少し異常か、と思えるくらい、くるくるしたツタやツルが気になっている。散歩で目にする葉っぱは、形の
面白いもの、色が奇抜なものなどをスケッチしたりデジカメで撮影してきたが、本来は、ホームページ作成時の素材として使おうという魂胆があった。あたりさわりのない(可もなく不可もなしといった)フリー素材集も商売柄いくつか持っているけれど、たいがいは自分で撮影した素材を加工して使っている。
既存のものを組み合わせたり加工したりするよりも使い勝手がいいし、オリジナル画像を保存しておくと、印刷物で使うこともできる。フリー素材にも、もちろん状態のいいものはある。完璧な露光、フォーカスでスタジオ撮影したものなどは簡単に再現はできない。プロの技だ。そのかわりこうした素材は版権フリーとはいっても値段が高い。てなこともあるので、散歩と素材撮影の一石二鳥が五臓六腑に染み渡る白玉の…てなものだ。
いつだったか、数ヶ月以内のことだと思うが、ビアズレーの画集のことをどこかで読んだ…。夭逝した「アールヌーボー時代」の絵描きだ。細密なペン画で意欲的な、病的なイラストレーションを描いていた。トレードマークは3本のろうそく。実際に真っ暗な部屋で、ろうそくの灯りで描いていたらしい。毎日悶絶状態の学生時代に模写したこともある。乱暴に定義するとアールヌーボーの絵描きはミュシャもそうだけれど、くるくるしたツルのような装飾が好きで好きでたまらない連中だった。サグラダファミリア教会のガウディの、直線がひとつもないくるくると有機的な建物もそうだ。まだまだ完成しないし。
何だか急に、そうしたものが気になってきた。不思議。謎。で、会社オフィスが入居しているビルの1階の駐輪場を通ったら、しばらく放置されている様子のチャリンコのカゴを覆うように、このくるくるがこっそりと忍び寄っていた。
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