堺北民主商工会

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良いお年を!

2008年12月26日 12時47分19秒 | お知らせ
年末が目の前に迫り「良いお年を」という言葉が堺北民商事務所でも交わす事が多くなりました。
いよいよ本日26日で、堺北民商も年内御用納めとなります。
(年明けは5日からになります)

「良いお年を」とは「良いお年をお迎え下さい」の略なのですが、昨今の中小業者を襲う社会的苦しみを考慮すると「お迎え出来る人」の割合は確実に減っています。
ですから「お迎え下さい」では無く、皆さんに「一緒に掴み取りましょう」と提案します。

来年1年、これからの10年、自分の人生、日本の将来、世界の未来。
様々なスケールで見ても中小業者や一般市民にとって、今の社会情勢が良いとは絶対に言えません。
当面する個人的な困難を解決し、その根元の原因を知らせ変えてゆく。
来年も皆さんよろしくお願いします。
それではそろそろ締めましょう。

「良いお年を!一緒に掴み取りましょう!」

事務局;つ







EU温室効果ガス削減の公的協定

2008年12月24日 10時57分23秒 | 世間の話
この協定はヨーロッパの主要国の政府が温室効果ガスの
削減目標を達成するために産業界との間で結んでいる協定です。

ドイツの産業界は当初、2012年までに21%削減するという
自主目標による自主規制方式で日本の日本経団連の環境自主行動
ような方式でした。

しかし環境保護団体などから強い批判があり、
2000年に政府と19の産業団体との間で協定が締結されました。

協定では、自主目標の21%削減からさらに上乗せし、
原単位あたり35%削減するという目標を打ち出しています。
その削減の進み具合は、独立した研究機関が監視しています!

イギリスの気候変動協定の場合は、政府と50以上の産業分野ごとに結ばれ、
約6000の企業が参加しています。高い削減目標をもち、削減効果の高い協定で
「06年までに20の部門で生産を増大させながらCO2排出を減らした」
という実績をあげています。

いずれも協定参加企業には、環境税の減税などの優遇措置
が実施され、排出量取引制度とも組み合わされて、
排出量を減らす重要な施策となっています。協定を守らない
企業には税制上の優遇を撤廃するなど
厳しい措置を課すことで、目標順守を図っています。

一方 日本では、温室効果ガスの総排出量の8割を産業界が
排出しているのにもかかわらず、その排出削減は、
日本経団連の環境自主行動まかせと
なっています。この自主行動とは、業界ごとの削減可能量の改善を
積み上げて、削減の目標数値とするというもの。

排出を抑制するように自主的に努力するというものでしかありません。
各業界が自らの都合の良い指標を採用し、大口排出の業者
の多くが排出原単位の改善を目標にしているため、
目標を達成したにもかかわらず、その
業界の排出量全体は増加するという自体がおきています。
しかも削減を義務づけるものではなく、目標が達成できなくてもペナルティー
はありません。




事務局あ

人類を襲う困難

2008年12月22日 09時45分52秒 | 世間の話
来年の事を言うと鬼が笑う、と言いますが今日は人類に将来起こる困った事を書いてみたいと思います。
本当に困る話です。

①60億年くらい後にアンドロメダ銀河と私達の天の川銀河が衝突する。その際に太陽系や地球にどの様な影響が出るかは不明。

②100億年くらい後に太陽が燃える中で変化し赤色巨星となる(巨大化する)その大きさは地球の軌道を軽く越えるので地球は焼き尽くされて終わる。

③100兆年の1兆倍(10の26乗年後)に銀河の中心にあるブラックホールが銀河のすべての星を飲み込み、その質量は太陽の100億倍という途方もない重さに達する。

・・・。
どうでしょう、どれもこれも大変な話ですよ。
ですが、これらの問題に直面した時点で知的生命体が居たならば、必ず困難の回避に力を合わせて努力する事でしょう。

また、これらに比べると“地球温暖化”“貧困”“疫病”“戦争の根絶”なんて少し皆が相手を思いやる心を持てば、簡単に解決出来そうな問題に感じませんか?

今までも人類は目の前の問題を紆余曲折しつつも乗り越える事で発展してきました。
10の26乗年後の問題の解決に私達は力になれませんが、せめて目の前の問題から目をそらさず、良くなる方向へ目を向けて活動してゆきたいものです。

事務局つ

液晶狂想曲(クリスタル・カプリッチョ)

2008年12月15日 12時51分43秒 | 堺の話
シャープが液晶の生産体制を再編成するという。(リンク先:ロイター記事)

以下記事より引用
中小型液晶パネルを生産している三重第1工場(三重県多気町)と天理工場(奈良県天理市)の一部の生産ラインを閉鎖すると発表した。
これらの工場での一部液晶パネルの生産は亀山第1工場(三重県亀山市)へ移管する。生産体制の再編に伴い派遣など非正規従業員約380人を削減する。
世界同時不況により液晶パネル市場に余剰感が出ているため、生産体制の再編を行う。
引用終わり。

それぞれ15年経過した液晶工場の設備との事で、これに伴いあの亀山工場も再編成の中に入ってくるとの事。

私達の堺市はシャープの堺工場に対し向こう10年間、固定資産税と都市計画税を8割も減税する事を約束し工場を誘致しました。
この減税分は国から貰えるはずの地方交付税が減額される為10年間、堺市は大幅な減収を余儀なくされます。この減額の話は市長や当局から市民に対し積極的に説明される事はありませんでした。

15年で再編成の波の中にある奈良や三重の工場。クリスタルバレーなんていう機嫌の良い名前をつけても、たった15年でこれなら、世界の液晶の情勢や堺の工場の10年後がどうなっているのか…。
その時に誰が責任を取るのか?

こんなあやふやな話に巨額の税金をつぎ込んで胸を張る木原市長。
4年に一度の堺市長選挙は実は来年に迫っています。
問題意識を持つ堺市民が自らの言葉で語らなければまた投票率は33%になり、自民公明その他に支えられたオール与党の組織の力で木原市長が再選する事でしょう。

事務局:つ


「無保険」の子ども約3万3000人

2008年12月12日 15時52分53秒 | 活動紹介
国民健康保険料が払えない世帯から国保証を取り上げ、
病院の窓口で全額負担を強いる資格証明書の発行が
相次いでいる問題で、厚生労働省は10月末から11月初めに発表した。

調査結果で、全国の市町村の中で551市町村が発行していない事を明らかにしました。

また、資格証明書が発行されている世帯で、
「無保険」の状態におかれている中学生以下の子どもが、
約3万3000人に上る事が明らかになりました。

小さな運動から大きな運動をする事で、国を動かす事が出来る。



                             事務局:い

大阪府流入車規制適合票説明会

2008年12月10日 16時44分37秒 | 経営対策部
大阪府は、国の「Nox・PX法」の排ガス基準を満たさないディーゼル車、
トラック、バス等の大阪府域内37市町
(能勢町 豊能町岬町 太子町 河南町 千早赤阪村を除く)
での発着について09年1月1日
(特殊自動車については09年9月30日)より規制が始まります。
(一部ガソリン車も含みます)
対象自動車を運行するものは流入車規制適合車標章
(ステッカー)を申請し取得したステッカーを表示
しなければなりません。
(ご自分の車が規制の対象車かどうかは、
車検書の備考を確認して頂ければわかる様になっています)
また、荷主(荷物を出す側)へも罰則を課すなど。
トラックやバスの使用者だけではなく、
 府内の業者全体、地域経済への影響も考えられます。
しかし、まだまだ規制内容について周知されていないのが現状です。
堺北民商経営対策部ではこの流入規制適合車ステッカーの申請の
ご相談を受け付け希望者があれば説明会を開催します。
説明会希望の方は12月15日までに民商事務所までお電話ください。
            事務局あ 
    堺北民商TEL(072)223-9010
            

人間の自由とは?

2008年12月06日 17時23分52秒 | 世間の話
今日は哲学的な話を書いてみたいと思います。
テーマは「人間の自由とは?」
なぜこの様な話を書くかというと、最近、会員さんとの会話の中で、「自己責任」という言葉が頻繁に出て違和感を感じるからです。
この世間を覆う自己責任論が人間として本当に正しいのか?という事を掘り下げる事が目的です。

では本題に入りましょう。
まず自由という言葉を辞書で引いてみました。
「自由」・・自分の意のままに振る舞うことができること。また、そのさま。(大辞泉)

辞書にはこう書いてあるんですが、人間の自由をもう一歩踏み込んで考えてみると、意のままにと言いながら、人間は死や病、老い、そして食欲、排泄や性欲など生理的欲求からは自由になれません。
また、地球の重力や太陽からの熱など自然現象からも自由になれません。
だからすべての制約を排し、自分の意のままに振舞う事は絶対に出来ない・・、むしろ自由とは制約の中での制約への向かい方なのだという事です。

一方、当たり前ですが人間は動物の一種です。
ヒトという種が他の動物と一線を画すのは、上記の自然をその発展段階ごとにある一定のレベルで制御下に置くことにより、社会を形成して行った点にあります。
自然の中でヒトという種が自由に出来る領分を広げていったという事で、つまり今の日本や世界の社会も造り替えられた自然の一部だという事です。

しかし奇妙な事に同じ動物でも野にいる動物は自由に生きており、我々人間はそうでは無く非常に窮屈です。
自由になる領域を広げたはずなのに、逆に窮屈に生きている上に、本来悲しむべき同胞の不幸を「自己責任」と言って切り捨てるような社会・風潮を形成している…これは何故だろう?
実に興味深いテーマだと思いませんか?

一歩話を戻し整理してみるとこの問題は次の様になります。
人間としての自由とは、人間は社会から離れられないので、社会という制約、媒介の中での自由とは何なのか?という問いかけになるのです。

人間社会は経済的力関係が原因となり、様々な困難や矛盾があります。
これに対し、目を背け閉じこもる、無視する、逃げ出す、自己責任として切り捨てるなどといった行為は、一つの方法論ではあるのですが、それは形式的な意思決定の自由であり本当の自由にはなりえません。

では本当の自由とは何だろうか…?
社会が人間の不自由を生み出しているという事実を認識するならば、その形式が問題であり、その形式を作り変える様に努力するという生き方こそが自由を求めるという行為に他ならないのではないでしょうか?
よって過去の偉人の言葉を借りれば「自由は必然的に歴史的発展の産物である」(反デューリング論:エンゲルス)となります。

まとめましょう。
人間はかつて自然を歴史とともに支配下において社会を形成し自由を得ていきました。
しかし、その自由であったはずの社会が生産力の増大を原因として階級に分化し不自由を生み出しました。
この不自由の発生はほんの最近の話です、この1万年くらいの話でしょうか?
故に社会をかつて自然に対しそうしたように、作り変えればよい。
そうする事で人間は自由を取り戻すことが出来るという事なのです。

社会で起こる残念な出来事を何でも「自己責任」と言って何でも切り捨てる自由は長大な人類の歴史の中では一時的な物の見方です。
生き難き社会を作りかえる自由を民商の活動の中で皆で謳歌したいものです。

「自由」・・・歴史の中でヒトが見失ったもの、学べば見えるもの。

事務局:つ

世界潮流2025

2008年12月01日 12時32分46秒 | 世間の話
アメリカの国家情報会議が2025年に世界がどうなっているのか?というテーマを報告しています。
その中で世界の変化を大胆に予測しており、当然日本も含まれているので紹介したいと思います。

http://www.dni.gov/nic/NIC_2025_project.html
↑英語原文

で、日本語の要旨がこちら
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008112101000327.html

「NIC報告書要旨」
一、経済のグローバル化などにより、2025年には第2次大戦後に構築された米国中心の国際秩序はほとんど姿をとどめていないだろう。
一、米国が経済、軍事面で相対的な優位を維持するものの、中国とインドが多極化時代の新たな大国として米国と影響力を競い合う存在になる。
一、中国は今後20年間、他のどの国よりも影響力を強める。2025年までに中国は世界第2の経済大国になり、軍事力でも世界をリードする存在になる。
一、インドも高度経済成長を維持し、世界におけるひとつの「極」に。
一、日本は現在と同じ「中の上」程度の国際的地位を維持するが、米中の経済力や戦略の影響を受け、外交戦略の見直しを迫られる。
一、欧州は緩やかな成長を続けるが、影響力は失われる。
一、高齢化など人口構成の変化から日本には政治、経済システムの変化が押し寄せ、自民党1党支配の時代は完全に終わりを告げるだろう。
一、朝鮮半島では2025年までには南北国家が統一される可能性がある。統一に至らない場合は、緩やかな連合国家が形成されるとみられる。
一、北朝鮮が核兵器開発計画を完全に放棄しているかどうかは不確定要素。

この報告はCIAなどの情報分析を基に五年に一度報告されるとの事で、伊達や酔狂では無くアメリカのトップの一部がこういった近未来を予期しているという事実を注意深く見て、日本の政治動向を捉える必要があるでしょう。
事務局:つ