堺北民主商工会

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人生のターニング・ポイントは突然に訪れる。第2回

2008年09月11日 15時36分35秒 | 納税者による税務調査報告
8月25日
 私は今回の国税調査の事について、考えてみた。確か8月18日民商の事務所から担当のA氏に電話をしたときA氏は平成17年私の以前の取引先であるH社に国税調査に入った際の私の売上の資料があると言っていた。又、8月20日A氏が訪れたとき平成15年の売上が1千万を超えていませんかと言っていた。私の記憶では免税点の改正後1千万を越えないよう仕事量を調整したのでそんな事は絶対ないと確信してが、事実関係をよく調べると、私は平成17年に消費税の申告の必要があるおそれが発覚しました。

事実関係の整理
消費税法の改正
平成15年4月1日施行

小規模事業者に係る納税義務の免除に関する経過措置
平成16年4月1日

よって、個人事業者で平成17年度課税業者は申告の義務が生じる?

昭和63年12月30 (消費税法)
基準期間
個人事業者はその前々年度の売上

したがって、平成15年度売上が1千万を超えると平成17年度は課税?

しかし、消費税法の改正は平成15年の4月1日?

まったく出口が見えない!

9月2日 私の国税調査2回目
 9:15 
 A氏に電話、13:30からの約束を14:30に変更してくれるように頼んだところ快く了解を得られた。

 14:30
 約束の時間ちょうどにA氏は訪れた。

 私から口火を切った。
 「今回の調査で、どうも私とあなたの話は平行線をたどっているようだ、私もよくよく調べてみたが今回の調査は平成17年の消費税の申告のことですか。」
 「確かに、法律にはそのように書かれている。」
 「又、個人の場合はその前々年度の売上が基準になるとも書かれている。」
 「しかし、平成15年4月1日施行の法律で平成15年1月1日から12月31日の売上を基準とするのか、私は納得がいかない4月1日から12月31日の売上が1千万をこえているなら仕方がないが、1月1日から12月31日を基準とするなら1月1日から3月31日までの売上をどのように評価するのか、当然4月1日に免税点が変わったのであるから評価のしかたがあるでしょう。」
 「私はこの件は免責にしてほしい」
A氏は、それは出来ないと言いました。
 「それはそうでしょう、私も自己責任で商売をしてた訳だから、納得できたら申告して納税しましょう。私が納得できるように説明してほしい。」
A氏は、それは資料を持ってきて説明させてもらう、納得してもらえるかどうかは解らないが、よく勉強してくると言ってくれました。
 「法律で決まっているからだ、と言うような説明では私は納得でませんよ。」
 「もしこの法律が、前々年度が基準期間というのが翌々年度が課税というようになっていたら平成17年度の課税は無いと思う、まったくよく出来た法律だ、私にはよく理解できない。」

ここから、第3者の立会いがあれば調査が出来ないという話に移りました。
A氏の主張は守秘義務違反と税理士法違反だということです。
私の主張は、税理士法違反にはあたらないし、第三者がいる事で守秘義務が守られないと言うのはおかしいと言うことです。しばらく話は平行線をたどり次回は9月17日14:30に決まりました。
以上
感想
商売をするにあたり税法を全て理解する必要があるのでしょうか?
世間の常識だけでは、理解できない事があるように思う、
国税調査において、第三者の立会いを認めないというのはなぜなんでしょうか?
又、今まで立会が認められた事はないのでしょうか?

人生のターニング・ポイントは突然に訪れる

2008年08月26日 11時03分50秒 | 納税者による税務調査報告
民商は国家権力である税務署の横暴を許さず、納税者の権利を更に発展させる運動を展開する、一人ひとりの納税者が自覚的に集まった民主的な団体です。堺税務署は納税者の当然の権利である、税務調査の際の立会人を認めないばかりか、税務運営方針という税務署員の守るべき方針に明示されている税務調査に際しての事前通知を行っていません。また、調査の理由を明言しないケースが多々ある事なども含め、堺の民商は会員の税務調査に際しては、必ず仲間の立会いを行い、納税者があたりまえの権利を主張し自主計算の資料を元に調査に臨んでいます。
以下のレポートは個人の税務調査が入った会員さんの現在進行形の手記です。
上記の
① 事前通知をしない税務署
② 本人が納得して呼んだ仲間の立会いを認めない
などのポイントを踏まえて読んでいただければ幸いです。

ことの発端
8月8日「収支内訳書の提出について」の抗議行動から帰ったところ、堺税務署の封筒に連絡せんなるものが中に入っていました。
内容は以下の通りです


連絡せん
平成20年8月8日
森井良寛様

 本日、国税調査でお伺いしましたが、ご不在でした。
 つきましては、再度8月22日(金)午前・午後10時00分頃にお伺いする予定にしていますが、当日ご都合が悪い場合は、8月21日(木)までに、担当者まで連絡していただきますようお願いします。
 なお、当日は申告の基となった帳簿や売上・経費に関する書類を整えておいてください。
 また、調査の際には、税理士資格等のない第三者の立会いは認められませんので念のため申し添えます。

※ 連絡は出来るだけ次の時間内にお願いいたします。
   午前8:30~9:00 午後4:30~5:30   堺税務署 個人税第?部門
                             担当者  A氏
                             電 話  072-238-5551
                                  内線393・394
( 行政指導の責任者は税務署長です )

これを見た私は違和感をおぼえました、なぜなら私は昨年末で廃業し申告も済ませ納税も終わっていたからです。再度読み直したところであることに気づきました、これは今日の抗議にたいする、税務署による無言の圧力ではないかと。もしそうであるならば、とても許されるものではありません。いったいこの国はどこへ向かっているのでしょう。何かが壊れていくような気がします。

8月18日
盆明けを待って堺税務署の担当者A氏に連絡し、私は遭えてA氏の指定した22日より前の20日午後3:00を指定し、ここに堺税務署A氏による、私の国税調査が始まったのです。

8月20日
 当日は、正午少し前から堺北民商の事務所に行き鋭気を養っていましたが、2時ごろから私の意見に賛同される方が次々と訪れ、立会いをしていただくことになりました。

 A氏は約束の5分前に訪れた、第三者の立会人がいるにも関わらず平然としているのには、すこし驚いた。
 「私が、本人です、A氏ですか」と確認したところ、そうですと言うことなので「確か3:00の約束ではありませんか」と言って(自分の中でしまったと思った。)A氏は約束の3:00に遅れたわけではなく、その事を非難するのは筋の通った話ではない、少し力が入りすぎたかもしれない。
 「連絡せん と云うものを置いていかれたようですが、これはどう云うことなのか、私が留守なのを分かって来ているんじゃないか」
 A氏はそんな事はないと否定されました。
 「8月8日は我々が堺税務署に抗議に行った日で私が留守なのは、容易に想像できたはずだ、しかも印刷されたものを事前に準備しているではないか、これは抗議に対する圧力ではないのか、私はこれを見て悪意を感じた、いったいこれはどう云うことなのか説明してほしい」
 A氏はそんな事はないと再度否定されました。

平行線をたどった後A氏は謝罪してくれました

そこから事前通告の話に移りました。

 「そもそも、事前通告を行ったのか?事前通告をしましょうとなっているんじゃないのか、なぜ事前通告を行わないのか」
 「電話を掛ければすむ事じゃないのか、あなたは私の携帯電話の番号を知る機会があったはずだ。なぜ電話をしないんだ。」
「努力目標でもルールを決めたのなら守る努力をしてほしい、守らないならルールを決める必要がないじゃないのか、堺税務署で法令違反があったばかりじゃないか、いったいコンプライアンスをどのようにかんがえているのか。」
 「事前通告は行ってください。行う努力をしてください。」
 A氏は、時間的にも留守の方が多いので、連絡せんには事前通告の意味もあると言われました。
 「それなら郵送で良いじゃないか、私達が要らないというものを郵送してくるんだから、郵送できるでしょう、それで連絡してこない人はまずいないと思う、もし連絡してこない人がいるならそれからでいいでしょう。」
話は連絡せんの内容に移ります
 「高圧的なことが書いてあるが、これは法的な根拠があるのか、まるで法律に触れるように書いてあるが、こんな事を書く必要があるのか?これはあなたたちの都合がいいように書かれているんじゃないか、税務調査がやり易いように書いてるんじゃないか、私は兎も角として商売を始めて2.3年の若い人が見たらどのように感じると思っているのか」
 「これはイジメの構造とよく似ている、いじめている方はそれほど深刻なことじゃなくてもいじめられている方は自殺してしまう子供がいるんだぞ、この文章でも出しているあなたたちにとってはたいしたことではないかもしれないが、まだ若い人が見たときどのように感じると思っているんだ。」
この後少し考えたA氏は以後、発生する連絡せんからは高圧的な文章は削除すると答えられました。
A氏は私の預金通帳を見せてほしいと要望され第1回目の調査を終わりました。尚2回目は9月2日行う予定です。

私の感想
 私の父親が生前、「国税はムチャクチャだ」とよく言っていた事とは少し違うように感じた。
 A氏が謝罪してくれたことについて、当然のことではあるが、潔さを感じた、しかし彼が信頼できる人物かどうかはまだ疑問である。
 A氏が連絡せんの内容について、私の抗議に対して文章の削除を約束してくれた事、もしこれが本当に実行されたなら意義のあることである。
※ A氏のプライバシーを尊重し調査官名は匿名です。

以上
森井良寛