堺北民主商工会

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大洪水よ我が亡き後に来たれ!

2010年12月16日 15時26分31秒 | 世間の話
貧困と格差が広がり、それと共に景気が冷え込み、営業が成り立たず廃業に追い込まれたり、貯金を取り崩しながら生活をしている業者の人がたくさん居ます。

その一方で、大企業は昨年1年間だけで11兆円もの内部留保を増やし、利益も莫大に上げています。日本経済のトップに君臨する企業は当然消費税の貰いそびれも無く、逆に下請けの単価を叩き、国からの輸出戻し分の消費税を湯水のように受け取っています。
また、従業員も派遣に置き換え、安い賃金でこき使いコストの削減も万全です。
これが小泉構造改革の成果であり、大企業にとってはウハウハで言う事は無いでしょう。

しかし、我々庶民はもちろん大企業にとってもこの状況が良い筈はありません。
皆が貧困に堕ちてゆく今の時勢は最終的には、大企業も内需の冷え込みにより経営が悪化するからです。
それでも、大企業はこの状況の歯止めを国には求めません。
逆に更に消費税の税率アップや法人税の値下げを主張しています。
何故でしょう?
それは、結局彼らは目の前の短期的な利益や株価しか考えられない体質だからです。利潤第一の資本主義の宿命とも言えます。

かつてフランス革命の前夜に非常識なほど浪費をして、国家財政を破綻させる原因を作ったポンパドーレ伯爵夫人は「大洪水よ我が亡き後に来たれ」と言ったと言いますが、破滅が来るならば自分の生きている時には来るな!という無責任な態度は、今の大企業も全く同じと言えるでしょう。
このままでいいはずが無い。皆で団結して変えなければなりません。 

事務局つ