Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

PETRI COLOR35

2021年08月31日 | 修理・工作・技術
購入したナット。8個は要らんのだけれど


このところフィルムカメラ熱が再燃している。昔は毎週のように新宿西口を徘徊。寝ても覚めても自作マウントアダプター構想やカメラ修理、改造、そしてeBayチェックに明け暮れていた。今となってはその勢いはないが余りにディジタルに傾倒した反動がきているのかもしれない。先日、整備したペトリカラー35のすばらしさに魅せられて二台目を精進した。今回の個体は状態があまり良くはなかった。トップカバーは浮いていて巻き戻しクランクはグラグラ。各部動作も重かった。トラブルの多くは整備で改善できるものの大切な部品の欠品があった。それはトップカバーを固定する薄いナット。巻き戻しクランクの根本に位置する。この部品は専用品ゆえに部品単体での入手は絶望的。そこでクランクシャフト径をあたり流通品から代替ナットを探してみた。そして見つけたのが「管用ナットM8」(ピッチ0.75)。早速カメラに嵌めるとネジピッチも内径もドンピシャ。ただ問題はナット外寸径。トップカバーのプレス穴に合わせて極薄の最小径に加工する必要があった。仕方くナットの加工を始める。万力で固定したナットに鑢をあてていく。六角ナットの角を落として外径をひたすら削り込む。更に厚みも半分程度まで薄くする。併行してオリジナル同様にカニ目工具用の溝を二か所につける。形が出たら表面をペーパーで磨き鑢目を消していく。ペーパーの番手を上げて平滑を出す。3時間ほど作業して固定ナットが完成する。ひと山超えたので整備上がりは近い。因みに今週9月2日から松屋銀座で「世界の中古カメラ市」が開催される。知らんけど。


部品加工のBeforeとAfter






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