踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

河骨の花

2009年06月04日 | 俳句

河骨や高倉城址沼蒼く
  かうほねや  たかくらじゃうし  ぬまあをく

<一言>
戦国の時代、八王子は戦略的な要所だったためにいくつかの城跡が残っている。高倉城址もその一つだが、幾度か焼け落ちては再構築されたのだろう、いまでは空堀のあとがそれとわかる程度だ。鬱蒼とした森と、木下闇の薄暗い沼に浮かぶ河骨の黄色が過ぎた昔を思わせるようだ。

・季語は、河骨’で、夏’です。

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紫陽花

2009年06月03日 | 俳句

垂れこむる雲の暗さや四葩白し
  たれこむる  くものくらさや  よひらしろし

<一言>
どんよりと曇った今日の空はもうすっかり梅雨の空だ。そういえばもう六月、つい先日までは米粒程度だった紫陽花の花がもう幾つかは立派に開いている。今はまだ眩しいほどの白さだがじきに七変化が始まるのだろう。

・季語は、四葩(よひら)’で、夏’です。

四葩の名は、紫陽花が花弁に見える四枚の萼で出来ているところからの呼び名で、
咲き始めは白で、しだいに色が変化するところから「七変化」ともいう。

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昼顔

2009年06月02日 | 俳句

昼顔や模倣いつしか地につきて
  ひるがほや  もほういつしか  ちにつきて

<一言>
学ぶとは、真似ぶからの転訛とか。とすると、良い句が作れるかどうかはどれだけ良い句をたくさん読むかに掛っているのかもしれない。ともあれ、大輪の朝顔より、地を這う昼顔を目指して地道に精進するしかあるまい。

・季語は、昼顔’で、夏’です。

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更衣

2009年06月01日 | 俳句

クールビズと胸はりて見む更衣
  クールビズと むねはりてみむ  ころもがへ

<一言>
今日六月一日は衣更えの日。とはいえ、今年は2~3日前から肌寒い日が続いているので実感はないが、役所ではネクタイをはずし、半袖に変わった。「寒いのに衣更えですね。」と、問いかけたら「クールビズです。」との答えが返ってきた。決まりだから?それともエコロジーの為だから?ともあれ時代は変わるということか・・・

写真は、私がボランテアで夏向きに剪定した躑躅の生垣です。

・季語は、更衣(ころもがへ)’で、夏’です。

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