛同を得たことで、
正式にこのレースを使うことになったそうだ。
このレースへの参戦はさらに深い意味があって、ここを勝ったら、
来年のドバイゴールデンシャヒーンへの遠征も検討されているそうだ。
いろんな意味で夢が広がるレースである。

2009年 アンカツで儲かる条件

2009-10-26 21:11:41 | 競馬
2009年度 アンカツを買ってプラスになる条件について少し。



2009年1月~10月成績
74-55-38-188
勝率20.8% 連対率36.3% 複勝率47.0%
単勝回収率 87%   複勝回収率 79%

上記が現在のアンカツの成績。
全ての率で他を大きく引き離してはいるが、
アンカツレベルで見たら、としてはもう少し上積みが欲しいところ。
まあ、休み前の感じなら終わるまでにはもっと上がることだろう。

回収率で見れば、平均をしっかりと上回っている。
特に単勝回収率は87%あるので、
買い方を大きく間違えなければ、まずプラスに持っていける状況。
そこで、さらに詳しく見て行きたいと思う。

基本的にバランスの取れている騎手で、
例えば距離についてもそれほど差は見られないし、
(どちらかというと長いほうが良いのは例年通りだが)
コースや頭数などでも特に有意な差は見られない。
途中からちょっと根拠の無い数字が並んでしまっているが、
今現在、実際にそうなってますよということで、
後半のデータは困ったときの参考程度にどうぞ。





1・不良馬場・ダート
8-3-2-2 勝率53.3% 連対率73.3% 複勝率86.7%
単勝回収率 238%   複勝回収率 154%

まずはなんと言ってもこれ。気づいてる人は気づいていると思いますが。
ダートで不良馬場になる、条件はこれだけ。
圏外に負けた2戦も4着と5着であり、掲示板を外したことなし。
1番人気は15戦のうち5戦だけであり、2番人気も2戦だけ。
半分が3番人気以下で、人気馬だけでどうこうしているわけじゃない。
鬼神のレベルであると記憶しておくと良いだろう。

この条件が発動するには大雨が降るだけなので、
それなりに起こる条件のはずなんだけど、
7月19日以降、アンカツはこの条件に当たっていない。
俺としては、今か今かと待ち構えているのだがw




2・単勝で3倍以上つく2番人気馬
20-10-7-34 勝率28.2% 連対率42.3% 複勝率52.1%
単勝回収率113%

次はこれ。今年は2番人気で強い。
ちなみに今年のアンカツは何故か1番人気では異様に弱く、
勝率で言うと30.2%しかない。
ようするに 1番人気と2番人気で勝率が変わらない のだ。
例年は1番人気で4割近く勝っている騎手なので(注1)
おそらく今年だけの特徴ということになるけれど、
現実として今年はそうなので、2番人気を厚く見たいところだ。

ちなみに、このデータはもう少し噛み砕くことが出来る。
2番人気の場合で、実際に単勝何倍くらいだと強いのかだが。

2倍台  2-2-2-4   単勝回収率54%  複勝回収率76%
3倍台  9-6-1-15  単勝回収率101% 複勝回収率77%
4倍台  6-2-3-9   単勝回収率133% 複勝回収率100%
5~7倍 3-0-1-5   単勝回収率187% 複勝回収率90%

これはもう一目瞭然だね。
本命馬と一騎打ちのような2倍台の馬では普通程度だが、
本命馬から少し離れた本当の対抗格の馬。
これでとにかく勝ちまくっていることが分かるだろう。

まとめると、
単勝オッズが3倍以上ついている2番人気馬。
大本命がいるレースの対抗馬か、大混戦の中での2番人気
と言い替えても良いだろうか。
これを無条件で単勝を買っていれば、大いに儲かる。
これはほぼ毎週発動する条件なので、気をつけていくと良いと思う。


というか、今年のアンカツを1番人気を除いて考えると、
36-26-20-147 勝率15.7% 単勝回収率102%
ということになっているので、ぶっちゃけると

1番人気を買わなければとりあえずプラス

ということになっているわけだがw
それでは芸が無いので、もうちょっと考えようということでw




3・8番枠に入ったときに単はやめておいたほうが

これはオカルト的な話で根拠は何も無いのだが。
枠番、馬番について、特に有意な差は見られないのだけど、
1つだけ、何故か8番枠に入ったときの勝率が極端に低い。
1~18まで、ほとんどの枠で勝率20%を超えているのに、
8番枠だけ2勝しかしていなくて、勝率はわずか8.3%
ただし、連対率は33.3%で複勝率は50%あるから、
頭で来ないだけで馬券内には普通に来ている。

ちなみに8番枠では10回1番人気になっているのだが、
0-4-2-4でなんと1度も勝っていない。

とりあえず頭にするのは止めたほうが良いというデータになっている。
ただ、馬番が8番というだけで頭数はそれぞれのレースで違い、
内枠であるとか外枠であるとか、そのあたりは実際はバラバラだから、
これには理由などなく、本当にたまたまであると思われるので、
迷ったときに、そんなこともあるんだなあ程度の知識で。



4・フルゲート未満のレース

42-20-13-68 勝率29.4% 連対率43.4% 複勝率52.4%
単勝回収率 115%

フルゲートじゃないって事は頭数が少ないわけだから、
成績が良くなるのは確率的に当たり前だけども、
今年のアンカツはそれがはっきりと良いので覚えておきたいところ。

フルゲートの頭数はそれぞれの条件によって違うわけで、
例えば18頭のところを17頭立てでもフルゲートではない。
実際、別に頭数が少ないから勝っている感じではなく、
14頭立てや15頭立てあたりで物凄く強い結果となっている。
1頭や2頭少ない程度のレースが大半だろうから、
それがどのような影響を及ぼしているかといえば簡単に証明は出来ず、
これも上の8番で勝てないのと同じようにオカルトじみたデータだけど、
実際にそうなっているので覚えておくと良いかも。
サンプル数が100を超えているしっかりした統計で、
ベタ買いで115%ってのは相当に大きいんじゃないかと思うので。




5・1~4日目に強い(というか、5~8日目に弱い)

1つの開催には初日から8日までがある(例外もあるが)
今年のアンカツは、ここで凄まじい差が生まれているので紹介したい。

1~4日
38-24-20-84 勝率22.9% 連対率37.3% 複勝率49.4%
5~8日
24-24-13-93 勝率15.6% 連対率31.2% 複勝率39.6%
その他
12-7-5-11   勝率34.3% 連対率54.3% 複勝率68.6%

これもまたオカルトチックな数字で恐縮だが、
あまりにも差があるので、覚えておくと良さそうだ。
5~8日目を除いて単を買っていけば、自動的にプラスになる。
これもまた、サンプル数的には十分な話だ。
あえて言うなら・・・新しいもの好きとか?w




6・誰からの乗り替りがおいしいか
これは、それぞれがサンプル数がほとんどないので参考までに。
今年現在、無条件にプラスになる騎手を挙げておこう。

前走騎手
武豊    3-2-1-2
川田    3-2-0-2
小牧    3-2-0-1
横典    3-1-0-2
三浦    2-1-0-4
安部    2-1-0-1
吉隼    2-0-0-2
和田    2-0-0-0

ここに名を挙げた騎手からアンカツへの乗り替わりは、
ベタ買いで無条件にプラスになるので参考までに。
特徴を言うならば、トップ騎手ばかりというところか。
良い馬を引き継いでしっかり結果を出している、ってことになるんだろうな。

逆に、中堅から下級の騎手が人気薄で穴をあけて、
それが次走でアンカツに回ってきた場合。
ざっと見て、この場合はそれほど良い成績が出ていないように思う。
そのレースがフロックかどうかの見極めはそれぞれ個別にすべきところだが、
総合するなら、穴馬はしょせん穴馬、といったところだろうか。

一つだけ、博幸から乗り変わったときの成績が悪い。
1-1-0-9で、単勝回収率はわずかに11%
博幸が馬の全能力を出し尽くしているのか、と思いきや、
人気が無い馬でそこそこの成績の馬がほとんどで、
そのまま地味に穴人気してまったく圏外、のパターンがほとんど。
博幸はよく分からん馬にもたくさん乗ってるな、ってのが感想だw






(注1)
参考 2005年以降の1番人気成績 勝率 (100鞍以上騎乗)

池添  78  36  25  67  37.9%
安勝 299 138 102 258  37.5%
武幸  45  24  12  41  36.9%
四位 100  52  28  93  36.6%
内田 171  76  51 170  36.5%
後藤 192 104  63 176  35.9%
武豊 541 259 200 509  35.9%
勝春 123  61  50 115  35.2%
北宏 109  61  31 109  35.2%
横典 256 143  90 247  34.8%
和田  83  48  28  83  34.3%
藤田 227 132  76 232  34.0%
秋山  58  38  21  54  33.9%
蛯名 155  91  61 157  33.4%
福永 174 102  67 179  33.3%
川田  78  48  32  76  33.3%
柴山  68  51  21  64  33.3%
上村  39  24  10  44  33.3%
吉豊  72  49  23  73  33.2%
岩田 216 120  96 233  32.5%
中舘 220 132  83 268  31.3%
三浦  60  37  16  81  30.9%
松岡  98  65  48 112  30.8%
小牧  89  54  43 103  30.8%
浜中  41  25  20  49  30.4%
石脩  34  23  15  40  30.4%
佐哲  52  34  28  58  30.2%
赤木  38  28  13  48  29.9%
吉隼  66  45  34  77  29.7%
ルメ   36  21  16  50  29.3%
勝浦  35  24  18  43  29.3%
藤祐  72  28  35 113  29.0%
鮫島  54  43  31  59  29.0%
善臣 135 103  57 176  28.7%
幸英  67  44  30  93  28.6%
木幡  39  32  17  52  27.9%
熊沢  31  20  16  45  27.7%

菊花賞の回顧

2009-10-25 17:53:25 | 競馬
1着 スリーロールス
絶好のスタート。
じわっと出していく感じで進み、
外からアントニオバローズ、そしてリーチザクラウンが切れ込んできたが、
ここで引っ張っての待機を選択した。
これに失敗したら終わってしまうような動きだったが、
巧く収めたね。ここはとても良かった。
結果的に、アントニオバローズが前の壁、
ヤマニンウイスカーが外の壁になったことで、
不必要なスタミナを使わず、余計なことを考える余地もなく、
ロールスの力を溜め込むことに成功した感じだ。

リーチザクラウンの大逃げによって、
アントニオバローズを標的にする形でレースを進め、
途中から外のヤマニンウイスカーが上がっていったが、
引っかかってやってきたシェーンヴァルトが外の壁になった。
アントニオがばてたところではしっかりと目標を切り替えつつ、
4角までじっと我慢したのは偉かった。
外でガタガタ動いている馬が数頭いたことも重なって、
浜中は落ち着いて馬を信じていたことが分かる。

コーナーの立ち上がりで内を突いたのも大正解。
直線、一気にリーチザクラウンに並びかけたところで、
何かに驚いたように大きく外に寄れてしまったが、
内からフォゲッタブルが襲い掛かってきたところで立ち直り、
きっちりとねじ伏せての勝利となった。
言うまでも無いかもしれないが、着差以上に強い内容だった。
前走で直感的に感じたのが当たってて良かったが、
夏休みを経て、大化けしていた。

いわゆる伝説の新馬戦の4着馬。
あの時は3強ははるかに遠かったが、強くなったね。
まずは馬がお見事。
鞍上の浜中も、訪れた最高の展開を完璧に生かしきった。


2着 フォゲッタブル
この馬もスタミナ十分のダンスインザダーク産駒。
エアグルーヴの子供ということで常に過剰人気してきたが、
良血馬らしからぬ感じで休むことなくコンスタントに走り続け、
ジワジワと強くなっていたんだろうねえ。
春先にはまったく相手にしてもらえなかったアドマイヤメジャーを、
夏を越えての成長で飛び越えて行った感じだ。

好スタートからじわっと進む感じで中団のイン。
シェーンヴァルトの後ろで綺麗に折り合った。
1周目のバックストレッチの映像では、
この馬が一番気持ち良く走っているように見えた。
しばらくは内々を淡々と進み、
シェーンヴァルトが掛かってあがって行った後に
少し押し上げてスリーロールスの真後ろに。
先団のペースアップに乗っかってスムーズに4角を回って直線。
立ち上がりで外から来ていたセイウンワンダーと軽く接触し、
弾かれたように内に進路を伸ばして鋭伸。

コーナーの立ち上がりでスリーロールスに一度引き離されたが、
ラスト200でスリーが派手に寄れて停滞しているところ、
内に切れ込んで一気に交わしそうになったが、
ここからスリーのもうひと伸びにあって届かず。
最後は脚色が一緒になっていた。

3000mに渡ってほとんどロスの無い運びで、
最後に自滅しかかったスリーとは少し差があったようには思うが、
気性、センス、スタミナ、全てが長距離向きだった。
血に実力が追いついた感じだ。地力を感じた。
もっと強くなりそう。


3着 セイウンワンダー
これも良いスタートを切って静かに待機。
自然と中団に収まった。
内にフォゲッタブル、前にアンライバルド、外にポルカマズルカ、
上手く壁が出来て良い態勢になったのだが、
馬がそれを嫌がったのか、1周目は首を上げて折り合いを欠いた。
しかし囲まれているので馬としてはどうにもならず、
福永の指示に従ってようやく静かになった。

静かになってからは実に堂々としたもので、
少し慌しかった前の集団を見ながらじっくりと。
前にアンライバルドがいたのでそれを目標に進め、
4角ではフォゲッタブルと併走しながら良い感じで直線へ。
直線の入り口でフォゲッタブルと軽く接触し、
こちらは弾かれたように外へ。
暴走して失速したシェーンヴァルトの外を突いて鋭く伸び、
内から外へ進路を切り替えてきた上位2頭を追ったが、
ちょっと及ばずの3着入選となった。

最初にちょっと折り合いを欠いたのが痛かったが、
上手く宥められていたと思うし、
それ以降はスムーズに運べていた。
内の馬場が良かったことがこの馬にとっては不運だったか。
上位2頭とはそれほど差はなさそうだ。

調子ひと息だった弥生賞と、極悪馬場だったダービー以外は好走。
2歳王者がここまで頑張れるのは大したもの。
なんとなく中距離馬のイメージを持っていたが、
これについては訂正せざるを得ない。
持続力のある、マイル~クラシックディスタンスを走れる万能馬。
とりあえずはこんなところか。
この馬は、次走をどこにするかも注目だな。どこでも走りそうだ。


4着 イコピコ
馬を信じて乗られていたが、届かなかったな。

ちょっと遅めのスタートで、そのまま静かに待機を選択。
後方3番手からの競馬になった。
四位としては、位置にこだわりはなかっただろうね。
入れ込まず、気負わず、静かに入ることが出来て、
一安心といったところではなかったか。
リーチザクラウンが大逃げを打って、先団が少し幻惑されていたが、
イコピコと四位は揺らぐことなくじっと待機。
2000mを過ぎても動かず、
2400m過ぎあたりでようやく馬群の外目をうかがいだした。

ただ、全体の流れとしてはそれほど速くないことを感じたか、
コーナーを回るのに加速に重点を置かず、
距離を走らない方向のコーナーリングを選択した。
あわよくば内に行こうかという考えもちょっと見える。
ただ、内のほうは少しごちゃついていたし、
立ち上がりからはもう迷わずに真っ直ぐに突っ込んだ。
外に膨れるブレイクランアウトの内を突いて鋭伸。
追えば追うほどにグイグイと馬群を飲み込んでいったのだが、
上位3頭の末脚も鈍ることがなかったために、
詰め寄ったところでゴールが来てしまった。

ラスト2ハロンは12.2-12.2と落ちており、
このうち最後の12.2は上位3頭のものだから、
ここをもうひと伸び出来ていればなんとかなったのだが、
イコピコにそこまでの力はなかった。
差し馬の中で唯一やってきたことは予想通りだったが。
まあ、初めての3000mでのことだからな。
よく走ったんじゃないだろうか。
本当に強ければ勝っていた。まずまず力を出し切っていると思う。
これからもG1戦線で差し馬として頑張っていけるだろう。


5着 リーチザクラウン
発汗が凄かったね。

上々のスタートからゆっくりと入っていったのだが。
内の前にアントニオバローズを見ていたのに、
お前には行かせないとばかりに馬が勝手に出て行った。
そういう馬になってしまったので、豊も抑えることは無い。
スッと先頭に立つと、リラックスさせることに終始した。

リーチのリラックス状態はハイペースに近いもの。
1000mを1分を切るペースで走り始め、
これはさすがに3000mとしては速すぎる走り。
少し落とせという鞍上の指示に対して、
1000mを過ぎてからようやく納得したのだろう、
12秒半ばから13秒のラップになって、
2000mでは、3000mをなんとか乗り切れるだけの時計になった。
好きに走っていたので精神的に駄目になるようなことはなく、
直線の入り口でもまだ頑張れそうな気配だったが、
直線に入って早々に、引っかかったシェーンヴァルト、ヤマニンウイスカー、
そして満を持してスリーロールスがやってきた事が厳しかった。
並ばれたところでやる気をなくしたように止まってしまった。

この馬、並ばれるとやる気を失う面が強いな。
ラジオNIKKEIでも、ダービーでも、神戸新聞杯でも、
そして今日も、大した抵抗をせずに後退してしまった。
おそらく、自分としては好きなように走って納得しているのだろう。
誰かに勝ちたいとか、そういう意思は持ち合わせていない。
競馬を間違った感じに理解しているように思う。
持てる能力は間違いなく凄いんだけどね。

大袈裟に、大雑把に言わせて貰えば、逃げ馬であることが敗因。
アンカツもこの件に一枚噛んでるので心苦しいところだがw
まあこれは豊が乗れないのに千両賞を使った橋口さんが悪いから。
もう遅いんだろうけども、
どこかで先行馬か差し馬に戻せないものかねえ。
今の感じで行くと、宝塚か秋天しかチャンスがなさそうだ。

とにかく脚は速いんだが。身体能力の高さは間違いないんだが。


11着 アドマイヤメジャー 
地味に遅れたスタートから中団の後ろの外。
前走は遅れてからずっと内々を進んでいたのだが、
今日は内に入る余地がなく、ずっと外だった。

シェーンヴァルトやヤマニンウイスカーがかかった感じで、
前のほうがちょっとごちゃつくような感じになったんだけど、
それを見て早めに進出して6番手あたりで直線に入った。
まさに自力勝負に打って出たわけだが、
それを乗り切る力はなく、直線早々に脱落してしまった。

前走の敗戦を生かして強気に挑んでみたのだろうけど、
この競馬をやりきる力はないようで、
現状はセントライト記念のように乗るべきだろうね。
一つ、答えが見えて良かったと思う。
馬の状態についてもピークには見えなかったし、
経験は浅いし、まだまだ強くなる余地があるだろう。


15着 アンライバルド
スタートを決めて前の集団にいたのだが、
1周目のストレート前に躓くような格好。
そしていつも通りに入れ込み気味の追走になってしまった。

位置だけを見れば良いところにいたが、
本当にそれだけで、気持ちが競争に向いてない。
4コーナーまではなんとか格好を作っていたが、
それだけで直線はもう余力が残っていなかった。

実際のスタミナがどうこうというより、
気性が悪すぎて長距離は向かない感じ。
クラシックでも長すぎるんじゃないか。
中距離で前が引っ張ってくれるレースになれば、
(まさに皐月賞のような感じで)
すぐに巻き返すことがあるだろう。
JCよりも、マイルCSのほうがまだ面白い。

富士S回顧

2009-10-24 18:34:23 | 競馬
菊については昨日書いた通りの馬を買うだけなので、
今日は何をしようと思ったんだけど、
とりあえずG3の富士Sでも回顧しておきます。
レベルは高くなかったですな。




1着 アブソリュート
1馬身近く出遅れて後方から。
基本的に後ろから行く馬で、大した影響も無いところだが、
内枠だったこともあるだろう、少しだけ出して行って中団の後ろに。
ほぼ平均程度の流れだったと思うが、
自分から行こうとか気負うことなくじっくりと進んでいる。
終始馬群の中だったが、4角回るところでの手応えは抜群に良く、
直線に入ってラスト400を過ぎるまでほぼ持ったまま。
右前のマイネルファルケと、左前のストロングガルーダの間に、
1頭分ちょっとのスペースが終始出来ていたが大きい。
これによって、勝春は我慢できるだけ我慢してスパートした。

内を走っていた馬達にはそれほどの余力がなく、
抜け出す脚が速すぎて一気に先頭に立ってしまったが、
最後まで我慢しきって後続の猛追を振り切った。
少し運にも味方されているが、勝春の素晴らしい騎乗だった。
あれ以上仕掛けが早かったらシェンクには余裕で差されていたことだろう。

このメンバーでは力上位の1頭ではあったが、
次のマイルCSとなるとどうだろうね。
春の上位馬、ウオッカ、ディープスカイ、ファリダットが不在になるので、
今度はそれなりに戦えそうではあるが。


2着 マルカシェンク
アブソリュートが相手にならないほどの、堂々たる出遅れ。
2秒したところでもう前の集団と3馬身は離されていた。
これは今回に限ったことではなく、
ゲートを普通に出る気が無いとしか言いようが無いw
駄目な騎手ならここで焦ってしまうところだが、
柴山は実に落ち着いていたな。
少しも急かすことなく、ゆっくりとレースを始めたことで、
800mかけてゆっくりと最後方にとりついた。

そのままゆっくりと加速しながら大外へ。
誰にも邪魔されることなく気持ち良く走れており、
久々にマルカシェンクが走る気を起こした感じ。
柴山は直線に入って早々に仕掛けて追い込みに入った。
一気に内の馬を飲み込んでいくような気配だったが、
全体的に外差しの流れになったこのレースで、
一気に突き抜けていくという脚色までは行かず。
形としてはジリジリと外から内を飲んでいく形で、
ラスト100あたりで内の馬の大半が力尽きたところ、
まだ余力があったシェンクだけがもうひと伸びした。

あと一歩あれば変わっていたところだったが、
これはもう運がなかったとしか言いようが無い。
普通に出ていればもちろん勝っていただろうけど、
普通に出ないのがマルカシェンクなのだから、
それは受け入れてレースを進めるしかない。
当然ながら展開次第になってしまうが、恵まれたらG1でも。


3着 マイケルバローズ
前走、朱鷺Sで久しぶりに目の覚めるような脚を使った馬だが、
今回も前走に続いて末脚を引き出すことに成功した。
若い時期に追い込み脚質に変更して以来、
重賞でも何度か見せ場を作ったりしていた馬で、
これくらいは走っても別におかしくは無いんだけど、
歳を取って近走はまったく駄目という感じだったので、
前走から乗っている勝浦との相性がピッタリなのだろう。
こちらも、覚悟を決めて乗れる騎手が乗れば走る。

五分のスタートからじわっと下げて後方3番手から。
序盤、少し行きたがっているような格好も見えたが、
ここは行かせずに絞って我慢させていく構え。
この馬も行きっぷり良く4角を迎えた。
馬群の一番後ろをついていくような感じで回り、
直線に入ってどこへ行こうかというところだったが、
外のほうも横一列でどうにも抜け出すスペースが無い。
ラスト400を切って一度追い出しに入ったが、
追いながらもジワジワと前が狭まってしまうような感じ。
窮屈になって、広がって、窮屈になってを繰り返し、
最後にマルカシェンクが抜けた内側の狭いところを選んで、
シェンクと2頭だけ最後の1ハロンまで伸びきった。

ちょっと窮屈になるところがあったんだけど、
別に極端になくなったわけではないし、
前が狭くなれば、空いた時に馬はより伸びるものだから、
俺としては、一概に悪かったとは思えない。
まずまず、力を出し切れたんじゃないか。
この馬はマルカシェンクと同等の評価で良いと思う。


4着 リザーブカード
この馬もG3でなら普通に通用する馬。
G3ならば何気に掲示板を外したことがほとんどないんだよな。

まずまずのスタートから馬なりでじっくりと。
自然と中団の後ろ目の真ん中、
まさに馬群のど真ん中あたりからレースを進めた。
気負うところもなく良い感じで進んでいるのだが、
4角に入るあたりであまり手応えが良くなくて、
鞍上に仕掛けられて流れについていくような感じ。
余裕がなかったのか、内ラチ沿いのほうに寄せて距離を稼いでいた。

追い通しのまま直線に入って、それなりに勢いが戻り、
さあどこへ行こうというところだったが、前がまったく空かない。
左右どちらにも道がなく、立ち往生しながら我慢。
右前にいたアブソリュートが我慢していたことが、この馬の不運か。
ラスト350、アブソリュートが抜け出しに入ったスペースに飛び込んだ。
その地点では、もうやる気をなくしたような感じで勢いがなかったが、
後方から馬群を割ってきたナスノストロークに外から並ばれて、
闘志に火がついたように急に加速を始めた。
狭いところを突き破って、内から唯一伸びた馬だが、
マイケルバローズの強襲に屈しての4着惜敗。

マイケルバローズよりもこちらのほうが窮屈だった。
ちょっとレースの運び方を考えないといけない気がするが、
上手に運べればこの馬のほうがG1でチャンスがありそう。


5着 ザレマ
前走でようやく重賞初制覇を成し遂げたが、
やはりこの馬は短距離馬なんだよね。
マイルか、それよりも短い1400mがあっている。

好スタートから気合を入れて前へ。
外枠から5番手まで浮上して行ったが、
仕掛けたことで、ここでちょっと行きたがってしまった。
鞍上の博幸は抑える。これは当然の選択。
がっちり抑えてなんとか折り合いをつけた。
ここで我慢させたことが、最後の頑張りに繋がったが、
最初に行かせた事が結局はちょっと響いてしまったね。
もっとリラックスして5番手ならまた違ったんだが。

600m過ぎには余裕を取り戻して好位を追走し、
直線に入るところでは内から4頭目、それなりの手応え。
本当ならもう少し我慢したかったところだが、
内のストロングガルーダに外からケイアイライジン。
直線早々に勝負という感じで動かれてしまったので、
待つことも出来ずにそれらとの叩き合いに入った。
ラップタイムが速くなったところで若干置かれ気味になって、
ラスト200ではケイアイライジンに交わされているんだけど、
ここから粘って、差し返しての3着争いに。
しかし勢いに負ける格好で5着に敗れた。

まあ、実力がこれくらいと言えばこれくらいかもしれないが、
もう少し溜めれたらもっと良い結果がついてくる。
この馬のベストレースは、阪神牝馬Sと京成杯AHだ。
どちらも、短距離で溜めが効いたことで最後に伸びたレースだね。
これも乗り方次第でマイルCSでもそれなりに戦えると思う。


7着 ケイアイライジン
力不足を露呈したのがこの馬。
上々のスタートから好位のすぐ後ろになり、
行き過ぎないようにじっくりと溜められていた。
いつでも外に出れるように準備しつつ、
5番手のザレマを目標にする感じでレースを進め、
外から誰にも被せられることなく4角へ。
コーナーを回って綺麗に大外に持ち出された。
コーナーリングの途中から追っつけられており、すぐにスパート。
ザレマを目標にじわじわと差を詰めにかかって、
ラスト200ではこの馬が2番手に上がる勢いだったのに、
横一線の叩きあいの中で力尽きてしまったのか何なのか、
勢いが急に萎んでしまって失速の7着。

前走の京成杯AHでは出遅れて後方になってしまい、
よく追い込んできての4着だったことで今回人気していたが、
前走は出遅れたおかげだったことを示したようなレースだった。
鞍上を見れば、明らかに自信を持っている気配の騎乗で、
見事な運びから勝てるところまで持っていったのだが、
馬がだらしなくて負けた。

まあ馬にはタイプがあるので、こういう王道の競馬が合わなかっただけかも。
次はもっとタメを作る必要がありそうだね。


8着 ストロングガルーダ
この馬もだらしないところを見せた。
好スタートから好位の一団を形成。
それほど行きっぷりが良くなかったのか、
それとも鞍上としては少し前で勝負したかったのか、
若干仕掛け気味に乗られてはいるが、馬は落ち着いている。

終始馬群の中を走り、上々の気配。
4角も良い手応えで回るとコーナーリングで4番手に浮上。
前にいたマイネルスケルツィの外に持ち出した。
この地点でほぼ持ったまま、一番手応えが良く見える。
ラスト400、満を持してスパート。
追い出された地点では、堂々と抜け出しに入ったのだが・・・。
遅れて内から鋭く伸びてきたアブソリュートに一気に交わされると、
そこからは粘ろうという根性やらスタミナやらが全く無く、
内から外から交わされるままに沈んでしまった。

休み明けが影響したのか、相手が強かったのか、
ちょっと図りかねるところだが、レース運びは万全につき、
とりあえずは馬が力負けしたと考えておきたい。


15着 レッドスパーダ
終始4番手のインをこっそりと走っていたが、
直線でまったく伸びてくる気配が無し。
内があまり伸びない状態だったことと、
やや狭くなっていたことを加味しても、
情けない走りだったと言わざるを得ない。

まあ、休み明けでプラス22キロではね。
これは走れる状態に無かったようだ。評価保留。

菊花賞の予想

2009-10-23 23:32:47 | 競馬
ちょっと簡単ですけど、菊花賞の予想を。


◎ スリーロールス
良いね、素晴らしい枠に入った。
何が素晴らしいって、何も考えることがない枠だ。
9番のリーチザクラウンの逃げはほぼ確定として、
2~8番枠の馬に先行馬がいない。
いたところで番手のラチ沿いは確定しているのだが、
「誰にも競られることなく、ゆっくりと番手のイン」
を奪う可能性が極めて高くなった。

騎手は、若手の中ではトップを争う浜中ではあるが、
重賞実績はほとんどないし、長距離実績もほとんどなし。
距離が長くなるほどに騎手の腕が問われるのは常識だが、
浜中の3000m以上の経験はたった1戦。
これは今年1月のOP特別・万葉Sだが、
7頭立てで終始最後方を走って殿では何の経験にもなって無いだろう。
よって、ごちゃついたり忙しい展開は避けたいところ。
難しいことを考えず、シンプルに乗れる展開が良い。
幸いにもそれが叶いそうな並びになってくれた。

とにかくリーチザクラウンを離れた位置でじっと待機。
どのあたりで動くかは、陣営であらかじめ決めておくと良いかも。
やや掛かり気味に走る馬ではあるが、
逃げるのが速いリーチであれば、その不安がぐっと下がる。
無難に直線に入ることが出来たら、
後は持ち前の瞬発力でリーチを交わすだけだ。
前に行く馬だが、素晴らしい瞬発力を持っているのがこの馬の魅力。

ジャミールで戦った前走の走りには本当にビックリした。
あれを見て、菊はこれだと思わされたので、
初志貫徹で行こうと思っている。



○ リーチザクラウン
能力的には抜けているであろう馬。
随所にポテンシャルの高さを見せてきたが、
実績はまだダービーの2着で、能力に見合った成績だとは思えない。
ダービー馬が参戦せず、皐月賞馬が前哨戦で微妙な成績、
このチャンスを絶対に物にしたいところだろう。

スピードもスタミナも十分にあると思われる馬だが、
何がネックになるかと言ったら、誰が見たって気性だろう。
そこに至ってしまった過程は置いといて、
前に行かないと気が済まない馬になっている。
特に3000m戦となれば、逃げるというだけで大幅なマイナス。
3000mを超えるレースでの逃げ馬の成績は、
勝率8.5%、連対率17.5%、複勝率26.5%
1レースに1頭だけで、レースの主導権を握れる逃げ馬としては、
かなり低い成績となっている。

面白いデータというか、考えてみれば当然ということがあって、
1番人気、2番人気は過去に3勝ずつしか挙げられていないのに対し、
9番人気を除いて、3~10番人気で勝利を挙げた馬が存在する。
ようするに 「逃げ馬は舐められて何ぼ」 ということだな。 
今回のリーチザクラウンは、G1において1番人気を背負う逃げ馬となる。
ここでもう一つ面白いデータを。

過去3000m級のG1で1番人気を背負って逃げた馬は存在しない。
(おそらく歴代最強の逃げ馬ミホノブルボンは逃げさせてもらえなかった)

というわけで、リーチザクラウンは史上初めての馬となるだろう。
いろんな意味で注目の一戦だな。
普通はマークされて厳しいレースになるものだが、
この馬の場合、勝手にペースを上げていく可能性があるので、
逆に放置される可能性も十分ある。
十分あるというか、多分そうなると思う。
(だからスリーロールスを本命にしている)

リーチはとにかく自分との戦い。
アンカツが歴史に名を残す馬だと言った馬だしね、
この馬にも頑張って欲しい気持ちはある。



▲ イコピコ
3番手は前哨戦の勝ち馬。
神戸新聞杯は本当に強い勝ち方だった。
リーチザクラウンが作った速い流れから、
最後まで速いラップが刻まれたレースにおいて、
大外を1頭だけでぶち抜いたのだから凄かった。
フロックで出来る芸当では無いね。
春のプリンシパルSで最後方から4着に追い込んでいたあたりから、
素質の片鱗らしきものを見せていたのだが、
じっと脚を溜められる四位が乗って、素質が開花したって感じか。
2走前のラジオNIKKEI賞では好位から4着だったが、
半端な競馬はこの馬には似合わないと思う。
末脚に全てを賭ける形で道中を走ってこれば、
必ず最後に弾けてくるだろう。
鞍上が四位ならばまず大丈夫であると思う。

俺としては「リーチに誰も絡めない展開」を想像しているので、
前の馬がある程度粘れるレースになると見ている。
後ろからでは厳しいんじゃないかと考えているが、
後ろの馬の中で、抜けていると思われるこの馬は抑えたい。



△ ナカヤマフェスタ
4番目にこの馬。
現3歳で一番力を見せていないのがこの馬だと思っている。
この馬も気性に難を抱えているわけだが、
なんとか制御が出来るレベルでレースを重ねている。
前走も、勝つには勝ったがこの馬としては不発だったように感じた。
鞍上の蛯名も、あんまり納得していない感じだったしね。

2着に負けた京成杯は明らかに不利で勝っていたレースを落としたし、
皐月賞は史上稀に見る前崩れのレースを前で一番粘っての8着。
ダービーは史上稀に見る泥沼前残りのレースを追い込んで4着。
力で負けたレースは、はっきり言って一つも無い。
あまりに極端だった春のクラシックにおいて、
修行でもしているような競馬をしていたw

どういうレース運びをするかは分からないけれど、
どこから進んでもある程度の力を出せることは分かっているのが心強い。
とりあえず今回は好位の一団にいるだろうと考えている。
後は、これは自分なりの感覚なんだけど、
もっと力を秘めているように思っている馬なので、
それを信じて買ってみたいと思っている。



△ アドマイヤメジャー
本当はこれを3番手に考えていたんだけど、
調教を見た感じ、思ったよりも良くなってこなかった。
前走の状態は明らかに不完全。
友道師が堂々と「前走は8割だった」と言っているくらいだから、
そこからの上積みは果てしなく大きいだろうと期待されたんだけど、
なんだろう、イマイチ弾けてないような感じがする。
前走で馬体が戻らなかったことが大きいのかな。
今は9割ちょっとくらいだと思う。それでも行けると期待して買い。

この馬は、キャリアの浅さからまだ真価を見せていない馬。
前走、出遅れたなりに馬群を上手に走って、
上手に追い込んでくることが出来たのは収穫で、
これもどんな展開になってもある程度の力を見せてくれるだろう。
前走は出遅れただけで、これも好位の一団から。
実績上位勢は距離に不安を抱える馬が多いように思えて、
距離面でも優位だろうと思うので、期待はしている。



俺が買うのはここまでかな。全体的に前残りの予想。
他に人気になりそうな馬といえば、
アンライバルドやブレイクランアウト、セイウンワンダーあたりだろうけど、
これらは単純に距離が長いんじゃないかと思う。
差し組の中では、イコピコより劣ると考えていることもある。

JBC2週前

2009-10-21 22:18:17 | 競馬
ブエナビスタはエリザベスかJCか
3冠はならなかったが、ブエナの戦いは続く。
次は予定通りにエリザベスか、
もしくはJC挑戦もあるということだ。
コース的には、どちらにも不満はなし。
JCで最高の名誉を求めるのもありだし、
今回の相手に雪辱を期すなら、エリザベスしかない。

どちらに挑むにしても、今回の雪辱戦。
今回は調子を上げるというより調整する感じになったから、
次はまず間違いなく状態が上がることになる。
最高の走りで最高の結果を手に入れて欲しいね。



JBCスプリントに挑むガルダン
騎乗停止となったアンカツ。
復帰戦は11月3日(火)のJBCになる。

スプリンターズSで2着に惜敗したビービーガルダン。
次のレースに名古屋のJBCスプリントを選択した。
言われてみれば、ココしかないという感じの絶妙の選択。
この先に芝のG1は香港にしかなく、
来年を展望するにもかなり遠い。
過去にダートを走ったことは無いが、
どこかで一度走ってみたかったところ、
この季節には、ちょうど良い具合にダートの短距離G1が。
まず先手を取ることが最重要となる名古屋戦で、
ガルダンの速さは他馬を圧倒することだろう。
砂に脚を取られてもハナを切るくらいには速い。

先頭に立つとどうも気を抜いてしまう馬だが、
こういう馬は環境が変わるとがらっと変わることがあるので、
(時計のかかる北海道に行くと良くなるように)
大いに期待したいところだ。
ガルダンから見たら手強い相手なんてのはそうそういないが、
バンブーエールが不在の今回は相当に楽な相手関係。
砂に苦しまず、普通に走ってくれれば。



JBCクラシックに挑むスパルビエロ
スマートファルコン、フェラーリピサを連続して撃破。
重賞連勝で勢いに乗って初めてのG1に挑む。
ここまではサウスポーの傾向がある馬で、
近走の2つは左回りのコースでの連勝ではあるので、
ここがまさに試金石の一戦となるだろう。

と言っても、右回りで走らないということは無い。
昨年12月の阪神OP・ベテルギウスSは楽勝しているしね。
京都の平安Sでも連続して3着に好走しているし、
前目で流れに乗りさえすれば、
多少ズブさを出してもなんとか持ちこたえてくれる。
左回りなら控えてもけっこう自信を持てるが、
右回りなら、出来れば逃げたいところだが。

まだまだテンと4角の反応の鈍さは消えていないけど、
それでも解消されてはきているので、
圧倒的に先行有利の名古屋で、好走を期待したい。
G1最上位勢力の1頭、ヴァーミリアンと戦うことになるが、
いきなり最強馬全部と戦うような羽目にならなくて良かった。
順序良くステップアップしていけるのが嬉しい。
それ以外もそこそこ手強い相手が揃ったとは思うが、
今の充実度なら、無難に走れれば連は大丈夫じゃないか。
とりあえずは、フリオーソとの兼ね合いだね。

先週の反省

2009-10-19 22:05:01 | 競馬
昨日のあれはやっぱりでかかったんだなあと思うことがありました。
このブログ、おかげさまで多くの方に見てもらえるようになって、
130万くらいあるgooブログの中で、
いつもはだいたい、200位~300位くらいなんですよね。
個人的には、大したものだと喜んでいるのですが。
週中が300位弱で、週末が200位前後になるでしょうか。
それが昨日はいきなり91位になってました。

何気に、昨日のような状況にいきり立って立ち上げたブログなんですがw
4年ちょっとを経てベスト100に入ったのは、さすがに感慨深いものが。
素人でもけっこう行けるもんですな。
ま、もっと良い話題で入りたかったのですがw


これから2週間はさすがにネタが続かないだろうから、
しばらくは休み休みになりますのでご容赦ください。
しかし休み明けにはいきなりJBCがありますから、
そちらへ向けては徐々にテンションをあげて行きますよ。




土曜 京都
3R ベストクルーズ 1着
「使う毎に気合が乗って、スタート、行きっぷりが良くなってきた。
 前回は先頭に立つとフワッとしたから、
 出来るだけ抜けるのを我慢したけど、
 追ってからもしっかりしていたよ」
今回も好スタートを切って、さっと前に出て行った。
掛かり気味に先頭まで奪ってしまいそうだったが、
がっちり絞って3番手に待機させたが、
馬もそれにすんなり従ってくれて良かった。
前走は半端に行ってしまったからね。

アンカツも言う通りに抜け出すのを我慢させて、
ラスト200から交わしに入っての完勝。
最後までしっかりと走ってくれた。
言うことの無い素晴らしい勝利だった。
やはり重賞での活躍が楽しみな馬だ。



9R ピサノジュバン 6着
「カッとならず、ハミ受けもしっかりして、
 芝でも脚を使えるようになってきたね。
 それでもまだハミに頼って体が伸びて走っている分、
 追ってから良い脚を長く使えない。
 もう少し体の使い方を覚えてくれば」
好スタートから馬なりで。
1頭だけ、スーッと静かに後退して行ったな。
最後方まで下がってじっくりと。
先頭とは6馬身差で、走っている感じがとても良い。
なんというか、綺麗な走りをしているように見えるが、
まだ自分で走っているわけではないようだ。
4角、シングライクバードが外を動き出して、
それに続いて動き出したわけだが、
素晴らしい手応えと迫力で上がってきており、
捕まえてしまいそうな雰囲気で直線に入っている。

しかし、追い出してから伸びてはいるけど伸び切れなかった。
前で内の3頭に残られたのは仕方ないとして、
一度交わしたレジェンドブルーに差されてしまったからね。
面白かったし、見所のある競馬にはなった。
まだまだよくなる余地が十分にありそうだ。



10R ジャミール 2着
「今日の流れによく対応してくれた。
 今は行きっぷりが良くて楽に運べるし、
 追ってからもしっかりと伸びる。
 それに長く良い脚を使えるからね。
 2着だけど、内容は凄く良かったよ」
好スタートからじわっと前に出て4番手。
ライバルのトップカミングが斜め前にいて、
これを交わせば良いという態勢になった。
トップカミングの幸がジャミールを頻繁に見ているのが分かる。
明らかに、互いにこれを倒せばいいという感じの運び。
ペースはスローになっていたが、前が遠いわけではなく、
互いに、自分の馬の力ならば交わせると考えていたことだろう。

3角過ぎからの急速なペースアップにも上手に反応し、
直線に入ってジャミールは最内を狙おうとしたが、
ホッコービクトリーが切れ込んできたのを察知して、
すぐにその外へ持ち出して追い込み始めた。
トップカミングがこちらを絞り込むように詰めてきたが、
その寄せを許さずに跳ね返して2番手に。
一気にホッコービクトリーに襲い掛かったのだが、
交わせそうで交わせずにゴールが来てしまった。

良いレースだった。強くなっているのは間違いない。
今回はトップカミングがいたのが敗因だろう。
この馬はまだまだ強くなる。
来年は春の天皇賞に出ている馬だろう。



11R タガノエリザベート 6着
「行かせないと前に行かないし、
 まだスピードの緩急に対応できない感じ。
 広いコースで終いを生かすレースが合うんだけどね」
最初はそこそこ出て行きそうな感じだったが、
他馬を気にしたような感じで急に後退してしまった。
内でごちゃついているところだったならともかく、
外で上がったり下がったりしてたら話にならない。
レースに集中していないのだと思う。
人馬の呼吸はバラバラの一言だろう。

初戦は挟まれる感じで大きく後退してしまって、
鞍上が終始追っつけている中で、
後ろのほうで1頭になってから、急に動き出している。
何をきっかけに動き出すのかイマイチ分からないが、
今回のレースでも終いは最速の脚を使っているように、
脚力があるのは間違いない。
今はまだ生かせていないが、経験を積めば大きいところも狙えるだろう。




日曜 京都
8R セトノアンテウス 2着
「良い流れではあったけど、外枠から位置を取りに行っている分がね。
 内目の枠を引いていれば、もっと楽だったと思う。
 もう少し切れる脚を使えれば、このクラスは楽に勝てるよ」
もう少し切れる脚を使えれば楽に勝てる。
まったくその通りで・・・。
それを使えないからこんな現状なんだよなw
現級での力上位は疑う余地も無いけど、
実際に楽に勝てるかと言うと、そんなことはない。
相手の強さは準OPまでなら問わないはずだけど、
終いしっかり伸びる馬には簡単にやられてしまう。
アンテウスは先行馬だけどかなり持続力があるので、
上がりがもっとかかる、ハイペースのレースが良いだろうな。



9R フサイチピージェイ 1着
「前走時は良い状態ではなかったけれど、
 休ませたことで稽古で機敏な動きを見せていたし、
 デキが良くなっていた。
 前半から少々速いペースで行ってもあっさり押し切ってくれたね」
言うことなし。力が違った。
この秋の京都ダートはけっこう時計がかかっているが、
ピージェイは休み明けで58.5を背負って1分50秒5。
断トツの開催最速時計で勝ったのだから素晴らしい。
もっと良くなる。準OPで負けることもあるまい。
来年の重賞戦線での戦いが楽しみな馬だ。



11R ブエナビスタ 3着
「春より道中の行きっぷりが良くなっているし、
 最後も良く追い詰めてくれたが・・・。
 (降着について)馬群が固まったときの事象。
 そんなに酷く出た認識は無いが、降着の判定は採決が決めたこと。
 結果として関係者や多くの人達に迷惑をかけて申し訳ない」

4角、ブロードストリートがバランスを崩し、
ここで藤田が「危ない」か何か叫んだんだと思うけど、
アンカツはその声に驚いたように振り返った。
レッドディザイアを追っていこうとしていたところで、
すぐに元の行動に戻ったのはさすがなんだが、
これがなかったらまず勝っていた。それは間違いあるまい。

このシーン、まず前にいたレッドディザイアが少し外に動くのだが、
これは四位が強気に攻めて行こうという気持ちと同時に、
前にいたワイドサファイアが完全にばてていたことも重なっている。
「すぐにワイドが下がってくる。外に出して勝負に行くぞ」
四位としてはこんな気持ちで動き出したのだと思う。
道中、ただレッドの後ろをついていくだけで楽をしていたブエナビスタ。
レッドが動いて、アンカツの視界には下がってくるワイドが入ってきた。
ここも瞬時の判断で「よし、俺も追って行くぞ」となっただろう。
周りの状況もあらかた把握していたのだろう、
急に出すことはなく、ソフトに小さく外に持ち出した。

のだが、同時に斜め後ろのブロードストリートが仕掛け始めていた。
ブエナがわずかに持ち出した先と、
ブロードが突っ込もうとしていたスペースが重なって、
これはもう絡まり方が悪かったのだろうけど、
ブロードが必要以上にバランスを崩してしまった。
競馬ってのはつまるところ位置の取りあいからの叩きあいで、
この程度の位置の取り合いはそれこそ全てのレースで起こっていること。
G1になればそれが激しくなるのも必然なのだが、
それが運悪く大きくなってしまったというところ。
アンカツが勝負と思った場面と、藤田が勝負と思った場面が合致して、
物凄いタイミングの悪さでバッティングしてしまったというところだ。
イス取り合戦でアンカツが勝ったは良いけど、
席を取り損ねた藤田が転んでしまった、って例えはどうだろう。

ブエナの動きからして、ありえないくらいにバランスを崩されてしまったので、
それで降着という判定まで行ってしまった訳だけど、
これはもうタイミングが悪かったとしか言いようが無いんじゃないかな。
例えるなら・・・そうだなあ。
強固な建造物が地震の波長とあって、あっさりと崩れることがあるだろう。
そんな感じで、ちょうど重心を崩すような絡まり方になってしまったってことだ。
これはもう、何度も書くが運がなかったとしか言いようが無い。
今後こういうシーンになったとき、
アンカツは同じように競馬をして良いと俺は思う。
今回の件で、誰が悪いってことはなかったはずだ。


現実に大きな被害が起こったので、誰かが責任を取らねばならず、
採決が降着に至ったのは仕方ないと思う。
藤田に対して不満があるというお話を多く頂いたわけなんですけど、
逆に、藤田の立場にたってみて考えてみてください。
細かい経緯はどうあれ、あれがなければ・・・と思うのは当然のことで、
それを素直にコメントしているだけのことですから、
おかしなことは無いんじゃないかと思います。
俺がいろいろと見た限りでは、
あの不利が・・・と悔しがっているのは分かりますけど、
アンカツが悪いとは一言も言っていないように思います。
パトロールを見れば、レースの自然の流れであることが分かるけど、
それでも自分の馬が致命的に思える不利を受けてしまった。
これ、怒りのやりどころが無いんだと思いますよ。
藤原師のコメントも、悔しいけど仕方ない、という感じに受け取りました。
もし、藤田が絶対に降着にしろと騒いだって話ならば、
それはどうなんだ?と疑問は沸くところですけども、
実際にそうだったという話はどこにもないですから、
(なんか藤田が抗議して降着になったというのが規定事項のようになってますが、
 俺は単純に、降着か否か、多数決で意見が真っ二つに分かれたのだと思います。
 それからこれは本来はあってはいけないことですが、
 「影響の大きさ」も検討されたのではないでしょうかね)
これ以上、藤田に文句を言うのは抑えていただけると嬉しいですね。


納得はしにくいが、理解は出来る、ってところ。
アンカツもそれで矛を収めていますから。
降着のシーンについてはこれくらいで。



一つ、謝りたいことがある。
それはレッドディザイアを舐めていたことだ。
いや、ブエナの対抗馬はこの馬しかいないということは、
桜花賞のときからずっと言い続けていたことではあるけれど、
こちらと並ぶところまで来ているとは本当に思っていなかった。
正直、外を回せば簡単に差せると思っていた。
が、今回のレースを見て大きく認識を塗り替えざるを得なかった。

レッドディザイアは強い。ブエナと肩を並べるくらいに。

今回のレース、アンカツは外を回さずに内を回したんだけど、
その判断は100%正しかった。
結果はああなってしまったが、それは置いておこう。
内を回るレッドディザイアに対して
外を回すなんていう選択肢はありえなかった。
もちろん、ゲートを出てから考えようとは思っていただろうけど、
レッドを確認して、瞬時に内で良いとアンカツは考えたに違いない。

アンカツはこの勝負に挑むにあたって、甘い考えを一切持っていなかった。
レッドディザイアを強敵であるとしっかり認め、
これが互角のライバルであると、そう思っていたね。
ブエナの立場で内を回るリスクはもちろん考えていただろうけど、
それと天秤にかけても、レッドを倒すために一番良い道を選んだね。
この判断はさすがだったと褒め称えたい。
外を回っていたら、余裕で2着か、もしかしたら3着だったと思う。
結果としてハナ差で負けることになったが、
的確なジャッジの元で、良い競馬が出来たと思う。


今回は負けてしまったが、
1 京都の内回りに対する適応力の差
2 状態の差
3 アクシデントでアンカツに一瞬の躊躇があったこと
負けた理由にこの3点があるので、次は大丈夫だと思う。
エリザベスでは、一騎打ちの末に打ち倒してくれるだろう。


降着があまりにも残念すぎて、他の感想を持ちにくいところだがw
俺としては、素晴らしいレースを見たという気持ちだ。
今年のベストレースにあげたいくらいだね。


どうも乱文で申し訳ない。

秋華賞を軽く回顧

2009-10-18 17:43:11 | 競馬
レースを見直したが、ちょっとついてなかったなあ。
降着になったシーンは4コーナーの立ち上がり。
目の前を走っていたレッドディザイアがじわっと動き出したので、
アンカツは少し外に持ち出してついて行こうとした。
アンカツはレッドを徹底的にマークしていたわけだが、
同時にブロードストリートの藤田がこちらにぴったりとついており、
少し外に出ただけで、マンマークのブロードが過剰に反応して、
大きくバランスを崩されてしまった感じだ。
ブエナのあの程度の動きは全てのレースで存在しており、
あれが降着にいたってしまったのは残念でならない。
ただ、最も問題になるのは被害馬の被害の程度であるので、
今回の裁決は致し方ないところだろう。

こう言っちゃなんだが正直、反省することはそんなに無いと思う。
無作法をしたとか無理をしたとか、そういうわけではないから。


それは置いといてレースを見直すと、
出てから最後まで外に出る隙間は一切なかった。
包まれて消える可能性もあるイン追走だったが、
目の前にレッドディザイアがいるという僥倖。
目標とすべき唯一のライバルであり、
この馬が失速することがほとんど考えられなかったので、
これについて行きさえすれば、かなり楽なレースになるはずだった。
実際、最初から4角のあのシーンまでレッドの斜め後ろを走って、
まったく詰まることなく進めたのだから、
心配された馬群の中での競馬としては最高の部類のものだった。

あのシーンで一瞬後ろを気にすることになってしまい、
(アンカツ自身、寄れた感覚はほとんどなかっただろうから、
 かなりビックリしたことだろう思う)
それでレッドと一瞬離れてしまった感じがする。
ここが結果的に交わせなかったことに繋がっているんじゃないかな。
しかしそれも僅かなことで、すぐにレッドの外へ抜け出してきた。
ペースが速かったこともあるのだろう、
前の集団がばててバラけて進路が出来ていたので、
本当にスムーズにレッドの外に出て襲い掛かった。
ラスト200mの地点で1馬身差で、
春の状態なら間違いなく交わし去っていたんだが、
ブエナ自身の状態が良かったけれども磐石でなかったことと、
レッドが極限の仕上げだったことも合わせて、
執拗な抵抗にあって交わしきれなかった感じだ。


降着のシーンは置いといて、
2頭共にスムーズなレースが出来ていると思う。
今回のレースに限って言えば、互角だったと言って良いんじゃないかな。
次はエリザベスで戦うことになるだろうけど、
また2頭の一騎打ちになるんじゃないかな。
古馬でこの2強と戦える馬は見当たらない。
ブロードストリートはこちらにはまだ及ばないと考えている。



カワカミプリンセス以来の衝撃的な結末に、
勝ち馬が称えられることがほとんどなくなってしまった感じだがw
レッドディザイアは間違いなくG1馬に相応しい強さだった。
牝馬3冠共に勝ち時計が素晴らしく、その全てが2頭の一騎打ちに。
コース、距離に左右されず戦い続けた2強の強さは本物。
エリザベス女王杯の先も、共に牡馬と互角以上に戦っていって欲しいものだ。