堺北民主商工会

堺北民商ホームページはこちら

地道で、確かな積み重ね

2007年08月31日 10時26分52秒 | 世間の話
 今年の「夏の高校野球」も数々の熱戦を残し、先週(8/22(水))幕を閉じた。
 例年の事ではあるが、ギラギラ照り付ける灼熱の太陽の下、高校球児が全力でプレーした。
 83回を数える今年は夢の甲子園を目指して、全国で4081校が参加した。そして、地方大会を勝ち進んできた49校が地方の代表校として全国大会に出場し、頂点を目指してプレーした。
 今回、その頂点に立ったのは県立佐賀北高校である。
 佐賀北高校が、その勝利を手中にした決勝戦は劇的な試合であった。広島県代表の広陵高校の野村投手に7回まで1安打10三振、4対0で抑えられ、その試合の状況からして、このまま佐賀北高校は完封されても仕方の無い試合だった。
 ところが、8回1死からの佐賀北高校の攻撃、ヒットとフォアボールで1塁・2塁・3塁と塁を埋め、次のバッターが押し出しで1点、なお、満塁、そして副島君が劇的な逆転満塁ホームランで試合をひっくり返した。この余韻がまだ、覚め止まぬ9回表の広陵高校の反撃を断ち切り、優勝の栄冠を勝ち取った。
 その瞬間、佐賀北高校に対する祝福と今までの激闘に対し、惜しみない激励と歓喜の渦で甲子園球場は包まれた。

 こんな偉業を成し遂げたにも拘わらず、試合後のインタビューに佐賀北高校の監督や選手は意外に淡々と感想を述べる。

 百崎監督……「開幕試合を経験して選手が何事にも動じなくなった。日頃の練習       どおりに緊張せずにやれたのが勝因でしょう。選手達にお疲れさん       と言ってやりたい」「甲子園出場の常連校と言ったって、対戦相手       (広陵高校)も同じ高校生だ。うちにも1度や2度のチャンスはあ       るだろうと思っていた。」
 久保投手……「気負わず普段どおりのピッチングをしただけ。ただ、基礎体力は       誰にも負けない自信があった。」
       *この言葉を裏付けたのは宇治山田高校との延長15回、引き分け       で再試合となり、勝ち進んだスタミナ。
 副島3塁手…「甘い球を見逃さず、練習の時のように、力いっぱい振り抜いただ       け。その時はやったぁ~と思ったが、嬉しさが込み上げてきたのは       試合が終わってからでした。」

 こんな受け答えを聞いていると、4081校の頂点に立った感極まったインタビューとはとても思えない。

 しかし、そのインタビューの応対に秘められた並々ならぬ日々の努力を感じないではいられない。
 佐賀北高校は佐賀県でも有数の公立の進学校である。特待生制度も無く、練習時間は毎日、限られた3時間あまり。しかも、グランドはサッカー部など他のクラブ活動と共有して使用する。
 そんな制約された条件の下、密度の濃い、しかも基礎体力をしっかり付ける方法で地道に、コツコツと練習をやってきたのだろう。
 全国各地で、高校球児たちが佐賀北高校と同様に甲子園を目指し、日々の練習を行っている。こうした高校生に、佐賀北高校の今回の直向な試合がどれ程、勇気と励ましを与えたことか!

 百崎監督のモットーは「文武両道を貫く」だそうだ。
 人生の中で、多感で心身共に豊かに成長する高校時代に、佐賀北高校の野球児たちは何と良い監督に巡り会ったことか。
 恐らく、佐賀北高校の野球選手たちは、この高校生活から学んだ全てをこれからの人生に教訓として、生かしていく事だろう。

 「鶴の粟 蟻の塔」とでも言うべき貴重な経験を! 

堺市“自由都市・堺 ルネサンス計画19年版”

2007年08月30日 15時12分08秒 | 堺の話
ありがたい中央天下りの木原市政の続く私達の堺市。
そんな堺市の推進すルネサンス計画の最新版が公開されていたので、紹介します。
http://www.city.sakai.osaka.jp/city/info/_kikaku/top.html
(全文はこちら)

やはり堺市で活動する民商としては限りある予算の使い道がどうなるのか?が大変重要なポイントだと思いますので、その辺を中心に見てみました。
・・・・。
公共事業のオンパレードでした(予想通り)
☆文化芸術ホールの整備
☆北野田駅前ホール及びギャラリー整備事業
☆サッカー・ナショナルトレーニングセンターの整備
☆多目的アリーナを中核とする集客施設の整備検討
☆堺東中瓦町2丁地区市街地再開発事業
☆東西鉄軌道事業(←出ました無駄大本命)
☆路面電車活性化事業(←阪堺電車との絡みなんですが、含みのある書き方ですね、こちらも要注意)
☆阪神高速道路大和川線事業(←これもかなり酷い)
他にもワンサカ工事ばっかり!・・・。総額は幾らになるのでしょう。

どうやらこの計画によると市長やその取り巻きは今までと同じく、無駄な公共事業を続け、市民の願いである、「日本一の国保介護保険料」の是正などには興味が無いご様子です。

ちなみに前回堺市長選挙は投票率33%
木原市長は選挙後のコメントで
「投票率が低いのはそれだけ信任されているからだ」という趣旨の発言をされていた事を付記しておきます。
市民が自分の暮らしが楽になる道を放棄しているのですから、全く救いの無い話です。

事務局:つ


後期高齢者医療

2007年08月29日 12時58分47秒 | 世間の話
10ヶ月後に実施予定の後期高齢者医療制度。
75歳以上の方すべてから一定額(7000円くらい?)の保険料を年金から天引きし徴収し、加えて病院で受ける医療にも制限を加えるという、制度です。
ですから、今、息子さんなどの保険の扶養に入っている人もそこから外れ、保険料を強制的に徴収されます。
高齢者のみを切り離す事で、医療改悪を今後も効率的に進める自民党公明党の企みが容易に透けて見える制度です。
高額な保険料を天引き徴収の上にサービスまで改悪というこの制度。特に、誇張して煽っているわけでは無く、現在出ている話をそのまま書いておりますが皆さんは如何でしょうか?
喜んで受け入れられますか?喜ばなくても納得して受け入れられますか?
この「姥捨て山」を!

黙っていては金の無いものは死ねという社会が益々酷くなる一方なのではないでしょうか?

この件に関しての記事が今週の商工新聞の一面に大きく取り上げられていますので、制度に関する知識の乏しい方は必見です。
商工新聞は毎月400円で週一回です。
民商会員以外の方も申し込めば読者になれますのでどうでしょうか?
http://www.zenshoren.or.jp/shoukai/koudoku.html
↑購読希望者はこちらからどうぞ。

事務局:つ


ヴェニスの商人

2007年08月28日 11時57分02秒 | 世間の話
シェイクスピアの代表作の1つ、ベニスの商人を紹介します。
この話は高利貸のシャイロックと貿易商アントーニオを中心に、人々の欲望や愛想をからめて進む戯曲なのですが、最大の見せ場はやはり有名な「人肉裁判」でしょう。
シャイロックへの借金の担保に自分の胸肉を1ポンド取られたアントーニオ。
そしてアントーニオを憎む金貸しシャイロックはアントーニオに対して胸肉を斬り取って差し出すように裁判で求めます。

実はシャイロックはアントーニオが困っている人に、無利子でお金を貸していたことが気に入らなかったのです。
アントーニオが不運により破産するや、契約書をタテに容赦無くその命を奪おうとするのだが・・。
そこはお芝居なので大団円が待っているのですが、それにしても、現代日本にもシャイロックが沢山いるような気がします。
自分の欲望に忠実で、人を傷つけても何とも思わない。

名作故の普遍性でしょうか?

事務局:つ


苦悩の末、見えてきたもの

2007年08月24日 10時51分28秒 | 世間の話
 戦前を生きた靉光(あいこう)と言う画家が居る。愛光(=簡略)は広島の農村に生まれ、僅か6歳で養子に出され、苦悩の画家人生を送る。
 彼が1938年の時、描いた「眼のある風景」は良く知られているが、この絵はいくつもの眼が異様な眼光で何かを凝視している。
 この絵を観ているとある種の身震いさえ感じる。
 時代は少し遡り、1931年と言えば、満州事変が勃発した年で、日本の政治の雲行きが危うくなり始めた時である。
 この年、愛光は東京の池袋で絵画の活動をしていて、その時の作品に「キリスト」がある。
 この作品は全体が黒を基調としており、当時の時代背景とも関わって彼の苦悩と模索が良く表現されている。
 時恰も、ヨーロッパを中心に広まった「シュルレアリズム(Surrealisme)超現実主義」の画風が日本に入ってきた1937年、この作風の個展を観た愛光はライオンを解体して作品「シシ」を発表した。ライオンには似ても似つかない肉の塊のような絵。
 彼の葛藤ぶりが良く表れている絵である。

 更に、葛藤の末、遂に彼は作品「眼のある風景」を完成させる。
 愛光は非常に寡黙な男であったようだ。それが故に、絵に向き合う姿勢は怖い程、真剣そのものだったのだろう。
 そして、又、彼は社会の様相や時代の流れを敏感に察知する感覚も優れていた画家だった。
 1941年に発表した作品「静物(魚の頭)」は口を上に向けて開けた鰯の頭と果物を描いた絵であるが、戦争画である。鰯の頭は死の影に怯える人間の姿、そして、果物はジッとして何も出来ない人間の様子を表現しているように思える。
 そして、太平洋戦争も日本の敗戦の兆しが見え隠れする1943年、愛光は「生きている人間を描きたい」「きっと、この先には光明がある筈」との想いで、出征直前に3枚の自画像を描く。
 1枚目は苦しい顔をした自画像。
 2枚目は風を遮るように立った自画像。
 3枚目はどっしりと立って、真っ直ぐ先を見つめる自画像。
 この3枚の絵には彼の生き様が縮図として、描かれている。
 特に、3枚目の絵は苦悩の末に、彼が未来に向けて「ある種の確信」を見出し、それを見つめる素晴らしい自画像。

 そして、当然の事ながら、彼の元にも召集令状が届き、絵筆を銃に変えられる。
 1946年1月、愛光は38歳の若さで出征先で病死する。

 激動の時代を生きた1人の画家の生き様は私達に何かを訴えているように思える! 

堺北民商ニュース「memory」バックナンバー更新

2007年08月23日 17時23分19秒 | 活動紹介
堺北民商ニュース「memory」のバックナンバーを誰でも見る事が出来るように下記リンクより公開しております。最新号の8月22日まで更新しましたので、ご覧下さい。
http://minsyo.web.fc2.com/index.html
↑上記リンクから2006年、2007年と分けて置いていますので、ご自由にご覧下さい。


事務局:つ


格差社会も貧困もお見通し、解決の方法もお見通し

2007年08月22日 12時44分44秒 | 世間の話
今日は、今の日本の現状をピッタリと言い当てた言葉が100年前に書かれた論文の中にあったので紹介しましょう。

「人々があらゆる道徳的、宗教的、政治的、社会的なから文句や、声明や約束の影に、あれこれの階級の利害を見つけだす事を学び取らないうちは、彼らはいつも政治における欺瞞や自己欺瞞の愚かな犠牲者となってきたし、これからもそうなるであろう。どんなに野蛮で腐朽しているように見えても、いろいろの支配階級の力によって維持されているのだという事を、改良や改善の賛成者達が理解しないうちは、常に古いものの擁護者たちによって愚弄される事になるであろう」

どこから引いたかと言いますと「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」(レーニン著)という文章からの引用です。

「改革なくして成長なし」とか「美しい国」とか「抵抗勢力」とか「自民党+公明党」とか「二大政党制」とか「国際貢献」とか上記の文章に照らして考えれてみれば思い当たる事ありますよね?

レーニンはこの論文の中で、マルクスの思想がいきなり降って湧いた物では無く、人間社会の課程の中で、発展的に生まれたものである事を解説しています。
その思想の構成要素は3つ
①弁証法的唯物論(ドイツ哲学より)
②経済学(イギリス経済学より)
③社会主義への階級闘争(フランス社会主義より)
長くなるので、個別の解説は省きますが、これらを組み合わせた世界観が日本共産党の言う「科学的社会主義」です。
そしてこの立場で、社会を分析したレーニンの先の文章・・。
言うなれば今の日本の格差社会や政治の矛盾を生み出す原因は、突き詰めてゆくと全部マルクスという偉大な思想家の手のひらの上だという事なのです。

その科学の目を「今の日本」に向けて考えて見れば、きっと次のようになります。
「一度一度の選挙結果で振り回されるのではなく、こういった大きな視点こそが大切だし、人間の歴史の中での価値ある行為とは何か?本当の多数者の幸せを得る為には何をすれば良いのか?を問い続ける事が重要だ」

レーニンはこうも書いています。
「資本主義は全世界で勝利した。しかしこの勝利は、資本に対する労働の勝利の戸口にすぎない」(レーニン)
(何故ならば)
「貧困、抑圧、隷属、搾取はますます増大してゆくが、しかしまた、絶えず膨張しながら資本主義的生産過程そのものの機構によって訓練され結合される労働者階級の反抗もまた増大してゆく」(マルクス)
のだから・・

事務局:つ


NTTドコモのユーザーの方

2007年08月21日 11時00分30秒 | 世間の話
民商は別にどこの携帯電話会社も推奨はしていませんが、明日から受付の始まる、ドコモの基本料半額のサービスは「他社に乗り換えるつもりのないのドコモユーザーの方なら」どなたでも申し込まなければ損になるので、少しだけ要点を紹介しようと思います。
減ったとは言えシェアが50%近くある会社なので、きっと会員さんにも使用者が多いと思うのです。

注:くどいですが、ドコモを推奨し他社を誹謗する意図は全くありません。また、短期間に携帯会社を変える予定のある方は結果的に損をする可能性があるので、申し込みはあくまで自己の責任の元に行ってください。ここに書いてあるのはあくまで参考意見という事でお願いします。

http://www.nttdocomo.co.jp/charge/index.html(ドコモHP)

明日から受付開始のサービス「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」ですが、このサービス、これから2年以上ドコモから会社を変えないのを前提に基本使用量が半額になるというサービスです。ファミ割の方は家族間のメールが無料であったり通話が安くなるというサービスも付加されます。

他社との競争の結果からの割引プランなので、基本的には使用者のリスクは低いと思いますが、一応の注意点がドコモのHPに出ていますので転載します。
*基本使用料割引はお申込み日からの適用となります。
*2年間同一回線の継続利用をお約束いただきます。
*契約期間中に割引サービスの廃止、ご契約回線の解約または利用休止の場合は、継続利用期間にかかわらず9,975円(税込)の解約金が必要となります(契約満了月の翌月を除く)。
*1回線ごとのお申込みが必要です。

申し込みはお近くのドコモショップ、iモードから出来るので、皆さんどうぞご参考に・・。

事務局:つ


パソコンよろず商工交流会

2007年08月20日 12時48分49秒 | 経営対策部
昨日、19日に堺北民商事務所にて「パソコンよろず商工交流会」を開催しました。
*業者の技術取材ビデオの上映!
*今さら聞けないパソコン何でも相談!
*たのしいおみやげも!
などなど手作りで準備を進め、成功裏に終了しました。

事務所に来られた方々は一様に楽しそうにされており、人の集まる事、そのこと自体の素晴らしさを実感した一日でした。
堺北民商では商工交流会は数年ぶりの開催となり、これで終わりでは無く、発展的な今後の取組みに繋げて行きたいと思います。

事務局:つ