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サナダ虫 ~解体中~

Go on and fuck yourself

「幻惑の死と使途」【小説】

2014年06月03日 | 批評 「読」 
「幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第6弾。


記号を覚え、数式を組み立てることによって、

僕らは大好きだった不思議を排除する。何故だろう?


感想。

①新車購入シーンがお気に入り。

②Gシリーズの加部谷恵美初登場!

③「萌絵ちゃん、単身犯人宅に乗り込み襲われる!」の巻。


三度目の再読。奇数章のみで描かれるマジシャン消失事件。

同時期に起こった「夏のレプリカ」(偶数章)とは対になる作品。書き方が面白い。

「~レプリカ」とは対照的に、物凄く派手!

登場人物欄がなかったことも・・・・まぁ納得かな??

★★★★★


ちなみに解説は、引田天功。

「まどろみ消去」【小説】

2014年05月28日 | 批評 「読」 
「まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE」(著:森博嗣)を読んだ。


「虚空の黙祷者」 「純白の女」 「彼女の迷宮」 「真夜中の悲鳴」 「やさしい恋人へ僕から」

「ミステリィ対戦の前夜」 「誰もいなくなった」 「何をするためにきたのか」 「悩める刑事」

「心の法則」 「キシマ先生の静かな生活」

この11作品を収録した短編集。


感想。

①イラスト、山田章博だったっけ!

②叙述トリックが多め。

③「悩める刑事」が好き。


三度目の再読。今までよりも俄然面白く感じた。

S&Mシリーズが2作品収録されており、ワケワカラン不思議系の作品もあるが、

毎度新たな発見があり、森作品は読めば読む程評価が上がる。これは断言出来る。

★★★★☆

「封印再度」【小説】

2014年05月23日 | 批評 「読」 
「封印再度 WHO INSIDE」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第5弾。


Searching the Bull  Discovering the Footprint  Perceiving the Bull  

Catching the Bull  Taming the Bull  Riding the Bull Home  The Bull Transcended  

Both Bull and Self Trancended  Reaching the Source  Wandering in the World


感想。

①タイトルとサブタイトルが面白い。

②私も西瓜と黄粉が大嫌いだ!

③「萌絵ちゃん、ブッ倒れる!」の巻。


三度目の再読。(本棚整理の為、シリーズ一気読み敢行中。※4年前の続き)

殺人事件や「天地の瓢」「無我の匣」の謎よりも、

萌絵と犀川先生の関係がぐっと近くなる一冊。もはや恋愛小説。(笑)

★★★★★


取り乱し過ぎの犀川先生は必見!

しかし、普通の男相手ならまだしも、犀川先生だと洒落にならず、ちょっと可哀想だった。


萌絵ちゃん、イタズラが過ぎますよ。

「フォグ・ハイダ」【小説】

2014年05月17日 | 批評 「読」 
「フォグ・ハイダ The Fog Hider」(著:森博嗣)を読んだ。

ヴォイド・シェイパシリーズ第4弾。


どんな場合でも、戦うことは容易い。

戦わないことに比べると、それはいつも近道に見える。


感想。

①ハード(以下略)。

②酒も飲むようになったか・・!

③ゼンの幼少期(回想)、可愛過ぎる。


またまた超強敵現る!

「勝てない」と悟る程の相手には、病に侵された妻がいた。

沢山の人と出会い、仲間(守る者)も増え、少しずつゼンは成長していく。

シリーズ4作目(残り1冊で完結するのか?)だというのに、あまり進展はないが、

それでも、来年4月の発売が今から楽しみ!

★★★★★

「龍神の雨」【小説】

2014年05月15日 | 批評 「読」 
「龍神の雨」(著:道尾秀介)を読んだ。

第12回大藪春彦賞受賞作品。


添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。

蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に合わせたから。

――そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。


感想。

①「ドラゴンボール」(漫画:鳥山明)も絶対にあるはずだ。(辰也の本棚)

②“舞の屋”って「ラットマン」にも出て来たね。

③解説、有り難い。


どんでん返しやミスリードが満載。勿論、騙された部分もあった。そこは否定しない。

しかし、ミチオが与える登場人物(少年少女)への試練は、重っ苦しくて読んでいて本当に苦痛!

物凄~く嫌~な気分になる。他の作家では殆ど感じたことないのに。(誉田氏に近いかも)

暗い話や残虐的な作品は嫌いじゃないのに、ミチオ作品は溜め息しか出ないのは何故ー。

★★★☆☆


ミチオの干支シリーズ。(タイトルに干支が入っているだけで、作品としての関連はナシ)

連続して4冊読むも、一番好きなのは「」かな。(以前に「球体の蛇」も読了済み。批評記事ナシの★★☆☆☆)


内容や登場人物が明るかったから。(笑)

「ラットマン」【小説】

2014年05月09日 | 批評 「読」 
「ラットマン」(著:道尾秀介)を読んだ。


結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、

ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。

次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。

事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる!


感想。

①オエ~!ゲロゲロゲロ!!(ハリガネムシ)

②お前ら、やっぱ親子だよ。

③冒頭と終盤のエレベーターのシーン、いるか??(誰か説明して)


ラストにはミチオお得意のどんでん返しが続く訳だが、

「そうだったのか!」よりも「・・ふ~ん、あっそ~」という感じ。

“真相”が大したことないからかな・・。(「勘違いだった」「偶然だった」みたいな)

それでも、タイトルは素直にウマイと思った。私は子年である。(だから何)

★★★☆☆


私とハリガネムシの思い出・・。


小学校6年生の時、友人と二人で鶏小屋の様子を見に行った。

小屋の前にあるスノコの上で、大きなトノサマバッタが死んでいた。


「うぇ~、バッタ死んでる~!」とその時!

トノサマバッタの身体の中から何やら細長いモノがうにょうにょと出て来るではあーりませんか!!


友人と二人、絶叫しながら走って逃げました。


ごめんなさい、“サナダ虫”を名乗っているというのに、生きている寄生虫はキモチワルイです・・。

見てくれはただの動く針金だというのに、ホント無理です・・。バッタの死骸の方がまだマシです・・。


あ゛ーーー、キモチワルイキモチワルイキモチワルイ!!

「ソロモンの犬」【小説】

2014年05月04日 | 批評 「読」 
「ソロモンの犬」(著:道尾秀介)を読んだ。


さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。

愛犬はなぜ暴走したのか?


感想。

①“おたく”って個人的に凄く嫌だ。

②間宮未知夫・・。

③目が悪いのに、青と紫を識別出来るなんて凄いね。(犬)


犬の生態を絡ませた事件は小さく、真犯人も「お前かよ!」な人で、盛り上がりに欠けるが、

大学生の日常を描いた青春小説と思えば悪くない・・のか??

事件をメインに考えたい私には、主人公はあのまま口封じで殺されて欲しかったんだけどな~。
死んでしまった衝撃は本当に大きかった。予想を裏切られ、嬉しくもあったのに・・。
一応伏線はあるとはいえ、フェアじゃねー。夢オチは何でもありになっちゃうから駄目だー。


★★★☆☆


本作の前に読んだ「片眼の猿」では、伏線を盛り込み過ぎでイチャモンをつけたが、

本作は本作でフェアじゃないとイチャモンをつけることに・・。


ミチオの宿命。(笑)

「文豪ストレイドッグス」【漫画】

2014年04月30日 | 批評 「読」 
「文豪ストレイドッグス」(漫画:春河35 原作:朝霧カフカ)1~4巻を読んだ。


現代横浜を舞台に繰り広げられる異能力バトルアクション!

武装探偵社VSポートマフィアVS組合(ギルド)の三つ巴!?


感想。

①大体みんな犬嫌い。(タイトルがタイトルだから??)

②樋口、作中でフルネーム出て来た??(一葉だろうが)

③泉鏡花って男だよ。(作中では女の子)


中島敦太宰治国木田独歩江戸川乱歩与謝野晶子谷崎潤一郎宮沢賢治福沢諭吉芥川龍之介・・。

超有名な文豪たちが勢揃い!とにかく豪華過ぎる!次はどんな文豪(キャラ)が出て来るのかも楽しみ。

バトルシーンは結構激しく血みどろだけど、コメディー部分のやり取りが面白く、

純粋な文豪ファンや関係者にはアレだと思うが、

俄かファン(作家&作品名聞いたことある程度)にはウケる気がする。

★★★★☆


個人的に好きなキャラは、江戸川乱歩と谷崎潤一郎。

俺様細目と萌え袖タレ目!


京極夏彦や綾辻行人までキャラ化したようだが、(作中での出番はナシ?)

う~ん、いくら個性的な容姿だからといって(笑)、現代作家まではどうだろう・・。

「片眼の猿」【小説】

2014年04月25日 | 批評 「読」 
「片眼の猿 One-eyed monkeys」(著:道尾秀介)を読んだ。


盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。

楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、冬絵の存在を知った。

同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に殺人事件が起きる!


感想。

①サブタイトル、色々勘繰ってしまった。

②トランプの絵札って、じっくり見たことなかったな・・。

③内容が内容なだけに、このジャンルを選んだのは正解だったかも。


ライトなハードボイルド。そして、「騙される」叙述トリックが満載!

次々に伏線が回収されていき、真実が明らかになっていく訳だが、かなり盛り込み過ぎだったね。

意味深な言動や描写が多過ぎる。“伏線”は“伏線”に留めておくべき。

「如何にも」を盛り込むのではなく、「さり気なく」を散りばめて欲しかった。

秋絵くらいの伏線だと、素直に「騙された!」と言えるのに。(他に隠れてしまっただけ??)

★★★☆☆


あんなギリギリ(寧ろオーバー)な伏線を盛り込まないと、クレームでも来るのだろうか??

「そんな描写あったっけ?!」「確かに○○してない・・!!」くらいがスゲー好き。

直ぐにページ戻ったりして、それこそ「もう一度読みたい!」作品になる。

「黄昏の岸 暁の天」【小説】

2014年04月18日 | 批評 「読」 
「黄昏の岸 暁の天」(著:小野不由美)を読んだ。

十二国記シリーズ第8弾。


還らぬ王、消えた麒麟。この国を襲う激震は、なぜ――。


感想。

①国交が無いのは、一応理由があったのか。

②境界線が曖昧だなーっ。

③みんな大好き、泰麒。


エピソード0「魔性の子」の対となる作品。十二国側の視点。

前半は、王と麒麟が消えた戴国の惨状が、将軍李斎を通して描かれ、とにかく苦痛。

しかし後半は、景王(陽子)発起のもと、殆どの国の王と麒麟が結束し、泰麒の捜索に当たる!

戴国はまだまだ酷い状態だけど、無事泰麒を蓬莱(日本)から連れ戻すことが出来て、

少しは希望が見えてきた感じ・・??

続編(今度こそ新作!)が待ち遠しい! 早く泰王見つけて、戴国を立て直してくれ。

★★★★★


増税前ギリギリ(3/28)に発売!

店頭では入荷が遅れると思い、ネットで購入したのだが、翌日にはズラリと並んでいた・・。


何だよ!