サナダ虫 ~解体中~

Go on and fuck yourself

「ヴォイド・シェイパ」【小説】

2013年04月27日 | 批評 「読」 
「ヴォイド・シェイパ The Void Shaper」(著:森博嗣)を読んだ。

ヴォイド・シェイパシリーズ第1弾。


人は無だ。

なにもかもない。

ないものばかりが、自分を取り囲む。


感想。

①ハードカバーの装丁が、めちゃくちゃ綺麗!

②まさかの武士道!

③やっぱり変な名前だ。(カタカナだし)


「理系ミステリィ」と謳われ、現在~近未来の作品ばかりであった著者、

今回は刀を携えた侍が主人公だとは、意外過ぎてやられた!

時代が時代だからなのか、他の作品よりも登場人物は大分まともな人格が多いので、

読み易さは感じられるも、やっぱり森博嗣は森博嗣。

安易にオススメは出来ないな。(笑)

★★★★☆


スカイ・クロラ」シリーズは、地味にかなり好きな作品。

それに類似するこの新シリーズ、正直期待はしていなかったのだが、(今まで放置だったし)


かなり好きになりそうな予感!

「舟を編む」【映画】

2013年04月19日 | 批評 「観」 


石井裕也監督作品、松田龍平・宮崎あおい主演の、

映画 「舟を編む」を観た。


マジメって、面白い。


感想。

①辞書、作りてェーーーッ!!

②暦作り(「天地明察」)の次は辞書作りですか・・。(妻役のあおいちゃん)

③「血潮」は大事だ。(「手のひらを太陽に」が成り立たないぜ!)


見所。

①トラさん。

②恋文。

③ピース又吉。(全然気付かなかった・・)


いやぁ~、最高に面白かった!

コトイチ出ちゃったかもしれないくらいに楽しかった!!

辞書(私の場合は新解さん)が一番好きな本だという私には、堪らなく羨ましい環境だった!!!

原作は、勝手に苦手と判断してしまい未読なのだが、やはり読んでみようと思う。

★★★★★


辞書っていいよね~。

何時間でも時間潰せるよね~。


語釈とか用例はマジ面白いよ。(特に新解さん)

「動物園」や「恋愛」の語釈は結構有名だし、用例にはホームズのセリフまでもが使われているからね!






小説からの引用ですか?

「隻眼の少女」【小説】

2013年04月16日 | 批評 「読」 
「隻眼の少女」(著:麻耶雄嵩)を読んだ。

第64回日本推理作家協会賞、

第11回本格ミステリ大賞受賞作品。


寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。

事件は解決したが、18年後に再び悪夢が・・。


感想。

①サイヤ人と地球人の混血である悟飯の潜在能力みたいな感じ??

②地図が欲しい。

③超とばっちり!


正直、面白くなかった。好みじゃなかった。途中で読むのが面倒になった。

まず、あのキャラクター(みかげ)が異質。メルちゃんとか超普通に感じるくらいに引く。

そして、「犯人はお前だ!」→「違った!」→「犯人はお前だ!」→「違った!」・・・・の展開や、

第2部である18年後の事件も全く同じように進むので、読み飛ばしたくなる。

ラストのどんでん返しは、著者らしさを窺えたものの、過程が回りくどくて疲れてしまった。

シリーズ化は絶対にしてほしくない。

★★☆☆☆


それにしても、あの“カバー”はないわー。

すっげー買うの恥ずかしかったもんマジでー。


絶対売り上げに影響を及ぼしている気がする。

「バイバイ、ブラックバード」【小説】

2013年04月09日 | 批評 「読」 
「バイバイ、ブラックバード」(著:伊坂幸太郎)を読んだ。


ラーメン女と子連れ女とロープ女と計算女と女優女の惜別小説。(何)


感想。

①バスの行き先を知りたい。

②パンて・・。

③ラーメン女だけ名前の共通点が見つからないと思ったら、そういうことか。


五股の借金男と毒舌の怪物女、何故だか憎めない2人が織り成す、

太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。

久し振りに読めた(オイ)、これぞ伊坂作品!

今回は特にキャラクターがブッ飛んでいて強烈だったけど、痛快で楽しかった。

★★★★☆


「ゆうびん小説」(一話が50人だけのために書かれ、自宅に届けられる)として執筆したものだったのか。

全然知らなかったな。是非是非応募してみたかった!


ポストに小説が届くなんて、郵便好きとしては堪らない企画だぜー!