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ネットワーク ウォークマン修理

2010年11月07日 | 修理・工作・技術
NW-S605(2G)


愛用していてウォークマンが故障した。バッテリーをフル充電にしてから使っていなくても数日でエンプティーとなってしまう。はじめは「HOLD」SWの故障を疑う。携帯中にHOLD機能が働かず何かの拍子に再生が始まりバッテリーを無駄に消耗させると考えたのだ。しかし不具合の現象を追跡してみると症状はもっと深刻だった。充電後直ぐに再生操作してみたところディスプレイは正常なれど音楽は再生されずホワイトノイズが聞こえるのみ。厄介なのはPCとのUSB通信は正常で内部データも正常に認識されていて読み書きも出来る。PC側からならウォークマンの内部データも再生可能というもの。つまりはウォークマン本体の再生回路かアンプ回路に不具合があり操作に関係なく常に通電状態となりバッテリーを消耗していくという症状なのだ。一旦は修理を諦め買い替えを考えるもこの世代のウォークマンは人気が衰えておらずオークションでも高値で取引されていた。ようやく傷だらけの動作品をオークションで落札した。故障した本体のディスプレイ部や筐体外装、メモリーはそのままにメイン基板だけを差し替えて修理完了。基板を抜き出した個体は、バッテリーやその他基板など今後の部品取り用にと保管した。iPodに代表されるような大型ディスプレイやHDD搭載のプレーヤーは嵩もありバッテリーの消耗も激しい。翻ってネットワークウォークマンと呼ばれていた型番“NW”ではじまるE、Sシリーズは暗闇でも認知性の良いEL表示部とシリコンメモリー搭載、その機能と性能で真骨頂と言える。ジョグダイヤルでアルバムを選び、一段押し込めばそのアルバム内の曲選択と使い勝手は直感的で分かり易い。バッテリの持ちもすこぶるいい。ダイキャストのシャーシとミラー処理のクリアー樹脂の組み合わせは高級感もあり洗練されたデザインは飽きもこない。中古相場が現行品の新品価格を上回るのも納得できる。現行品はUSBのフラッシュメモリーと見紛うチープなプラスチックの外観となってしまったのだ。
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